福田和代のレビュー一覧

  • オーディンの鴉

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    「私は恐ろしい」。不可解な遺書を残し、閣僚入り間近の国会議員・矢島誠一は、東京地検による家宅捜索を前に謎の自殺を遂げた。真相を追う特捜部の湯浅と安見は、ネット上に溢れる矢島を誹謗する写真や動画、そして、決して他人が知り得るはずのない、詳細な行動の記録を目にする。匿名の人間たちによる底知れぬ悪意に戦慄を覚える二人だが、ついに彼らにも差出人不明の封筒が届きはじめる……。

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    2022年06月12日
  • リブート!

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     金融システム・リンカーの保守を担当するPM(プロジェクトマネージャー)の横田大志(よこただいし)は、夜中にオペレーターから電話を受け、リンカーシステムのダウンを告げられる。元々の原因は停電だというのだが、その時に発動するための無停電電源装置(UPS)が作動しなかったらしい。

     著者の作品は何作か読んでいるため、ミステリの要素があるのかと思いきや、本作は完全なる仕事小説。金融システムがどういうものなのか、それがダウンするということがどれだけ大変なことなのか。そして問題解決能力はもちろんのこと、PMという仕事において、部下に対しての接し方や育て方に対する振る舞いがどれほど重要視されるか、どうい

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    2022年04月24日
  • ディープフェイク

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    ネタバレ

     AIの講師が「この小説面白いからお勧めです」と言っていたのをきいて読んでみました。タイトルのディープフェイクはAI界隈でも問題になっていることで、でもAIの仕組みから考えるとこれを犯罪に利用するのは簡単だろうなと思って読み進めました。

     正直、もう少しテクノロジーの詳細が語られるのかなと思っていたので、ごく普通の小説・展開であったことは少し残念でした。ありていに言うと、「SNSって怖いですよね」という警告以外に訴えかけてくるテーマがなかったかなという感想です。主人公と思われる鉄腕先生が家族と別れるという流れもそこまでいくものかなと感じがしたし、以前の教え子とホテルであったことにされて週刊誌

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    2022年04月02日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    ネタバレ

    【収録作品】「もうひとつある」 大崎 梢/「孤独の谷」 近藤 史恵/「扉を開けて」 篠田 真由美/「猫への遺言」 柴田 よしき/「キノコ煙突と港の絵」 永嶋 恵美/「十年日記」 新津 きよみ/「そのハッカーの名は」 福田 和代/「みきにはえりぬ」 松尾 由美/「青い封筒」 松村 比呂美/「黄昏飛行 時の魔法編」 光原 百合/「たからのちず」 矢崎 存美

    さまざまな形で残された「ラスト・メッセージ」を巡る短編集。どれも味わい深い。
    「もうひとつある」隠された幻の家訓。鷹宮家には4つの家訓が残されていたが、もう一つ隠れた家訓があるという。大学院で歴史を研究する高校時代の先輩に請われて、鷹宮家の傍

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    2022年03月31日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    だいたい10分程度で読めるものが多く、
    隙間時間に読書するなら
    いいかも。
    でもパターン化してきて、
    どれも同じような話に感じた。

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    2022年03月19日
  • カッコウの微笑み

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    ネタバレ

    *ハッカーとして“裏”の仕事を手掛ける太一は、依頼を受け、製薬会社に侵入してデータを盗む。依頼主である待野は、太一のような人間を束ねる組織を率いていたが、データを渡したあと、不審な死を遂げる。真相を探る太一に忍び寄る影。太一はその影と闘いながら、“もうひとつの影”と闘っていた―*

    ハッカー、薬害隠し、轢き逃げ事件、虐待、トラウマ、遺産探し、殺人、黒幕、騙し合い、異母兄弟。
    詰め込めるだけ詰め込んだ感じでしたが、上手くまとまっていましたね。
    帯の「興奮・爽快・感動」ほどではないにしろ、スピード感は良かったです。
    ただ、題名と内容が合っていないのがもったいない・・・

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    2022年03月17日
  • ディープフェイク

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    スピード感があってまあまあ良かったと思います。
    ただ裏取りしない記者とか展開が浅いとかどんでん返しがないとか。
    ちょっと展開が残念ではあったかなと思います。

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    2022年02月26日
  • ディープフェイク

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    社会問題化しているネットでの誹謗中傷、
    興味を持って手にしましたが、犯人等々が身近なところに居すぎて現実味が無かったです。

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    2022年02月21日
  • 東京ホロウアウト

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    あとがきによると『ホロウアウト』=『からっぽになる』という意味らしい。
    福田さんお得意のテロによるパニックものなのだが、こういうテロがあるというのは非常に興味深く、いろいろ考えさせられた。

    この作品は単行本の刊行が2020年3月、私が読んだ文庫本の刊行が2021年5月なので、当時はまだオリンピックが現実に開催されるのか、開催して良いのかと落ち着かなかった頃だ。

    作品ではオリンピック開催を直前に控えた東京で、配送トラック運転手を狙った青酸ガステロ事件が連続し、鉄道の線路が爆破、高速道路のトンネルで火災が起き…と東京周辺の道路が次々寸断されてしまう。
    つまり東京が孤立してしまうのが犯人の狙いな

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    2022年01月24日
  • アンソロジー 初恋

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    実力派女性作家集団「アミの会(仮)」が贈る、極上の恋愛小説集。
    松村比呂美さんの「迷子」が心温まるストーリーで良かった。

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    2022年01月22日
  • ディープフェイク

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    いじめられていた生徒が報復の為にいじめた生徒に切りかかろうとしたところを、身を挺して守ったことからマスコミに「鉄腕先生」と呼ばれ、テレビ出演さえするようになった中学教師の湯川。
    そんなある日、新宿のホテルで転校した元教え子と密会していたと週刊誌に掲載される。
    その記事は全くのデマ。しかし、そのデマはどんどん拡散し、他にも男子生徒を殴る動画も拡散されるが、湯川には恨まれる覚えがない。
    悪意に満ちた巧妙な罠にどんどん陥っていく様子を描く前半は読んでいて気分が悪くなる。
    全然見えない希望。誰が湯川を陥れようとしているのか、分からないので、登場人物誰もかれもが怪しく思える。
    主人公の湯川でさえ、本当に

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    2022年01月21日
  • 標的

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    近未来の日本。
    警備員である最上は会社の中でも特別なチームに所属し、貧富の差が広がり、治安が悪くなった日本で重要人物らを護る。
    騙し合いが楽しい。
    どんな未来が待ち受けているのか分かりませんが、今後できるんではないかと思わせる技術とかもあり、とても興味深かったです。

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    2022年01月16日
  • TOKYO BLACKOUT

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    東京を狙った電力テロにより、真夏の首都が危機に陥る。
    大都市が孕む矛盾やそれを支えるべく犠牲となってきたものを眼前に突きつけるように、主犯と実行犯それぞれが抱える怒りと恨みと綯い交ぜになって大事件へ発展していく。
    強いて言えば、犯人グループにもう少し焦点を当てて動機を掘り下げて欲しかった。

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    2022年01月13日
  • アンソロジー 捨てる

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    9人の女性作家による「捨てる」をテーマにした短編アンソロジー。
    ぞわっとするようなものから、あるあるなもの、胸の奥に火が灯るようなもの、ハラハラするものなど、バラエティに富んでいて、楽しく読めた。
    読んだことがない作家さんの作品に気軽に触れられるのがアンソロジーのよいところだなと思う。

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    2022年01月09日
  • アンソロジー 初恋

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    アミの会っぽくないタイトル。初恋といっても切り口はいろいろで面白かった。最後は素直にいい話で良かった。

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    2021年11月14日
  • 東京ダンジョン

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    新作の物流のやつを子飼弾が高評価してたので読んでみたが、とりあえず今作はいうほどのものではなかった。まーうまく丸ッとまとまった感じ。文章が読みやすいからかもしれない。個人の葛藤がどうとか地味な仕事への使命感とか、ペラ美談を基軸に据えたありがち首都テロ脅迫ストーリー。

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    2021年10月08日
  • バベル

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    なんか時間かかりました
    ふたつの時間軸が交互に展開される
    ウイルス感染ってことでどこかコロナを想像させるが
    展開は違う
    感染者と非感染者を分断とはまたすごいことを
    したものです
    にしても普通はとらない一手なんだろうなと
    思いながら読んでました

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    2021年09月27日
  • バベル

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    ネタバレ

    コロナの最中に読み始めたけど初期の社会状況は結構現実と合ってるなあ。
    コロナは海外の方が悪化しているけど現実的な社会はどう変化していくんだろう。

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    2021年09月26日
  • アンソロジー 隠す

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    やっぱしさ、薄暗いテーマは女性作家が書く方が陰湿で面白いと思うんだよね。
    文章の良し悪しとかじゃく、あーこれ好きだわって思ったのは3話あった。
    隠すって、真実や浮気相手や死体や物や、いろいろパッと思いつくだけでいろいろ暗いこと顔も浮かぶんだけど、思いついた上でそれをさらに超越する面白さを描けるのはすごいなと思う。

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    2021年08月25日
  • バベル

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    エンタメ。中盤ちょっとダレるのと、最後のAnother章が蛇足なのが残念。でも全体よくまとまっていて、何より文章が読みやすいのが素晴らしかった。

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    2021年07月16日