すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論

すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論

ビジネス・実用
1,430円 (税込)

7pt

特定のメディアの偏りばかりが目につくとしたら、それは観察する者が何かの立場に強くコミットメントしているためだ――

人と人とのコミュニケーションに、偏りが存在しない状態はない。この世に「真実そのもの」が仮にあったとしても、それをまっさらに伝えることのできる「なかだち」は存在しない。文字であろうが映像であろうが音であろうが、伝えられる情報量は有限だ。
ニュースは出来事を要約して伝えなければならないし、仮に無限の伝達が技術的に可能であろうと、人の時間は有限である。すべての情報は断片的で、切り取られたものだ。何かの断片的で編集された情報を手にしたうえで、「真実を知った」と思い込むのは誤っている。
〈本書まえがきより〉

評論家・ラジオパーソナリティとして活躍する著者による、分断の時代のメディア論。
本書では、安保法制や軽減税率など過去の新聞記事を引用しながら、あるいは独自データを用いながら、各メディアの「クセ」が示される。
それを見て、「やれやれ」「やっぱり」と溜飲を下げるかもしれない。が、本書の目的は、むしろ、そうした“ふるまい”へのリハビリにある。
「バイアスのないメディアなど存在しない」という前提に立ち、その「クセ」を詳らかにすることで、分断する社会で溢れる情報とつきあう具体的スキルを提示する一冊だ。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    発売当初、書店の平積みで見かけて気になっていたもの。そのまま何となく読む機会を逸してしまっていたのだけど、この度”みらいめがね”で荻上作品に触れて、これは読む価値ありだな、ってことで改めて入手。メディアに中立性を求めたくもなるけど、偏りがあることはもちろん自明。その記事内容とか、取り上げる話題を検証して、偏りの方向を見える化してくれてる点が本書の魅力。書かれているように、複数を読み比べられると一番良いんだけど、なかなかそうもいかず、となるとどれを選ぼうかな、っていう問いに、ある程度自分なりの答えは出た感じ。次の新聞選びの参考に。

    0
    2021年11月25日

    Posted by ブクログ

    自分の読んでる新聞がだいぶ偏っててだんだん思想が染まってきたと自覚してたので、読んでみました。
    データベースからの中立的な分析で、各紙の個性がよく見えてきました。
    わかったのは、偏りのないメディアは存在しないということ、もちろん自分の中にもバイアスがあって、「真実」なんてないこと。偏りをなくしたいと思って読んだのだけど、結局、自分が心地よいと感じる言説だけ集めて、自説を強化して、「自分こそは偏っていない」という選民思想に繋がる。著者は、各紙のクセを認識しつつ、うまく付き合うように言いたいのだと思いました。
    著者のメディアへの提言は、なるほどなと思うことばかり。署名記事のタグ化とか。もしかして言いたいことってこれで、その根拠と説得力を持たせるために、これだけのことを語ったのかな。
    時々ちょっとユニークな部分もあっておもしろく読めました。

    0
    2020年01月26日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。データを提示しての解説はとても分かりやすく、新聞、メディアについて考え直すきっかけとなった。

    0
    2018年04月11日

    Posted by ブクログ

    ちょうど昨日の産経新聞の阿比留瑠比の極限御免という記事で「朝日は自社の慰安婦問題直視を」という記事が載っていました。本書は新聞同士の言及を検索によってカウントしていて産経の朝日への言及数は中央5紙の相互言及の中で飛ぶ抜けていて、それを「産経はかまってちゃん」「産経をスルーする朝日」と表現しています。まさに新聞はまったくキャラの違う人間同士のリアリティショー。お互いに反目は止めてフェイクニュースに立ち向かうのである、という主張もありますが、本書は「みんな違ってそれでいい」という金子みすずモードかな?つまりメディアにフェイクの反対のトゥルースがある、という思い込みが危険で、みんなそれぞれに「偏って」いてそれをわかって付き合う、というレベルの高い向き合い方を提案している、と思います。そこはちょっと目鱗で、フェイクVSファクトという構図自身がメディアを痛めつけている、という指摘に思えました。でもそれは著者や池上彰みたいな高いメディアリテラシーを育むことが前提になるよな、とため息気分にもなります。各新聞社はそれぞれNIE(ニュースインエデュケーション)運動を推進していますが、それは本当に大切な教育だと改めて思いました。最終章の20のポジ出しはシンプルかつ大切な提言だと思いました。(ちょっとこれ新聞社の仕事?みたいに思った項目もありますが…)デジタル時代の新聞社のキーワードは「中立性」じゃなくて「透明性」と「応答性」。新聞拡販戦争戦争によってこじれ切った新聞社たちがこれを一緒にやるのか?それぞれにやるのか?それともまったくやれないのか?部数がどんどん減っていく新聞の明日はどっちだ?

    0
    2018年03月03日

    Posted by ブクログ

     偏っていることは悪いことという思い込みや前提があるわけですが、逆に偏ってないということがありうるのか、そう問われると確かに自分自身も自信がないことに気付かされました。自分は偏ってない、自分はフラットな判断ができていると思う人ほど、この本を読んでみることをお薦めします。

     新聞は読み比べる必要があるというのは以前から耳にします。実際読み比べてみると同じ事件がまるで別物のように感じることがしばしばあります。読み比べる以前に一面で取り上げられるトップニュースが全く違うことが多くて愕然とします。トップニュースが違うと、今、世の中で何が起きているのか認識が全然変わってしまうからです。

     この本は、そういう偏りを、感覚的にではなく、データとして我々に見せてくれます。例えば、「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部改正」が閣議決定された際の社説で、各社がどういう見出しの記事を書いたかが分かります。あるいは各社がどういう有識者を選ぶかも特徴があります。いわゆる有識者も右から左までいろいろなスタンスがありますので、自社に合う意見を言ってくれる有識者を選ぶわけです。

     新聞がテーマになっていますが、ネットニュースなどでも同じような状況があることは言うまでもありません。私たちは何かを判断する前に、どうやって情報を収集するか、それが重要な問題です。

    0
    2018年01月03日

    Posted by ブクログ

    最近日本会議を中心とする保守の活動が活発になり新聞界ではいわゆる左右を代表する新聞同士の戦いをの様相を見せている。では実際に5大新聞が取り扱う記事にはどのような違いがあるのか。それを新聞記事のリサーチにより数値で表し違いを明確にした本である。
    荻上チキ氏はデータを駆使した社会分析が得意であり実際この本でも多くのデータを取り扱っている。どちらか一方の立場でカウンターとなって批判を展開するのではなく、冷静な第三者としての視点で分析を進めるので、どちらの側からも納得のいく結果になっていると思うのであるが、いかがであろうか。
    ちなみに私は朝日新聞擁護、産経新聞に対しては批判的な立場で読ませていただいた。

    0
    2017年12月25日

    Posted by ブクログ

    独自に収集したデータが興味深かった。
    特に各紙の書評欄についての考察。
    仕事で、本の紹介リーフレットを作る際の参考になります。

    0
    2023年08月30日

    Posted by ブクログ

    第一部「新聞はいかにして「偏る」のか」は、タイトル通りの内容。原発再稼働問題などのいくつかのテーマについて、各紙の記事を引用しながら、各紙のスタンスというか、右か左かのポジションを浮き彫りにしているのが面白かった。
    また、同じ右や左でも、各紙の個性のようなものもあって、それもまた面白いです(特に産経の資質という言葉に関するダブルスタンダードの指摘は面白かった)。
    第二部は世論調査が各紙でやり方違うとか、第三部は書評欄の裏側とかが書かれていて、興味深かったです。
    ちょっとだけ新聞読みたいと思ったけど、まあ読まないかな。読むとしたら飛ばし記事が得意な日経かと。

    0
    2020年10月09日

    Posted by ブクログ

    既存の引用できるものはできるだけ、それでも無いものは自らリサーチする徹底したデータによる論は石橋を叩いて漸くコミットするので、信頼度が高い。終わりつつある新聞に寄せるだけでなくさらなる現在のメディア論を展開してほしい。このデータ第一主義をもって。難しそうだなあ!

    0
    2018年05月22日

    Posted by ブクログ

    この本は日本のメディアについて分析したものだけど,古今東西どんなメディアもそうなんだというのは意識したいよね。
    面倒がって広く流布される支配的な情報ばかりに頼るようではいけない。

    0
    2018年05月07日

すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

扶桑社BOOKS の最新刊

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

荻上チキ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す