荻上チキのレビュー一覧

  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    チキさんのファンで、
    タイトルにも惹かれて購入。

    何だか人をいじったりたたいたりな昨今の潮流について触れるかと思いきや、
    諸々の政策に関する話なのね。
    世間で一般論として論じられてたことを、
    新たな(というか色眼鏡の無い当たり前の感覚の)切り口で迫り、
    紐解いていく。
    また、一方的にたたく出なく、このポジ出しって感覚が好きだな~
    ただ個人的には期待した、社会全般へのポジ出しの話も読んでみたかったなぁ。

    政治の話にあまり触れたことの無い人に、
    実はそんな堅苦しくないよ~って入門書で勧めたい一冊。

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    2013年06月02日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    そうそう「個人問題を社会問題する力」が大切なのに「社会問題を個人問題化」する力がここずーっとこの国は強いのだ。

    チキさんの湛然な聞き取りから彼女たちの顔が見えたり、見えなかったりした。若い男性っていうポディディションだからこその記録というのはあるだろうな。

    でもどおしても自分に引き付けて考えてしまうことだから後でまたゆっくり書きます。 


    てか男性より女性の貧困のほうがずっと昔から大変でそんなこととっくに分かってたんだけど、この本を読んで改めてそうだよってがつんってされた。

    なのにおかしい。見えないから。ホームレスさんとかある意味分かりやすく見えるし、日常の風景に溶け込んでしまってる男

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    2013年05月09日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

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    コスモ石油の噂は、確かに回ってきた。これがデマなのだと知ったのは直後だったから、不安にはならなかったれど。
    大災害の直後、何を信頼して行動すればよいのだろうか。

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    2013年05月06日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    ネタバレ

    つい先日も、「朝まで生テレビ」で集結したネット世代の論客たち。ゼロ年代などともいわれるジャーナリストの一人、荻上チキの最新本。

    荻上チキの特徴は、議論をまとめる能力と、わかりやすい語り口で問題の本質を突く能力。twitterとかでは「ポスト田原総一郎」とか言われてるけど、僕はどっちかというと、「dig」みたいなラジオパーソナリティーとして最も力を発揮するような気がする。

    ダメ出しして自分は安全地帯にいることの不毛さから、代案を示すポジ出しへ。これはだいぶ前から彼がさまざまなメディアで訴えていたことだと思う。
     その具体的な方策として、シングルイシューにアンテナを立て、エヴィデンス、エシック

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    2013年05月01日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    かなり大局的な視点から、タイトル通りにポジティブの書かれた本。議論わ進める際の視点という側面からも参考になる。また、筆者の希望をもった語り口には勇気付けられる。

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    2013年02月15日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

    購入済み

    本質を見極めて、一歩踏み出そう

    「ダメ出し社会」「ポジ出し」

    慰めを言っても仕方ないという人がいるかもしれないが、それにしても、誰かが誰かを攻め合い続ける社会。
    この日本の感じがどうも嫌な感じだ。
    日本人一人ひとりはそんなことないのだろうけど、どうも社会とか対組織のようになると、なぜか、日本全体で優しさがなくなってしまうように感じてしかたない。
    そこで、本書の名前を見つけて、内容に楽しみを抱いて読んでみた。

    もう少し、自己啓発っぽい内容なのかなと思っていた。
    見方を変えて、互いに褒めようとか、プラス思考で生きていこうみたいな。
    でも、予想したのとはちょっと違った。

    どちらかといえば、日本の政治や社

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    2013年02月05日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    「ワリキリ」という行為に、著者自身が100人を超えるインタビュー取材を敢行し切り込む。
    個人の道徳、倫理観として捉えられがちな問題を、真摯で穏やかな対話と様々なデータを元に読み解いていく。
    印象として、女性個々の生活歴、現状に違いはあるが共通項として精神疾患
    を持ち合わせている女性が多い。
    しかし、その原因は単なる個人的な要因以上に、周囲の無理解や不当な悪意、定まらない社会構造など、環境による要因が大きいと思わされる。

    不安定な社会情勢の中で、自分とは違う世界の出来事では無いと認識させてくれる良書。

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    2013年01月26日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    本書ではアクチュアルな社会問題の数々を取り扱っていますが、口語体で、かつ、ポップな比喩表現をたくさんちりばめて書かれているので、中学生・高校生くらいの若い方でもじゅうぶん理解できます。

    ニュースを見て、「なんだかよくわからないけど今の世の中はたいへんなことになっている。なんとかしたい。でもどうすればいいの?」と悶々としている若人にオススメ。

    自分も中学生のときに読みたかったなこれは。。。

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    2013年01月25日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    ポジ出しという表題を題している割には、
    殆どを現状の社会問題に終始していた。
    しかし、その社会問題の説明が歴史の流れを汲んでの説明だったので
    非常にわかりやすかった。結構勉強になりました。

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    2013年01月06日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    ネタバレ

    題名の通り「経済成長が必要なのはアタリマエだ」という前提で書かれている。この場合の経済成長は、いわるゆ戦後の高度経済成長やバブル景気といったレベルではなく、ゆるやかな、年2%程度の、それこそ普通の先進国が普通に成し遂げているものをさしている。

    統計などの数字で裏付けしつつも、読者には「数値を読み取る」といったことを強要せずに、きちんと言葉で説明しているのが好感。

    白眉なのは湯浅氏との対談で、同氏の運動の“戦術”である「うしろめたさ票を確実にとりにいく」という言葉を引き出したくだりか。

    その一方で、話の内容に出ている経済概念、つまり「新自由主義」の意味やその論者・フリードマンやハイエクなど

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    2012年12月17日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    「少子化」「福祉」「失業」「格差」「貧困」そして「生存」という,バックグラウンドにあるテーマ.

    私は,個人的にもこれらの問題の早期解決を望んでおりますが,
    いわゆる「日本」という体質が今後,
    日本の景気回復・経済成長,
    利益の適切な再配分,
    適切公正な制度改善,
    企業や社会の体質改善・・・

    阻みつづけてしまうのか,

    本当にこれらの問題を解決しようという意思はあるのか.
    支持されない層,数が少ない層の声は無いように扱われてしまうのか
    「個人の問題」に落とし込まれてしまうのか.
    ともすれば,「希望は戦争」になってしまうのか,

    すこし古い本なのですが,
    社会経済(またはそれに近い思考法)の

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    2012年12月19日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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    平成生まれの私にとって、今日までのメディアの変化の速度に改めて驚いた。道理で母と話が合わないわけです。TENGAの社長のインタビューに感動。ものづくりの情熱。

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    2012年11月05日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

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    幸いにというべきか、ツイッター、メーリングリスト、SNSなどの最新メディアに疎遠だったため、デマに躍らされることも、加担することもなかった。今ではあの時のマスコミ報道(政府、東電発表のたれながし)に納得できない思いがあるが、あの時マスコミ報道にしたがって正解だったか?情報弱者ゆえの逆説。でも当事者、被災者だったらそれはまた違う気がする。マスコミともデマを生むニュージャーナリズムとも違う報道→武田徹

    デマの防止法=ニュースソースの確認、NSの不確かなツイート、メールを拡散しないこと

    以下、引用省略

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    2012年08月17日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

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    2011年の震災から2ヶ月ほどで出たにしては、手際よくまとめて考察までついてて、仕事はや!て思う。反面、今みると目新しい事柄はないけども。流言についても「なにがおきたのか」をできるだけ正確に把握する、その努力をすることが大事、て結論も、アタリマエっちゃーアタリマエだけど、まあそのアタリマエが出来なかったりするもの常……

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    2012年08月11日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

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    流言・デマは発端となる発信者の悪意の有無に関わらず一度発信されれば主に善意の人々によって拡散して行く。お騒がせしましたで済めば良いが災害の時には、集中しなければいけない救助や復旧のリソースを無駄に使用して妨げになる場合がある為、むやみな転送は控え、情報ソースの確認や公式な情報との突合、常識的で論理的な自己判断をする必要がある。災害時だけでなく平時においても同様な流言・デマめいたメッセージのなんと多い事か。そんな環境に自分がいるんだという意識をもつ必要がある。

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    2012年07月16日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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    著者の視点が好きなので、
    一般的にあまり語られない性の業界に、どう切り込むか気になり購入。

    恥ずかしいとか、そういう意識を持ちがちだけど、
    だからといって、この問題に触れないのは安直過ぎる。

    発展の裏には、様々な社会の変化や、メディアなど技術の発展がある。
    煙たがられるだけに、業界人の努力は凄まじい。
    そこに著者の抜群の切り口が加わり、非常に面白い!
    TENGA社長の対談は、かなりの感銘を受けたので、ここだけでも是非とも読んで頂きたい。

    性に興味がある方はもちろん、普段は大して興味無い方にこそ読んで頂きたい一冊。

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    2012年07月01日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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    ネタバレ

    学生の自分には、ツーショットダイヤルなどの旧コミュニケーションツールの話が理解しにくかった。でも、人々がどのようにしてコミュニケーションをしていこうとしたかは理解できた。アダルト産業界で働いている人のインタビューがあったのが一番良いと思う。

    アメリカ法学者
    ローレンス・レッシグ「CODE」
    「四つの制約」
    市場、法、道徳、アーキテクチャ
    4つの力が対象に規制をかけ、特定の「あるべき形」に留まるようにコントロールをしようとしている。


    風俗店利用者を減らしたい
    法:風営法 条例
    市場:課税 価格釣り上げ
    道徳:呼びかけ
    アーキテクチャ:風俗店そのものが繁栄しにくい都市環境をつくる
    「より良

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    2012年06月05日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

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    ネタバレ

    出版されたのが2011年5月20日。震災発生から2ヶ月後という、かなり早い段階でこれぐらいの内容を本としてまとめて出版できたことそのものに対して、まずは評価すべきでしょう。内容はやや少なめながら、論そのものはそんなにペラくなく、しっかり読ませてくれます。

    「流言やデマを信じた人たちの行動が「善意」に基づくものであっても、そえrが「善行」として機能せず、むしろ救命活動のためのチャンスロスを生んでしまう」という論はごもっとも。そういったことを理解し、自分自身で情報を咀嚼し、理解して吟味する必要を感じます。

    震災発生直後は忙しかったからTwitterなんて全く見なかったから、この本を読んで改めて

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    2012年05月16日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

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    恐ろしい。
    流言やデマが流されることが、ではない。自分がそういったデマを流す側になってしまう可能性があることだ。
    この本のデマのいくつかは、僕もTwitter上で見かけた。
    ○○で爆発が起きた。○○で助けを求めている。被災地で犯罪が多発している・・・。
    RTはしなかったと思うが、いくつかは、信じていた。何も考えずにRTすることは、デマを広め人の命を奪う可能性もあるということだ。

    デマを広めないためには、
    情報を疑うことが必要。
    不確かな情報にも関わらず、拡散を希望するような内容や、マスコミが報じていないが、などの枕詞があるものにも注意、とのこと。

    東日本大震災を同じ日本の当事者として、もう

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    2012年02月27日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

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    止める、調べる、注意する だね。
    この震災でコミュニケーション基盤は広く浸透したけど、使う側のリテラシーを強くしていかないと、白痴に武器持たせるようなことになりかねんよね。次に311クラスの社会的な事件があった時に悪い方に振り切れないよう喚起しないといけませんね。

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    2012年02月19日