荻上チキのレビュー一覧

  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これからの社会にわれわれ一人一人のポジティブな提案が不可欠だ、と主張する。
    本書で書かれているとおり、政治参加というのは、かなりハードルが高いという認識を持っていた。そんな私にとって、「シングルイシューでのセミプロ化」という提案は、具体性のある手段として納得できた。

    0
    2013年06月27日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

    Posted by ブクログ

    最近メディアへの露出が多い人だけど、やろうとしている事はとっても地道。
    でも、ホントに世の中を変えようとするには、少しでいいから何かやって見ることが必要なんだなと思わせてくれる一冊です。

    0
    2013年06月13日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もはや定番の「なぜ/どうして○○なのか」本。そのタイトルから「みんな批判しすぎ!もっとポジティブな提案をしようよ!」なんて精神論が語られるのかと思いきやきちんとした政策提言の本になっていた。
    文章はところどころ感情が走るものの基本的にはデータに基づき、冷静な判断の上でひきこもりの問題や政党政治の問題に「こうしたらどうだろう」という提言をしている。ポジティブになる、というか冷静になれる1冊。

    0
    2013年06月03日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

    Posted by ブクログ

    経済学者、貧困問題に取り組む人(湯浅誠氏)、格差を論じた人(赤木氏)との対談を通じて、「経済成長」が今の日本にどれだけ必要か?というのを論じた一冊。

    資源の制約を完全にクリアしたならば、経済成長=右肩上がりというのは絶対的な解である、というのはこの本を読んで納得する部分である。
    しかし現実世界では、資源はやはり有限なものではないかと思うので、ここでいくら経済成長こそ日本の特効薬ともてはやされても、それは実現してはいけない解のように思えた。

    また、実質この本の主張のメインである飯田泰之氏が、やや上から目線的に対談を仕切って、さも「経済学は偉い」という印象を与えていることに不快感を感じなくもな

    0
    2013年05月10日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

    Posted by ブクログ

    内容は以下のとおり。 ダメ出しをしていても,何も解決しない。
    ポジティブな改善策を出し合い(ポジ出し)をしよう。
    現状を分析した上で,その具体的な方法論を提示している。

    現状分析の割合が多く,ポジ出しの割合が少なかった。
    もう少しポジ出しの割合を多くしても良かったかもしれない。

    何か事件やニュースがあると,単調な論理展開,
    個人攻撃が跋扈している。
    思考を単純化せず,視野を広く持ちつつ,実践的な行動も大切。

    あれ「か」これかではなく,あれ「も」これも――である。
    もちろん,その中で費用対効果,優先順位等の判断は必要。

    0
    2013年05月01日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

    Posted by ブクログ

    昔、好きだった人が簡単に自分の身体を売っていることを知って、
    その時は全く彼女の考えというものが理解できなかった。

    その人とはそれ以来疎遠になって、
    今では連絡を取り合うこともないけれど、
    未だに頭の片隅にこびり付いて離れない記憶を少しでも整理できればと思い、

    彼女のことを理解しようと思ってこの本を手に取りました。

    売春を取り巻く現状は様々だけど、
    貧困からしょうがなくという例を見る度に
    他人事とは思えず、
    何か自分の身近に起こっていることとして認識できない、
    あくまでこれは日本の何処かにいる女性の話であり、これから自分が生きていく上では出会うことや関わる事はないだろうと、
    半ば強引に目

    0
    2013年04月02日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

    Posted by ブクログ

    タイトルに要点が集約されている感じを持ちながら開いていくと、どうもダメ出しに近いような導入に感じるのだけど、「包摂」をキーワードにすること、「心でっかち」になってないか、というあたりは興味深く読めました。ああ言おうとするとこう言われそう、という感想が、ちょっと残るものの、そういうことも噛み分けながら、絶望から抜け出すポジ出しをしよう、と。はい、できるだけそうします。

    0
    2013年03月26日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2013年2月10日イオン川口店須原書店で購入。
    著者は、NHKの「ニッポンのジレンマ」で2度ほど見たことがあった。書店で著者名に目がとまり、購入してみた。

    0
    2013年03月09日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

    Posted by ブクログ

    「重く」はないのだけれど、彼女たちと自分に共通点があるからか、ひしひしとくるものがあってなかなか読み終わらない。

    0
    2013年01月09日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の際、ネット上で見られた「デマ」や「流言」の背景/内容を描き、現実と比較することで、それらがどんな影響をもたらしたか、そもそもなぜ形成されたかを読み取ろうとする。「デマ/流言」の形成過程を考える上では、良い契機となる書籍であろう。

    0
    2012年11月14日
  • 社会的な身体-振る舞い・運動・お笑い・ゲーム

    Posted by ブクログ

    とっかかりの部分は非常に良かったのですが、身体とメディアとの連関の部分のお話を知りたかっただけに、お笑い芸人の変遷などについては少しくどい気がします。最終的にどういう身体への影響があるのかわかりませんでした。
    第二章はそこについて非常によくフォーカスしているので読み応えがありました。

    0
    2012年11月10日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

    Posted by ブクログ

    そこそこ面白い対談集。軸となっている飯田泰之氏の他の著書としては『ダメな議論』を読んだことがあるけど、こっちの方が氏の専門性が発揮されている感はある。

    ただ、面白いと思った部分には付箋を貼っていく読書スタイルなんですが、気づいたら序盤の半分ぐらいに付箋が集中。公判が面白くない訳じゃないんだけど、ちょっと物足りないかな。

    子どもが教育を受けられるという状況が、とても恵まれた贅沢なことであることは同感。そういう最低限を保障するために貧困をどう撲滅していくか。世界でこの問題に対処する時にはMDGsが掲げられるわけですが、本書で指摘されているとおり、日本国内の貧困に抗するためにも、日本版MDGsを

    0
    2012年09月14日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

    Posted by ブクログ

    某SNSにて、東日本大震災に関連した私の書き込みに対して
    「自衛隊員が100人死んだ」とコメントを書き込んだ人がいた。

    ソースを聞いたところ、また聞きのまた聞きだった。確証のない
    風聞は広めぬ方がよいと注意をしたのだが、何故か逆切れされた。

    震災発生直後から、ボランティアで被災地へ向かっているという
    明らかにおかしい日記を挙げている人もいた。どこの避難所へ行った
    のかを問う人には答えず、まるで実況中継でもしているようなコメント
    が延々と続き、それを煽るような他の人のコメントで溢れていた。

    同じSNSのグループでは自衛隊や自治体が救援物資を受け付けて
    いるとのチェーンメールをそのまま貼りつ

    0
    2017年08月17日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

    Posted by ブクログ

    東日本大震災時のインターネット上に流れた流言・デマの広がりとその収束に関して書かれていて大変面白かった。

    0
    2012年05月17日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

    Posted by ブクログ

    日本のスティーブン・D・レヴィットこと、萩上チキのライフワーク的な活動の概説書。面白いのは、時代時代ごとのキーマンの証言が載っているということ。これって、かなり資料的な価値が高いと思う。セックスメディアは、「売春」か「オナニー補助」のどちらかだと思うけれど、それをバブル期から現在に至るまでの流れで追っているところに、萩上チキの研究者としての真価がある。他の誰がこういう仕事をするだろうか、的な。


    でも、やはり面白いのは証言集で、時代の波に乗った人たちの話には輝きと栄枯盛衰の侘びしさがあるなぁと。セックスメディアの一つのサービスはモラルのたがが外れたときに隆盛し、新しいサービスが登場したときに

    0
    2012年05月10日
  • IT時代の震災と核被害

    Posted by ブクログ

    東北の震災の際に関わったITのお話。パーソンファインダーとかUstとかポジティブな面と、人間のダイレクトな関係が支えたあの時期についての考察をさまざまな方がしています。今回ほどSNSが重要な役割を果たしたことはなかったと思う。でもいろいろと課題もあったのも実際です。私がもし使いこなせなかったらどうだったんだろう…気になったのは書き手の差かな?いろいろな人の観点から見れるのは面白いけど、明らかに当事者だった人と取材して他人事だった人の文章は違うと感じました。

    0
    2012年04月16日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

    Posted by ブクログ

    非常に面白い視点からの研究で、大変ためになった。もともと荻上チキさんはテレビ・ラジオ等で好きだったが、この本ですごい人なんだなぁと再認識させられた。自分はそれほどヘビーなネットユーザーでもないし、SNSも閲覧専門だが、そんな自分でも情報を鵜呑みにしないということが重要なことがよくわかった。

    0
    2012年03月09日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

    Posted by ブクログ

    何もしない善意より、何かする偽善の方がよいという言葉に対し、震災の様な有事の場合、何かするのなら結果につながらなければ意味がない的なことを著者が発言していた。

    この本でも震災の様な非常時には、デマは人を殺すことがあるというスタンスがとられている。
    限られた物資しかないのに、それがデマによって間違った所に届けられたりなど。

    意外とその当時ネットを見ていなかった自分としては、そんなの信じるか?というのも多いのだが、やはりその状況だったら信じてしまうのだろうか?

    普段から情報のソースの確認や少し考えてみることが重要だと思わされる一冊。

    0
    2012年03月08日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ツイッターとかで目にする「拡散希望」とかに覚える気持ち悪さの正体がつかめたらと思えて読んだ。
    「善行へのスタンバイ状態」。そんな、みんな世間の役に立ちたいか。参加したいか。
    テレビよりツイッターの情報が早くて確実、って安易やな、と改めて思うし、東日本大震災の後のデマ、流言のまとめを見ると、今やから言えるんかもしれんけど、滑稽や。
    誰だって情報を発信できる世の中っていいことばかりではないし、むしろ悪いことが最近は目立ってる気がする。

    0
    2012年02月18日
  • IT時代の震災と核被害

    Posted by ブクログ

    今年気になったほぼ全ての方々が登場し、総括的に意見を述べられている感で、俯瞰的に、また各々方の比較をしながら読むことが出来ました。それによって、各々型の主張や活動の方向性をよりはっきり認識出来たように思います。
    新しい論はあまり無かったのですが、良書でした。いずれどの立場も論点も欠かされてはならないなと改めて痛感しました。

    0
    2011年12月31日