大山誠一郎のレビュー一覧

  • アリバイ崩し承ります

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    昨今は「ここのここだけ食べたい!」みたいな商品をちらほら見かけるようになった。この作品も「ミステリーのここだけを読みたい!」という願望を叶えてくれるような作品と言える。看板に偽りなしでこの作品はとにかく「アリバイを崩すこと」に特化しており、犯人は誰なのか?その動機は?みたいな味付けは皆無に等しい。個人的にはその味付けを楽しむタイプではあるので物足りなさは感じるところだが、この調理法を目的としている人をターゲットにした作品なのだから、私の物足りなさは当然でありお門違いでもある。ミステリーを初めて読む人向けと言うよりはやはりもう自身の好みの味付けを知っている人向けの作品。

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    2025年11月26日
  • アリバイ崩し承ります

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    事件関係者以外の登場人物の少なさ、キャラ設定もほぼ無し。とにかくアリバイだけに特化した作品。最後の7話だけ八王子の地名や駅名が具体的で面白い

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    2025年11月26日
  • アリバイ崩し承ります

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    「時計屋探偵の〜2」から読み始め、1も読んでみたいと思いすぐさま購入しました。アリバイを考えるのが本当に凄い、、。ここまでアリバイに凝縮された内容の本を読むのは初めてで新鮮でした。

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    2025年11月24日
  • にわか名探偵~ワトソン力~

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    ネタバレ

    和戸宋志と片瀬つぐみが映画鑑賞をしていた映画館での殺人事件。映画館の扉は鉄の棒を突っ込まれ、出入りが出来なくなっていた。「屍人たちへの挽歌」。 和戸が迷い込んだヤクザの組事務所で見つけた死体。「ニッポンカチコミの謎」。 田舎を満喫しようと和戸が乗ったローカル線が土砂崩れで急停止。電車から乗客は降ろされたが、電車の中に死体が…。「リタイア鈍行西へ」。 「二の奇劇」。 「電影パズル」。 「服のない男」。 「五人の推理する研究員」。

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    2025年11月24日
  • アリバイ崩し承ります

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     アリバイ崩しに特化した七編(一編はアリバイ探し)が収録された本格ミステリーの短編集で、時間の誤認や錯覚だけでなく脆弱ながらも崩せないものや心理的な要素を利用したトリックまで幅広いアリバイ崩しを楽しめた。続編も是非読みたい。

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    2025年11月01日
  • アリバイ崩し承ります

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    数年前にドラマ化もされた、安楽椅子探偵ものの短編集。
    読者への配慮からか、余計な寄り道がなくシンプルでテンポのいい構成。
    「時間の誤認」「錯覚」「勘違い」といった日常のズレを巧みに使い、
    気づけば“自分もやってしまいそう”と思わせるトリックが光っていました。
    一話ごとにしっかりオチが決まっていて、短編集ながら満足度の高い一冊でした。

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    2025年10月19日
  • 仮面幻双曲

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    大山誠一郎の長篇ミステリ作品『仮面幻双曲』を読みました。
    大山誠一郎の作品は2月に読んだ『密室蒐集家』以来ですね。

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    この町の誰が”顔を変えた殺人者”なのか?

    時は、戦後間もない昭和22年。
    東京で亡き父の事務所を継いだ私立探偵の川宮兄妹は、依頼を受けて滋賀県の双竜町に赴く。
    依頼主は、地元随一の製糸会社を営む占部家の先代社長夫人。
    専務の武彦が双子の兄である現社長の文彦に恨みを抱き、殺害を目論んでいるのだという。
    武彦は女子工員の小夜子に恋をしていたが、彼女は町中に中傷の手紙がばらまかれたことを苦に自殺。
    兄の仕業だと思い込んだ武彦は姿をくらまし、整形手術を受けて顔を変え、別人になりすまして双竜町に戻っている。

    「なぜ顔を変えたかわかるか? お前の近くにいる」

    川宮兄妹の使命は、武彦を探し出し、文彦の命を守ること。
    しかし、琵琶湖のほとりに建つ巨大な洋館に招かれ、寝ずの番にあたった矢先、文彦は惨殺されてしまう――

    果たして誰が”武彦”なのか。
    本格ミステリの名手による傑作が、待望の文庫化!
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    2006年(平成18年)に『書き下ろしミステリー第2弾! 双竜町事件-仮面幻双曲』というタイトルで刊行された作品……大幅に加筆改稿した文庫版で読みました。

     ■プロローグ 昭和21年・冬
     ■一の奏 隠された顔
     ■二の奏 湖岸の館
     ■三の奏 当主の死
     ■四の奏 通夜の夜
     ■五の奏 捜索の朝
     ■六の奏 湖中の男
     ■七の奏 復興の街
     ■八の奏 暴かれた顔
     ■エピローグ 昭和22年・冬
     ■解説 香気溢れる、意想外のパズラー ~白い仮面はいかに改訂されたか~ 阿津川辰海

    昭和22年、私立探偵の川宮兄妹は依頼を受けて琵琶湖畔の町・双竜町へ赴く……この町にある製糸会社の社長・占部文彦に双子の弟の武彦から殺害を仄めかす脅迫状が届いたのだ、、、

    武彦は恋人の死で兄に恨みを抱き1年前に出奔していたが、東京で整形手術を受けて顔を変え町に戻ってきたらしい……別人に成りすましている武彦を探し出し、文彦を守ること、それが川宮兄妹への依頼だった。

    しかし警護の甲斐もなく、文彦は湖岸の館で殺害される……この町の誰が武彦なのか? 大胆なトリックで読者に挑戦する傑作本格ミステリが、全面改稿された文庫版で登場。

    昭和22年という時代背景、琵琶湖岸の大きな館という舞台、町の名家に伝わる双子伝説、整形手術で顔を変えて別人になりすまして町に戻ったと思われる犯人、近親憎悪から引き起こされる怪事件……横溝正史作品っぽい雰囲気を持った作品でしたね、、、

    双子を使ったトリックは、古今東西、多くのバリエーションがあると思うのですが、このパターンは初めて読みました……整形した双子の設定を巧みに利用した、複雑かつ巧妙な犯行計画が愉しめました。

    大山誠一郎作品って、短篇でキレの良いイメージでしたが……長篇も良いですね! もっと長篇を描いてほしいですね。

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    2025年08月17日
  • アリバイ崩し承ります

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    アリバイを主張している人は時間がその主張の根拠となっており、故に時計屋がアリバイの問題をもっともよく扱える、という主義のもとでアリバイ崩しを行うというユニークなミステリー。
    読者に提示される手がかりもフェアであり、「時を戻すことができました。アリバイは崩れました」という時乃の言葉から解決編が始まる構成は、古き良き本格ミステリーの体裁を踏襲している。
    かといって難しいという感じは全くなく、人間味のある展開は、ミステリー初心者からミステリマニアまで幅広く楽しめる作品だと感じた。

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    2025年08月13日
  • 記憶の中の誘拐 赤い博物館

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    シリーズ2作目ですね。
    面白いけど爽快感が無いですね。
    何か物足りなく感じます。
    ラストの終わり方かな。
    設定を考えると仕方ないのかな。

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    2025年08月12日
  • ワトソン力(りょく)

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    自分では推理できないのに、周囲の人の推理力が爆上がする能力?!
    そんな能力を持つ和戸が、冒頭いきなり拉致されるとは。
    過去の事件が回想され、拉致された理由を珍しく「自分で」推理する和戸。
    いやー、和戸の巻き込まれ率、高過ぎw
    よもや、それもワトソン力ゆえか?w
    語られる事件もバラエティに富んでいて面白かった。
    関係者が続々と推理を語りだすお約束の展開もナイス。
    2作目では、どんな展開が待っているか楽しみ。

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    2025年07月27日
  • ワトソン力(りょく)

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     警視庁捜査一課所属の平凡な刑事・和戸宋志には不思議な能力があった。それは近くにいる人間の推理力を飛躍的に向上させるものだった。そんな彼が関わった七つの事件を扱った短編集で、斬新な特殊設定と多重推理、本格ロジックなど変わり種でありながらシンプルなミステリーの面白さも組み込まれている作品で最後まで楽しく読めた。

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    2025年07月15日
  • 神様の罠

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    6人の作家の短編アンソロジー。
    巻頭作品、乾くるみさんの「夫の余命」にはやられました。騙されたと言っても良いかな。
    「イニシエイション・ラブ」、「セカンド・ラブ」と騙され続けたのにまたまた。
    本作を読みながら乾さんの作品って時系列を追いながらってパターンが多いなあとそちらに気が入っていたのもあって罠にはまった。
    「イニシエイション・ラブ」の時、「必ずもう一度読み返したくなる」というコピーが貼られてあったが今回の作品も読み返してしまった。

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    2025年06月15日
  • アリバイ崩し承ります

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    時計屋さんがアリバイ崩しなんてとても新鮮、それでいて謎解きのスピードが速すぎる。それに頼る警察官は警察官としてのプライドはないのかといいたくなったが、謎解きの内容自体はライトで読みやすく面白かった。

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    2025年06月12日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    大好きな警察小説のアンソロジー。
    新たな作家さん発掘も兼ねて。

    ①佐々木譲さん『弁解すれば』
    初めましての作家さん。
    これはシリーズ作品の1つ。
    他者の心に協調し過ぎてしまう警察官の話。
    続きが気になるので今後読む予定

    ②乃南アサさん『青い背広で』
    こちらも初めましての作家さん。
    人気シリーズ主人公の若かりし頃の話のよう。
    シリーズのファンで無いとあまりピンと来ないかも。

    ③松嶋智左さん『刑事ヤギノメ』
    こちらも初めましての作家さん。
    面白かった。けど、短編ではもったいないかも。長編で読みたい。
    今のところシリーズは無さそう。

    ④大山誠一郎さん『三十年目の自首』
    こちらも初めましての作家さん。
    『赤い博物館』というシリーズの1つの話のよう。2時間ドラマみたいなシリーズ名。主人公の飛ばされた原因の事件の詳細が知りたいので、他作品も読みたい

    ⑤長岡弘樹さん『噛み付いた沼』
    カミツキガメを愛してしまった(?)警察官の話(ではない)
    人気シリーズのスピンオフのよう。
    シリーズは未読だが、この作品が面白かったので、シリーズを読みたい

    ⑥櫛木理宇さん『ルームシェア警視の事件簿』
    推し作家、櫛木理宇さんの作品。
    櫛木さんにしては珍しくライトでポップな話。お料理上手の櫛木さんらしく、ご馳走描写も多くてほのぼの系。
    とはいえ、事件のディテールは櫛木理宇さん作品らしいもの。
    シリーズ化して欲しいですね。

    ⑦今野敏さん『ケースオフィサー』
    個人的に、外事とか公安とか、あまり好みのタイプの話ではないんだけれど、さすが今野敏さん、すらすら読めた。
    とはいえ、事件とも言えず長編で言えば触りくらいの話で終わってしまったのでもったいない。

    全体的に面白くて、読んだことのない作家さんの雰囲気も掴めて、とても良かった

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    2025年05月27日
  • にわか名探偵~ワトソン力~

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    ネタバレ

    ワトソン力を持つ刑事和戸が非番の日に巻き込まれた事件を書いた短編集。

    このゆるーい感じが良い。
    非番の日に殺人事件に巻き込まれがちな主人公。つぐみさんがちょくちょく出てきて嬉しい。

    居合わせた人達が流れるように推理合戦を始めるのシュールで笑う。色んな説が出てきては覆されたり。

    数時間程度だけど色んなパターンのクローズド・サークルが出てきて面白い。

    事件が起こりすぎでは?ってツッコミは置いといて最後の話でこれまでの話が繋がってくるとは思わなかった。

    まあ研究者からしたら格好の研究対象だよな〜。
    これ流石にもう続編はない…?

    またしても偶然により助かる主人公。

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    2025年05月25日
  • アリバイ崩し承ります

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    文章の構成や設定がかなり読みやすく、何も考えずに楽しむにはぴったりの作品でした。トリックや真相を暴くというわけではなく容疑者のアリバイを崩す、アリバイを崩せる人が犯人、という新しい視点での事件解決も新鮮で楽しめます。

    頭の切れる、探偵じゃない探偵役がいるミステリーは定番ながら間違いなく面白いので安心して読めました。
    こういった優しい雰囲気と事件のワクワク感を両方楽しめる作品が読みたいときは大山誠一郎さんだな、と確信できる作品です。

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    2025年02月21日
  • 記憶の中の誘拐 赤い博物館

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    時効になった事件のみの再捜査、そもそもの考え方を崩して新たな解釈を展開していく、今回はさらに新たな事件も関連して楽しかった。
    解説で、アリバイ崩し賜ります、もこの作者と分かり合点がいった。今度読もう。

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    2025年02月14日
  • 記憶の中の誘拐 赤い博物館

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    大山誠一郎の連作ミステリ作品『記憶の中の誘拐 赤い博物館』を読みました。
    『赤い博物館』に続き、大山誠一郎の作品です。

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    緋色冴子シリーズ第二弾。文庫オリジナルで登場!
    赤い博物館こと犯罪資料館に勤める緋色冴子が、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件に挑むシリーズ第二弾。
    文庫オリジナル。
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    2016年(平成28年)から2021年(令和3年)にかけて文藝春秋の雑誌『別冊文藝春秋』、『オール讀物』に掲載された後、2022年(令和4年)に刊行された作品、、、

    捜査中に大失態を犯してしまい警視庁捜査一課から警視庁付属犯罪資料館・通称「赤い博物館」に左遷された寺田聡巡査部長が、いつも無表情でコミュニケーション能力皆無といういわくつきの美女で、ずば抜けた推理力をもつ赤い博物館館長の緋色冴子とともに、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件(コールドケース)の再捜査を行い解決するシリーズの第2作で、以下の5篇が収録されています。

     ■夕暮れの屋上で
     ■連火
     ■死を十で割る
     ■孤独な容疑者
     ■記憶の中の誘拐
     ■解説 佳多山大地

    未解決事件などの捜査書類を収蔵する通称“赤い博物館”の館長・緋色冴子……遺留品や手掛りを元に、ずば抜けた推理力で事件を幾つも解決してきた、、、

    ある日、部下の寺田から相談されたのは、26年前に起きた奇妙な誘拐事件……犯人と目されたのはその子の親だったようで―表題作他、予測不可能なミステリ全5篇。

    本作品も面白かったですねー 正確な観察力や聞き取りが優秀な元警視庁捜査一課の刑事で助手の寺田聡が情報を収集し、優秀なキャリアでありながらエリートコースから外れ犯罪資料館の館長を長年務め類稀な推理力を持つ緋色冴子……このコンビが未解決事件(コールドケース)の真相を暴くという展開が愉しめました、、、

    前作では勤務先である犯罪資料館から一歩も出ずに事件を解決する安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)を決め込んでいた緋色冴子が、意外や本作品では“頼れる助手”寺田聡とともに再捜査の聞き込みや容疑者との直接対決の場に赴くなど行動に変化があるのも新鮮でしたね……5篇とも面白かったのですが、あえて言うなら特に印象に残ったのは、

    23年前、校舎の屋上で2年生の女子高生が殺害された……彼女は、その直前に「先輩」への募る想いをに告白していたが、彼女を殺した「先輩」とは誰なのかを推理する『夕暮れの屋上で』、

    24年前に東京都西部地域で連続して起きた放火事件……神出鬼没の放火魔は、標的にした住宅は跡形なく燃やしても、火をつけてすぐ「火事だ。逃げろ」と電話を掛けて死人は出さないように配慮していたのだが、その目的は何で、放火魔は誰なのかを推理する『連火』、

    15年前、赤羽の河川敷で起きた、10個の部位に切断されたバラバラ殺人事件! そして、何の因果か被害者の妻は、夫の死体発見の前日、電車に飛び込んで非業の死を遂げていた……死体をバラバラにした理由探しと殺人犯は誰なのかを推理する『死を十で割る』、

    の3篇かな……緋色冴子は証拠品の声を聴き、当時の関係者に新たな問いを放って真相を見抜く展開が愉しめましたね。

    過去の事件という枠組みと周到な伏線を活かしつつ、意外な真相を読者に気付かせずに示す技量は抜群でしたねー もっと、もっとシリーズ作品を読みたいところですが、現時点で刊行されている作品は2作品のみのようです……続篇を期待しています。

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    2024年12月29日
  • 赤い博物館

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    大山誠一郎の連作ミステリ作品『赤い博物館』を読みました。
    大山誠一郎の作品は今年6月読んだ『アリバイ崩し承ります』以来ですね。

    -----story-------------
    本格ミステリ大賞受賞作家がミステリ人生のすべてを賭けた警察小説!

    超ハイレベルで奇想天外、予測不能なトリック駆使の本格ミステリ!

    警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。
    そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。
    過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑む二人が立ち向かった先は――。
    予測不能なトリック駆使、著者渾身の最高傑作! TVドラマ原作

    「読者に対して手がかりを堂々と提示しながらも真相を当てさせない」という
    難題を見事にクリアしている。 ――飯城勇三「解説」より
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    2013年(平成25年)から2015年(平成27年)にかけて文藝春秋の雑誌『つんどく!』、『オール讀物』に掲載された後、2015年(平成27年)に刊行された作品、、、

    捜査中に大失態を犯してしまい警視庁捜査一課から警視庁付属犯罪資料館・通称「赤い博物館」に左遷された寺田聡巡査部長が、いつも無表情でコミュニケーション能力皆無といういわくつきの美女で、ずば抜けた推理力をもつ赤い博物館館長の緋色冴子とともに、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件(コールドケース)の再捜査を行い解決するシリーズの第1作で、以下の5篇が収録されています……2016年(平成28年)にTBS系で松下由樹主演によりテレビドラマ化さているらしいですね。

     ■パンの身代金(『赤い博物館』を改題)
     ■復讐日記
     ■死が共犯者を別つまで
     ■炎
     ■死に至る問い
     ■解説 飯城勇三

    迷宮入り事件の綻びを探せ! ミステリ巧者の大傑作……『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を射止めた著者がミステリ人生のすべてを賭けて贈る渾身作、、、

    キャリアながら《警視庁付属犯罪資料館》の館長に甘んじる謎多き美女と、一刻も早く汚名を返上し捜査一課に戻りたい巡査部長……図らずも「迷宮入り、絶対阻止」に向けて共闘することになった2人が挑む難事件とは――。

    予測不能の神業トリックが冴え渡る、著者初の本格警察小説!

    面白かったですねー 正確な観察力や聞き取りが優秀な元警視庁捜査一課の刑事で助手の寺田聡が情報を収集し、優秀なキャリアでありながらエリートコースから外れ犯罪資料館の館長を長年務め類稀な推理力を持つ緋色冴子……このコンビが未解決事件(コールドケース)の真相を暴くという展開が愉しめました、、、

    5篇とも面白かったのですが、特に印象に残ったのは、

    犯人が残した日記から浮かび上がった2つの殺人事件の顛末……真犯人たる条件を当てはめて再検討することで事件を様相が一変する『復讐日記』、

    交通事故の被害者が死の間際に告白した交換殺人……単純と思われた2つの殺人事件の構図が一変する『死が共犯者を別つまで』、

    の2篇ですかね……面白かったので、次は続篇の『記憶の中の誘拐 赤い博物館』を読もうと思います。

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    2024年12月28日
  • 本格王2022

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    短編って
    全てのストーリーが面白いってないですね。
    ひとりひとりの作家は
    それぞれ面白くて好きなのに…
    読む側の集中力の問題でしょうか?

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    2024年09月07日