小路幸也のレビュー一覧

  • brother sun 早坂家のこと

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    人生山あり谷あり。何せ、人生は何が起こるかわかったものじゃないから。でも、今のところ皆がそれを望んでいるということは、毎日をそこにすすみながら歩いて行くということだ。そうやって暮らしていくことだ。だとしたら、皆が望むその場所に辿り着くことは不思議でもなんでもない。

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    2013年09月15日
  • HEARTBEAT

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    支流から本流へ。
    ハードボイルドとジュブナイル的な要素が交差するミステリー。

    まさか、ここに五条辻家が登場するとは。

    過去は美化しない。
    誰しもが持つ様々な過去をありのままで受け止める、未来への一歩を踏み出す。
    小路氏の著書には全て共通するテーマだな。

    約束。生きる糧。
    果たされなかった約束。生きる糧。


    初期の小路作品。
    力強い感じが、最近の氏とはまた一味違うので味わい深い。

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    2013年08月31日
  • 高く遠く空へ歌ううた

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    義眼の少年が、数々の死体の第一発見者になる。
    そんな血生臭いと思われる物語の始まり。

    しかし、そこは小路氏。
    距離感の取り方が上手く、陰惨な雰囲気はまるでない。進んでゆくに連れ、そのどこにでも漂う温かさ。

    彼が描く物語には、いつも温かさがともなう。
    本書に限っては、日常に忘れた何かを思い出させてくれる一冊。

    児童文学に向いていると思う。

    随所に出てくる、音楽や本を見ると彼らしさを感じられる。

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    2013年08月20日
  • 東京公園

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    「妻の百合香を尾行して写真を撮って欲しい」.奇妙な依頼を遂行する圭司だったが,いつしか圭司は百合香に惹かれていく.この物語はどこに進んで行くのだろう,そう感じながら読み進めてました.憧れが恋へと成長する直前の切なくて,もどかしい気持ちを綴った瑞々しい青春物語.すべての謎が解かれたとき,ちょっとウルッとしてしまいました.おススメします.

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    2013年08月15日
  • おにいちゃんのハナビ

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    実話に基づく、物語。

    分かっちゃいるが、泣かずにはいられない。
    白血病。

    とある家族の、兄弟の、小さな町の物語。小さな町だからこその、繋がりが素晴らしい。都内では、今日日、近所との繋がりなんて、ほぼ皆無に等しいしね。

    ラスト20〜30ページは泣きっぱなしでした。

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    2013年08月15日
  • ダウンタウン

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    舞台背景に共感を持ったため読んでみた。
    人とのつながりが暖かく描かれている。
    優しさがサラ~と通りすぎてしまう感じ。

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    2016年08月19日
  • 東京公園

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    公園ってのはパブリックな空間だけど、そこには色んなドラマが生まれるね。
    日比谷公園、砧公園、井の頭公園、洗足池公園などなど、実名で登場。

    とても爽やかな一冊。
    どことなしに石田衣良氏に近いかなとも感じた。

    誰かを見守る、か。
    染み入るよ。

    これを読むと、写真を撮りたくなるよ、きっと。

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    2013年07月31日
  • おにいちゃんのハナビ

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    ネタバレ

    小千谷の田園風景を思い出しながら読む。
    映画はもっと画面でみせられるんだろうけど、小千谷な空気がイマイチ感じられなかったのが残念。
    異様に元気なハナちゃんと、それに引っ張られながら自分の居場所を探してる太郎くん。
    「登場人物が死んだのが悲しくて泣くのは感動じゃない。」って、小学生の頃に庄司陽子の漫画を読んで決めたけど。
    太郎くんの前向きになっていく姿にも涙。
    「これからも『お兄ちゃん』って呼んでよ。ずっとハナの兄貴でいたいから」

    本当にみんなこんなにイイ人?なんて思ってしまうけど。
    一人称でもあまり掘り下げない距離の取り方が絶妙な感じ。
    いくらでもジメジメウジウジできそうなだけに。
    爽やかな

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    2014年02月03日
  • 探偵ザンティピーの惻隠

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    探偵ザンティピーシリーズ3作目。仕事のパートナーのシモーヌから紹介を受けたエヴァからの依頼は、祖父から託された日本人の写真を持ち主へ返すこと。今回も温泉に骨。
    今回は一番面白く読めた。しかし今回で終了?な終わり方…

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    2013年09月01日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    早坂家の三姉妹。長女あんず、次女かりん、三女なつめ。
    父親が再婚したのを機にスープの冷めない距離に別居中。
    その両親が新婚旅行中に三姉妹の前に突然現れた伯父。
    父から存在さえ知らされていなかった伯父。
    そこから三姉妹の心に芽生えた早坂家の謎。
    面白かったです。
    でも、最後の最後にあの展開は・・・

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    2013年07月06日
  • さくらの丘で

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    ネタバレ

    けい子さんとロンさんを守ろうとした理由が弱い気がした。
    でも実際そんなもんかもね!

    わたしも楓さんみたいに宝くじあてて、働かずに暮らしたい。
    当たったらアパレルとかで趣味としてバイトしながら、老後の心配とかせずに何も考えずにぼーっと日々を過ごしたい。まじで。

    戦争をテーマ(ここではサブテーマ的だけど。)にしてる小説って多い気がする。
    書きやすいのかしら??

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    2013年07月04日
  • 話虫干

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    表紙と題名に惹かれ借りました。話は明治の漱石が生きた時代。さて、どんなとんちの聞いた学友物語なのかー。

    と、思ったら時は、平成?あれ、どうなるのこれ!
    という感じです。

    話が意外性に富んでいて、かなり面白かったです。
    そうそう、読みたかったのはこれなんだよ、みたいなね。

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    2013年07月04日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    探偵ザンティピー第2作。ザンテさんは日本語を話せるけど、正しい発音が表記されたりされなかったりが気になる。雰囲気は好きな作品だけど、なんか物足りないんだよなあ。

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    2013年09月01日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    名優の最後の演技を、バラバラだった家族(全員俳優)を集めて、家族の映画を撮っている設定で進む。
    卜書しかない台本に沿って、演技とも素ともつかない、演者の力量で(シャシンとして)コントロールされながら進む。
    これって業というのかも。ドキュメンタリー的な撮影なのに、登場人物達は、俳優としての計算を捨てられないんだもの。

    それにしても、作中の爆弾ってのが、このまんまじゃゴシップ映画だなあって感じ。まぁ祐くんが制作に関わっているなら大丈夫なんでしょ。と思うくらいにはこの家族に惹かれたけど。

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    2013年07月01日
  • さくらの丘で

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    悪い話ではないのですが、物足りなさを感じます。
    柔らかさ、温かさは如何にも小路さんらしく。しかし、それだけしか無いのが残念です。
    小路さんにアクを求める訳では無りません。ただ、苦しみや悲しみを余りにサラリと曖昧にぼかし過ぎたために物語が弱くなっています。マイナスがあってこそプラスが映えるといった様な手法を取れば、もっと力強い話になったと思います。中学生位を読者に想定し、ネガティブは見せない、そんな感じで書かれているように見えるのです。

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    2016年06月19日
  • 話虫干

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    ネタバレ

    話虫という人の魂のようなものが、物語を変えてしまうという設定は面白かったんだけど、登場人物がバーっと出てきて、ただバーっと去ってしまって、物語として今一つ盛り上がりがなかったような気がする。

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    2013年06月20日
  • 空へ向かう花

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    避けられないことで咎を背負ってしまった子供たちを周りの大人たちが支える。当たり前だけどできないこと。

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    2013年06月06日
  • HEARTBEAT

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    ネタバレ

    ヘビーな話もありましたが、想像していたよりも、あっさりしていた気が。恐らく、ヘビーな部分が過去話に固まっていたからさらっとしていたように感じたんでしょうね。過ぎ去りし過去は乗り越える壁にアラズ。
    大人組と子供組で男女の関係性がダブってるのは、たぶんわざと。ユーリ君にはすくすくと育ってほしいな……。

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    2013年06月05日
  • 東京公園

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    しばらく読んでから、あれ?これって映画でみたなあと、思い出した。

    井川遥さんが、カメラとの距離感を残したまま、カメラに向かって微笑むのがミステリアスで色っぽくって。
    ちょっと危なげな女性に見えたっけ。
    原作の方がもっと淡彩なのね。

    壊れるかもしれない。まだ極々小さな家族のひび割れ。
    それをこんな形で第三者を巻き込んで解決しちゃうのは卑怯だなあと、思わなくもないが、ラストが美しかったので良し。

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    2013年05月31日
  • 話虫干

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    久しぶりのゆっき~☆ん~良かった~

    舞台は夏目漱石のこころ
    その話しの中に入っていった話虫が話を改変していくからそれを止めさせるお話
    ゆっき~らしくほのぼのとしてて誰も死ななくって平和で暖かい話しです

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    2013年05月30日