荻上チキのレビュー一覧

  • 学校に行きたくない君へ
     『不登校新聞』に掲載された,著名人へのインタビューを再編集した本。
     これらのインタビューアは,不登校・引きこもりの当事者・経験者である子ども・若者編集部たち。代表理事の奥地恵子さんの言葉を借りると「自分が本当に聞きたいことを聞くという真剣さが引き出すのか,二十名の方々の深い人生観に出会えました」...続きを読む
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識
    感情論ではなくデータに基づいて著者の意見も織り込みつつ冷静に、いじめの実態、様々な取り組みが記述されている。

    子育てをする親は一度読んでおくべき本と思う。自分の子どもがいじめの被害者、加害者にもなり得る中で、親として知識を持ち、どう導いてあげることができるか、考えさせられる1冊であった。
    また学校...続きを読む
  • 学校に行きたくない君へ
    当事者の視点や思いで当事者参加型を目指して
    発行されている不登校新聞の
    インタビュー記事がまとめられている。

    インタビュアーは当事者、経験者で
    本人が話を聞きたいと思った人のところへ赴くという。

    当事者同士で話し合い、共感をすることは重要だが
    経験者、先達と話をすることで
    先が見通せたり、新しい...続きを読む
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識
    教師目線で読ませてもらった。やはり教師の力量ももちろん必要だが、それ以上にマンパワーが必要であることが明らかである。教師自身がストレスにさらされているこの頃では、普通ならきつく言わないこともつい声を荒げてしまうこともあるだろう。そこにもう一人いれば、自制心も余裕も生まれる。教室環境が良くなるためには...続きを読む
  • 学校に行きたくない君へ
    読みながら思ったことは、学校に行きたくなくなる前にこういう本を読んでいてもらいたいなあということ。

    逃げてもいいんだ、という感覚があって耐えるという選択肢がより現実的になると思うので。
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識
    豊富な研究成果とデータをもとに、いじめが「(加害者であり被害者である)児童、生徒のストレスを溜める環境」に起因するとする。シンプルだが説得力のある論説。
    個人は勿論、いじめがもたらす社会的な損失にも触れ、では、どうするのか?まで示されているが、これは参考にしつつ、考えることをやめてはいけないテーマ。
  • 学校に行きたくない君へ
    不登校というテーマを通じて、インタビューされる側の人生観もすくい上げる一冊。
    囲い込まれた環境で、今そして過去に辛い思いをした人に確実に届く力を持っている本だと思う。
  • ブラック校則
    ブラック校則 理不尽な苦しみの現実。萩上チキ先生と内田良先生の著書。度を過ぎた理不尽な校則、ブラック校則は生徒に対する人権侵害そのもの。それを守らせなくてはいけない教師にとっても理不尽な苦しみを与えているだけ。文部科学省の指導体制に問題があると思う。
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識
    読みやすくてとても実践的な本。いじめについてまず一番に読んで間違いない。

    俺はいじめはなくならない。とほとんど諦めていたが、なくなりはしなくても、重篤化、深刻化しないようにすることは可能だし、その取組が大事なのだとわかった。

    その具体的な方法も書かれていて、できることからやれそうである。

    苦悩...続きを読む
  • ブラック校則
    読もうとおもったきっかけは「ウワサの保護者会」で校則をテーマとして取り上げられていたのを見て。その時も著者の荻上チキさんが出演されていました。

    校則の問題といえば昭和世代に中学・高校時代を過ごした人なら「私たちの頃は確かに厳しかった。スカートの長さとかいちいちチェックされていたけど、今ってその頃に...続きを読む
  • 日本の大問題―――残酷な日本の未来を変える22の方法
    チキさんと私とは20年ほどの年齢差がある。それが影響しているのか否かはわからないが、今後の展望について見解の相違はあるものの、さすがチキさんと思う提言がいくつもあり、勉強になった。大きな相違は今後の経済成長をどう考えるという点だ。
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識
    様々な視点から「いじめ」を分析している。分析だけで終わらずに「教師として」「大人として」どう対応していくのか、考えさせてくれる。

    「2+α制度」「ご機嫌な教室、不機嫌な教室」など、賛同することが多い。僕が学んできたことが、別の方向からも同じ視点で書かれていた。
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論
    とても面白かった。データを提示しての解説はとても分かりやすく、新聞、メディアについて考え直すきっかけとなった。
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論
    ちょうど昨日の産経新聞の阿比留瑠比の極限御免という記事で「朝日は自社の慰安婦問題直視を」という記事が載っていました。本書は新聞同士の言及を検索によってカウントしていて産経の朝日への言及数は中央5紙の相互言及の中で飛ぶ抜けていて、それを「産経はかまってちゃん」「産経をスルーする朝日」と表現しています。...続きを読む
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論
     偏っていることは悪いことという思い込みや前提があるわけですが、逆に偏ってないということがありうるのか、そう問われると確かに自分自身も自信がないことに気付かされました。自分は偏ってない、自分はフラットな判断ができていると思う人ほど、この本を読んでみることをお薦めします。

     新聞は読み比べる必要があ...続きを読む
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論
    最近日本会議を中心とする保守の活動が活発になり新聞界ではいわゆる左右を代表する新聞同士の戦いをの様相を見せている。では実際に5大新聞が取り扱う記事にはどのような違いがあるのか。それを新聞記事のリサーチにより数値で表し違いを明確にした本である。
    荻上チキ氏はデータを駆使した社会分析が得意であり実際この...続きを読む
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ
     奇しくも熊本地震が起こった時に読んでいたのがこの本。
     東日本大震災が発生したときに巻き起こった流言・デマの類いをTwitterを中心に分析、類型別にまとめた本です。

     関東大震災や阪神大震災のときに起こった流言・デマも参考にし、混乱時に出やすいものを提示していますが、今回の熊本地震でもやはり同...続きを読む
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想
    ラジオSession22でパーソナリティとしての著者は知っていたが、著作を読むのは初めて。
    とても冷静に論理的な視点から、社会問題への考え方、関わり方などを教えてくれる。ここまでバランスを保ちながら鋭い切り口の文章をかける人はなかなか居ないのではないか。
    ラジオでは、パーソナリティに徹してそこまで自...続きを読む
  • 経済成長って何で必要なんだろう?
    「経済学」が、技術であり道具であるとの主張に目ウロコでした。

    刺激的な話が多く、「新自由主義」なるものの幻想。ケインズとハイエクの親和性。再分配の話。等々。また、所謂論壇に欠けているもの。メディアの無能など、まことに盛りだくさんで面白かった。

    また、自分も全く同感なのは、政治家が票にならない若年...続きを読む
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想