大山誠一郎のレビュー一覧
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全編面白かった〜
なんて豪華な作家陣なの…!
ハラハラしたり驚いてみたり、あっという間に読み終えました。
夫の余命
余命わずかと知りながら結婚した2人。
時間を遡りながら思い出を振り返るが…
崖の下
スキー場で遭難した4人。
そのうち1人が他殺体で見つかる。
この何もない雪原で凶器は一体何…?
誰が殺したのか?
投了図
将棋ファンと夫と暮らしているが、地元でタイトル戦が開かれることになった喜ばしい時、なぜか夫の様子がおかしい。
孤独な容疑者
23年前に殺人を犯した男。
事件が再調査され…。
2020年のロマンス詐欺
コロナ禍、軽い気持ちで始めたバイトが詐欺の -
Posted by ブクログ
題名と帯に惹かれて手に取った作品。
読み始めて大当たり!
個人的にはこういう作品は大好きなので、あっという間に読み切った。
知らずに手に取ったのだが、シリーズ2作目らしい。複数の短編で、ほぼほぼ主人公のみ知っていれば読める作品なので、1作目を読んでいなくても問題なかった。(主人公の能力や所属も冒頭で説明があるため、物語に入り込みやすい)
事件に遭遇すると周りにいる人の推理力を飛躍的に高める「ワトソン力」を持つ主人公・和戸宋志。なぜか非番の度に事件に巻き込まれるが、「ワトソン力」のおかげでいつも推理合戦がはじまる。
面白い所が、主人公自体は推理に参加せず、また発想のひらめきを与える言動をする訳 -
Posted by ブクログ
裏表紙に書いてある通り、珠玉の6作だと思いました。
アンソロジーは初めて読みましたが、1冊で様々な話を読めて非常に楽しかったです。
どの話も面白かったんですが、特に有栖川有栖さん作の話と辻村深月さん作の話が印象に残りました。
有栖川有栖さん作の話は主人公たち推理研がパズル研の人たちから出題された論理パズルをお互いに知恵を出しながらパズルを解いていく、というものでした。
探偵役はずば抜けた推理力であっさりとパズルを解いてしまいます。
この探偵役の鮮やかな推理も痛快で面白いのですが、探偵役でないその他の推理研メンバーがお互いに知恵を出し合ってパズルを解こうとしている様子を見るのが非常に楽しかった -
Posted by ブクログ
ネタバレがまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。
1.弓投げの崖を見てはいけない
5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
犯人たちへの憤りとともに、このお話に一気に引き込まれました。
しかし登場人物のうち3人が物を持ったまま走る描写があり、最後に車で跳ねられた人物の手に持っていたものが飛んでいくシーンがありましたが、具体的に誰かは書かれておらず…。
結末を読者に委ねる展開はあまり好きではなかったのですが、あとがきを読んでびっ -
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«視点を変えて考える»
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“時計は時間に関係するもの。だから、時計屋が一番アリバイの問題に精通しているのではないか”
「美谷時計店」先代当主のおじいさんの一風変わった意志を受け継ぎ、時計修理と共に「アリバイ崩し」の業務を行う歳若い女性美谷時乃。
警察本部に所属されたばかりの「僕」は時計修理でこの店を訪れたことをきっかけに、美谷さんに「アリバイ崩し」を依頼していくことになります。
「犯人探しではなく、怪しい人物のアリバイ崩し」という発想は真新しく、今読んだ供述をどうしたら別の見方で捉えられるか考えながら読み進めるのは楽しかったですが、2話くらいまではなんとなく物足りなさ -
Posted by ブクログ
「赤い博物館」という通称を持つ、警視庁管内で起きた事件の証拠品が集められた犯罪資料館に飛ばされた元捜査一課の刑事と館長の「雪女」が過去の未解決事件を証拠品を元に解決する、というミステリ短編集。
どの事件も意外性のある結末で衝撃だったけれど、一番は「パンの身代金」かなぁ。読んでて一番展開が読めなかった。
雪女こと探偵役の緋色冴子警視は、よくあるタイプのコミュ障だけど頭が切れる、というもの。ワトソン役の元刑事寺田が、優秀ぎみなワトソンなので、寺田の眼を通して読者は新たな着眼点を得られるのが良かった(往々にしてミスリードだったりするのだが)。
続編も楽しみ。