荻上チキのレビュー一覧

  • yom yom vol.50(2018年6月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー

    意外に早く最終回になり、少し物足りなさを感じましたが、ハッピーエンドで気持ちよく読み終える事ができました。私は、論理的に説明されないと心が動かない方ですが、三段論法で人の心は動かないと言うのも確かです。(しかし、昨今のおれおれ詐欺は、人の感情に訴えかける犯罪ですから、また厄介です。) 最終回は、...続きを読む
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論
    既存の引用できるものはできるだけ、それでも無いものは自らリサーチする徹底したデータによる論は石橋を叩いて漸くコミットするので、信頼度が高い。終わりつつある新聞に寄せるだけでなくさらなる現在のメディア論を展開してほしい。このデータ第一主義をもって。難しそうだなあ!
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論
    この本は日本のメディアについて分析したものだけど,古今東西どんなメディアもそうなんだというのは意識したいよね。
    面倒がって広く流布される支配的な情報ばかりに頼るようではいけない。
  • yom yom vol.49(2018年4月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー第2回

    前号に引き続き、「レトロゲームファクトリー」を読みました。これから一話完結のスタイルで進んで行くのでしょうか。今回は、各登場人物の背景的説明も徐々にされて来て、思いがけないコーギーの生い立ちも含まれていました。数日前には、レトロゲーム機の復刻の新聞記事もありましたので、40、50代である私達の世...続きを読む
  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論
    ‪メディアは透明な道具ではない。偏向報道を批判する声が大きい現状を著者は牽制する。ヨコのリテラシー論やニコニコバイアスなどネット時代のメディアリテラシーの教科書。その上で「一冊の本に触れただけで自分は目覚めた!と気持ちよくなる」第三者効果についての記述も忘れないようにしたい。‬
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち
    以前は著者に対して新進気鋭の論客というイメージでいたのだけど、不倫騒動があってそのときの言い訳とかから「ブルータスよ、おまえもか」的な印象に変わった。といいつつ、著作を読むのはこれが初めて。もう少し考察にページを割いてもいいんじゃないだろうか。余計な解釈をいれずに変遷を追ったり現場のレポートを入れて...続きを読む
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち
    風俗、エロ本、アダルトサイト、出会い系サイト、大人のオモチャ-。現代日本は多種多様なセックスメディアで溢れている。1980年代から2010年代までのセックスメディアを総合的に捉え、その変化と実像を解き明かす。

    ツイッター,ラジオなどでよく目にする荻上チキの本。
    統計や参考図書,インタービューにより...続きを読む
  • 経済成長って何で必要なんだろう?
    GDPのG、つまりGROSSには、資本減耗が加味されていない。一人当たり実質GDP額が420万円だとすると、これは生産活動による額だが、年収はここから減価償却を1割減らし、370万円が平均という事になる。これは計算を単純化した図式であって、GDPは、本来付加価値、つまり仕入れと売りの差益である。差益...続きを読む
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想
     著者とは同い年で大学も同じということで、勝手に親近感を感じて、ラジオも毎日聴いているヘビーリスナーなので、この本の中での主張は目新しさこそなかったものの、常に一本筋が通っていてブレていないのが凄いと再確認しました。
     流れとしてはざっくりと、ダメ出し社会の現状、問題提起、ダメ出しとポジ出しの解説、...続きを読む
  • 夜の経済学
    東大卒の明治大学の准教授が監修しており、なかなかここまでやるか〜という事が書かれている。

    都道府県ごとの風俗の値段の適性値段の式や、東大女は学校で彼氏を作らないとあとが大変など。

    割り切りの女についてもかなり触れている。店舗型より割り切り型で働き女性のほうが低学歴でコミュニケーションを求めない人...続きを読む
  • 社会的な身体-振る舞い・運動・お笑い・ゲーム
    ニュー・メディア批判や、お笑い番組における芸能人の「キャラ見せ」についての分析を通して、新しいメディアの登場によって私たちの社会的な身体のありようにもたらされる変容について考察した本です。

    大部分は具体的な社会現象にそくした考察が展開されていますが、本書の中ほどに置かれている「ノート「情報思想」の...続きを読む
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち
     同世代?著者であるためか、記されている内容で知らないことは一つもなかったが、通史として俯瞰できる点ではよい本だった。分析?がちょっとぬるい感があり、もっと実体験に基づいたマニアックな視点での説明がむしろ良かったのでは?と。
     テンガの社長の話は非常に参考になり、開発者魂をゆさぶられる良い記事。ロケ...続きを読む
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)
    著者自らが、出会い喫茶や出会い系サイトを通して、100人を超える"ワリキリ”女性への取材を基に構成されている。個人売春の実態を「統計的」と言える量まで収集・分析した筆者の取材力が凄い。しかも個々人の人格まで類推できる形で。

    本調査から浮かび上がってきたものは貧困や虐待、孤独といった世代間・個人内で...続きを読む
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)
    ワリキリと呼ばれる売春を行う女性たちを追ったルポタージュ。知らなかった世界にいる女性たちの人生の生々しさに圧倒させられる。社会から排斥されてきてしまった女性たちに、残された選択はそう多くはなかった。

    でも今回のインタビューに答えられた人は、まだワリキリの最中で、どん底まで落ちている人たちではないの...続きを読む
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ
    当たり前のことだけど、なかなかできていないことが書いてある実用書。

    震災のときとか非日常はもちろん普段から情報のソースはちゃんと確認しないといけないなと改めて思う。

    萩上チキさんはほんとちゃんとした仕事をしているなぁ。誠意があるってこういうこと。
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)
    出会い系喫茶や出会い系サイトで売春を行う女性たちへの、主にインタビューによるフィールドワーク。本書のテーマは、「出会い系」という場に彼女たちが吸い寄せられる「引力」と同時に、彼女たちをそこに追いやる「斥力」を見出そうとする試みだ。読んで思うのは、女性は、個人の問題を社会問題へ拡大化することによって解...続きを読む
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想
    ○批評家、ブロガーで社会問題に詳しい、荻上チキ氏の著作。
    ○現在の政治・経済の動静を鑑みながら、暗い印象を持ちがちな社会において、どのように未来を切り拓いていくのかという観点から分析・提言を行っている。
    ○政治や経済状況の分析が(良い意味で)独特で、まさに一般人の立場や視点で書かれているため、とても...続きを読む
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)
    全国の売春をする女性にインタビューし考察を加えたもの。売春をする女性に精神科系の病歴を持つ者が多いこと、出会い喫茶という存在が珍しいものではないことに衝撃を受けた。取材数が多く信頼できる。社会で疎外され、そこにしか生きる道を見出せない女性たちに、私たちの社会は何らかの手立てを考える必要性を感じた。
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)
    ○ライターの荻上チキ氏の著作。
    ○”ワリキリ”を行う女性へのインタビューを通じて、なぜワリキリをしているのか、いつからしているのか、など、その理由や背景事情をまとめ、分析したもの。
    ○女性が”ワリキリ”を行う理由は様々であるが、「社会からの排斥」と「消極的選択(貧困)」というのが、一つの大きなテーマ...続きを読む
  • 夜の経済学
    んまあまあ。メンバーで買いだったが、不真面目とされる分野を真面目に分析という組み合わせはわかるし、そこは良いんだけど、まだふざけられただろうというか、固さが残ってたのが残念。