荻上チキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
活動に尊敬の念を抱いているチキさんのエッセイ第三弾。
今回のヨシタケさんとのコラボも最高だ。
チキさんの活動や発言、思いなどの根幹に、弱くて、卑怯だった過去の自分への反省とか、後悔があるのだ、と感じた。
それはもちろん、チキさんだけが特別じゃなくて、人はどこか、弱くて卑怯な自分というものを持っているのだと思う。
それを、忘れたり、誤魔化したりせずに、正直に、まっすぐに見つめているところがすごいな。
人はだれでも、自分だけのめがねを掛けて、取れないまま一生を終える。
できることは、自分のめがねに、他者のめがねを重ねて掛けることしかないのかもしれない。
それでも、チキさんとヨシタケさん、ふたりのめがねを重ねて通してみた世界は、いつもよりほんの少し明るく、くっきりとみえる。
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Posted by ブクログ
(2013/3/13)
digなどでお馴染みの荻上チキ氏の新書。
若者向けに「社会」を考えさせようとしている。
ポジ出し、とは、ポジティブに社会を考えてよくしていこう、というような意味。
「心でっかち」という言葉が面白かった。
もちろん「頭でっかち」との対照語。
頭でっかちがやたら論理が先に立つのに対し、心でっかちは、「皆がやさしくなればいじめはなくなる」、とか、
皆が問題に気づけば前に進む、とか、気合根性系?の、現実離れした考え方。
どこかの会社で聞いたような、、。
決めつけず冷静に物事をとらえ、うまくいく方向を考えていければいいのだがなかなか難しい。
「スマートデモクラシー」ということばもいい。
スマホでも参加できる民主活動、というところか。
チキさんは「シノドス」という活動をしていて、私もtwitterでフォローなどしているが、
社会問題をとらえて発信している。「困ってるズ」の難病者大野更紗さんの活動なども応援している。
まだ私は弱者に対する考えが出来ていないが、情報を追いかけて、考えようと思っている。
今の社会に絶望している人は、こういう本を読んで、まず自分に何ができるか、考えてみるのもいいのではないか。
私も2019ラグビーワールドカップ成功のために何ができるか、ゼロから考えてみようかな。
この本の趣旨から外れるようだけど、インスパイアされたんだから、まあよしとしてもらおう。
第1章 僕らはどうして、「ここ」に流れ着いたのか(シビアの時代のタイムリミット
「清貧の思想」の罠 ほか)
第2章 僕らはどうして、間違えた議論をするのか(問題だらけの消費税法案
埋め込まれた問題 ほか)
第3章 僕らはどうして、「国民益」を満たせないのか(政策の是非を問う3つの視点
政策の是非を費用対効果の視点で眺める ほか)
第4章 僕らはどうやって、バグを取り除くのか(対立軸のスライド
対立軸に生じた「縮退モデル」という変化 ほか)
第5章 僕らはどうやって、社会を変えていくのか(僕らは動き出さなければいけない
政治参加へのハードルの高さ ほか) -
Posted by ブクログ
p94
●ポリーは異常性格者なのか?
ポリーに対しては、「人の心がわからない人間」「性的欲求のための口実にしている」「セックス依存」「生きがいがないから恋愛に依存する」といったステレオタイプの非観がぶつけられることが多い。もちろん「それで何が悪い」と除けることもできるが、ノンモノガミストとモノガミストとの比較研究をまとめた調査をたどると、そもそもこれらの見方は、実際のポリー像とかけ離れていることがわかる。
ノンモノガミストとモノガミストとの比較研究の結果では、両者の間で「差が見られなかった」項目が多かった。
ー中略ー
だが同時に、ノンモノガミストとモノガミストとの間に差が見られる項目もいくつかある。
例えば、グループ内の関係満足度や幸福度においては、ノンモノガミストの方が高いという調査もある。
こうした研究結果を見ると、ノンモノガミストの多くは、ほとんどの点でモノガミストと 差がない一方で、自らの関係性そのものにはより高い満足度を示しつつ、他方で社会からの 偏見には苦しんでいることになる。 -
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ネタバレ『はじめに』には権利について書かれてる。
『権利を持っているというのは大きく分けて次の二つのことができることを意味します。
1 自分で何かを自由に行っていいこと
2 他人に何かしてもらうよう要求できること』
「ぎゃくたいってなあに?」は権利についてだけだったけど、この本はそれで何ができるかまで書かれている。
子どもたちの日常のこまごまとしたことについてを権利を絡めてアドバイスしてくれる本。
「ぎゃくたいってなあに?」と同じく『そもそも大人たちが権利を知らない』とこの本にも書いてあるけど、まさしくそれ。
大人は知らない。
子どもだけが知っていても「生意気なガキだな」で一蹴されることもある。
もっと社会が『人権』について知って、大人がそのような基本的な知識を『学び続けることができる場所』があるといいのにな……とは思う。でも、それがどんな形なのかそもそも、現状存在してるけど周知がされてないだけなのかも分からない。日本あるあるの『システム・制度』は存在してるけど、周知や価値観の変容は促さず同調圧力で『制度・システムを使わせない』という形のものなのか。育児休業を調べた時、世界でも一番のいい制度があるらしいけど周知がされず価値観の変容も促されていないので、結局使えない代物と化しているというなぞ制度だった。そういうのが色々ありそう。 -
Posted by ブクログ
☆「死ぬんじゃねーぞ!」中川翔子
☆一つの言葉には、決して一つではないたくさんの意味があるし、その意味を自分で作り出すこともできる、過去に何があったかではなく、今の状態とどう向き合うか、せっかく自由に使える一日があるんだからこの時間を何にいかそうか ヨシタケシンスケ
☆こんな自分になりたいという理想像 りゅうちぇる
☆あなたのために、はあなたのせい、になる、いろんな人に生きていて欲しい、いつか僕と出会うかもしれないから 春名風花
☆何もできないと思われているうちに失敗しておく、若いうちはなんでも首を突っ込んでおく あずまきよひこ
☆繰り返しはは人間の実存の基本、毎日平凡な日常を繰り返す事を受け入れる 谷川俊太郎
☆表現とは自分の中の穴を埋める作業、逃げるというよりは戦略的撤退、逃亡よりは転進 庵野秀明
☆親が根拠のない自信をつけてやる 宇多丸
☆第三の場所を作る 荻上チキ
☆何か面白いことあった? 北斗晶 -
Posted by ブクログ
悲観的じゃない語り口で、社会のロクでもない部分やご自身が受けたイジメや、病気、ご離婚のエピソードをまとめられているので、打ちひしがれることなく(むしろ楽しく)、読むことができるエッセイ集。
きっとヨシタケシンスケさんのイラストも効いていますね。
マイノリティや多様性を、押しつけがましくない空気感で伝えていく、ご自身の使命をわかっていらっしゃって素敵です。
巻末のヨシタケさんのあとがきも素晴らしかったです。
「いろんなめがねがあるのだ、と。自分のめがねはあるていど、自分で選ぶことができるのだ。
【本文より引用】
・めがねを掛け替えれば、生活の見え方はぐんと変わる。
・「あの人って〇〇だよねー」と他人を査定するような噂話が苦手だ。
・大統領選で、ヒラリー・クリントンは負けた。ヒラリーは敗北を受け入れ、「私たちはガラスの天井を打ち破れなかったが、近いうちに誰かが成し遂げてくれる。全ての少女たち。自分の価値と強さを疑わないでほしい。」と語りかけた。
・なんだかんだで「知る」という体験に心躍るのが自分なのだ。
・そんなもんだ、仕方ない、を学ぶのが学校だった。
・無理に学校に行くよりも大事なことはある。世界は楽しい、自分は生きる価値があると思ってほしい。
・「語り直し」を必要としている時、誰と、あるいは何とつながるのかによって、その後の歩き方が変わる。
・何もかもに、その考えを押し付けるな。何も知らないくせに、勝手に噂するな。何もしないくせに、土足で踏み荒すな。何も疑わないままに、そこから査定するな。こうやって生きているんだ、何が悪い。