大山誠一郎のレビュー一覧
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視点人物となる聡は、捜査資料を現場に置き忘れるという重大な失態を犯し、「犯罪資料館」への異動を命じられる所から始まる。
そこに館長として、謎めいた美女、緋色冴子が登場する。(大体、こういう施設にいるのって、ちょっとエキセントリックな美女なんだよな。)
捜査員として有能?な聡と、彼から得た情報を元に冴子が未解決事件を「再捜査」していく、というのがあらすじ。
短編で五つの事件が入っているのだけど、どれもストーリーとして面白い。
読み終えてから、もう一度最初の事件から振り返った時にちゃんと筋書きが頭に残っていた。
ただ、冴子の推理力が、ちょっと桁外れで、なんとなく犯人は家族の中にいたんだろうな -
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Posted by ブクログ
警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長である緋色冴子が、部下の寺田聡とともに過去の事件の遺留品や資料を元に未解決で難解な事件を解決する。
この作家さんは、初読み。
かなり高度なミステリであり、難解過ぎる。
ハイレベルである。
全5話あるのだが、どれも分からずにギブ状態。
予測不能なトリックに頭がついていけないのだが、頭を使うことが少なくなったせいか…年齢のせいか…。
「炎」と「死に至る問い」の2話は、家族に纏わる事件なので、なんともやりきれない気持ちが残った。
今回は、文庫化されて手に取ったのだが、ハードカバーは知らなくて、2016年と2017年にテレビドラマ化されていたのも知 -
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最初の頃は、パズラーに徹するために余計な夾雑物は一切切り捨てた的なことを公言していた作家さんだけど、その頃からなんとも言えない愛嬌みたいなものがあって、このままでも案外一般受けするかもとか思っていた。それがキャラ萌えという夾雑物だけは容認するようになって、当然のように人気者になった。それでも本質は変わらず、まるでミステリ以前の推理パズルそのままのような、不自然な設定や強引な展開、とってつけたようなキャラクターは相変わらず。これはこういうもの。
トリックの方も、一時期のこれまで誰も見たことのないようなトリックを産み出してみせる的な熱意で、ギラギラしているような高密度感はないが、それでも異様なま -
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失策で犯罪資料館に飛ばされてきた聡。
館長であるキャリアの冴子。
冴子の、過去の資料から読み解く推理が素晴らしい。
聡も、捜査一課にいたという自負心から張り合うんだけど、全然敵わない。ものすごく説得力のある聡の推理が冴子にくるりとひっくり返される展開が面白い。
最後の「死に至る問」は、あまりに悲しい。そこまで思いつめずにいられないなんて、、、
誰が犯人で、どんな動機があろうと冷徹に事件を読み解く冴子のクールさがかっこいい。
彼女の過去にも何か事情がありそうで、シリーズ続編で明かされることを期待。
解説によるとドラマ化もされているようだけど、雰囲気は原作からは変わっているみたい。それはそれで興味 -
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ネタバレ○ 総合評価
大山誠一郎らしい,余計な部分を削り取って謎解きに焦点を当てた本格ミステリ。時計屋のチャーミングな女性店主が,「時を戻すことができました。」といって,謎解きを始めるという設定は,ちょっとあざとい気もするが,そこまで気にならない。登場人物も最小限。捜査に行き詰まっている捜査一課の新人刑事が,美谷時計店の美谷時乃に相談をする。その相談を聞いて,美谷時乃がアリバイを崩す(ときにはアリバイを探す)。純然たる安楽椅子探偵モノ。それぞれの短編のクオリティは高く,傑作というようなものでもなく,意外性もそこまでではないが,40ページから50ページ程度で,しっかりとした謎解きをしている。
とはい -
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