荻上チキのレビュー一覧

  • すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論

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    ‪メディアは透明な道具ではない。偏向報道を批判する声が大きい現状を著者は牽制する。ヨコのリテラシー論やニコニコバイアスなどネット時代のメディアリテラシーの教科書。その上で「一冊の本に触れただけで自分は目覚めた!と気持ちよくなる」第三者効果についての記述も忘れないようにしたい。‬

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    2018年03月04日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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    以前は著者に対して新進気鋭の論客というイメージでいたのだけど、不倫騒動があってそのときの言い訳とかから「ブルータスよ、おまえもか」的な印象に変わった。といいつつ、著作を読むのはこれが初めて。もう少し考察にページを割いてもいいんじゃないだろうか。余計な解釈をいれずに変遷を追ったり現場のレポートを入れているともとれるんだけど、興味本位でまとめただけみたいな感じもしちゃう。
    白眉は現場の人たちへのインタビュー。特に、ワクワクコミュニケーションズ代表取締役、芳賀書店社長・芳賀英紀氏、株式会社典雅・松本光一社長、オリエント工業・林拓郎氏は、志あるイノベーターという感じ。セックス関連産業という日陰のイメー

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    2017年08月27日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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    ネタバレ

    風俗、エロ本、アダルトサイト、出会い系サイト、大人のオモチャ-。現代日本は多種多様なセックスメディアで溢れている。1980年代から2010年代までのセックスメディアを総合的に捉え、その変化と実像を解き明かす。

    ツイッター,ラジオなどでよく目にする荻上チキの本。
    統計や参考図書,インタービューにより,淡々と語られていて興味深い。

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    2017年07月11日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    GDPのG、つまりGROSSには、資本減耗が加味されていない。一人当たり実質GDP額が420万円だとすると、これは生産活動による額だが、年収はここから減価償却を1割減らし、370万円が平均という事になる。これは計算を単純化した図式であって、GDPは、本来付加価値、つまり仕入れと売りの差益である。差益は、給与と内部留保になり、経済成長しても、企業が儲けるだけで、賃金が上がらない事もある。

    中盤、経済学を切り口にっていう事で期待したが、湯浅誠や赤木智弘の人選によるものか、貧困を如何に減らすかという格差是正に対する政策論が目立つ。この手の話の究極は、自己責任論をどのように設定するかだ。

    マクロ経

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    2016年09月12日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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     著者とは同い年で大学も同じということで、勝手に親近感を感じて、ラジオも毎日聴いているヘビーリスナーなので、この本の中での主張は目新しさこそなかったものの、常に一本筋が通っていてブレていないのが凄いと再確認しました。
     流れとしてはざっくりと、ダメ出し社会の現状、問題提起、ダメ出しとポジ出しの解説、ポジ出しの提案というような流れ。
     文章は平易で読みやすいです。
     やや脱線したり、自分の立場からの視点だなと思う事がありますが、全般にはバランス感覚に優れ、よく勉強されているなと思います。同い年とは思えない(^0^;)

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    2016年03月15日
  • 夜の経済学

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    東大卒の明治大学の准教授が監修しており、なかなかここまでやるか〜という事が書かれている。

    都道府県ごとの風俗の値段の適性値段の式や、東大女は学校で彼氏を作らないとあとが大変など。

    割り切りの女についてもかなり触れている。店舗型より割り切り型で働き女性のほうが低学歴でコミュニケーションを求めない人が割り切りをやるとある。男性も同じで箱型は大卒が40パーセント以上利用するが割り切りは1割を切るなど。

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    2016年01月05日
  • 社会的な身体-振る舞い・運動・お笑い・ゲーム

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    ニュー・メディア批判や、お笑い番組における芸能人の「キャラ見せ」についての分析を通して、新しいメディアの登場によって私たちの社会的な身体のありようにもたらされる変容について考察した本です。

    大部分は具体的な社会現象にそくした考察が展開されていますが、本書の中ほどに置かれている「ノート「情報思想」の更新のために」という論考では、ある程度まとまった形で著者の社会的身体論の概要が示されています。著者は、近代の「大きな物語」が有効性を失い、「小さな物語」が群生する状況に入ったといったような社会学的言説に対して距離を取っています。そして、旧来の社会的価値観を共有する者にとってはこれまでのモデルが通用し

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    2015年11月28日
  • セックスメディア30年史 ──欲望の革命児たち

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     同世代?著者であるためか、記されている内容で知らないことは一つもなかったが、通史として俯瞰できる点ではよい本だった。分析?がちょっとぬるい感があり、もっと実体験に基づいたマニアックな視点での説明がむしろ良かったのでは?と。
     テンガの社長の話は非常に参考になり、開発者魂をゆさぶられる良い記事。ロケットドラマにひけをとらない「ネタ」である。

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    2015年11月16日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    著者自らが、出会い喫茶や出会い系サイトを通して、100人を超える"ワリキリ”女性への取材を基に構成されている。個人売春の実態を「統計的」と言える量まで収集・分析した筆者の取材力が凄い。しかも個々人の人格まで類推できる形で。

    本調査から浮かび上がってきたものは貧困や虐待、孤独といった世代間・個人内での”負の連鎖”だ。売春という金銭獲得手段が目的になり目的が必然になり、自分を傷つけていくスパイラルからますます抜け出せなくなってしまっている。

    「ワリキリ」とは買う側の視点であり、彼女たち側の視点では「アキラメ」や「オリアイ」と言ったほうが正しいかもしれない。インタビューで何人かが語るホ

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    2015年05月18日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    ワリキリと呼ばれる売春を行う女性たちを追ったルポタージュ。知らなかった世界にいる女性たちの人生の生々しさに圧倒させられる。社会から排斥されてきてしまった女性たちに、残された選択はそう多くはなかった。

    でも今回のインタビューに答えられた人は、まだワリキリの最中で、どん底まで落ちている人たちではないのではないか。年齢がいって、もしくは精神的にやられて、もしくは病気になって、ワリキリさえできなくなった女性たちは案外と多いのではないか。今後はそういった女性たちもぜひとも追ってほしい。

    ただ、ワリキリをしている若い女性たちの問題を丁寧に浮き彫りにした素晴らしいルポだと思う。

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    2015年02月22日
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

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    当たり前のことだけど、なかなかできていないことが書いてある実用書。

    震災のときとか非日常はもちろん普段から情報のソースはちゃんと確認しないといけないなと改めて思う。

    萩上チキさんはほんとちゃんとした仕事をしているなぁ。誠意があるってこういうこと。

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    2014年09月01日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    出会い系喫茶や出会い系サイトで売春を行う女性たちへの、主にインタビューによるフィールドワーク。本書のテーマは、「出会い系」という場に彼女たちが吸い寄せられる「引力」と同時に、彼女たちをそこに追いやる「斥力」を見出そうとする試みだ。読んで思うのは、女性は、個人の問題を社会問題へ拡大化することによって解決しようとはせず、もっぱら自分で抱え込むのだな、ということ。たとえば昨今の貧困問題は、男性に起こったことだから初めて社会問題になったのであり、女性の貧困問題はそれまでにもずっと存在していた、という本書の指摘に端的にあらわれている。著者の狙いは、売春が社会問題というのであれば、「売春の当事者でないから

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    2014年08月31日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    ○批評家、ブロガーで社会問題に詳しい、荻上チキ氏の著作。
    ○現在の政治・経済の動静を鑑みながら、暗い印象を持ちがちな社会において、どのように未来を切り拓いていくのかという観点から分析・提言を行っている。
    ○政治や経済状況の分析が(良い意味で)独特で、まさに一般人の立場や視点で書かれているため、とても実感を持ちやすい。特に”弱者”についての記述は、具体的な経験に基づいて書かれているため、その実態を捉えやすい。
    ○自分がどう行動していけばよいかの参考になると思う。若い人に読んでもらいたい。

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    2014年05月16日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    全国の売春をする女性にインタビューし考察を加えたもの。売春をする女性に精神科系の病歴を持つ者が多いこと、出会い喫茶という存在が珍しいものではないことに衝撃を受けた。取材数が多く信頼できる。社会で疎外され、そこにしか生きる道を見出せない女性たちに、私たちの社会は何らかの手立てを考える必要性を感じた。

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    2014年03月29日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    ○ライターの荻上チキ氏の著作。
    ○”ワリキリ”を行う女性へのインタビューを通じて、なぜワリキリをしているのか、いつからしているのか、など、その理由や背景事情をまとめ、分析したもの。
    ○女性が”ワリキリ”を行う理由は様々であるが、「社会からの排斥」と「消極的選択(貧困)」というのが、一つの大きなテーマではないかと感じた。
    ○本書中にも批判的に書かれているが、私も、「好きでやっているんだから」と思っていた面も多いので、その実態を知り、衝撃的であった。絶対的な貧困がこれほど近くにあるということも。
    ○サイトはもちろんのこと、出会い喫茶という“場”が提供されるということは、その需要も供給もあるというこ

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    2014年03月10日
  • 夜の経済学

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    んまあまあ。メンバーで買いだったが、不真面目とされる分野を真面目に分析という組み合わせはわかるし、そこは良いんだけど、まだふざけられただろうというか、固さが残ってたのが残念。

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    2014年02月09日
  • 夜の経済学

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    稼働店舗と1店舗あたりの在席女性の数から、日本全国の
    風俗嬢の人数を30万人と推測。

    風俗嬢の平均月収は49万円、首都圏と地方のワリキリの
    平均金額の違いなど、まあ、風俗関連の数字について
    よくぞここまで仮説を立てたと、好きな人には面白い夜の経済学。

    ただ、ただのエロ経済の話ではなく、光ったのが後半部分の
    貧困・生活保護に関わる考察。
    それなりの所得を得ている人たちは、生活保護を受けている
    人たちに対して厳しい評価を下している、これはすなわち
    ”貧困を想像できていない”という指摘。数字が物語っているだけに
    間違いなく事実。
    (別のことでも触れて、著者は”自分にやや厳しく、他人には
    超厳しい

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    2014年01月15日
  • 僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想

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    人を非難するだけではいけない。ネガティブな行動は止めて、ポジティブな方向に議論をしよう。という主張はよくわかるし、正しいと思う。ただ、その上で読み終わった感想は「今ひとつピンと来ない」ものでした。なぜでしょう?もうちょっと考えてみます。

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    2013年12月31日
  • 夜の経済学

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    統計を使っての風俗や買春分析をしていくのだけど、統計の限界や分析思考の限界に対する葛藤が端々に見られて面白かった。
    中で紹介されてる高学歴になるほど童貞・処女率が上がるってデータも面白かった。

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    2013年11月10日
  • 彼女たちの売春(ワリキリ)

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    ネタバレ

    出会い喫茶や出会い系サイトを利用しての非管理買春である「ワリキリ」を行う女性たちについてのフィールドワークをまとめた本

    虐待やネグレクト、貧困、DV、精神疾患や依存症、身体障害、母子家庭・・・読んでいて胸が痛む境遇がほとんどで,どうしたらいいのかと考え込まざるを得ない。

    というわけで、非常に有益な本なのだが、欠点が2つ
    1 文章。冷静な描写や分析が続くのに、各章の最後が突如ポエム的になるので面食らった。
    2 専門用語(?)の説明がなくて不親切。「セクキャバ」「バンギャ」等の用語にについて、巻末に五十音順の解説がほしかった。

    特に印象に残った点
    ・ 最近の「貧困問題」は男性も貧困に陥ったの

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    2013年10月26日