福田和代のレビュー一覧
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ハッカーの太一は待野の依頼で、ある製薬会社からデータを盗み出す。依頼を完璧にこなしたはずの太一だったが、バカンス先の沖縄で待野の死を知る。
普通の交通事故として、処理されたが、待野の孫娘の里穂子の周囲で怪しい動きが。待野が何者かに殺されたと確信した太一は待野の残したデータから、犯人の正体に迫っていく。
久しぶりのIT絡みの福田作品。
何度も現在と過去が行ったり来たりし、満のパートもあるので、最初は若干読みにくいが、このつながりが分かると、あとはスリリングな展開に一気読み。
レビューの感想が良かっただけに、かなり期待値が上がったが、ハッカーとしての太一の活躍はあまり描かれず、真実も若干弱めなのが -
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うーん。そこそこ面白く、ラストも悪くないのだが、何か足りない。
ハッカーの太一。いつものように待野から依頼された仕事を片付け、待野の孫娘であり恋人の里穂子と沖縄旅行に出かけた太一。
旅行中、里穂子に連絡が入る。待野が轢き逃げに遭い、死亡したというのだ。
果たして本当に事故なのか、それとも殺されたのか。真相を探るべく東京に戻った太一は、待野がしようとしていたことをなぞっていく。
真相を探っていくうちに、待野が強請ろうとしていたのは巨大な相手だったことがわかった。真相に近づくたびに次々と襲い掛かる罠。太一は待野の仇を討つことができるのか。そして、里穂子を守ることができるのか。
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Posted by ブクログ
四人の語り部による警察小説。
捜査三課、留置係、保安課と通訳捜査官、強行犯係。
あまり馴染みのない仕事もあるだろうか。
捜査三課は窃盗犯を扱う。プロ対プロ。
職人気質の警察官が多い部署だが、本作では、よれた(イメージで、本人はちゃんとしているつもり、らしい)服を着た警部補と、32歳という中堅どころの女性警察官がコンビを組んでいる。
女性警察官は武田秋穂、警部補は萩尾秀一。
長編も出ており、ドラマ化もされているらしい。
タイトル通り、常習犯と対峙するのだが、果たして「牛丼の松」は人を殺したのか?
謎解きもしながら、プロ意識、職人という言葉に想いを馳せたい。
胸糞悪いのは『三十九番』。
留置係 -
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ネタバレ爆弾を使っての建物への爆破を繰り返すテロリスト「十二神将」。具体的な要求はなく、その目的と犯人は?という謎に、知人を探して日本を訪れたペルー警察の捜査官と彼が頼る元筋者の男による捜索劇が絡んでいく。犯人は割と早めに割れるため、彼らの心情の動きが焦点となっていき、事件の派手さに比べると、犯人たちの行動は稚拙で行き当たりばったりの感が強い。弱者は強者に食い物にされるしかない、というメッセージは悲痛に響き、それこそがそれを狙いだということは理解はできるものの、求めているのはそっちじゃないんだ、という感が否めず、あまり入り込めなかった。
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読んでいる時は夢中になって読んだが、途中から読めてしまったのが残念。
ある親子が殺害された。子どもはバイオリンを習っていて、容疑者はバイオリン教師の針生。しかし、警察はその証拠を掴めずにいた。
警察のはみ出し者の雲母は、『堕天使たちの夜会』のメンバーだ。夜会は警察の力では対処できない事件の依頼を受け、解決するチーム。針生の事件を解決した後、連続誘拐事件が発生。この容疑者は警察の上層部にも影響を与えるほどの実力者。この事件も解決したかに見えたが、事件は思いもよらない方向へと向かって・・・。
事件はラストで二転三転していくが、その行き着く先は読み通りの展開。1つ1つの事件は容 -
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ネットの閲覧履歴、クレジットカードの利用情報、交通系などICカードの使用、そんな個人情報すべてが他人の手に握られ、晒されるとしたら。
この作品は、そんな恐ろしい、だがこの情報社会ですでに起こっている個人情報の開示という現実を、2009年の時点でフィクションとして描き出したもの。
汚職容疑で、地検特捜部の家宅捜索を受ける寸前だった
議員の矢島が自殺した。
遺書には「私は恐ろしい。これ以上耐えられない」と記されており、地検に追い込まれた末の自殺と思われたが、しばらくして、矢島の個人情報が次々とネットに晒され、拡散されていることが判明する。
誰が情報を集め、開示しているのか。
矢島の取り調 -
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まず、本書が上梓されてのが2008年、この年に東京というメガシティが電力というライフラインを絶たれ機能不全に陥ることを誰が想像しただろうか。勿論、地震による大規模な災害の一環としてあり得ることは頭の中では理解しているものの電気がない社会をイマジンしてリアリティを持って書かれているものを電気を潤沢に使えることが普通の社会で生活している我々に肌感覚で理解することができるのだろうか。作者はそう感じたに相違ない。2006年に起こった重機による送電線の切断で創作のヒントとなることはあったとしてもそれを首都全体に拡大するのは電力ネットワークに関する広範な知識がないと書けないのではなかろか。作者のイマジネー