福田和代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
競作?
アンソロジー?
……この手の本の良さは、まだ読んだことのない作家を試し読みが出来るという点。
過去、同じような競作本をきっかけに「では、長編も読んでみよっか」と、京極夏彦や柴田よしきを読むようになった・・・。
さて、本書。好きな作家2名と未読作家1名を含む全4編。
【今野便】
さすがの安定感。
安心して読めた。キャラの立った二人の刑事の長編も存在する模様。読むべし。
【誉田哲也】
彼の作品の中では、自分の好み的にはちょっと残念。
まあでも、誉田さん“らしさ”が健在な点は、安心。
【福田和代】
初読み。
面白かった。ぜひぜひ長編も読んでみよう……本書購入の、一番の収穫。
短編のみ -
Posted by ブクログ
最新の設備、セキュリティを誇る「ウィンドシア六本木」。地上50階地下5階、ショッピングからビジネス、レジデンス、様々な機能をもつ今や国内で最も有名な高層ビル。その最上階に住む株式会社マーズコーポレーションの川村社長が自宅で何者かに人質にとられた。犯人グループが要求するものとは一体!?
プロローグを読めば、犯行に関わる人間の正体は正直誰でもわかる。だからこそ、何か他にあっと驚くものが隠されているんだろうと思ったのだが、少々期待しすぎたらしい。種明かしをされても、正直それに関しては「ふーん」ぐらいで終わってしまった。ハイジャックされた側の視点はそれなりにハラハラドキドキでおもしろいのだが、犯 -
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読み物としてはグイグイと読者をひきつけるので面白かった。ただ、この本を読んだあとの読者は一抹の寂しさを必ず感じると思う。著者はあとがきで無名の人々の淡々とした隠れた働きを描いていきたいと、本書の脇役について述べているしそれはとても良い理念ではあると思う。しかし私の基準ではない。読後に人生や人類に対して肯定的なイメージを持てないという意味で星は三つとした。
内容は東京が電力テロの被害を受けてブラックアウトし、その犯人究明に動く警察と、電力復旧に動く電力会社、そして電気をなくした東京の様子を描いたもの。
311以降の輪番停電も既にこの小説には描かれている。それを聞いて読みたくなった。よく出来た小 -
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いまどきのビルは何でも遠隔コントロールできるという大いなる誤解にたっている小説や映画は結構、よくある。実際は大したことは行っていない。作者もセキュリティについて、人が介在する以上、ざるとなる部分がどうしても発生するということが正しく、その認識に立てば、このようなビルジャックは成立しないのだが、そのあたりは眼をつぶるべきであろう。もっと凄いのは、たしかフィリップカーの殺人摩天楼という作品があったのを記憶しているが、そっちとは別に本作は人の生き死にには関わらず、またコンゲーム的なものもないまま、動機を成立させているものの、その動機とビルジャックという犯罪行為のつり合いが取れていない点も本作に対する
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Posted by ブクログ
帯の文句に惹かれて購入の、初“福田和代”作。
前から名前は気になってたんですが、どうも食指が動かず、いつかはと思っていた作家さんでした。
結論を言ってしまうと、少し物足りなさを感じました。そこが残念。
題材といいキャラクターといい、かなり興味を惹くものをそろえてあるのに、どうにも「読み応え」が足りないなぁという気がしてしまう。悪くはないんだけど、お気に入りの中に加えるのはちょっと(無いなぁ)、というw
田代の過去や日系ペルー人刑事のディテールなんかは面白そうなのに、主役かと思っていたら、物語中盤からはいつの間にか暴走する少年たちのお話に。しかもほぼ1人称w 重要人物「原田」の掘り下げも特に無 -
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IT社会のリアリティを追求したサスペンス作品!天才ハッカーや天才プログラマー等の非現実的な類は一切なく、ごくごく身近なTwitterや2ch、SNS、YouTubeだったりニコ動といったツール類を使っての展開なだけにちょっと寒気が…
インターネットの発達と共に生活も便利になったり、色々と可能性が拡がる半面、このような事態ってかなり現実的なのだろうから。。。
…ただ、日進月歩で技術が進む昨今では「旬な時期」ならではの展開ではあるので、10年後とかに読み返すとかなり違う味わいになるのかも。
そんな「現在」の社会に対する警告も含まれているのだろうが、それらの要素がうまくストーリーと絡まりあっていて