小路幸也のレビュー一覧

  • ラプソディ・イン・ラブ

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    たぶん、私は、語りが次々に代わる形式の物語が苦手なのかもしれない。
    素と演技を分析したりする、そういう語り口があまり好きでなかった。

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    2011年08月18日
  • brother sun 早坂家のこと

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    展開も人物の描きこみもものたりない感じでしたが、全体を流れるさわやかな空気感はなかなかよかったです。

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    2011年07月18日
  • 高く遠く空へ歌ううた

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    不思議な話だった。不思議な力を持つ少年と彼を取り巻く人たちの話。彼に、不思議な力があると話せる人がいて、支えてくれる人がいてとてもよかったと思った。

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    2011年06月16日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    とりあえずタイトルがステキ。

    ストーリーは、「みんなの顔がのっぺらぼうに見える」という
    少し変わった設定からはじまり、
    謎を含んだミステリーで引き込まれる。

    語り口や雰囲気は好きな作品だけど、
    ラストの謎(?)を知ると「えー・・」という感想。

    伝えたいことはわかる気がするのだけど、
    この小説にはもっとしっくりくる展開があってほしかった。

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    2011年06月03日
  • カレンダーボーイ

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    ネタバレ

     48歳のおっさん(失礼)のタイムスリップモノ。
     難点は視点がコロコロ変わり読みにくかったのと、あそこまで膨らませた三億円事件の経緯を、驚くほど簡単に終わらせちゃったこと。それも、全てを読み終えてからは、三億円事件をあまり深く掘り下げると、物語の主格がぶれるので、アレはあれで正解なのかな?と思いもしますが、膨らませ過ぎな感は、否めません。
     それでも、終盤にかけて読ませる力はあり、あざといな、と思わなくも無いですが、ラストシーンの出来は秀逸。
     嫌いではないし、面白かったとは思うのですが、ちょっと消化不良。さらっと読ませるよりも、中途半端に突くならいっそガッつり人間の側面に踏み込んでほしかっ

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    2011年05月22日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    ネタバレ

    ニューヨーク マンハッタンに暮らす、探偵ザンティピーは、数ヶ国語を操る名探偵。日本人と結婚し、北海道の温泉旅館の若女将になった妹のサンディから日本に来てほしいと連絡がある。日本に来てみると、サンディは、温泉旅館近くの海岸で白骨化した人の骨を見つけてしまっていた。

    バイリンガルのザンティピー話す日本語は、大好きな映画『男はつらいよ』の寅さん口調。そのほのぼのさが、なんだかミステリーなんだけど、事件はほのぼのと、円満解決(?)の人情物語で終わる。
    だから、『休暇』なのねと思えば納得。ほんわかミステリー。

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    2011年05月08日
  • ホームタウン

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    2011.4.27

    ミステリーなような、過去に傷を負った葛藤物語のような、家族愛のような、どれでもありどれでもない感じ。

    ちょっとインパクトもないかな。

    でもこの作品も読みやすくて、登場人物はみんな魅力的。

    スラスラいける。

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    2011年04月28日
  • brother sun 早坂家のこと

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    面白かったけど、エピローグの話はちょっと無くてもいいかなと思ったのは事実です。まあこの後に大した波乱は起きないでしょうけど。それにしても家族構成がどんどん複雑になり過ぎて、この人はあの人から見て何親等?と考えてしまうのは自分だけでしょうか。

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    2011年04月20日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    懐かしい昭和の風景がひろがっている中で展開される不思議な話。
    ラストに謎が解けてくると展開がすごく早くなりそれまではなんとなくだらだらと進んでいたのが嘘のようでした。

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    2011年04月17日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    昭和の懐かしさが読んでいて心地よい。みんなの顔がのっぺらぼうに見えるという深刻な状況と、比喩的表現ではあるが人間の善悪を語っているにもかかわらず、危機感や恐怖は襲ってこない不思議なストーリー。

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    2011年04月02日
  • うたうひと

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    ミュージシャンにとって共感できるフレーズが
    多そうな文章。かっこよくておしゃれ。
    日本の小説じゃあないみたい。

    ただ、読んだ感想として
    「共感する」とかとは少し違う感じ。

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    2011年03月04日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    小路さんのミステリー。
    なんで小路さんが?とも思いましたが、考えてみればバンドワゴンも多少はミステリーっ気がありますね。ただ、この作品は主人公が私立探偵で、のっけから埋められた頭蓋骨などが出て来ますから、ミステリーが本筋として描かれてます。
    もっともそこは小路さん。さすがに陰惨なところは無く、至ってソフトな事件なのですが。
    寅さん映画で学んだ日本語を扱うユーヨーク在住のアメリカ人私立探偵。妹が国際結婚で嫁いだ北海道の温泉宿を舞台に。。。というちょっと変わった設定もあって、小路さんらしいホームドラマ的な要素もあるのですが、やっぱりミステリーを主眼に置いたのはどうですかね。
    気楽に読めますが、出来

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    2016年07月30日
  • モーニング Mourning

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    「東京バンドワゴン」の感想に『今更こんなもん、本で読まなくってもいいんじゃない』と書いて、その後の続編には手を伸ばさぬままになった小路幸也。
    とは言え、手練れではありますな。この本読んでも、まあ、そう思う。
    親友の葬儀に20数年振りに集まった4人。葬儀を帰りに一人が自殺すると言い出し、それを思い留まらせるために福岡から東京までのロングドライブが始まる…。
    「理由を思い出してくれたら、死ぬのをやめる」という言葉を頼りに、語り明かす彼らが交わった数年間。
    学生時代に文字通り同じ屋根の下で暮らしたバンド仲間の5人と、その内の2人と恋仲だった姉妹の、謎解きめかした、ちょいといい話?の数々。
    と言えば聞

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    2015年05月02日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    日本が誇る名優・笠松市朗が、その残り少ない人生をフィルムに収めるべくやってきた古い日本家屋。
    そこはかつて彼が愛する家族と暮らした家だった。
    笠松の前妻だった女優・園田睦子、その息子の俳優・園田準一、二番目の妻との間に生まれた俳優・岡本裕、その恋人の女優・二品真里。
    彼らが過ごす限られた日々の中、見えてきたもの、想い。
    映画監督・紺田が撮る「ラプソディ・イン・ラブ」は、どういった作品に仕上がるのだろうか・・・。

    なんだか恩田陸さんが書きそうな話ー。
    小路さんがこういうの書くなんて意外だなぁ。
    ひとつ屋根の下、複雑な人間関係が展開されていくのは「バンドワゴン」シリーズでもおなじみ

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    2010年12月30日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    うーん…映画を撮る設定にしなければならなかった話なのかなぁ。バンドワゴンのような大家族ものでは描けなかった何かがあったような気もしないけどなぁ。それに睦子さんと真理さんの爆弾が似通っててつまらなかった。女性の爆弾ってそんなもんなんでしょうかねぇ。

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    2010年12月21日
  • うたうひと

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    弾くことのできなくなった幻のギタリスト、喧嘩別れした往年のデュオ、歌わなくなった歌姫・・・。さまざまな音楽人の、ほの悲しかったり、優しかったり、ほろりとする逸話をつめこんだ短編集。

    彼の書く優しい空気はすきなのだけど、ちょっと登場人物がステレオティピカルだったかなー。気持ちわかるけど。

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    2010年12月21日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    日本映画界の至宝とも呼ばれ、国際的にも名声の高い老俳優・笠松市朗が自身最後の出演作を撮りたいと言う、それも自分の元家族を集めた家族劇を。そして、そのタイトルは「ラプソディー・イン・ブルー」。フィクションながら、現在進行形で作られていく映画と言う設定の物語を、メイキング・ドラマのような手法で小説化した内容。冒頭に掲げられた、映画宣伝用ちらしに掲載された監督の言葉から始まり、まさに映画のシーン割を模した順番で、登場人物たちの台本に各々の内面の言葉が被せられる形式でストーリーが進められていく。特異なのは出演者たち。元妻の名女優と実の息子の中堅俳優、若手俳優で腹違いのその弟など、実の元家族なのだ。監督

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    2011年07月16日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    丁寧に描けていた気がします。わりとよくあるアイデアだけど視点に無理がなくて話に入っていけた。
    アイデア一発って言ったらそれまでだけどな。

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    2010年12月14日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    家族がみんな俳優・女優という設定。
    恩田陸さんのある小説を彷彿とさせる雰囲気だが、不穏さはなく、安心して読める。

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    2010年12月04日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    ろくでなしでも、世間は名優と呼んでくれる。役者とはそういう職業だ。山と海に囲まれた、とある町の古い日本家屋。かつてそこは、日本の映画界を支えてきた笠松市朗が、愛する家族と過ごした家だった。笠松の息子、俳優・園田準一、笠松の前妻であり女優だった園田睦子、そして人気俳優で、笠松の二番目の妻との間に生まれた岡本裕。岡本の恋人である、人気女優の二品真里。バラバラになっていた彼ら五人が笠松の家に集まった。彼らの葛藤と思いが交錯するドラマの幕がいま開く。みな役者という彼らが、ひとつ屋根の下展開していくドラマ。「ラプソディ・イン・ラブ」——監督、紺田がつけたタイトルだ。彼らの言葉は、台詞か、真実か……。「東

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    2010年11月30日