【感想・ネタバレ】宗教2世のレビュー

あらすじ

緊急出版!

長年、最前線で戦い続ける専門家が集結し、TBSラジオ放送時、大反響を巻き起こした「荻上チキ・Session」の特集「シリーズ・宗教2世」を中心に大幅な増補を加え、さらに「社会調査支援機構チキラボ」にて、「宗教2世」当事者大規模調査を敢行。NHK・日テレ・TBS・テレ朝・朝日新聞・読売新聞・産経新聞など各メディアで取り上げられ、話題となった。

選べなかった信仰、選べなかった家族、選べなかったコミュニティ、そして社会からの偏見に苦しんできた2世たちを、これ以上、独りにしないために。1131人の生の声を集め、信仰という名の虐待=「宗教的虐待」(スピリチュアル・アビュース)の実態に迫る。「宗教2世問題」の決定版。

世界は、どの「教え」よりも広い。
あなたは、「その場所」を離れてでも、幸福に生きていく権利がある。
――荻上チキ(本書「あとがき」より)

●編著:荻上チキ

●共著:櫻井義秀/西田公昭/鈴木エイト/横道誠/斉藤正美/山口智美/遠藤まめた/松岡宗嗣/トミヤマユキコ/倉本さおり

●協力:TBSラジオ「荻上チキ・Session」
発信型ニュースプロジェクト「荻上チキ・Session」(平日15時30分~17時50分)。TBSラジオで放送されているニュース・報道系のラジオ番組。様々な専門家や取材者、当事者などとともにお送りする特集コーナー「Main Session」と、毎日のニュースを伝える「Daily News Session」の2本柱。メインパーソナリティは評論家の荻上チキ。パートナーはフリーアナウンサーの南部広美。2013年4月、「荻上チキ・Session-22」(平日22時~)としてスタート、2020年9月からは時間帯を夕方に移して現在に至る。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

元首相の政治家が銃撃された事件。その背景が明るみになるにつれて俄かに注目を集めるようになった宗教2世問題について、荻上氏の調査と各分野の専門家による議論、そして当事者の声を織り交ぜながら論じる1冊。
「これを読めば宗教2世問題が全部わかる!」という1冊ではない。しかし、どのような問題があるのか、そしてそれぞれの問題に取り組む上で何が課題となってくるのかを知るには、多面的な視点でこの問題に言及する本書は最適であると考える。

0
2023年04月10日

Posted by ブクログ

これはかなり手強い問題。子供の頃は進行は保留、大人になってから自らの意思で信仰するかどうか選ぶのがベストだと思うけど、親からしたら子供を幸せにしたい一心で入信させたりするんだろうしな…。でもやはり、信仰というような心の中の動きの問題は、自由でないといけない。

0
2023年03月12日

Posted by ブクログ

「荻上チキ・Session」ラジオを聴いていて、特集「シリーズ・宗教2世」に興味を持ち読んだ本。

親が信者でその両親のもとに産まれた=宗教2世。
カルト2世、ではなく宗教2世なのは、もともと存在している古くからの宗教でも親の信仰と子の信仰は違うこともあるため。
この本は、チキラボでアンケートをとり、宗教2世の生の声を載せてあるところが他の本とは違うところだと思う。外から見ただけでは理解できない、壮絶な事実がアンケートから見え隠れする。
自分の家はよそと違う、おかしい、と気づき、飛び出せた人はまだましなのだ。
飛び出してもその後、フラッシュバックに悩まされたり。何度も家まで来られ勧誘されたり。

子どもに親の宗教を強制されない権利があることを、義務教育で教えてほしいと、感じた。
ラジオで聴くチキさんの優しくはっきりした意見が見えるような本だった。

本書は、信仰を持つ親や、宗教関係者にも届けたい。あなたの「教え」が、誰かを踏みつけ、苦しめることになっていやしないか、どうか見つめ直してほしい
(p.337、荻上)

世界は、どの「教え」よりも広い。 あなたは、「その場所」を離れてでも、幸福に生きていく権利がある。
荻上チキ(本書「あとがき」より)

0
2023年02月08日

Posted by ブクログ

まさに今、押さえておくべきトピックの筆頭だし、それを編んでいるのが荻上さんとなると、これはもう読むしかないってことで。ラジオの放送内容を急遽まとめたものみたいだけど、とってつけた感とかは無くて、それぞれのセッション毎に気付きがある。だけど目下、話題の中心が防衛費とかそっち方向にいきがちな気もする。不祥事を不祥事で塗りつぶす常套手段、いい加減にしないと。

0
2022年12月19日

Posted by ブクログ

どこに生まれてもどのような状況下になってもなんとかなる社会。
困りごとを抱えた人が何かに騙される必要なく、支援につながる社会。
親や家族に問題があっても、子供を直接支えることも可能な社会。
社会制度の改善が必要。
とのこと。

宗教問題だけじゃなくて、困った時に助けてくれる社会を作ることが大事だと思った。
身近に宗教2世の友達がいるけど、その子は親と程よい距離をとりつつ、自分の子供には入信させないよう。はっきり聞いたわけではないし、あまりこのことについては話したくない様子。


ただ宗教の自由がある。
私は盆暮もクリスマスも灌仏会も関係なく色々なお祝いやらしちゃうけど、宗教の人だからってレッテル貼ってはいけないな!と再確認した。
決めつけない、話をきく。

0
2023年04月25日

「学術・語学」ランキング