荻上チキのレビュー一覧

  • 社会的な身体-振る舞い・運動・お笑い・ゲーム

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    タイトルと序章がピンときたので読んだ本。
    1.2章は楽しく読めたのだけど、以降は例示が詳細すぎてなかなか読み進められず、ちょっと飽きてしまった……。
    私たちの身体観と、ニューメディアを内包した(させた)社会が私たちに身体として何を求めたか、についての話はすごく面白かった。
    そういう意味では、「お笑い」の例えはわかりやすかった。

    私はもう年老いていく身だけど
    社会は情報も科学技術も加速度的に成長して変化していくだろうし
    その中で、頭ごなしに「ニューメディアは悪」と言わない年寄りになりたいなと思った。それを軸に社会を生きていく後輩を、否定したくない。
    そして堅物だと思っていた人生の先輩に対して、

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    2018年06月16日
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論

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    保守系が最も強く右派大衆寄りの産経新聞、高所得者の保守系を意識した読売新聞、リベラルな朝日新聞と毎日新聞、経済に特化した日経新聞という色分けができる。
    産経新聞は過激な記載も多いことが右派大衆に受けているが、一方で政府を庇いきれなくなると前言を簡単に放棄する傾向もある。
    日本のウェブ上では、右派的な発言が奨励され、右派・リベラルな発言は嘲笑される傾向がある。いわゆる愛国主義が増長される傾向があるので注意が必要。
    池上氏などが毎日各紙に目を通すという意味が理解できた。ただし、これを実践するにはお金も時間もかかり、サラリーマンが毎日こなすのには厳しいと思う。


    ・一要なメディアには、それぞれの特

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    2018年05月13日
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論

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    肌感覚で新聞から感じることを各種データで裏付け。データのとり方に問題が無いのが前提ですけど。
    雑誌 新聞ダイジェストが無くなったのは、痛い限りです。
    新聞社へ応募する人は、いろいろな新聞社へ応募すると思うのですが、各社のバイアスはいったい入社何年目から影響を受けるのか。こんなのも言及して欲しかったです。自分は保守系だから、朝日・毎日は受けなかった、なんて人がいたらご容赦ですけど。
    いらないわたしの持論:
    新聞とNHKにポリシーは関係あるのか?勧誘員のしつこさじゃないのか?個人的環境だと、読売が一番しつこいです。朝日、日経、東京は勧誘にすら来ませんでした。
    P5 「メディアが信用できるとなっては

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    2018年01月27日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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    参考文献を読み漁っています。チキさんの『セックスメディア30年史』はテクノロジーに駆動されるエロ史をあえて大風呂敷を広げるのではなく、携帯の普及を分水嶺に射程を絞っているのに好感を持てる。エロ史の分析においても、レッシグのアーキテクチャフレームワークが有効になるのは発見だった。ぶっちゃけると、TENGA松本さんとオリエント工業さんの社員インタビューだけでも読む価値のある一冊。やはり真のイノベーターはエロ業界にいる。

    エロ本といえば、「オカズ系」メディアの代表的存在...のはずだった。70年代の自販機本の登場、80年代のビニ本ブーム、そして90年代初頭のエロ本バブル。エロ本の発展こそがアダルト

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    2017年03月02日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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    新しいものが出来てはすぐ消える
    新しいメディアは情報機器に影響される
    不特定多数のユーザーを取り込むには携帯性により使用感にも大きく差が出る
    本文はメディアの歴史
    体験者でなければわからないことがある
    インタビュー記事は面白かった

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    2016年05月23日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    同じことを繰り返せば効率が上がるので成長率もあがる。当然ながら経済成長は何もしなくても上がるが、その上昇率が重要。

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    2015年12月23日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    ラジオでは現在のSession22の前、Digの時代から、ポッドキャストで聴いていたので、たまには著書も読んでみようでした。

    まぁ内容については、自分にとって上述のバックボーンがあるので、これといって目新しい事はなしでしたが。

    何方かの書評からのコピペですが、
    「文句ばかり言わずにTake Actionしましょ。」
    ということです。

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    2015年12月09日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    小さな政治参加を目指して書かれていると理解した。
    果たしてこれで大きな流れを変えることができる人がどれだけいるかは疑問である。

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    2015年02月17日
  • 夜の経済学

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    経済学の飯田先生と社会学の荻上チキさんの著書。
    ヤバい経済学インスパイア本だけど、SPAでの連載が元となっている点でやや下世話な話題。
    なかなか世の中に公的な調査データのない分野にちょっとした切り口を入れた点は興味深い。
    分析自体は基本的に回帰分析のみだが、係数の解説などは冗長な気がして、分析結果の魅せ方が難しいという点で参考になった。
    ちょっとした暇つぶしネタかなぁという以上の感想はなかったが、まあまあ面白い。

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    2015年01月12日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    売春が「フツー」になってきた現状に驚く。。
    そんだけ病んだ人間も多いってことっすね・・・。
    ( 一一)

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    2014年12月17日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    出会い喫茶や出会い系サイトのフィールドワーク。そこに出入りする女性たちの貴重なナラティブであり、直接採集されたデータとしての価値は高い。

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    2014年08月21日
  • 夜の経済学

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    著者の言うとおり、とりあえずいろんな事実を知るってことは大切だと思う。
    断片的なデータから推論を重ねて結論を導き出す過程は、読んでいて勉強になった。
    これ、続編はあるのだろうか。あったらぜひ購入したいな。

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    2014年08月13日
  • 夜の経済学

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    ロジスティック回帰分析やフェルミ推定を使って、大真面目に夜の風俗業界を分析しているのが面白い。ファクトデータが「MAN-ZOKU」ネットだというのが笑える・・経済水準で調整してもやっぱり、ススキノと中州は割安。大阪市内もやや割安らしい。。
    ・風俗嬢は三十万人前後、市場規模は3.6兆円。
    ・ロジステッィク回帰分析で分析した結果、大学の偏差値が1上がることに処女である可能性は「4.2%」上昇するが、東大女子はマイナス96%ということで、東大女子はもてまくっている。在学中は最強!でも、卒業すると彼氏をみつけるのが大幅に難しくなる(と思われる。)ので、在学中に東大彼氏と付き合って結婚するのが勝ちパター

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    2014年08月06日
  • 夜の経済学

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    風俗、特に売春の職業に関するデータと観察である。データも推計であるが、何らかの精神的疾患をもっている割合が多いという結果は初耳である。橋本市長の蔑視感も問題にしている。買春者の職業、収入、学歴についても調べていることは新しい。本の後半は別のことである。

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    2014年04月09日
  • 夜の経済学

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    荻上チキ・飯田泰之のコンビが贈る、身近なようでいてよく知らない世界を掘り起こす企画。元が週刊誌のコーナーなのでそこまで深ーく、ゲンミツに、ではないけれど、手法も見えてくる内容も含めて、正直なところ「へぇー」という感じ以上でも以下でもない一冊。いや、面白かったんやで。

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    2014年02月07日
  • 夜の経済学

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    いわばヤバい経済学の日本版。統計的手法を駆使して社会現象をあぶり出していく。
    タイトルが「夜の経済学」と言うだけあって、下半身よりの話題から分析が始まる。例えば、風俗嬢の割合を可能な限りの情報を駆使しながら執拗に推定していく(20人に一人が風俗嬢の経験を持つという結論は、肌感覚的には少し控えめにも思えるが)。そのほか大学偏差値別の童貞/処女率とか、まあ下世話な話に事欠かない。
    ただ、これはあくまで導入。話題が地域別の風俗価格の分析に入ったあたりから、性風俗産業というのが様々な格差を如実に表すものであることが明らかになる。そこからさらに、生活保護や流言飛語といった社会問題にまで踏み込んでいく。下

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    2013年12月22日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    一言で言えば、ネガティブな発言をして立ち止まるのではなく、ポジティブに発言して行動に移そうという主張。言っていることには共感できる。特に残念ながら年が若くなるにつれ、ネガティブ思考な気がする。ただ、出張はとてもよくわかるが、当たり前すぎる気も。

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    2013年12月20日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    売春を貧困の文脈でちゃんと捉えるのは大事ですね。あまりに、「心の闇」みたいなぼやっとした感じで語られがちなことなので。

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    2013年12月06日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    出会い喫茶をベースにしたワリキリ(売春)のインタビューとデータ。社会からの斥力、出会い系の引力、というサブタイトルがついているが、どうも引力のほうが強いように感じる。ただ、社会からの斥力という言葉にはドキッとする何かがあり、それを確かめるように読む、のだけど、カジュアルな下半身の話にもみ消されてしまうかのようで…いろんな「彼女たち」が出てくる。同情したくなる人やら、怒りたくなるような人やら。読み手の修行が足りませんな、こりゃ。

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    2013年10月20日
  • 夜の経済学

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    本自体が夜(フーゾク)の、というか貧困についてって気がする。フーゾク系だけじょなくて大学生の偏差値ごとの幸福度やら体育会系の部活の関係とか面白かった。教育って本当に大切なんだと思った。

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    2013年10月14日