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新型ウイルスの出現によって、日本中がパニックに――
ある日突然、同棲している恋人が高熱で意識不明の重体となり、
救急車で搬送される。彼に付き添い続けた悠希にも、魔の手がしのびより……。
感染爆発が始まった原因不明の新型ウイルス「バベル」に、人間が立ち向かう術はあるのか?
日本政府はある対策を講じる決断をする。
近未来の日本を襲った緊迫のバイオクライシス・ノベル!
毎年インフルエンザの季節が到来するとマスクの人が増え、自分の周囲にインフル患者が出た途端に緊張感が高まりますが、この小説は、インフルどころではない最強のウィルスが日本国内に発生してしまうという、「もしかして、ひょっとしたらありえるんじゃないか」という危機感さえ感じさせる緊迫した内容となっています。
極小サイズだけど、人間を恐怖のどん底に陥れる「ウィルス」によって、日本は恐ろしい事態に陥ります。追い詰められた人々は、どのような手を打つのでしょうか? 読み始めたら、最後まで止まることができません。
Posted by ブクログ 2021年06月20日
「バベル」 福田和代著
1.感染症フィクション
日本で未知の感染症が発見されました。
通称「バベル」。
高熱、嘔吐そして後遺症。
後遺症では言語障害が起きます。バベルの塔にちなんで「バベル」と呼称されます。
政府は、感染初期は入院、隔離政策をとります。
感染拡大とともに、病床は逼迫したため、症状...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月31日
感染症をモチーフにした小説で
私がまず選んだのは
これだったのですが…好みとして正解。
なにより「言葉を失う」ことに
焦点が当たってるところが
言語フェチにはもうバッチリですわ。
そして、山あり谷ありだけど
最後は希望を感じさせて終わっている
ハッピーエンド寄りなところ。
それにしても作家の想像...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月28日
現代のコロナ禍との相似形に、作家の想像力の凄さを思う。
この作品、初出は2012年の別冊文芸春秋なのに。
物語は、同棲している恋人が突然原因不明のウイルスに感染されるところから始まる。
肺炎を誘発するコロナウイルスに対し、こちらは脳炎の症状となる。感染すると、相手の話すことは理解できるが、自らは言葉...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月25日
コロナ禍のさなかに知った本。新型脳炎が日本で感染爆発を起こすというプロットが生々しい。新型脳炎に罹患した者は言葉を失う。だから通称バベル。なるほど、と思う。著者は理系出身なだけに、「言葉」に対する科学的な知見から本書を著したのではないだろうか。それが、ウイルス感染を基本としたパニック小説として実現し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月19日
『バベル』(福田和代氏作)は2012~13年に書かれた連載小説で、文庫自体も2019年発売であることから、当然に「コロナウイルス」のパンデミックを経ていない時期の物語である。
以前より「食物連鎖の頂点に立つ人類の天敵は、ウイルス」と言われていた。そのため昔から細菌やウイルスのバイオハザードに関する...続きを読む
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