小路幸也のレビュー一覧

  • ラプソディ・イン・ラブ

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    日本が誇る名優・笠松市朗が、その残り少ない人生をフィルムに収めるべくやってきた古い日本家屋。
    そこはかつて彼が愛する家族と暮らした家だった。
    笠松の前妻だった女優・園田睦子、その息子の俳優・園田準一、二番目の妻との間に生まれた俳優・岡本裕、その恋人の女優・二品真里。
    彼らが過ごす限られた日々の中、見えてきたもの、想い。
    映画監督・紺田が撮る「ラプソディ・イン・ラブ」は、どういった作品に仕上がるのだろうか・・・。

    なんだか恩田陸さんが書きそうな話ー。
    小路さんがこういうの書くなんて意外だなぁ。
    ひとつ屋根の下、複雑な人間関係が展開されていくのは「バンドワゴン」シリーズでもおなじみ

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    2010年12月30日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    うーん…映画を撮る設定にしなければならなかった話なのかなぁ。バンドワゴンのような大家族ものでは描けなかった何かがあったような気もしないけどなぁ。それに睦子さんと真理さんの爆弾が似通っててつまらなかった。女性の爆弾ってそんなもんなんでしょうかねぇ。

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    2010年12月21日
  • うたうひと

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    弾くことのできなくなった幻のギタリスト、喧嘩別れした往年のデュオ、歌わなくなった歌姫・・・。さまざまな音楽人の、ほの悲しかったり、優しかったり、ほろりとする逸話をつめこんだ短編集。

    彼の書く優しい空気はすきなのだけど、ちょっと登場人物がステレオティピカルだったかなー。気持ちわかるけど。

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    2010年12月21日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    日本映画界の至宝とも呼ばれ、国際的にも名声の高い老俳優・笠松市朗が自身最後の出演作を撮りたいと言う、それも自分の元家族を集めた家族劇を。そして、そのタイトルは「ラプソディー・イン・ブルー」。フィクションながら、現在進行形で作られていく映画と言う設定の物語を、メイキング・ドラマのような手法で小説化した内容。冒頭に掲げられた、映画宣伝用ちらしに掲載された監督の言葉から始まり、まさに映画のシーン割を模した順番で、登場人物たちの台本に各々の内面の言葉が被せられる形式でストーリーが進められていく。特異なのは出演者たち。元妻の名女優と実の息子の中堅俳優、若手俳優で腹違いのその弟など、実の元家族なのだ。監督

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    2011年07月16日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    丁寧に描けていた気がします。わりとよくあるアイデアだけど視点に無理がなくて話に入っていけた。
    アイデア一発って言ったらそれまでだけどな。

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    2010年12月14日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    家族がみんな俳優・女優という設定。
    恩田陸さんのある小説を彷彿とさせる雰囲気だが、不穏さはなく、安心して読める。

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    2010年12月04日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    ろくでなしでも、世間は名優と呼んでくれる。役者とはそういう職業だ。山と海に囲まれた、とある町の古い日本家屋。かつてそこは、日本の映画界を支えてきた笠松市朗が、愛する家族と過ごした家だった。笠松の息子、俳優・園田準一、笠松の前妻であり女優だった園田睦子、そして人気俳優で、笠松の二番目の妻との間に生まれた岡本裕。岡本の恋人である、人気女優の二品真里。バラバラになっていた彼ら五人が笠松の家に集まった。彼らの葛藤と思いが交錯するドラマの幕がいま開く。みな役者という彼らが、ひとつ屋根の下展開していくドラマ。「ラプソディ・イン・ラブ」——監督、紺田がつけたタイトルだ。彼らの言葉は、台詞か、真実か……。「東

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    2010年11月30日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    人は、俳優でなくても、家族に嘘もつくし、演技もする、素の感情も隠したりもする、それは、きっと特別なことではないと思う。特別なのは、映画を撮るということをきっかけに、家族として一緒に過ごす時間を作れたこと。あえて作った家族だけの時間が、とてもかけがえのない時間になって優しく流れているような感覚だった。

    家族にはいろんなあり方があるように思う。

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    2010年11月29日
  • おにいちゃんのハナビ

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    映画の小説化。難病ものとわかっているのに、やっぱり泣かされてしまう。どこまでも前向きで明るい妹・華に、情けない兄・太郎。そして華や太郎の(元)クラスメイトたち。人の善意を素直に描いた優しい作品。

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    2010年11月26日
  • brother sun 早坂家のこと

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    そーゆー陽だまり的な物語も嫌いではないけど、我が現実の実生活とかけ離れ過ぎていると噛みつきたくもなる。
    なるか?

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    2010年11月19日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    カメラが家族を撮る。
    名優と言われた男と、その家族を。

    演技のようで演技ではない、「十数年ぶりにかつての家で暮らす家族」の絵を撮っていく。それぞれが持っている「爆弾」とその出方が面白かった。
    演じる事を仕事にしているひとたちってすごいんだな…。

    「立ち止まったままの固まった姿勢からふいに力を抜き、今まさに歩いてきた空気を漂わせて、動く。」
    「これは、演技をしているときの感覚だ。真夏に真冬の演技をするときに、汗さえも止めなきゃならない俳優の感覚。」

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    2010年11月15日
  • おにいちゃんのハナビ

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    16歳の華が入院生活を終え自宅に戻ると、19歳の兄・太郎は「引きこもり」になっていた。兄を立ち直らせるため、華は無理矢理に新聞配達のアルバイトを始めさせる。太郎は心を開き始めるが、華の病は再発し帰らぬ人に。華が語った、新潟県小千谷市の花火大会「片貝まつり」への“思い”を胸に、太郎は花火作りを始める。実話を基にした感動作を、「東京バンドワゴン」シリーズで注目を集める著者が完全にノベライズ。

    小さい頃から病弱だった華が療養先から自宅に戻ると、兄・太郎は引きこもりになっていた。「すべては、わたしのせい?」。責任を感じ、兄を立ち直らせようとする華。その前向きな姿に励まされた太郎はついにアルバイトを

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    2010年11月11日
  • ホームタウン

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    妹の失踪のオチは結構読める(2時間ドラマによくある話なので・・・)
    ストーリー自体もちょっと都合が良すぎかなぁ。
    それも小路作品にはありがちなんですが、「んーこれなら許せるかな」って作品と「こ、これはいくらなんでもないだろう!!」って作品がある気がする。
    これはやや後者気味。
    でも主人公が下宿しているおうちの、「キチンと暮らしている雰囲気」や、カクさんや草場さんなどの脇役陣は好みでした。
    今回はそこに救われたかな。

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    2010年11月09日
  • うたうひと

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    ミュージシャンが登場する短編集。
    軽い気持ちで読んでいたし読めるのだが、
    何作か泣いたのがあるので、あなどるなかれ。

    「笑うライオン」が一番すきでした。

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    2010年11月03日
  • brother sun 早坂家のこと

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    早坂家の三姉妹・あんず・かりん・なつめ。
    この三姉妹の前に突然現れた中年男性は、彼女たちのおじだった。
    彼の存在を父から知らされなかった三人は、不思議に思いつつも「もう逢わない方がいい」というおじの存在が気にかかり・・・。

    突然現れたおじさんの存在を軸に、三姉妹&彼女たちを取り巻く人たちの考える家族の在り方、生き方などを描いた一冊。
    いろいろなエピソードがうまくちりばめてあって、「うわーおもしろーい!」と一気読み。
    彼女たちの彼氏たちがこれまたみんなかっこうよくってねぇ。
    イイ男揃いなのがうれしかったです、ふふふ。
    最後の最後で、なぜ三姉妹が中心なのにタイトルが「brother

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    2010年11月02日
  • おにいちゃんのハナビ

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    これは脚本家・西田征史の映画原作を小路さんがノベライズしたもの。2010年9月に公開された映画とは若干違いがあるとのこと。小児ぜんそくにかかった中一の娘・華(ハナ)の転地療養を兼ねて、縁があって家族が引っ越した先は、花火大会で有名な新潟県方小千谷市の方貝町。人口5千人ほどの小さな町だけれど、20万人が集まり2万発の奉納花火が打ち上げられる『方貝まつり』で有名なところだ。中三だった兄の太郎も地元の中学に転校したものの、あまりなじめないまま卒業し、新潟の高校へ進学した。空気が良かったせいで、ハナのぜんそくが治ったと思った矢先、今度は新たな病魔・白血病が彼女を襲う。一方、兄・太郎は高校を卒業した後、

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    2011年07月16日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    メフィスト賞受賞作。
    初めて読んだ作家さん。
    ファンタジーですね。ラストがあっけない気がしました。でも他の作品も読んでみたくなった。

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    2010年08月01日
  • brother sun 早坂家のこと

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    ほのぼのだなぁ。
    とにかく意地悪な人がどこにも居ない。
    みんなが心優しい。
    こんな人になりたいといつも思う。

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    2010年04月12日
  • brother sun 早坂家のこと

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    この人の書く人物は、基本的に善良なので、安心してゆるゆると読める。
    裏事情がありながらも、ほのぼのとした家族の話。

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    2010年02月12日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    小路さんの初めて読んだ本。
    独特の物語の進め方が面白くて読みました。
    ちょっとSFというかファンタジーっぽい。
    でも昭和のノスタルジーが良いのである。

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    2010年02月01日