小路幸也のレビュー一覧

  • 話虫干

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    何気ない日常
    親しい友人
    しかしふと感じる疑問
    この友人とはいつ知り合ったのだろうか?
    私はいつから彼のことを知っていたのだろうか?
    彼はこの世の人間なのだろうか?



    発想はすごく面白かったです。
    名作をちゃんと読んでいて、ある程度文豪達の知識がある人なら、より楽しめるのではないかと思います。
    ただ、ラストの畳みかけ方が少し急だったかなと…。
    ですが、素敵な友情の話です。
    悲しい結末よりは、好きです。
    三人の物語が、実り多く幸あるものになることを願います。

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    2014年01月30日
  • モーニング Mourning

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    年上の女性に翻弄される話って好きじゃない。でもこれは「翻弄される」のとはちょっとまた違うんだけど・・・。
    終盤の、過去のことは過去のこととして、これからは前を見て生きていく、的な持って行き方は好き。

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    2019年05月26日
  • 東京ピーターパン

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    ちょっとバンドワゴンのxxを思わせる、今はホームレスの老ロックギタリスト・辰吾を中心に話が進みます。あまりに都合が良かったり、ストーリーに破綻があったり、強制付会的な欠点を挙げれば沢山有ります。
    ただ、ストーリーは小路さんらしく暖かく、優しく。偶然集まった年齢もバラバラなミュージシャンたちの一夜限りのセッションを聞いてみたくもなります。

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    2016年05月29日
  • brother sun 早坂家のこと

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    小路幸也さんは母親や父親がちがうきょうだいを書くのがすきなのだろうか。『東京バンドワゴン』シリーズにしてもそうだし、『ナモナキラクエン』もそう。宮下奈都さんとの共作『つむじダブル』だってそう。これもそうだね。姉妹の両親が違うわけじゃないけどうまくミスリードしようとしている。そういうモチーフを使ったら得てして暗くなりそうなところを暗くならないように書く技術は天下一品。2013/432

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    2013年12月30日
  • さくらの丘で

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    ネタバレ

    あらすじは・・・
    亡くなった祖母から一本の鍵と<さくらの丘>を遺すという
    遺言書を受け取った満ちる。
    そこには、ともに少女時代を過ごした祖母の友人2人の孫も持ち主となるとあった。
    なぜ祖母たちはその土地を所有していたのか、どうして孫三人に
    譲ることにしたのか。その疑問を解くために、満ちるたちは、
    <さくらの丘>へ。そしてそこで待っていたものは___。
    次世代に語り継ぎたい感動の物語。

    戦争の話を現代と(孫) 昔(祖母)と交互に話が進んでいって
    あっという間に物語が進んでいく感じで、重い話なのにサラっと読める
    最後はもうちょっとガツンと来るのかと思っていたので、案外サラっと終わって
    しまってち

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    2013年12月23日
  • 探偵ザンティピーの惻隠

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    シリーズとしての要素は充分あるものの、逆にそれがワンパターンと感じるかも。外国人から見た日本文化の評価や、ザンテが話す日本語の妙も、作者が日本人と分かっているだけに陳腐化してきたかな。
    文章が読み易く、それなりに面白いので悪くはないんですけどね。
    今回はかなり初期に謎の真相が想像できるだけに、余計に高評価が付けにくかったのかも。

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    2013年12月20日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    数ヶ国後を自在に操るニューヨーク・マンハッタンの名探偵ザンティビー・リーブズ。妹サンディからの依頼で、北海道の温泉町の謎を探る。
    日本語を、映画「男はつらいよ」シリーズでマスターしたってとこが面白い。日本独特の因習が青い眼にはどう映り、そして我が国が誇る金田一探偵たちとは違う視点で推理するのか。興味深いシリーズになりそうな気配がする。

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    2013年12月20日
  • brother sun 早坂家のこと

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    小路さんの 別のを読んでみました。

    小路さんのは 不思議。
    淡々と過ぎるんだけど、
    最初は なかなか読みづらいというか、
    展開があまりないから ダルくなるんだけど、
    だんだん 気になって 続きが読みたくなるというか。

    この話も そんな感じで、エピローグまでは いい感じでした。

    最後の最後の話(エピローグ)が
    かなり残念でした。
    なんとなく そんな終わりにしなくても。。。
    なんか ガッカリというか。


    あんず、かりん、なつめが なかなか
    ゴッチャになって 書き分けてくれてはいるんだけど。。。
    私が そこまで 話に入れてなかったのかな、と思ったりしました。

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    2013年12月19日
  • 話虫干

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    本の物語に自分が存在しているというのは羨ましくもあり、まさに読んでるときの感覚はそれだなぁ…と、主人公をみて思いました。羨ましくなる本です

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    2013年12月15日
  • 小路幸也 少年少女小説集

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    【収録作品】リバティ/ゆめのなか/林檎ジャム/トーストや/あなたの生まれた季節/Fishing with My Brother/コレッタの夏休み/コレッタの冬休み/レンズマンの子供/コヨーテ、海へ/ライオンは草原の夢を見る

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    2013年11月18日
  • 東京公園

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    なんか映画とはちょっと違うような・・・・

    実は以前、映画をちらっと見て、?しかうかばなかった・・・
    でも原作を読んでみてなんだかちょっとほっとした。
    読み終わってはっきりする部分ばかりではないけど、でも、ほっとした作品だった。ちょっと公園にカメラを持って出歩いてみようかななんて思ったりして・・・・笑

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    2013年11月01日
  • 話虫干

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    ネタバレ

    この物語に入り込むまでに時間がかかりました。私が読んでいた世界も“入り込んだ世界”だったのですね^^
    設定が面白いです。ホームズまででてきた時はどうなることかと思いましたが、物語の結末を頭の中で妄想(変換)することはよくあることですし、話虫も単なるいたずら心ではなく、ハッピーエンドに変えたかったのかもと想像すると、何やら愛らしい存在に思えてきました^^
    別な本に話虫が入り込んだ話も読んでみたい気がします。

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    2013年10月29日
  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    五十時間起きて二十時間眠る主人公メイジが事件に巻き込まれる。

    裏金を手に入れる・・・というのはファンタジーでいつトリックが暴かれるのかと思いきや、特に裏はなかったので拍子抜け。
    家族の問題を中心としたほのぼのミステリーと知ってて読めば、もう少し楽しめたかもしれない。

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    2013年10月14日
  • カレンダーボーイ

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    タイムトラベル。ありきたりな題材ではあるが。

    小路氏にしては、随分とテンポが良い。

    三億円強奪事件。
    フィクションの中に、ノンフィクションを少し散りばめる。
    妙なリアリティが生まれる。

    サラリーマンが秋の憂いに耽るにはもってこいの一冊かもしれんね。
    特に中年の。現在還暦前後の世代には特に。
    良いよ。哀愁漂う一冊でした。

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    2013年09月25日
  • ピースメーカー

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    感想を書くほどの事も無く。。。
    読んでいる分には楽しいのです。良い子達が主人公。周りの大人も基本的に良い人ばかり。ちょっとノスタルジックで安心して読める。
    でも、それだけなんですね。本当に。
    軽いと言うより、薄いと言いたくなる。
    基本的に「バンドワゴン」もそうなのですが、まだ「バンドワゴン」の方がヒネリを感じます。
    小路さん、多作過ぎるかな。

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    2016年06月19日
  • レディ・マドンナ 東京バンドワゴン

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    「東京バンドワゴン」シリーズの第7作。
    年1冊の発売で、こないだ前作を読んだばかりと思っていたら、TVで亀梨くんが青になるそうで、もう次が出てきた。
    このシリーズ、もう感想書くこと無いくらい毎回同じテイストで、語り口のマンネリ感は増し、それぞれのお話で語られる『心の細波が立ってこそ、凪のときのありがたみがわかるってもんですよ』みたいなサチおばあさんの締めの言葉には肯くところがあるのだけれど、朝の食卓の描写と誰が喋っているか分らない会話から始まるところは、こう間を置かず読まされると、ちょっと読む気が失たなぁ。

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    2015年07月20日
  • 話虫干

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    小説の物語を変えてしまう「話虫」を「干す」ために物語に入る糸井と榛。はじめの方から「話虫」の正体を掴んでいるものの次々といるはずのない登場人物が出てきて話が変わっていく。その辺りから「干す」ことが目的なはずなのに圖中の視点が多く、結末も話の改編は阻止できたが「話虫」には逃げられてしまい、まいちスッキリしなかった。ハッピーエンドなところは良かったが途中から本筋から外れていくようでもやもやしていた。

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    2013年09月15日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    前作も軽く読んでしまったがこちらの方が更に軽く読み終えてしまった。いきなり気絶させられてしまいパットのことも良くわからないままに話が進んでいくのであまり読み込めなかった。ただ、ザンティピーのみんな幸せなら真実を露にする必要がないとする心情は好き。北海道繋がりで前作の登場人物もしっかり登場。

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    2013年09月13日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    いちいちキザで野暮ったいと思う言い回しが苦手なので最後まで読めるか不安だったが、ザンティピーを始めどのキャラクターも優しく穏やかであたたかい気持ちで読み終えることが出来た。続きも気になる。でも、なぜザンティピーとものすごく特徴的な名前にしたのだろうか。

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    2013年09月13日
  • 話虫干

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    物語を自分の好きなように改変してしまう『話虫』。その話虫を退治して物語を元に戻すのが『話虫干』。舞台は夏目漱石の「こころ」。なんとも面白そうな設定ではないですか。この設定だけで「やられた!」ってかんじ。
    ただ、蓋を開けてみてがっかり。全体的にふわっとしすぎていて物足りない。話虫との激しい駆け引きが繰り広げられると思ったのに。歴史上の人物も何人か出てきますが、別にこの人でなくても外国人であれば誰でもいいのでは?とか思ったり。その人物である必要ないよねってかんじ。あえてなのかは分からないけど、細かい設定が曖昧で話の持っていきかたが強引。詰めもあまあま。結末も反則でしょ。文章も「マジで」や「っていう

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    2013年09月08日