【感想・ネタバレ】みらいめがね 苦手科目は「人生」ですのレビュー

あらすじ

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気鋭の評論家荻上チキさんと大人気絵本作家ヨシタケシンスケさんによる『暮しの手帖』好評連載の単行本化第2弾!
好きなものを集めて心を守る、相手を困惑させる自虐は禁止、理不尽な校則の実態調査、香港の現状報告など、生きやすい社会にするための荻上さんの思いに、ヨシタケさんがヒーロー、着ぐるみ、狸、ロボットまで登場させ、クスッと笑えるイラストで応えています。
視野を広げ、生きにくさをはじき飛ばす14話とヨシタケさんの傑作あとがきマンガを収録。

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Posted by ブクログ


 視野が広がる本。大多数でないことが間違っていることではないし、それを周りの人に伝えて、その人個人の感性として受け入れてくれる人とだけ付き合えばいい。こうあるべきという考えは誰も幸せにならない。

 ポリアモリーの話と、おむつの話が印象に残った笑

 p30しかしぬるぬると、そしてずぶずぶと、沼にはまっていった今、自分のペースで何かにドはまりしていくこともあるし、誰かと比べなくても自分のペースで世界を遊べばいいんだなと学んだ。

p39誰の知的影響も受けてないと信じている実務家でさえ、誰かしら過去の経済学者の奴隷であるのが通例である  ジョンメイナードケインズ

p55自分の状況を説明した上で、自分なりの提案を添える。とても気に入らないようなら、「今日は降参。思い浮かばないや」と正直に会し、「散歩でもするか」と準備を始めてしまう。

p62何か1つ隙を見せると、わっと群がって行われる助言攻撃。悩みや疑問を口にしたが、解説や解決法を聞きたいとは言っていない。

p82好き

p98笑には、虐げられてきた者たちが、その言葉を利用することでコミニケーションの場をコントロールし、這い上がるような力もある。しかし一方でその自虐ネタにする行為は、何かを嘲笑って良いのだと言う空気を強化するものにだってなる。さらに、「他人の心に対しては、上手に返すことがスマートのコミニケーションだ」と言う価値観を育てていく。

p101モノガミー ポリアモリー

p113しかし多くの高速は、自由を縛るものでありながら合理的な説明ができずそればかりか、しばしば相手を無理矢理沈黙させる。

p114校則が持つ、隠れたメッセージは神だ。みんなと同じように降る前。秩序を乱すな。変に乱すな目立つな。外見で個性を出そうとするな。作文で褒められる程度の個性で色。他人に面倒をかけるな。大人が求める「いい子」でいろ。

 最初に作った料理得意なメニュー人から受け継いだ味味噌にまつわるエピソード使い勝手の悪い調味料ワーストスリー今まで行った中で最高の店どこからが料理家どこからが手作りか

p183他人の趣味を否定する事は、他人の時間を指定すること。誰かの時間を否定せずとも、自分の時間を豊かにする方法はある。

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2021年12月21日

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荻上チキさんの著作を読むと、理論的に話す(書く)にはやはり知識が必要だということを痛感します。言葉を知ると概念が明確になるということです。私もあの「やってTry」という番組の中のコーナーが20年前から大嫌いだった。そうだそうだと首肯しながら読みました。俯瞰して見ると日曜の昼にあれを見て面白がっている視聴者層が恐ろしい。○○ヘイトとか●●フォビアとか、言葉を知るとそれを見る目の焦点が明確になって、客観的になってくる。だから読書は大切だと思う。もちろん最初はヨシタケさんの絵が目当てで手に取った本です。

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2021年12月05日

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ネタバレ

特に印象に残ったのが、「道具の魔力」「自虐の落とし穴」「耐えるのではなく変える」というタイトルのエッセイ。

持ってしまうと使いたくなってしまう道具。
でも、その使い方は正しいのか、使う必要があるのか、他にその場にもっとふさわしい道具はないのか、それで人を傷つけていないか。

また、ついついやってしまう自虐。
私自身、特に20代の頃はいつも自虐していた。
自分ではできない、自分はこの場にふさわしくない、人並みになるにはどうしたらいいのだろう、心が弱いからだ、と自己否定し、自分を紹介するときは常に自虐していた。
ただ本の中でも触れられているが、自分のある部分を自虐することは、それを恥ずかしいものだ、嗤っていいのだと認めていることだという視点は心に残った。
また、相手に自虐された時にどう対応していいかわからない、席を外したくなるのも、自分も同じように思うと共感した。

そして、世の中にはびこる理不尽な校則に対して、「世の中はどうせ、こんなものだ。」と諦めるのではなく、こうできるのではないかと提案、実行していく。
世間の同調圧力があっても理不尽には対抗していくために行動を起こす。

この他にもいくつも、なるほどと思う箇所がある。
これは自分が生きていくうえで、大変有用な武器にもなり得る。
ただ、この本にも書いてあるように、それは一つの道具であり、その使い方、使う場所、使い時を誤らないようにしていこう。

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2021年12月08日

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チキさん優しいなぁ。
ラジオではわからない内面が少しだけわかったようで安心した。
とても参考になった。
番組が長く続きますように。

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2021年11月19日

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第一弾を何となくスルーしていたから、本作発売を受けて、慌ててまずはそっちから読んだもの。で、その第一弾が素敵内容だったから、当然その流れで、本第二弾に手が伸びる訳で。ここでも二人の作者の相乗効果が起こっていて、相変わらずの高品質。お笑い論とか、かなり首肯される部分が多くて、かつては自分も無邪気に笑っていた立場として、身につまされることしきり。何なら、具体的な放送場面まで思い浮かぶくらい。今はめっきりというか、全くテレビを見なくなったけど、その一因は間違いなく、鑑賞時の居心地の悪さだと思う。単純に飽きただけとか、集中力が落ちたせいとか思ってたけど、なるほど、こういう理由が実はあったんだな。そういう気付きにも満ちた一冊。

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2021年11月18日

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秀逸なエッセイとマンガのコラボ。
日常に埋もれる色んな差別っぽさや暴力性や怖いもの。どれもこれも無自覚に自然に社会に溶け込んでいて意識すらしないもの。でもそれらは本当にそれで良くて正しくはなかったりする。それがヨシタケさんが後書きで書いてる自分にとっての「見えにくい世界」。それにチキくんのエッセイがたくさん気づかせてくれ、自分にとっての「メガネで補正しないと見えない世界」に気づかせてくれた。同じテーマで違う角度のヨシタケさんのマンガも楽しい。
角度を変えてみると、メガネをかけてみると、自分の色眼鏡を取って見ないと、見えない世界ってたくさんあるよな。それに気づいていくことって大切。
何回も読もうと思えました。

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2021年10月14日

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どのエッセイも考えさせられるものばかりで
とてもよかった。

あとがきのヨシタケシンスケさんの
「誰にでも見えにくい場所はある。」
「めがねで補正しないと正しく認知できないことがらがある。」
という言葉がこの本の内容を端的に表しているなと思いました。

自分はまだまだ知らないことばかりで、自分の発する言葉で誰かをもしかすると傷つけているかもしれない。
そういったことを少しでも減らすために学び続け、言葉を溜め、場に応じて言葉を吟味することができるようになりたい。

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2021年10月02日

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重い話題からちょっとコミカルなお話まで、振れ幅が大きいのが面白い。いつも暮しの手帖で読んでいるのだが、まとめて読むとまた改めて、発見があったり、あの頃はこんなことが世の中を賑わしていたなぁわとかと思い出したりする。
ヨシタケシンスケさんの絵も、テーマは同じなのにチキさんとはこんなにも捉え方は違うのかと、一人一人の個性の輝きを見ることができて面白い。

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2021年10月01日

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新しいものの見方を手に入れられる本。文章が優しくて読みやすい。ヨシタケケンスケさんのイラストも良い。本文のイラストじゃなくて、テーマに沿ったヨシタケさんのストーリーと言うところもとても良い。

チキさんが鬱だったときに頼りにしていた精神科医の先生の説明が、困っている人が求める人物像を言語化したものだと思う。メモしておこう。

【簡素だけど、こちらの「症状」だけでなく「辛さ」に対応しようとし、一緒に困って見せた上で、改善策を提示してくれる。上から目線ではなく、かといって頼りないわけでもない。「困り事の解決同盟」という感じがして、大変居心地が良かった。】

そう、困りごとの解決策を一緒に考えてくれる人が必要なんだよ。



今回、知った言葉
「モノガミー」
単数婚を意味する言葉。一対1の排他的な恋愛婚姻関係のことを指す。
↔︎ポリアモリー=複数婚。複数の相手と恋愛関係を持つことを指す。

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2025年07月28日

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色々と考えさせられました。
歳を重ねれば重ねるほど
視野もピントも限られてきます。
だからこそいろんな「めがね」が必要に、大事になってくる。
とあとがきに有りました。
ようやくここでタイトルのみらいめがねが腑に落ちたのです。

「フレーミング」に気をつけろ
は特に再認識と反省をしながら読みました。
フレーミングとは枠付けと呼ばれる理論で、ものの見方を誘導するような「提示の仕方」をよぶようです。
私も全ての差別に加担し無自覚だったと。

本を読むこと、知識を得ること、考えることは時には痛みを伴い、なんて愚かな人間なのだろうと恥ずかしくなることも有ります。
久しぶりに読書の楽しみを味わえました。 

自分自身の価値観をアップグレードしたいものです。

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2025年07月26日

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わかる
わかるが
表現の多様性保つの素人は難しいぞ。
自虐も二つの穴に誘ってるフレームは気づかなかった。

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2025年06月12日

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【目次】

はじめに(荻上チキ)

祖母の思い出

趣味はつらいよ

道具の魔力

心の歯磨き

脱皮の後に

香港のデモと奪われゆく日常

僕もヒーロー

自虐の落とし穴

耐えるのではなく変える

味をしめる

惰性を自覚する

「フレーミング」に気をつけろ

会話の作法

時間に誘われて

とがき(ヨシタケシンスケ)

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2025年01月07日

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読みやすい。
今の時代の多様性を受け入れたり、他人を尊重する風潮を感じる話が多く、良い時代になってきてるんだなぁと感じた。
あとがきのヨシタケシンスケさんの話にも気付かされるものがあった。
歳を取るにつれて、みえない部分を自覚してくる。
それを補うめがねが、みんな必要なんだと。
ふっと力が抜けるエッセイだった。

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2024年10月20日

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生きていると色々な制約とか枠組みとかが幾重にも張り巡らされていて、それに引っかからない様にする術を身につけるのが今までの教育だったのでしょうか…。これからはそれを飛び越えていける術を身につけるのが教育となって欲しいと思います。

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2024年08月20日

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ネタバレ

こうして両祖母のことを思い出しながら書いていても、二人の内面のことはよくわからない。ただ振り返れば、僕が生きているだけで、喜びを覚える人がこの世にはいたのだという事実が、今になって意味を持つ。老いや死は、その人の足跡までをも小さくはしない。

常に何かを、しかも同時並行で行っていないと気が済まない時間貧乏性。お風呂でも本を読んだり、動画を見たりするし、寝る前のストレッチの時も漫画を読んでいたりする。筋トレの時も映画やアニメを見るし。インプット過多で、咀嚼不足。つくづく、一つに集中するのが苦手である。

「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」なんて、勝手に決めつけてはいけません。ある立場から見たらクライシスでも、別の立場から見たらレボリューションかも。他人から見たら逸脱でも、その人にとっては成長かもしれないのだ。財布の中身は危機ですけども。

弱さを語るボキャブラリーが少ないと、「ボキャブラリーの罠」に陥ってしまう。世の中に流通している「性的いたずら」という言葉で、経験を矮小化してしまうところだった。語彙を拡張してくれる人は、いつも希少だ。

ファッションにおいて「好き」は片思いで、「似合う」は両思いだというようなコピーがあったが、それだけがファッションではあるまい。自分の彩り方を決めるは自分だ。

寂寥よりも義務のほうが、孤立よりも不自由のほうが、僕にとってはしんどいのである。

当然ながら、無趣味というのも、人の自由である。趣味がない人を、あたかもつまらない人間であるかのように位置付けるのも、偏った考えだ。(中略)「趣味がない」ことを笑う人は、「趣味」以外の話題が乏しいために戸惑っているだけかもしれない。

趣味は、何かを目指すもの、未来への投資、いつかのための努力だという意識がどこかにあった。それは「六十の手習い」に理解を示せない人生であった。ただ楽しむ。その瞬間を味わいながら過ごす。そうした時間のあり方を豊かに思えるようになったのは、最近のこと。今の快楽は怠惰であり、今の苦痛はいつかのため、それはなかなかに窮屈な解釈であった。

他人の趣味を否定することは、他人の時間を否定すること。誰かの時間を否定せずとも、自分の時間を豊かにする方法はある。

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

荻上チキさんとヨシタケシンスケさん、おふたりのバランスが絶妙で、とても読みやすかったです。

「道具の魔力」や「時間帯に暮らす」お話、メガネの例えがおもしろかったです。

私自身がとても苦手だと感じる状況に言葉が与えられた感覚を抱けたのが「噂話」についてのお話でした。
「噂話」を使って何をしようとしているのか、という視点の説明に深く納得しました。

ほっとして、すっきりする。そして「私も気をつけなきゃ」と思える知識や物の見方の紹介がほどよく詰まった一冊でした。

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

最初に
実は伊達眼鏡だったという著者の告白があり、かなり驚いた。衝撃的。ここから始まる。

「会話の作法」 書かれていることに思い当たる。 他人を嗤うような表現や性的な表現には嫌悪感を覚えるが、過去には自分もそれらの表現で笑ってもいたことを思うと すごく気持ちが悪い。
その中で
非モノガミー(一対一の恋愛関係ではないこと)、うつなどここまで書くのはすごい。

ラジオを聞いても、自分をうまくコントロールできる、冷静な方だと感じ、本でもやはり落ち着いて俯瞰して自分を見ていると思う。会話は苦手、とのことだったが、滑舌よく頭の回転が速いことがわかる素晴らしいパーソナリティー。滑舌悪く、どもり気味なので羨ましい。文章も読みやすく、すっと染み入る。

ページ数の色が何ページかおきに変わっている。どうしてなのかな。気になります…

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2023年07月09日

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世の中で捉え方が揺れていること、定まっていない事柄について言葉にしてみるって良いことだと思う。それでも、これが「暮らしの手帖」で掲載されて読まれていたのが、2018年11月から2021年1月っだったのだ。時が経つって何だろう。

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2023年05月31日

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考えたこともなかったようなことを考えるきっかけをもらえる本でした。学生の自分に身近な校則の話から、香港のデモなど世界的な話まで幅広く考えさせられました。

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2022年02月04日

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きっと最後は世の中を、どう解釈するなのかな。好きなものは手放してはいけない。時に自分を子どもに還してみる。いま、必要なのは。

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2021年12月05日

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「この制約はなぜあるの?」「相手も落とす、自虐は禁止」「好きなもので心を守ろう」…。生きにくさをはじき飛ばす、荻上チキとヨシタケシンスケのエッセイ集。『暮しの手帖』連載を書籍化。

本当に生きにくい。

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2021年11月03日

Posted by ブクログ

失礼ながら、荻上チキさんのことも、著書も知りませんでした。

『みらいめがね』となにやら「ドラえもんの道具的」な響きに惹かれて購入。しかも『2』から。

結果すごい良かった。共感できる部分が多く、ひとり電車のなかでブンブンうなづきながら読んでました。

とくに響いたのは『自虐の落とし穴』『「フレーミング」に気をつけろ』のところ。

自分ひとりの視点では見えない、あるいは見えづらかったもの、気づけなかったものを本を通して見せてくれる『めがね』でした。

読んでよかった。

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2021年09月30日

Posted by ブクログ

荻上チキさんの本は読む度に日頃からある当たり前を疑えと言われてるような気持ちになる。
小さい頃からから刷り込まれた価値観は大人になってもなかなか直せないもの。でもその価値観が時代と共に合わなくなったり、疑問に思うようになる。
社会全体を変えるのは難しいことかもしれないけれど、自分から変わることは出来るわけで…
そんな風に考えることが出来る一冊。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

一冊目とチキさんが明らかに変わっていた。
傷つきやすい、共感的な、優しそうで不安そうな青年から、飄々として、周りとピントがずれていて、自分で楽しんでいる大人に変わった。

文体にも迷いがなくなっている。エッセイ口調のようなふわふわした文体が混ざらなくなり、ラジオのチキさんの語り口がそのまま再現されている。それがチキさんの本来のリズムなんだと思う。

肩の力が抜けていて、詩的なリズムを模索したり、読者をうかがうような仕草がない。不安でどきどきしながらチューニングしている様子があった一巻にも良さがあり、自分の世界を真っ直ぐに示す本書にも良さがある。

自虐の落とし穴
耐えると変える
フレーミング

ここのあたりの流れがとても良かった。

自虐の攻撃性やお笑い芸人がエンターテイメントの全面にいることの悪について考えていたので、はっきりと言ってくれて気持ちが良かった。現在の日本でクリエイティブな意欲が強い人が向かう場所となっているお笑い。才能と知性のある人がこの加害性を意識した上でその先の笑いを提示する時代が来ることを願っている。

それでもチキさんが、自分も笑う側だったと認めることを忘れないことに好感を持った。アップデート出来ていることが今の時代当たり前に求められていると思ってしまって、アップデートなんて簡単に出来ないと開き直って言う人と距離を実感して孤独な気持ちになるが、私だって何年か前は一緒に笑っていた側だった。

自虐を乗り越えたら、日本の社会は劇的に変わると思う。

料理に時間をかけてこそ生活の質という圧力を家族に世間にかけられていることに、拒否反応があった。料理に優先順位を置かないことはジャッジされて来た。娘はママの料理で一番好きなのは何とことあるごとに聞かれた。以前は好きだった料理がいつからか苦痛になった。料理にこだわる人の料理話をイラつきながら聞いていた。私も、この価値観をアウティング出来るようになるだろうか。シングルマザーという世間からのジャッジメントを受けようと離婚を決心出来る日が来るだろうか。チキさんがずっと先を歩いているようだ。

コロナは戦いのメタファーだらけだった。自然災害には戦わないのに。自然災害と共に生きる。

マーヴェル関連の話は、1つも見てない私にはハードルが高くて、一旦そこで読むのが止まっていた。趣味はないと言っていたチキさんがずっと先を歩いている。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

ヨシタケさんの絵に釣られて読んでみた。
ひとつのエッセイが終わるたびにヨシタケさんの視点での漫画?が付いてくる。
エッセイも再認識させられることが多くて面白かった。

学校の校則とかね、本当誰の為?みたいなのあるよね。
娘の中学校では昨年靴下の色が白一色だったのが、白黒灰色紺と緩和された。
一年経って黒の子が多くなったなぁと思う。
だって…汚れが目立たないしね!!!
母たち大喜びよ♡
今年は半袖体操着がインからアウトOKになった。
熱中症対策には大切よね、これ。
まだまだ変えた方がいいところは沢山ありそうだけど、まぁひとつずつね。
下の娘が卒業するまでにはもっと色々変わるんだろうと期待してる。

あとね、昔おばあちゃん家で出た素麺は大きな器に水と氷が入ってて、その中に素麺とミカンの缶詰って書いてあって、私が子供の頃それだったー!!!って懐かしかった。
なんで素麺とミカンの組み合わせだったんだろうね?
ミカンは箸休め的なポジションで食べてたけど、今思うと謎だわー。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

①とは異なり眼鏡にマスクが加わった~(エッセイ)~なるほど!暮らしの手帖に連載しているのかぁ…っぽいなぁ。エッセイに共感を持てる所が少なくて,ヨシタケさんの絵は納得がいく…だけどリョウリグマだけは意味が読めなかった。文が☆1でイラストが☆5なので足して割って☆3

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2022年09月19日

Posted by ブクログ

好きなミュージシャンが薦めていたから読んでいる荻上さんの本。
なるほど、と思うこともあるし、うーん、と思う事もある。
否定はしないけれど、自分とは合わないなと思う所も半分くらいあるかな、、、。

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2022年05月12日

Posted by ブクログ

日々のどうでもいいことが気になってしまい、気が散るので、自分は最近よく目にする「繊細さん」なのか?と思っていたけど、めがねが人と違うだけなのかもとも思えた。
チキさんのめがねは、一般的(曖昧なくくりだけど)に扱われない細かい部分まで見えてしまうようで生きづらいだろうな…と思ってしまった。

それを分かって文章にし、世の中に共有するまで理解するのはすごい。。

相手の立場にたって、と言うけど
こんな感じ方をする人もいると分かりやすく見せてくれてよかった。

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

荻上チキさんのエッセイ
たまに専門的な内容や、経験についての回があるけど、多くは現代生活の素朴な疑問が荻上チキさんの視点から丁寧に書かれていると思う。

個人的には1の方が面白かった。

良いのか悪いのかは本人にしか分からないけど、荻上さんは痛みを認めている人だと思うから気分が害される事はない。読んでて楽しい。

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2022年04月12日

Posted by ブクログ

・道具の魔力
・心の歯磨き
が好きでした。
「ハンマーしか持っていないと、すべてのものが釘に見える」言葉もハンマーになりうる。お粗末なハンマーだったら。振りかざす側の心地よさしかないものだったら。力には責任が伴う。道具を上手に使える人でありたい。
心の歯磨きは著者のうつ病治療と、心のケア、物事の捉え方について。コーピングがなるほど、だった。

各短編の間にヨシタケシンスケさんのゆるイラスト漫画があって、癒される。

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2021年11月14日

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