福田和代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回ばかりは本のタイトルや表紙の絵の
先入観だけでほんわかストーリなんて思わず
何でも来い!とばかりに読んだらほんとに
いろんなジャンルが楽しめました。
個人的には途中のあり得るようで
ありえない展開からのそこに落ち着く
のかと思った新津きよみさんの
「わたしの家には包丁がない」や
なんだか複雑な家庭環境だと色々と
複雑だよなぁ~なんて読みながらの
ラストでわかるある方の正体に
おぉうと驚いた松村比呂美さんの「離れ」、
そうそう近藤史恵さんってこういう
じわぁ~っと怖い話あるよねって
思い出した「姉のジャム」、
社会問題になっている不法就労や意外な
素性のベトナム人や今どきの詐欺や飲食店の
限界なんかがひしひしと伝わってきた
福澤徹三さんの「限界キッチン」、
意外な放置子同士?が奇跡的に出会った
そんなことある?とも思ったけど世の中
こういう奇跡もあっていいよねと思った
矢崎存美「黄色いワンピース」が
面白かったかな。
福田和代さんの「対面式」は今のご時世なら
めちゃくちゃあり得る話だったし、
永嶋恵美さんの「お姉ちゃんの実験室」は
姉妹でお互いを思いあった結果無駄な
気遣いをし続けてきたけど結果的によかった。
大崎梢さんの「春巻きとふろふき大根」は
人のうわさってこんなにも背びれや尾びれが
付くもんなんだと改めて思い知らされました。
短編が8編でジャンルが様々なので
サクサク楽しく読めました。 -
Posted by ブクログ
忍者の末裔<梟の一族>が細々と暮らす山里。ここが突如何者かの襲撃で壊滅させられます。
一人難を逃れた高校生の史奈。そして<梟>の特殊能力が「眠らない」ことと「超人的な運動能力」なのでした。この着想が凄く面白そうで、期待して手にしました。
前半の展開は興味深く、ハラハラドキドキもありましたが、史奈が<梟>の異能を発揮し、孤独な闘いを展開‥などと予想した私が悪いのでしょうか? 読み進めるほどに、期待の度合いがトーンダウンしていきました。ごめんなさい。
個人的に残念に思ったのは、人物造形が浅いのではないかと。テンポのよさはいいのですがね‥。史奈は主人公なのに、予想に反して躍動場面(狩猟ナイフ含め)は最後ちょっとだけ‥。
一族の背景説明は最終場面で少し明かされ、能力を科学的な説明で解明する筋立てもある程度評価するとして、遺伝子と風土病ウィルスの因果関係は謎のまま? 続編以降に持ち越し?
これらの疑問・感想は、私が勝手なイメージを持ってしまったが故の、物足りなさだったのかなあと思います。過度な期待や思い込みの危うさを、改めて実感する機会となりました。
高評価の方もいらっしゃるので、受け止め方はやはり人それぞれなんですね。 -
Posted by ブクログ
旅にまつわる短編集。
そしてそこに「たべもの」の記憶が加わる。
『あの日の味は』柴田よしき
京都で大学時代を過ごした女子友3人の
ひさしぶりの会合。
『幸福のレシピ』福田和代
ふるさとの神戸に戻ってきた老齢の女性と
青年のふしぎな思い出歩き。
『下戸の町・赤羽』矢崎存美
恋と仕事を失って東京から帰ってきた主人公。
友達とふたり、はしごカフェ。
『旅のはじまりの天ぷらそば』光原百合
ラジオ局で職員同士がおしゃべり。
話題はサービスエリアのお蕎麦のこと。
『ゲストハウス』新津きよみ
離婚して生き別れの娘に会うため
ゲストハウスに泊まる男性。
『からくり時計のある町で』秋川滝美
ドイツで想いを馳せる
喧嘩別れした女友達との旅の記憶。 -
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「梟の一族」「梟の胎動」に続く3冊目。
前作に登場した新競技「ハイパー・ウラマ」の試合が始まり、ドーピングなしで競技に挑むアテナ陸上部(史奈と長栖兄妹)に、それを潰そうとする運営側の工作が絡んで進むお話。
「ハイパー・ウラマ」の何でもありのルールと試合展開はスポーツの描写としての感興を呼ばず、ちょっと期待外れ。そもそも競技自体が陰謀の道具にしか見えないところも興を削ぐ。
前作の感想に『引っ掛かることがテンコ盛り』と書いたが、井戸が枯れても無問題、古文書はいつの間にやら読み解けて、光学迷彩服はあそこで出てくるってか。
トーナメントの結果も物語の顛末もそれぞれあっけなく、いいふうにまとめられてはいるが、かなりの肩透かしでした。
作者さんによると『〈梟〉の物語、全二十巻ほど書けそうなネタがあります』ということらしく、その内、舌が細く二股に裂けた、爬虫類のような生臭い体臭の一族も出てくるのかしらん。
自分の思い通りにならなければ暴力を使ってでも意思を通すという悪役にはあまり魅力を感じずで、最初の話のようなテイストになれば良いのだけれどね。 -
Posted by ブクログ
先日読んだ「梟の一族」の続編。
あれから4年、史奈は東京で暮らす大学2年生。
何者かからの尾行、怪しげな依頼、遺伝子ドーピングの噂、〈狗〉の一族の出現、ドーピング検査なしという新競技「ハイパー・ウラマ」の発表、諒一の参戦表明と、色々な話が付かず離れずで展開する。
スピード感もあって、まずまず面白く読めたが、これからというところで終わる話は次巻への予告編といった感じも。
「ハイパー・ウラマ」への参戦の行方に加えて、前作ラストの古文書の読み解きや本作プロローグの光学迷彩服の使い時、同じくラストの井戸水の真相など引っ掛かることがテンコ盛り。続きが気になる。