荻上チキのレビュー一覧

  • 「あの選挙」はなんだったのか 2024衆院選・2025参院選を読み解く

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    サブタイトル通り、2024年の衆院選と、2025年の参院選を、様々な視点やデータから分析している。
    ただ基本的には各章そこまでの意外性はなく、信頼性のある裏付けといったところである。意外だったのは参政党支持者の分析で、よく差別や排外主義の蔓延る背景として経済的な貧しさや文化的経験の乏しさが挙げられるが、その予想に反し参政党支持者は経済的に困窮しているといったこともなく、むしろ大卒者が占める割合が平均に比して高いということであった。該当の章では文化的摩擦を減らすことなどを提言しているが、何故貧しくもない人々が差別や排外主義に走っていくのかについてももっと踏み込んで分析していかねばならないと思う。
    また最後の哲学対話の中で参加者が「まだ憲法もあるし大丈夫」といったようなことを言っているが、衆院選で2/3を占める与党の党首(首相)が改憲に意欲的な姿勢を見せている今、その「大丈夫」の前提からして脅かされているのを改めて感じ恐ろしくなった。今後24年25年、そして今回26年の選挙は、歴史の中でどう語られることになっていくのだろうか。社会に参画する一市民として、責任を果たしながら注視していきたい。

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    2026年05月08日
  • 大日本いじめ帝国 戦場・学校・銃後にはびこる暴力

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     「昔のいじめはひどくなかった」「現代のいじめは悪化している」という言説を全否定し、いかに戦争前後の時代のいじめがひどいものだったか、むしろいじめが醸成して発露しやすい環境だったかということを、数々の証言とともに分析したもの。「『いじめ』を意識して個々の事象を見つめ直すことで、戦争はいじめの孵卵器であることが分かってきた。タマゴには孵化するものがあれば、しないものもある。心の中に『いじめ』のタマゴを抱えている者がいるとしよう。そのタマゴは、平時ならばタマゴのままであるかもしれない。しかし戦争という極限状態におかれると、孵化率が格段にあがるのではないか。(略)戦時下の日常的なストレスがタマゴを温め、いじめという暗い命の誕生につながっていったことが分かる。戦争もしくはそれに準じる状況になったら、同じようなタマゴが孵化してゆくだろう。」(p.211)という著者の1人によるあとがきが言い得て妙で、おれも全く同じ感想を持った。いつかどこかで、「現代は世界史的に見ても安全な時代。昔は人間は他の人間に対しても動物に対してももっと残酷だった」というような話を聞いたことがあるが、古代とか中世とかそこまで遡らなくても、戦時中の日本は今の時代からすれば本当に恐ろしい時代なんだって思ってしまう。むしろこういう戦時中の状況を鏡にして今の状況を考えるということもできるかもしれない、と思った本だった。
     個人の証言、いわゆる「オーラルヒストリー」を史料とすることの注意点も踏まえつつ、冷静に分析しようとしている著者の姿勢が伝わってきたのが良かった。それでもやっぱり証言の一つ一つは、どれも恐ろしいし酷いし、読んでいると胸が痛くなってくる。「暴力のハードルがあまりに低い」(p.26)例が数知れず紹介されるが、特にハードルが高い今から見ると余計に嫌悪感を持つ感じがある。でも、そういう暴力を受けたり目の当たりにして、「さぞ、配属将校の非人間性を批判しただろうと思われるかもしれない。しかし、そうではなかった。内心は傷つきながらも、それを、『軍人精神』に対する自らの未熟さ、甘さとして受け入れようとする姿勢が強かったように思う。」(p.27)という証言が説得力を持っていた。暴力が良い悪いとかそういう次元の問題じゃないないんだな、と思った。それよりももっと高次の、軍人精神、皇民、という、ある種の宗教的な観念が支配する時代、ということなのだろうと思う。
     そしてこうしたいじめが起こりやすい組織と言えば軍隊だが、軍隊の人間組織の構造についての研究、というのが興味深い。「元コンゴ兵士を対象にした研究では、軍は兵士の身体を操作することで、軍に『再領土化』していくこととみてとれる。兵士は民間生活とのつながりを絶たれ、厳しい訓練や通過儀礼を与えられ、新たに軍事文化へと適応させられる。兵士の身体は軍事組織の所有物=領土となり、そこでは国家主義的なレトリックが多用される。お前たちの命は国家のものだ、国のために命を使え」(p.90)ということらしい。「国民の身体は天皇のもの」、「国に役立つ身体」(同)って、そんな発想すらおれにはなかったので衝撃だったけど、確かにある時代や社会や文化や組織にとってはこういう発想は自然なのかもしれないとも同時に思った。それから、新兵いじめのことをhazingと言う、ということは、昔一緒に働いていたネイティブの先生から教えてもらったが、これについても研究があって、発生率やいじめの種類についての研究がされているらしい。とにかくいじめや体罰がなくならない、秘密主義、権威主義、再生産、という構造的な原因があるらしい。「自殺率が世界一位だった日本」(p.96)というタイトルの章もあるが、軍隊の中での自殺はとても多かったらしい。「軍隊内でのリンチは公式には禁止されていたが、侵略戦争を遂行する残虐行為に無感覚な兵士を作るうえで必要なリンチだから半ば公然と認められていた」(p.112)という証言で、自殺者が少なくなかったこと、また単純にリンチによって殺害される、という事例がたくさん紹介されて、驚く。現代の各国でも、例えば韓国でも「軍人の死亡者数の65.6%を自殺が占めていた」(p.118)ということとか、今の自衛隊でも自殺事案があるとか、でもその構造故に「明らかにされるのは、氷山の一角」(p.119)とかあって、今とは全然違う昔の話、ということではないことも確認できた。「戦後の決まり文句の一つに、『国家のために命を捧げた英霊に感謝を』といったものがある。かような定型文での戦争語りの多くは、軍隊内での苛烈ないじめ死を想定していない。誰一人として、いじめを受けるために軍隊に入っていないし、ましていじめ死など望んでいなかった。それもまた国家のためになったのだなどとは誰も言えないだろう。」(p.117)というのは全くその通りだと思った。
     色々ショッキングな話ばっかりだったけど、「2020年のアフガニスタン調査報告書では、新兵が上官の指示により、最初の殺人経験を得るために囚人や民間人を殺害していたことが判明した。これは『ブラッドリング(血を味わう)』と呼ばれる儀式であった。同様に、アジア・太平洋戦争では、新兵に度胸をつけるためとして、縛りつけた中国人らを殺害させる『刺突訓練』などの強要が見られた。」(p.114)という部分で胸が苦しくなった。そして、こういう経験を実際にすれば、PTSDがあるというのは分かるが、「戦争PTSDの特徴の一つは『晩発性』だ。つまり発症が遅い。」(p.194)ということがあるらしい。つまり直後は苦しまないけど、過去を振り返る年齢になった時、老いてから不眠になる、ということがあるらしい。
     あとは、「結核は体質の『虚弱』な人たちから命を奪っていくので優生学的には歓迎すべきだという論調さえもあったことに触れ、徴兵制と優生学との緊密な関わりを整理」(p.94)した分析もあるらしく、こんなロジックを作れるのはたまたま結核にならなかった運の良かった人で、何と言うか優位に立つ者は平気で色んなことを言うだな、というなんか勝者の歴史が語られる過程を見るようだった。
     それから教員のおれとして気になったのは、「道徳の教科化こそいじめを減らす」(p.33)という「研究成果よりも政治的好みが優先されてしまう」(同)という部分。ほんと嫌気がさすところ。2011年の大津市のいじめ事件は「文部科学省指定の『道徳教育実践研究事業』推進指定校で起きたものであり、道徳の授業後の休み時間でも激しいいじめが行われていた」(同)なんて知らなかった。こんなの教員免許の道徳教育の授業で教えた方がいいんじゃないの、とか思う。
     単純にこういうのを読むと、もっと多くの人がやっぱり平和が良いと思うだろうし、逆に極限状態で、あるいはそこまででなくても同調圧力にとって人は本当に嫌な、残酷な人間になってしまうという可能性を知るという意味でも、読む意味がある本だと思った。(26/01/30)

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    2026年02月01日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    もう、しません が印象的でした。
    この手の話、自分の過去の失態を晒け出すことは簡単じゃないと思うんですが、ここまで書いてくださるのは勇気がいったことかなぁと想像します。

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    2026年01月19日
  • みらいめがね それでは息がつまるので

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    講演をきっかけに読み始めた荻上チキさんの著書。今回が2冊目で、前回読んだ「みらいめがね」として最初に出た本。「暮しの手帖」に連載されていたのだそうだ。まだ平成の終わり頃かな?
    時につぶやくような、語りかけるような文体が心地よい。そして、真っ当に人や人生に向き合う姿に、安心感を覚える。声高じゃないけど、キッパリとしている主張も頼もしい。
    ご自身のこと、ジェンダー、アウシュビッツや従軍慰安婦のこと、子どもさんのこと…。パーソナルなことから社会的なことまで。
    この時代に荻上さんみたいな人がいてくれて良かったと思える。
    まだ手探りのようだけど、ヨシタケシンスケさんの漫画(だよね⁈)とのコラボが、相乗効果を生んでるんじゃないかな?
    こうなるとやっぱり、もう一冊も手に取りたくなった。

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    2026年01月15日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    荻上さんはこの本が初めて。押し付けがましくないトーンがいい。ウクライナが印象深かった。
    やはりヨシタケさんのイラストやコメントが好きだ。

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    2026年01月06日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    ネタバレ

    初めて荻上チキさんの講演を聞いた。その時もらった資料に紹介されてて、手に取った本。
    講演は立板に水という言葉がピッタリ。滔々とほぼ休みなく一気に、大学の講義並みのことが話されてたので、身構えて手にしたのだが、ヨシタケシンスケさんのイラストにまず拍子抜けしてしまった。一つ一つは比較的短くて、必ずしもヨシタケシンスケさんの漫画(で良いのかな?)がついてる。ウクライナ取材の話なんかは本当に重い話なんだけど、誠実に描かれてるヨシタケシンスケさんのイラストで癒されてるところもあった。
    正直、最初は少しピンとこない感じもしてたのだけど、次第に馴染んできた。少し、私の友達の文体に似たものもあるかも⁇
    ハッとさせられたのは、「もう、しません」
    スカートめくりの話から、ここまで今一番求められてる課題にまで到達するとは⁈全男子に読んでほしい。
    シリーズ3冊目だったので、機会があれば前の2冊も読んでみたい。

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    2025年12月22日
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識

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    それこそ「俗流」のいじめ関連本を何冊か読んできたのですが、それらの書籍に比べても本書はデータも豊富だし理論も載ってるし、かなりしっかりしており、誠実な内容でした。

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    2025年12月15日
  • 社会問題のつくり方 困った世界を直すには?

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    #社会問題のつくり方
    #荻上チキ
    #翔泳社
    #読書記録

    世の中のおかしいこと、理不尽なことを
    そのままにしておくのではなく
    ちゃんとした段階をふんで
    変えていこうとするにはどうしたらよいか。
    そんな内容の本。
    確かに
    あきらめて過ごしていては
    社会は変わらないし
    権力者の思いのままに
    なってしまう。
    今はとりあえず物価高を
    なんとかしてほしいなあ。
    誰かを傷つけずに
    変なことは変だと
    意思表示していけたらいいなあ。

    #HowToCreateSocialProblems
    #ChikiOgiue
    #Shoeisha
    #ReadingLog

    Rather than leaving the strange and unreasonable things in the world as they are, how can we take proper steps to change them?
    This book is about that.
    It's true that if we just give up,
    society won't change, and we'll be at the mercy of those in power.
    For now, I hope something can be done about the rising prices.
    I hope we can express our opinions about strange things without hurting anyone.

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    2025年12月14日
  • 選挙との対話

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    選挙に興味を持ち始めたものの、分からないことだらけで読んでみた本。

    なぜ自民党は強いのかや、なぜ野党は勝てないのか、なぜ女性政治家は少ないのかなどをテーマに。
    前半はデータに基づいた話しをしているので、ウッとなるが、分かりやすく書いてくれているので、初心者でも全然分からないということはなく読めた。1からと言うよりは、近年の選挙に絞られていて、そこも身近に感じられて良かった。

    最後は哲学対話で締められている。
    興味を持ったのに、具体的に話すのはタブーみたいな風潮でより分からなくなってく「選挙」。生活の中で感じている「選挙」のことが話されていて、もっと身近にみんなで考えてみたいと思えた。

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    2025年10月23日
  • 大日本いじめ帝国 戦場・学校・銃後にはびこる暴力

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    いじめ事象やそれに伴う不登校の増加など、現行の問題として取り沙汰されるそれは、かつての校内暴力全盛に比べると陰湿性を増している印象があるが
    戦争下における統制的な暴力というイメージ以外にも、当時のいじめと呼ぶべき様々な振る舞いは、肉体的精神的な死を誘引しつつも、戦後の窮地において声を上げられることもなく葬り去られたことが多いことがわかる。

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    2025年09月21日
  • 選挙との対話

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    この本を手に取ったきっかけは、情報番組で「自民党がなぜ強いかをデータで分析している」「選挙とは何かを座談会形式で考えている」と紹介されていた点に惹かれたからである。

    本書によれば、自民党が強い理由としては、①小選挙区制において効率的に議席を獲得できる制度構造、②公明党との選挙協力、③野党が候補者を統一できず票が分散すること、④非都市部で組織団体や保護政策を通じて基盤を固めていること、⑤政治に不満を抱えながらも与党に投票する層が一定数いること、などが挙げられている。

    また、(本書の説明を踏まえつつ私の理解を交えて言えば)投票率の低さも自民党に有利に働いている。特に「選挙に行かない層の中には野党支持者が多い」とするデータも紹介されており、この点をどう評価するかは読者に委ねられている。

    最終章の哲学対話では、「選挙とは何か」「選挙活動の開始をいつとみなすのか」「有権者はいつから政治家を注目すべきか」といった問いが提示される。有権者として、選挙期間中だけ政治家を評価すれば良いのか、それとももっと長いスパンで考えるべきかという問題提起には共感を覚えた。

    総じて、本書は前半でデータ分析を通じて自民党の強さの構図を明らかにし、後半で哲学的な問いを通じて選挙の本質を考えさせる構成となっている。結論を押しつけず、読者に思考を促す点で、選挙への関心を深めるきっかけとなる一冊である。

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    2025年09月11日
  • みらいめがね それでは息がつまるので

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    自分で少しひいているけれど、この本の最後で泣いてしまった。

    ここ10年くらいずっと荻上さんのラジオやポッドキャスト「セッション」を聴いているので、質問の的確さや議論の複雑な筋をまとめるしなやかさなど、インタビュアーやアンカーとしての荻上さんの力の確かであることについては疑いようがなく信用している。

    だが、個人についてはどうだろう。この本に書かれていたが、私も著者同様に一度信頼した相手に対して「ゼロ距離」になりがちなので、以前に著者の家庭についてスキャンダル的なニュースがあった時に、荻上さんの全体像を知るのが怖くなり、そこから「セッション」外では荻上さんの情報を一切見ないようにしてきた。

    その頃からずいぶん年月が経ち、今になってやっとこの本を手に取ることが出来た。頭の中で全ての文章が荻上さんの声で読まれるのが面白かった。

    年齢や境遇に重なる部分が多いので、色々な風景を共有していて、わかるなと思うことがとても多かった。メモに遺書を残していると書いてあったけれど、こうしてお子さんたちに本を残せていくことは荻上さんの気持ちをきっと軽くしていってくれることだと思う。

    自分について語る口調は少し照れくさい感があったが、社会について語る口調はさすが饒舌でラジオで語るような流れるような澱みなさがあって、これぞ!という感じだった。

    それにしてもヨシタケさんのイラストがどれもさすがの出来で、テキストの内容から光るところだけをさらりと昇華していてそのお手なみの鮮やかさに感動した。

    P.S. 本文ではオバマ大統領の時代で、次の大統領が排除する人じゃないことを祈っているあたり隔世の感ですね。この頃の私たちはそんな風に祈れたんだなって

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    2025年07月30日
  • みらいめがね 苦手科目は「人生」です

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    新しいものの見方を手に入れられる本。文章が優しくて読みやすい。ヨシタケケンスケさんのイラストも良い。本文のイラストじゃなくて、テーマに沿ったヨシタケさんのストーリーと言うところもとても良い。

    チキさんが鬱だったときに頼りにしていた精神科医の先生の説明が、困っている人が求める人物像を言語化したものだと思う。メモしておこう。

    【簡素だけど、こちらの「症状」だけでなく「辛さ」に対応しようとし、一緒に困って見せた上で、改善策を提示してくれる。上から目線ではなく、かといって頼りないわけでもない。「困り事の解決同盟」という感じがして、大変居心地が良かった。】

    そう、困りごとの解決策を一緒に考えてくれる人が必要なんだよ。



    今回、知った言葉
    「モノガミー」
    単数婚を意味する言葉。一対1の排他的な恋愛婚姻関係のことを指す。
    ↔︎ポリアモリー=複数婚。複数の相手と恋愛関係を持つことを指す。

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    2025年07月28日
  • みらいめがね 苦手科目は「人生」です

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    色々と考えさせられました。
    歳を重ねれば重ねるほど
    視野もピントも限られてきます。
    だからこそいろんな「めがね」が必要に、大事になってくる。
    とあとがきに有りました。
    ようやくここでタイトルのみらいめがねが腑に落ちたのです。

    「フレーミング」に気をつけろ
    は特に再認識と反省をしながら読みました。
    フレーミングとは枠付けと呼ばれる理論で、ものの見方を誘導するような「提示の仕方」をよぶようです。
    私も全ての差別に加担し無自覚だったと。

    本を読むこと、知識を得ること、考えることは時には痛みを伴い、なんて愚かな人間なのだろうと恥ずかしくなることも有ります。
    久しぶりに読書の楽しみを味わえました。 

    自分自身の価値観をアップグレードしたいものです。

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    2025年07月26日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    チキさんのこのシリーズは(ヨシタケシンスケさんがイラストを描いていると言うこともあって)好きなシリーズ。
    今回はウクライナ取材の様子

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    2025年07月14日
  • みらいめがね 苦手科目は「人生」です

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    わかる
    わかるが
    表現の多様性保つの素人は難しいぞ。
    自虐も二つの穴に誘ってるフレームは気づかなかった。

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    2025年06月12日
  • もう一人、誰かを好きになったとき―ポリアモリーのリアル―

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    面白かった。ポリアモリーの入門としてこの本は押さえておくべき本かと思います。筆者がどういう動機でこの本を書くに至ったか、詳しくは語られないが、最後まで読んで腑に落ちるところがあった。私もまた、日々関係指向を問い続けている身なので、参考にしたいと思った。

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    2025年04月30日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    荻上チキとヨシタケシンスケが同じテーマについて違った角度からみてのエッセイを綴る。もちろんヨシタケシンスケの方は、絶妙なイラストがついている、というか主役。
    さすが、暮しの手帖に連載されていただけあって、身の回りの人や道具、世の中との付き合い方が地に足がついている感じだ。 特にウクライナに関する取材をもとにした章は身に迫ってくるものがあった。

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    2025年04月12日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    荻上さんの言葉と、それを読んだヨシタケさんのほのぼのしたイラスト。
    まえがきにあるように、「いい塩梅」のエッセイだと思います。

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    2025年03月15日
  • こんな世界でギリギリ生きています

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    「暮しの手帖」で連載させているコラム。
    毎号読んでいますが、出版本を初めて読んでみました。
    2021年3月から2023年9月までの掲載コラムです。
    少し時が経って再読すると感じ方が変化するものですね。
    あの頃はまだコロナの混乱期だったなぁ。
    あの頃と言ってしまうのはまだ早いのは分かっているけど、なんかそう感じてしまう。
    それほどの生活様式の変化っぷりでした。
    ウクライナとロシアの戦争はまだ終わらず、トランプ大統領再選によって動きは出てきているものの、動向は不透明…
    荻上チキさんが現地で見聞きした戦争の姿がリアルで恐ろしくなる。
    そこにヨシタケシンスケワールドのイラストとことばが添えられて、読み手を救ってくれる。
    そしてそのことばが相変わらず深くて「みんなそれぞれで考えてるかー?」と問われてる気がする。

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    2025年02月16日