福田和代のレビュー一覧

  • 警官の貌

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    ネタバレ

    【収録作品】「常習犯」今野敏(警視庁捜査第三課・盗犯捜査第五係 萩尾秀一警部補と武田秋穂もの)/「三十九番」誉田哲也(留置担当官の話)/「シザーズ」福田和代(警視庁通訳センター・城正臣、警視庁保安課・上月千里の話)/「見ざる、書かざる、言わざる」貫井徳郎
     単行本で読んでいたが、題名が変わっていたので気づかず手に取ってしまい、再読。ちょっと悔しい。

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    2014年08月14日
  • 怪物

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    普通の刑事ものかと思いきや・・・

    予想外の展開。

    人を溶かして存在を消してしまう装置。
    本当にあったら恐ろしいことになるだろう。

    どんどんダークサイドに嵌っていく主人公が痛々しい。でもそれは彼の正義の心に基づいている.

    正義と悪の境界線が歪む感覚が味わえる。

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    2014年07月29日
  • 警官の貌

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    ・常習犯(今野敏)
    捜査三課は窃盗などの捜査をする課、そこのベテラン刑事萩尾がいい味出してました。犯人と刑事の関係性が良い。

    ・三十九番(誉田哲也)
    留置係の小西の周りに漂う不穏な空気。
    終わり方がすごくてビックリ!

    ・シザーズ(福田和代)
    福田さんは初めて読みました。読みやすかったです。
    通訳捜査官の城と保安課の上月のコンビがいいです。
    通訳捜査官という仕事が興味深かった。

    ・見ざる、書かざる、言わざる ハーシュソサエティ(貫井徳郎)
    とにかく事件が残忍すぎて、ちょっときつかったです・・・死刑制度について考えさせられる内容で、内容はよかったし、引き込まれました。

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    2014年06月27日
  • 怪物

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    ドラマ化もされた長編ミステリ。死の匂いをかぎ取る能力を持つ定年間際の刑事が、その能力を手掛かりに不審な失踪事件を調べるうち、ゴミ処理施設で働く青年・真崎に出会う。正義と悪の間で葛藤しまくる刑事さんが可哀想…。ドラマはてんでダメだったけどね。

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    2014年06月22日
  • 警官の貌

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    今野敏、誉田哲也、福田和代、貫井徳郎による警察小説アンソロジー。独立した四編の、趣きの異なる作風が楽しめます。
    恥ずかしながら、誉田哲也以外の方々は初見で(^_^;)
    警察小説の短編は難しいのか?・・・どれも軽く仕上げてる印象は否めません。
    警察小説入門編としては良いと思いますが、私的にはチト物足りないですかね・・・

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    2014年06月01日
  • 警官の貌

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    警察小説アンソロジー。作家陣の内、福田和代以外の三人(今野敏、誉田哲也、貫井徳郎)はファンといってもいい程好きな方たち。感想としては誉田哲也と貫井徳郎の作品が良かった。貫井徳郎の短編は初めて読んだが、長編同様の深いテーマ(今回は死刑の在り方)と、驚きの真相は健在。さすが!

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    2014年05月23日
  • 警官の貌

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    近年、大きなブームが継続中の警察小説の四人の作家によるアンソロジー。
    読み比べると、四人の個性が出ていて面白い。特に今野敏氏はベテランらしい安心感と渋さがたまらない。若手筆頭格の誉田哲也氏はギラギラした野心を感じるし、福田和代さんの通訳捜査官という設定がユニークだ。貫井徳郎氏の作品は死刑制度の功罪が描かれ、社会性をテーマにする氏らしい。

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    2014年05月19日
  • 警官の貌

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    それぞれ趣向を凝らした、警察小説アンソロジー4編。
    今野敏「常習犯」は、小説ではあまりなじみのない捜査三課盗犯捜査の刑事が主人公。
    誉田哲也「三十九番」では、留置担当官が主役。
    福田和代「シザーズ」は、通訳捜査官という役職が登場。
    貫井哲郎「見ざる、書かざる、言わざる」では、死刑制度に言及する。
    長編の醍醐味はないが、いろいろな役職の発見と、各作者の作風を楽しめる。

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    2014年04月20日
  • 警官の貌

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    競作?
    アンソロジー?
    ……この手の本の良さは、まだ読んだことのない作家を試し読みが出来るという点。
    過去、同じような競作本をきっかけに「では、長編も読んでみよっか」と、京極夏彦や柴田よしきを読むようになった・・・。

    さて、本書。好きな作家2名と未読作家1名を含む全4編。

    【今野便】
    さすがの安定感。
    安心して読めた。キャラの立った二人の刑事の長編も存在する模様。読むべし。

    【誉田哲也】
    彼の作品の中では、自分の好み的にはちょっと残念。
    まあでも、誉田さん“らしさ”が健在な点は、安心。

    【福田和代】
    初読み。
    面白かった。ぜひぜひ長編も読んでみよう……本書購入の、一番の収穫。
    短編のみ

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    2014年04月03日
  • 迎撃せよ

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    本当は、★3.5。

    東アジアの某国の飛翔体発射事象については、
    実際に、何度も起きているわけですが、
    その実際の出来事をモチーフに、
    自衛隊の活動を描いた物語。

    飛翔体対処をテーマにすること自体は、
    非常に良いんですが、F-2を奪取するという件は、
    ちょっとどうなのかなぁ。
    そこまでムリをせず、もう少し自然な物語の方が
    良かったと思います。

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    2013年12月23日
  • オーディンの鴉

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    現代は情報社会である。プライベート、ビジネスに関わらず、ネットワークに関わることなく生活していくことは有り得ない。利便性を追求した結果、私たちは監視されることを与えてしまった。
    その恐怖が、とても身近なTwitterやYouTubeという言葉が出ることによってリアルさを増す。
    決して、自分の名前を検索してはいけない。

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    2013年11月25日
  • TOKYO BLACKOUT

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    これは予言書だったのか?
    大震災や、輪番停電の話は、2008年という発行年を疑う。
    安西のキャラもよかったけど、ミステリアスゆえに、ストーリー展開には、少々突っ込みどころも。

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    2013年11月25日
  • 怪物

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     こうきたか。
     ぞわぞわとする気持ち悪さと、着地点の不安さはあるのだけれど………うーん。イマイチついていけなかった………かなぁ。
     あっさり進むわけでもなく、かといって内面描写で畳み掛けるわけでもない。どちらに行くのかな?と迷ううちに最終頁に辿り着いた的な。

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    2013年09月23日
  • タワーリング

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    犯人の脱出のワンアイデアで描かれたような作品。
    見せ場となるようなシーンもそれなりにあるから、映画化で実際にヒルズで撮影とか面白そう。
    本としては、他の作品よりも膨らみみたいなのが欠けている印象が残念でした。

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    2013年08月25日
  • 怪物

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    死の匂いを嗅ぐことが出来る定年間近の刑事の話。
    その能力から、死体を溶かして殺すという男に辿り着く。

    単純な刑事物、ミステリではありません。
    ボタンを掛け違えるように少しずつ物語が狂っていく様が恐ろしい。


    「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。」
    まさしくニーチェの言葉通りの話です。

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    2013年08月18日
  • 怪物

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    刑事モノかと思いきや、主人公の定年を間近に控えた刑事はあっさり定年退職します。
    また、ここがポイントか?と思うところが何回も転回していきます。
    あまり書くとネタバレになるので控えますが、転回を何度もする為一気に読み進みますが。。。最後はこうなっちゃうの?という感じ。でした。

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    2013年08月12日
  • 怪物

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    ネタバレ

    ゆるゆるとした展開が、
    グラリと動き出す感じがいい。

    ちょっと静かすぎかもしれないけど、
    個人的には好き。

    救いのないラストもまたよし。

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    2013年08月02日
  • タワーリング

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     最新の設備、セキュリティを誇る「ウィンドシア六本木」。地上50階地下5階、ショッピングからビジネス、レジデンス、様々な機能をもつ今や国内で最も有名な高層ビル。その最上階に住む株式会社マーズコーポレーションの川村社長が自宅で何者かに人質にとられた。犯人グループが要求するものとは一体!?

     プロローグを読めば、犯行に関わる人間の正体は正直誰でもわかる。だからこそ、何か他にあっと驚くものが隠されているんだろうと思ったのだが、少々期待しすぎたらしい。種明かしをされても、正直それに関しては「ふーん」ぐらいで終わってしまった。ハイジャックされた側の視点はそれなりにハラハラドキドキでおもしろいのだが、犯

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    2013年05月26日
  • ハイ・アラート

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    「十二神将」と名乗る爆弾テロリスト集団が、首都東京で次々と爆破事件を起こすというストーリー。
    初めての福田和代作品。犯人側と犯人を追う側の両方に視点が置かれた為、結果的にどちらにも感情移入出来なかった。
    特に、テロリスト集団には現在の日本が抱える様々な問題を背景にした若者たちが揃っていたので、もっと深く人物像を掘り起こせば、作品に色が染み出たと思う。

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    2013年05月22日
  • TOKYO BLACKOUT

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    読み物としてはグイグイと読者をひきつけるので面白かった。ただ、この本を読んだあとの読者は一抹の寂しさを必ず感じると思う。著者はあとがきで無名の人々の淡々とした隠れた働きを描いていきたいと、本書の脇役について述べているしそれはとても良い理念ではあると思う。しかし私の基準ではない。読後に人生や人類に対して肯定的なイメージを持てないという意味で星は三つとした。

    内容は東京が電力テロの被害を受けてブラックアウトし、その犯人究明に動く警察と、電力復旧に動く電力会社、そして電気をなくした東京の様子を描いたもの。
    311以降の輪番停電も既にこの小説には描かれている。それを聞いて読みたくなった。よく出来た小

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    2013年04月10日