荻上チキのレビュー一覧

  • 宗教2世
    これはかなり手強い問題。子供の頃は進行は保留、大人になってから自らの意思で信仰するかどうか選ぶのがベストだと思うけど、親からしたら子供を幸せにしたい一心で入信させたりするんだろうしな…。でもやはり、信仰というような心の中の動きの問題は、自由でないといけない。
  • 宗教2世
    「荻上チキ・Session」ラジオを聴いていて、特集「シリーズ・宗教2世」に興味を持ち読んだ本。

    親が信者でその両親のもとに産まれた=宗教2世。
    カルト2世、ではなく宗教2世なのは、もともと存在している古くからの宗教でも親の信仰と子の信仰は違うこともあるため。
    この本は、チキラボでアンケートをとり...続きを読む
  • 宗教2世
    まさに今、押さえておくべきトピックの筆頭だし、それを編んでいるのが荻上さんとなると、これはもう読むしかないってことで。ラジオの放送内容を急遽まとめたものみたいだけど、とってつけた感とかは無くて、それぞれのセッション毎に気付きがある。だけど目下、話題の中心が防衛費とかそっち方向にいきがちな気もする。不...続きを読む
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想
    冷笑主義に陥らず、自分に何ができるのか考える。荻上チキのやっていることは昔から変わっていないなと思った。
  • ブラック校則
    校則の専門家はほとんどいないらしいが、そんな中でこのようなブラック校則が統計データや事例データといった根拠を基にして論じられている本に出会えてよかった。校則によって生徒を管理するのではなく、生徒を主体とみなして接する、生徒と保護者が校則づくりに関わることが重要など、様々なことを感じた。ブラック校則は...続きを読む
  • いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識
    いじめに関しては、皆がただの感想や経験則で語りがち。その中で学術的な研究結果に基づいた論説を繰り広げるこの本はとても貴重であり、評価できる。自分は「いじめは犯罪なのでどんどん警察を介入させるべし」という意見だったがそれは根本的な解決にはならないというくだりは「確かに」と唸らされた。数年後に各種データ...続きを読む
  • 学校に行きたくない君へ
    大変温かい空気をまとった本だった。

    「数々の著名人も、昔は不登校だったんだ。まぁそうだよね。学校って息苦しいもんね。友だちは楽しいけど。」
    みたいな安心感をくれる。

    一人一人インタビューコンパクトなのに人柄が出ていてイイ感じだ。


    但し、こんなに自分に自由に生きている方々の紹介の文章が、
    まさ...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    第2弾の方が面白かったから、遡ってこの第1弾も。識者による未来予測だから、概ね似た内容になるのはむべなるかなで、『とんでもないな』って思うことは無い反面、そこまでインパクトの大きい論説には出合えなかったり。ただ、そんな中でも探検家・角幡さんの投稿はかなり移植で、だからこそ際立って面白く感じられた。コ...続きを読む
  • 学校に行きたくない君へ
    樹木希林さんと内田也哉子さんの「9月1日」の元ネタとも言える『不登校新聞』。その編集部員達によるインタビュー集。

    不登校にまつわる不安や悩みをさまざまな著名人にぶつけてみる、その会話が凄く面白くて、素敵な言葉がたくさん引き出されていた。

    私自身は親だから、もちろん不登校の子の親目線で考えることも...続きを読む
  • 学校に行きたくない君へ
    いろんな考えがあるなと思いつつ、根底にあるのは「生きていてほしい」ということ。生きづらいと悩んでいる人も生きていれば自分が生きられる場所って必ず見つかるんだと思うの。
  • 学校に行きたくない君へ
    学校に行かなくたって大丈夫だよ。そう語りかけてくれる温かい本だった。学校を休むことに引け目を感じている人、苦しい思いを持っている人などにこの本を読んでもらえたら良いなと思った。表紙絵もほっとできる優しい絵だった。
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    コロナ後の未来のお話が1年経った今も現在進行形の状況でもフィットする内容でした。専門分野の方達がそれぞれの違った視点で社会とパンデミックの関わり合いがとても参考になりました。今後さらに深掘りしたいですね。
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち
    出会い系、オナニー、風俗を真面目に考察したもの。

    たしかに食欲、睡眠欲は大っぴらに考察も議論もされているが、性欲になると話題にすること自体憚られるか、性的搾取の構造に議論がすり替わる。

    性産業は決してアングラなものではない事が分かる。

    しかし当然、性的搾取や女性の貧困など問題は多数あるが、この...続きを読む
  • 学校に行きたくない君へ
    教師目指してるけど、学校以外にも子供の居場所ってたくさんあるし、学校以外で好きなこと見つけられたらいいよねって思った。「世の中の普通」に固執するんじゃなくて、一人一人顔とか体が違うように、生き方の違いも認められる人間になりたい、そういう風に生徒達も思えるような教育をしていきたいと感じさせられた。
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ
    検証 東日本大震災の流言・デマ
    荻上チキ著
    2011年5月20日発行 
    光文社新書

    東日本大震災が起き、フクイチ事故に至った時、一時、石原都知事(当時)が、パチンコ屋の営業や自販機を止めれば、節電が出来ると繰り返し訴えていましたが、あれは実はネットでのデマから始まったことをご存じでしたでしょうか。...続きを読む
  • 日本の大問題―――残酷な日本の未来を変える22の方法
     なるほど、大人になってから読み直せる社会の教科書だ。中学生でも理解できるくらいわかりやすい。
     自分の知らない間に教育や子どもに関わる法律がいくつも施行されていることを知ったし、知らなかった概念やキーワードも多かった。自分と社会との関わりを見つめなおす必要があるな。
     チキ氏の提案はどれも納得がい...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    誰もが気になっているだろうし、自分も気になっているコロナ後の社会。それを考えるヒントになりそうだと思って読んでみた。

    読んでみて、やはりコロナ後の世界は誰にもわからないのだという、当たり前だけれどちょっとホッとする自分なりの結論。でも、少なくともコロナ以前に戻ることはないし、新しい社会を作り上げる...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    某所読書会課題図書.養老さんとブレイディみかこさんに出てきたブルシット・ジョブとキーワーカーの対比、世界レベルのアイデンティティの創造(p71)、政府とIT企業の連携で見えてくる世界(p77)、国家を超える連帯の必要性(p87)、リベラル層が強権発動を言い募る危うさ(p99)、ケア階級の再認識(p1...続きを読む
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論
    第一部「新聞はいかにして「偏る」のか」は、タイトル通りの内容。原発再稼働問題などのいくつかのテーマについて、各紙の記事を引用しながら、各紙のスタンスというか、右か左かのポジションを浮き彫りにしているのが面白かった。
    また、同じ右や左でも、各紙の個性のようなものもあって、それもまた面白いです(特に産経...続きを読む
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち
    ガールズバー研究のために読書

    出会い系の変遷が面白かった
    (今のティンダーとかみてると、すごい時代になったなと思っていたが、テレクラ、電話帳から始まり昔から形は違えど知らない誰かと繋がるツールを人は求めていて、その延長上にいまのかたちがある。つまり、進化してより使いやすくなったし、誰かと繋がりたい...続きを読む