荻上チキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■目次
第1章 有害メディア論の歴史と社会的身体の構築
有害メディア論の構造/ソクラテスの文字批判/小説がバッシングされた時代/紙芝居批判と「教育紙芝居」の登場/「教育談義」に招き入れられるメディア/ メディア浸透の四段階仮説/たまごっちとポケベルをめぐる議論はなんだったのか/ニューメディアの登場と社会的身体の組み替え etc.
第2章 社会的身体の現在──大きなメディアと小さなメディア
身体拡張キット」としてのケータイとパソコン/使い分けられる身体/ケータイを身体化する子どもたちをめぐる二重の不安/「小さなメディア」時代の過剰なリテラシー要求/マスコミを「強化」するマスコミ批判/私たち -
Posted by ブクログ
一冊目とチキさんが明らかに変わっていた。
傷つきやすい、共感的な、優しそうで不安そうな青年から、飄々として、周りとピントがずれていて、自分で楽しんでいる大人に変わった。
文体にも迷いがなくなっている。エッセイ口調のようなふわふわした文体が混ざらなくなり、ラジオのチキさんの語り口がそのまま再現されている。それがチキさんの本来のリズムなんだと思う。
肩の力が抜けていて、詩的なリズムを模索したり、読者をうかがうような仕草がない。不安でどきどきしながらチューニングしている様子があった一巻にも良さがあり、自分の世界を真っ直ぐに示す本書にも良さがある。
自虐の落とし穴
耐えると変える
フレーミング
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Posted by ブクログ
ヨシタケさんの絵に釣られて読んでみた。
ひとつのエッセイが終わるたびにヨシタケさんの視点での漫画?が付いてくる。
エッセイも再認識させられることが多くて面白かった。
学校の校則とかね、本当誰の為?みたいなのあるよね。
娘の中学校では昨年靴下の色が白一色だったのが、白黒灰色紺と緩和された。
一年経って黒の子が多くなったなぁと思う。
だって…汚れが目立たないしね!!!
母たち大喜びよ♡
今年は半袖体操着がインからアウトOKになった。
熱中症対策には大切よね、これ。
まだまだ変えた方がいいところは沢山ありそうだけど、まぁひとつずつね。
下の娘が卒業するまでにはもっと色々変わるんだろうと期待してる。 -
Posted by ブクログ
(2025/01/20 2h)
装丁が素敵なので、久しぶりに本を買ってしまった。カバーを外すとメガネが外れる仕様。楽しい。
個人的に気になる存在だった荻上チキ氏がエッセイを出している、しかもヨシタケシンスケ氏のイラスト付きというのも魅力だった。
ヨシタケシンスケ氏の漫画は各話終わりに付いてきていずれもコミカルで楽しいのだが、特に127頁の「健康ゲームに目覚める」のSF的シニカルさが面白い。
荻上チキ氏の考え方、オタクにはなれずスノッブ止まりとか、人の悪口がこわいとか、「最近の若者は」って言いたくないとか、自分と被る部分が多くあって共感できた。
不登校の親としての考え方も、元不登校児と