荻上チキのレビュー一覧
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色々と考えさせられました。
歳を重ねれば重ねるほど
視野もピントも限られてきます。
だからこそいろんな「めがね」が必要に、大事になってくる。
とあとがきに有りました。
ようやくここでタイトルのみらいめがねが腑に落ちたのです。
「フレーミング」に気をつけろ
は特に再認識と反省をしながら読みました。
フレーミングとは枠付けと呼ばれる理論で、ものの見方を誘導するような「提示の仕方」をよぶようです。
私も全ての差別に加担し無自覚だったと。
本を読むこと、知識を得ること、考えることは時には痛みを伴い、なんて愚かな人間なのだろうと恥ずかしくなることも有ります。
久しぶりに読書の楽しみを味わえました。 -
Posted by ブクログ
「暮しの手帖」で連載させているコラム。
毎号読んでいますが、出版本を初めて読んでみました。
2021年3月から2023年9月までの掲載コラムです。
少し時が経って再読すると感じ方が変化するものですね。
あの頃はまだコロナの混乱期だったなぁ。
あの頃と言ってしまうのはまだ早いのは分かっているけど、なんかそう感じてしまう。
それほどの生活様式の変化っぷりでした。
ウクライナとロシアの戦争はまだ終わらず、トランプ大統領再選によって動きは出てきているものの、動向は不透明…
荻上チキさんが現地で見聞きした戦争の姿がリアルで恐ろしくなる。
そこにヨシタケシンスケワールドのイラストとことばが添えられて、読み -
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Posted by ブクログ
ネタバレこうして両祖母のことを思い出しながら書いていても、二人の内面のことはよくわからない。ただ振り返れば、僕が生きているだけで、喜びを覚える人がこの世にはいたのだという事実が、今になって意味を持つ。老いや死は、その人の足跡までをも小さくはしない。
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常に何かを、しかも同時並行で行っていないと気が済まない時間貧乏性。お風呂でも本を読んだり、動画を見たりするし、寝る前のストレッチの時も漫画を読んでいたりする。筋トレの時も映画やアニメを見るし。インプット過多で、咀嚼不足。つくづく、一つに集中するのが苦手である。
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「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」なんて、勝手に決めつけてはいけません。ある立場 -
Posted by ブクログ
ポリアモリー・ノンモノガミーを実践する人の実態を記した一冊。
日本社会において複数愛を実践する人がほとんど不可視化されているという問題意識の中で、多くの当事者にインタビューしてその実相が書かれている。
新たに知ることが多々あり、とても興味深かった。
・モノ規範の中で、当事者が抱える自責やスティグマ、罪悪感について。ポリアモリーであるがゆえの苦しみではなく、ポリアモリーを不可し化し、異端として扱う社会システムゆえの苦しみが多い。
・ポリカップルの離別要因は、複数愛者でも単数愛者でも変わらない性的問題、金銭問題など。しかし破局すると周囲からは「当然」と思われる。
・性的なものとして見る社会と、