荻上チキのレビュー一覧

  • こんな世界でギリギリ生きています

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    ヨシタケさん、何を書けば良いか悩んでいるようには感じられない~マウスピースに詐欺、コロナ禍で韓国食器、看板効果、スカートめくり、胃痛とストレッサー、ゲーミングチェア、テキサス短期留学、ウクライナ~ハギかオギか、ウエかカミか、オギウエと判って声が聞きたくてYouTubeでラジオを聞きました。優しい声だけど悩みも多いんだね、大変だ。これは暮しの手帖への連載なので季刊と言うことで気が楽かも、あれ?今も季刊か?

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    2025年11月25日
  • 大日本いじめ帝国 戦場・学校・銃後にはびこる暴力

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    この本に書かれている、大東亜戦争中の「いじめ」は、
    これまで読んできた多くの本、、、代表は「はだしのゲン」だろうか?
    を通じて嫌というほど読んできた。
    なのでその記憶をよみがえらせる作業、という感が強かった。
    え、ここまで酷いの?いじめ自殺もあれば、殺しもあるの?という思いはあったが、、

    それより驚いたのは、
    昨今、「戦前はいじめはなかった」などとのたまう人が少なからずいる、ということ。
    そう、明治政府からの日本はすばらしかった、と、あの時代に戻したい連中が
    そういうのだろう。
    そのことの方が驚き。
    いかにモノを知らないか。
    あるいは知っててわざと知らんぷりをしているのか。

    人間そんなきれ

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    2025年11月17日
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識

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    評論家として、いつも冷静な落ち着いて意見を述べる人だが、いじめに関しても造詣が深く、ストップいじめナビというNPOの代表もつとめている。いじめに関しては精神論や、被害者側の問題など、根拠に基づかない意見が散見されるが、本書は国内外の研究の成果を根拠を持って説明され、説得力がある。個々人の問題より環境的な問題もあり、国家が教育費に金をかけない、教師の滅私奉公も要因として考えられる。文科省も多少は根拠を持った対応に努力はされているのだろうが、まだまだ道半ばなのだろう

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    2025年10月19日
  • 大日本いじめ帝国 戦場・学校・銃後にはびこる暴力

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    「いじめ」という呼び方には、日頃から反対している。
    力であれ言葉であれ、人が人を傷つける行為は、まごうことなき犯罪だ。加害者は自分の所業を猛省し、心の底から被害者に詫びなければならない。

    「いじめはなかった/少なかった」と(なぜか)言われる戦前・戦時中にも、実は凶悪な「いじめ」が蔓延っていた。
    太平洋戦争が題材のドラマでは、上官や憲兵が「貴様はそれでも日本男児か!」と、鉄拳を喰らわすシーンをよく見かける。だが実際はその程度で済まず、更には軍隊以外でも「いじめ」のフィールドが広がっていた…。
    「いじめ」という呼び方がいかに相応しくないか。本書を読んで、そう実感してくれる人が増えることを願ってい

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    2025年10月04日
  • 大日本いじめ帝国 戦場・学校・銃後にはびこる暴力

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    毎日新聞の栗原俊雄さんと荻上チキさんとの共著の本書。大日本帝国時代のいじめについて書かれている。学校、疎開、銃後生活-婦人会・隣組、徴兵、軍隊生活、勤労動員、植民地差別と引き揚げ、抑留、戦後という章立てだ。何よりもいじめが一番酷いのは言わずもがな軍隊生活であるが、読みながら自分の子供時代を思い出していた。

    僕は1960年生まれなので戦争が終わってたった15年しかたっていないかったのだ。確か幼稚園か小学校1年生ぐらいの時、近所の悪ガキに拉致されたことがあった。僕だけでなく5-6人が捕まっていた。「お前らは捕虜や!ここの穴を掘れ!」と命令され、どこかの家の花壇を靴で掘らされた。僕は隙を見て逃げ出

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    2025年09月11日
  • みらいめがね それでは息がつまるので

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    本を読むということ自体が、他人のメガネをかけてみるということなのかもしれない。他人のメガネから見える景色が知りたくて、自分は本を読んでいるのだと思う。
    特別な言葉で書かれたわけではない、訥々として、ありふれた言葉で書かれたエッセイはすぐ隣で語られているように身近に感じられた。

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    2025年09月01日
  • 大日本いじめ帝国 戦場・学校・銃後にはびこる暴力

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    学校や疎開先をはじめとした日々の生活に/徴兵制度のもとで組織された軍隊内部に存在したいじめの記録。
    国のために、社会のために、「生産的でなければならない」という呪いが、少しの違いを際立たせ対立を煽り、とめどない暴力を生み出す。

    植民地や抑留地でのいじめの実状がとても印象的だった。加害者にも被害者にも身体と心の傷を残し、戦後にはその加害関係が逆転し、親から子供へと憎悪は受け継がれてゆく。被占領者がさらにその弱者に対して家父長的な価値観や暴力を強化してしまう。
    ポツダム宣言を受諾しても、人々の戦争は終わらない。むしろ長い時間を経て心に暗い影を落とすこともあると知る。

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    2025年08月18日
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識

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    いじめの本質と対策についての名書。
    うちの子の小学校でひどい事案が発生したのに保護者に全く情報共有されず、結果一年後にさらに悪化して隠しきれなくなったという出来事がありました。
    本書を読んで、その隠蔽体質がさらに事態を悪化させたと思ってたのが間違いではなかったと実感しました。
    この本で言うところの不機嫌な教室であったと思います。

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    2025年07月15日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    チキさんの声で脳内再生されます
    人をダメにするクッションに寝そべって足をバタバタさせるチキさん大変良き
    礼儀正しい陰キャのコミュ障の私には共感しかないです
    合間に挟まれるヨシタケシンスケさんのイラストが大変大変私にはご褒美でした

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    2025年06月26日
  • みらいめがね それでは息がつまるので

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    荻上チキって強くて冷たい人だと勝手に思ってた
    全然そんなことないんだと思った
    この本も手元においておきたいかもしれない

    インポスター現象っていう言葉に出会わせてくれたことに感謝

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    2025年05月06日
  • みらいめがね それでは息がつまるので

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    チキさんのラジオ番組は毎日聞いているので、親しみがあったけど、こういう経歴、とくに少年期はいじめの被害にあっていたとは知らなかった。多様性を認める社会の重要性をいつも説いておられる。もちろんヨシタケ本としても必読。誰でも色めがねをかけて生きている。でもそのめがねは取り換えることができることを、みんなあまり知らない。そもそも自分が色めがねをかけていることさえ気づかない。ヨシタケさんの巻末のことばもすばらしかったです。イラストはもちろん笑える楽しいものだけど、的をしっかり射ています。

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    2025年02月06日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    何でもよく知っていて冷静で論理的な荻上さんの過去を知ると、驚きである。もちろん子供の時の話にしてもだ。ご自身は体も精神も弱いようなことをおっしゃるが、評論家として取材も積極的精力的に行かれるし発信力も強い。そんなエッセイを読むと、はっきり書いてはいないが、努力の賜物なんだなと思う。もちろんヨシタケさんの絵もセンスが良くて大好きです。

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    2025年02月06日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    【目次】

    まえがき(荻上チキ)

    耳寄りな話
    身体から本心
    思い込みにさようなら
    生活を味わう
    看板効果
    もう、しません
    自分を実況中継
    世界と繋がる
    座り心地のいい場所
    戦争と憎しみ
    戦争と差別
    年賀状の思い出
    布団の中で考える
    友人に平和を

    あとがき(ヨシタケシンスケ)

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    2025年01月26日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    活動に尊敬の念を抱いているチキさんのエッセイ第三弾。
    今回のヨシタケさんとのコラボも最高だ。

    チキさんの活動や発言、思いなどの根幹に、弱くて、卑怯だった過去の自分への反省とか、後悔があるのだ、と感じた。
    それはもちろん、チキさんだけが特別じゃなくて、人はどこか、弱くて卑怯な自分というものを持っているのだと思う。
    それを、忘れたり、誤魔化したりせずに、正直に、まっすぐに見つめているところがすごいな。

    人はだれでも、自分だけのめがねを掛けて、取れないまま一生を終える。

    できることは、自分のめがねに、他者のめがねを重ねて掛けることしかないのかもしれない。

    それでも、チキさんとヨシタケさん、ふ

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    2025年01月14日
  • 夜の経済学

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    アンダーグランドなこの領域に関する公的データがほとんどない中でこのような本は貴重ですね。
    この業界の実情がよく分かるものでした。

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    2024年12月27日
  • みらいめがね それでは息がつまるので

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    【目次】

    まえがき(荻上チキ)

    女の子の生き方

    誰もが笑いあえる社会

    人生病、リハビリ中

    ヨルダンに行きました

    アルバイト雑感

    母の思いと僕

    今の仕事に巡り合うまで

    僕の声とラジオ

    「呪いの言葉」に向き合う

    健康ゲームに目覚める

    人生に必要な場所

    あちこちを歩き、話を聞く

    タクシーと人生

    いたるところに教材あり

    生きづらさを取り除け

    あとがき(ヨシタケシンスケ)

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    2024年12月27日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    (2013/3/13)
    digなどでお馴染みの荻上チキ氏の新書。
    若者向けに「社会」を考えさせようとしている。
    ポジ出し、とは、ポジティブに社会を考えてよくしていこう、というような意味。

    「心でっかち」という言葉が面白かった。
    もちろん「頭でっかち」との対照語。
    頭でっかちがやたら論理が先に立つのに対し、心でっかちは、「皆がやさしくなればいじめはなくなる」、とか、
    皆が問題に気づけば前に進む、とか、気合根性系?の、現実離れした考え方。
    どこかの会社で聞いたような、、。

    決めつけず冷静に物事をとらえ、うまくいく方向を考えていければいいのだがなかなか難しい。

    「スマートデモクラシー」というこ

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    2024年09月04日
  • 社会問題のつくり方 困った世界を直すには?

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    問題を提起して社会を変える(政治に参加する)方法。
    気づく→つながる→調べる→伝える→動かすの流れを、KOPAKU氏のイラストと共に架空の物語に託して語られる。
    わかりやすいからこそ、何度も繰り返し読んで心に浸透させたい。

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    2024年06月02日
  • もう一人、誰かを好きになったとき―ポリアモリーのリアル―

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    p94
    ●ポリーは異常性格者なのか?
    ポリーに対しては、「人の心がわからない人間」「性的欲求のための口実にしている」「セックス依存」「生きがいがないから恋愛に依存する」といったステレオタイプの非観がぶつけられることが多い。もちろん「それで何が悪い」と除けることもできるが、ノンモノガミストとモノガミストとの比較研究をまとめた調査をたどると、そもそもこれらの見方は、実際のポリー像とかけ離れていることがわかる。

    ノンモノガミストとモノガミストとの比較研究の結果では、両者の間で「差が見られなかった」項目が多かった。
    ー中略ー

    だが同時に、ノンモノガミストとモノガミストとの間に差が見られる項目も

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    2024年04月28日
  • きみの人生はきみのもの 子どもが知っておきたい「権利」の話

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    ネタバレ

    『はじめに』には権利について書かれてる。
    『権利を持っているというのは大きく分けて次の二つのことができることを意味します。
    1 自分で何かを自由に行っていいこと
    2 他人に何かしてもらうよう要求できること』

    「ぎゃくたいってなあに?」は権利についてだけだったけど、この本はそれで何ができるかまで書かれている。
    子どもたちの日常のこまごまとしたことについてを権利を絡めてアドバイスしてくれる本。


    「ぎゃくたいってなあに?」と同じく『そもそも大人たちが権利を知らない』とこの本にも書いてあるけど、まさしくそれ。
    大人は知らない。
    子どもだけが知っていても「生意気なガキだな」で一蹴されることもある。

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    2024年03月10日