荻上チキのレビュー一覧

  • 日本の大問題―――残酷な日本の未来を変える22の方法

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     なるほど、大人になってから読み直せる社会の教科書だ。中学生でも理解できるくらいわかりやすい。
     自分の知らない間に教育や子どもに関わる法律がいくつも施行されていることを知ったし、知らなかった概念やキーワードも多かった。自分と社会との関わりを見つめなおす必要があるな。
     チキ氏の提案はどれも納得がいくものだが、実現が難しいものが多い。
     自分は何ができるだろうか。

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    2020年12月15日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    誰もが気になっているだろうし、自分も気になっているコロナ後の社会。それを考えるヒントになりそうだと思って読んでみた。

    読んでみて、やはりコロナ後の世界は誰にもわからないのだという、当たり前だけれどちょっとホッとする自分なりの結論。でも、少なくともコロナ以前に戻ることはないし、新しい社会を作り上げる(あるいは、遠い未来に実現するはずだった社会を、少し近い未来に実現する)ことになるのだろうという予測はたった。

    その時に、どんな未来が待っているのか、自分はその未来でどのように立ち振る舞うのかを、いま考えなければならないという感覚を持った。

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    2020年11月14日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    某所読書会課題図書.養老さんとブレイディみかこさんに出てきたブルシット・ジョブとキーワーカーの対比、世界レベルのアイデンティティの創造(p71)、政府とIT企業の連携で見えてくる世界(p77)、国家を超える連帯の必要性(p87)、リベラル層が強権発動を言い募る危うさ(p99)、ケア階級の再認識(p133)、人と会うことの暴力性(p142)、指定感染症への指定とその後の対応(p173)などなど、考えさせられる視点が多かった.

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    2020年10月24日
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論

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    第一部「新聞はいかにして「偏る」のか」は、タイトル通りの内容。原発再稼働問題などのいくつかのテーマについて、各紙の記事を引用しながら、各紙のスタンスというか、右か左かのポジションを浮き彫りにしているのが面白かった。
    また、同じ右や左でも、各紙の個性のようなものもあって、それもまた面白いです(特に産経の資質という言葉に関するダブルスタンダードの指摘は面白かった)。
    第二部は世論調査が各紙でやり方違うとか、第三部は書評欄の裏側とかが書かれていて、興味深かったです。
    ちょっとだけ新聞読みたいと思ったけど、まあ読まないかな。読むとしたら飛ばし記事が得意な日経かと。

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    2020年10月09日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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    ガールズバー研究のために読書

    出会い系の変遷が面白かった
    (今のティンダーとかみてると、すごい時代になったなと思っていたが、テレクラ、電話帳から始まり昔から形は違えど知らない誰かと繋がるツールを人は求めていて、その延長上にいまのかたちがある。つまり、進化してより使いやすくなったし、誰かと繋がりたいその感情はなんら恥ずかしいことではないと思えた)

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    2020年08月26日
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識

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    データで語るいじめについての話。
    徹頭徹尾、データやいじめ対策の歴史などを参照していじめを論じた、いじめに関する基本がわかる本でした。

    いじめが起こりにくい「ご機嫌な教室」を作るために教師がするべきこと、いじめの早期介入がなぜ大切なのか、ネットいじめと教室でのいじめの違い、子供の成長に伴ういじめ方の変化、命を語る道徳でいじめが減るのか……など、いじめに関する疑問についてはこの本を読めば一通りは理解できるのではないでしょうか。これらの話がさまざまなデータに基づいて展開されているので、説得力が違います。

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    2020年07月26日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    意欲的な対談集。

    個人的には、内容というよりも、
    やったことに意義ありと感じる。

    赤木智弘氏、湯浅誠氏の反応が一々興味深い。

    ともあれ、がんばっている若手の存在に刺激を受ける。

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    2020年04月03日
  • ブラック校則

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    「こんなヒドイ校則がある」と言うようなトンデモ
    校則の内容を挙げつらう本ではありません。

    何のために校則はあるのか。本来はどうあるべきか。
    ひどい校則に対して保護者はどうあるべきか。などを
    真剣に考えるキッカケとなる本です。

    多くの識者が意見を寄せている編書と言う体裁を
    とっています。その中では、大阪の黒髪への強制染め
    と銀座のアルマーニ制服の2つの象徴的な事例を
    多くの人が取り上げているのが印象的です。

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    2020年02月06日
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識

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    いじめを生むのは「心」ではなく、「教室」(環境)だという指摘。
    いじめを減らすにはどうしたらいいかわからなくても、どうしたらいじめを増やせるかを考え、その要素を減らすという発想はわかりやすい。
    徹底的にデータを基にした、いじめへの対応策の数々。討論するより、まずは研究結果について勉強した方が良さそうだ。

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    2020年01月21日
  • 日本の大問題―――残酷な日本の未来を変える22の方法

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    歴史的背景から現在の日本の問題がコンパクトにまとまっている。個々の論点では同意できないところはあるけれど、わかりやすい

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    2019年09月23日
  • ブラック校則

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    社会学の実践的手法としても勉強になる本。
    こういう身近な問題を、きちんと議論の俎上に載せるやり方を、中高生などのうちに身に着けるとよいと思う。
    そして実際、不条理な校則に苦しんでいる現場の人たちが、なるべく早く少なくなりますように。

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    2019年09月09日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    社会調査のような雰囲気で、同様のテーマを扱っている鈴木大介氏との風合いの違いが気になっていた。が、あとがきを読んで納得。

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    2019年06月05日
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識

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    いじめについてかなり冷静にたくさんの統計を用いて分析。誠実な本。

    ー学校の教室というのは、他人に時間を管理されている環境なのでなかなか自分好みのストレス発散ができません。一方、いじめというのは「それなりに面白いゲーム」なのでそういうかたちでストレスが発露してしまうのです。
    マウンティングとラベリング。もともとマウンティングは動物の行動において使われる言葉。自慢したりダメだししたり、人間関係上どちらが優位なのかを探りあいながら立場の安定性を確保していくのが目的なのでしょう。
    ラベリングは「この人はいじめられていい存在である」「この人は他の人よりも劣っている」とラベルを貼る行為。子供たちがラベリ

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    2019年01月29日
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識

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    いじめ関連の本は、独りよがりのものや、やたら難解な理論を構築したものなどが多い中で、この本はデータに基づいた冷静で分かりやすい分析ができている。いじめを被害者と加害者の個人間の問題ではなく、教室の環境(雰囲気)の問題だと捉えるのが重要で、これはほんとうに広く知ってほしいところだ。

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    2018年12月19日
  • ブラック校則

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    ネタバレ

    学校は社会の縮図。人間が絶対的権力を握ると酷いことになるというのが学校だったというだけ。実際、軍隊と同じ。
    P22 低学年児童のランドセルの重さが平均7.7kg
    P25 体罰 教員の優位性を考えると、単なる暴行より悪質。教員が暴行すると体罰という教育の一環みたいな体は報道でも止めて欲しい
    P28 「結果としてスポーツや文化活動を嫌うことになっては意味がないだろう」 美術、音楽なんかも同じ思いです。
    P51 民主主義 学校には存在しない。あるのは絶対的権力のもとでのなんちゃって民主主義
    P98 アルマーニ監修制服 教師もそれなりの服装で教育にあたる覚悟はあるんですよね?学校指定服は、卒業したらゴ

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    2018年11月19日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    若干刊行から時が立ってしまったが、今だに現状把握になくてはならない一冊。貧困側と経済学者とのまともな対談は期待してもなかなか実のあるものにはしにくそうだが、コーディネーターの手腕か、うまく噛み合っている。

    以下注目点
    ・70年代のはじめに先進国のキャッチアップが終わりと地方の余剰労働力の供給が途絶えた。
    ・好景気になるとダメな企業が淘汰される。高給が出せる優秀な企業に人を取られてしまうから。

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    2018年11月12日
  • 日本を変える「知」~「21世紀の教養」を身に付ける~

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    献本PRで当選し、頂いたもの。,,これはセミナーの議事録に近い。そのセミナーに参加しているような感覚でスイスイ読み進められる。ただ、専門用語がわからない…。普段なじみのない分野だからだろう。一番おもしろかったのは教育の話。

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    2018年10月11日
  • 日本の大問題―――残酷な日本の未来を変える22の方法

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    日本はこれから、どこに向かえばいいのか?
    を考えるための簡単な解説と、日本の未来を変えるための著者の提案が書かれている本です。
    主に6つの分野を取り上げています。

    政治、経済・福祉、外交、メディア、治安、教育

    なるほど、確かに腐ってると思う大問題たちです。

    本書ではこれらを各章ごとに整理して、日本の現状を軽く歴史を振り返りながら解説した後、「日本の・・を変えるには」を提案しています。

    うーん、この人どっちかというと左?・・・と思ったところが時々ありましたが、特に経済の章では右派・左派の問題点と弱点についてどっちに対してもけっこう厳しいところを突いていたので思わずうなづいてしまいました。

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    2018年09月18日
  • ブラック校則

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    規則を厳しくすればするほど違反が目立つ

    子供のためというより、学校がいかに画一的に管理していか、地域社会からの批判を避けるための校則になってしまってる。

    僕自身、中学校の、生徒会は一期生だったので自分たちで校則を作った覚えがあるけど、あれは画期的だったなぁ、今思えば。
    高校も緩い規則だったのであまり不自由に感じなかったけど、昔から異様な校則はたくさんあり、今も残ってる。学校や先生のために。しかし、管理するための負荷が高すぎて、先生や学校の負荷を自ら高めてしまって本末転倒。
    閉めた帯は緩めると落ちて行く気がして自分の責任では緩められないんだろうね。
    しかし、内田良さんがあんな風貌だとは知らな

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    2018年09月13日
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識

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    荻上チキのラジオ聴くようになって、本書購入。
    確かなデータから感情論ではなく具体的な論調に進めていくまとまり方。
    いじめは個人的な要因よりも環境的な要因から生まれ、外的なポジションの先生や保護者がストレッサーになって加害者にいじめを誘発させている。
    中学、高校生の時は学校さらに限定したら教室が世の中の大半を占めてしまう。そこから弾かれたり、疎外感を感じてしまったらほんと暮らしにくい毎日だよ。個人的に本書で定義されたいじめらしいことはちょくちょくあったけど、個人間じゃ解決できないよな。先生、教育委員会、保護者が介入するべきだし、ヘルプを出してもいいんだよという認識を子供に持ってもらうよう教育が必

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    2018年09月04日