小路幸也のレビュー一覧

  • 探偵ザンティピーの仏心

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    ちょっといいなぁと思える部分があるから、つい読み続けてしまう小路作品。穏やか過ぎて物足りないと思う時もあるが、それが彼の作品の特長でもある。だから、一度ほの淡く好きになってしまったら、読み続けることになるのかもしれない。本作はタイトルの意味がはっきり腑に落ちるページがある。それが痛快と言えば痛快である。

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    2012年11月09日
  • キサトア

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    ネタバレ

    ある理由で一緒に住んでるのに一緒に遊べないキサとトアという双子を中心にした、ほのぼのファンタジーのお話です。
    小さい行動範囲で、たくさんの冒険をした子ども時代を少しだけ思い出しました。

    小路さんの特徴でもあるのか、色々な理由が「雰囲気」で片づけられてしまうのが少し残念でした。

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    2012年11月07日
  • 話虫干

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    悪くはないんだけど、『こゝろ』の設定や方向性を徹底的に壊した上で、もっとロジック的に辻褄を合わせて修復していくのかと思っていたので、ラストのパラレルワールド展開は若干期待はずれだった。

    でも読みやすいし、発想もおもしろいので、もしシリーズ化するなら、それはそれで読んでみたい気もする。

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    2012年10月27日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    息子が「のっぺらぼうが見える」と言い出したことで、実兄から話を聞く。その実兄の語りが大半。
    少々読みにくいのだけれど、話としてはまあ面白い。
    ノスタルジックな雰囲気。

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    2012年10月18日
  • HEARTBEAT

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    ネタバレ

    ミステリーということを意識しすぎているように思う。
    普通にハッピーエンドで良い気がする。
    この小説のほうが先に発表されているのだけど、梓崎優の「スプリング・ハズ・カム」と同じ構成。

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    2012年10月15日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    最後がちょっと嫌な感じ。もっと気持ちよく終わりたかったな。
    全体的にゆるくて好きなのに、最後で?って。
    狙いはわかるような気もするけど、残念。

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    2012年10月04日
  • 話虫干

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    設定が面白いのと、後から後から思わぬ人物が現れるのとでつい笑っちゃうお話でした。
    でも最後は「あれっ?」と思ってしまうような唐突な終わり方で、ちょっと勿体無かった気がします。続編を書きたいがための幕の引き方?
    にしても、糸井くん好きだなぁ。こういう聡明というか、パッと考え付いて動ける人って素敵だね。あとやっぱり夏目漱石はイケメン。

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    2012年10月03日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    〈内容〉父の最後の映画。家族で過ごす、最後の時間。彼らの台詞は真実か、演技か。「東京バンドワゴン」シリーズの著者が描く家族の肖像。

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    2012年09月28日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    文庫書き下ろしシリーズ第二弾。べらんべぇ口調で話す探偵ザンティピーが依頼人の護衛として再び北海道にやってくる話。前半にザンティピーがいきなり襲われますが、緊迫する場面は少なく全体的に穏やかに進んでいきます。小路さんらしい優しい物語で気持ちよく本を閉じられました。来月にはまた続編が出るようなので楽しみにしています。

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    2012年09月24日
  • 21 twenty one

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    21世紀に21歳になる21人のクラスメイトのうちの一人が何も告げすに25歳で自殺した。それぞれの喪失感と意味付けが書かれてる。
    しかし皆が出木杉君やしずかちゃんのような印象。クラスメイトの絆が強すぎて、しらけてしまい、なかなか共感できなかった。
    そんな自分の感情を晶に重ねることで物語は深まるかもしれない。

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    2012年09月18日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    アメリカ人で、べらんめえ口調の探偵ザンティピーのお話続編
    まあまあ軽く読める感じですね。良くも悪くも残らないかな・・・

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    2012年09月14日
  • うたうひと

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    ギターが泣いている。最初にそう言ったのは誰なのか今となってはわからない。
    奴がチョーキングすると音が泣き出すんだ。
    あなたのギターを聴いているとわけもなく涙が流れてきます。
    雨の中を歩けば、誰にも知られず泣くことができる。
    お前のギターがまさにそれだ。………
    (「クラプトンの涙より」)

    こんなこと書いてある本の帯につられて、ギター好きな私はハードカバーなのに買ってしまいました。

    ・クラプトンの涙
    ・左側のボーカリスト
    ・唇に愛を
    ・バラードを
    ・笑うライオン
    ・その夜に歌う
    ・明日を笑え
    7つの音楽にまつわる短編集。

    音楽とかバンドとか歌とか人それぞれの物語があるんだなーって改めて思いま

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    2012年08月28日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    ネタバレ

    おもしろかったですね。
    いかにも小路さんの作品という感じで。
    元気な老人も出てくるし。
    こんな作品には寅さん言葉がよく似合う。

    タイトルで間違えちゃいけません。
    これは探偵小説ではありません。
    ファミリー小説です。

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    2012年07月12日
  • 21 twenty one

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    21世紀に21歳になる21人――僕らはただの同級生じゃない。

    物語は彼らが25歳のときの視点で語られる。特別な絆で結ばれていたはずなのに、なかまの一人が自殺した。場所は当時の教室だった。ミステリーっぽい設定ですけど(っぽいというかミステリーなんだろうけど)、ミステリー色は強くなくて、むしろ同級生の自殺を知ったことで、原因は自分にあるんじゃないか、生きるってなんだよ、とか登場人物が色々考える話です(アバウトで申し訳なし)。

    羨ましいなあ。この設定を読んだときに最初に思った。僕が中学生のときはそんな特別なことはなかったから。2010年に21歳になる38人(ぐらい)でしたからね。ただ、こうゆう距

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    2012年07月09日
  • キサトア

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    何となく本屋で「何だ?このタイトル?」と思い、あらすじを読んでみると「天才少年アーチストと変な家族の静かな四季」みたいなことが書かれていました。
    こういうのに非常に弱い僕は速攻で購入。
    読んでみると、主人公は天才少年。大人っぽい子供の彼は行動も理知的で読みやすいです。
    彼の周りの人たちもやさしい人ばかり。
    こんな世界はそうそう無いだろうなぁと思いはしましたが、本の中の世界くらいこうであっても良いかもしれませんね。

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    2012年06月14日
  • ダウンタウン

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    文庫本で読みました。この小説の主人公の森省吾は高校3年生。卒業するまでの文字通り青春まっただ中の1年間の出来事を回想する書き出しで始まります。時は1970年代後半、小説の舞台となる喫茶店とフォークソングやロック・ジャズなどの音楽は対になる風景、ギターなどの楽器の小道具も欠かせないアイテム”あの頃”と懐かしがる年代の方々にはそんな思い出深いキーワードが物語の進行と同時に登場します。
    主人公の省吾は親友ともいうべき友人、孝生と出会います。友人の家庭には複雑な事情がありました。高校生の省吾が少し背伸びして通う喫茶店”ぶろっく”の店主、カオリさんには明かされない秘密があります・・・そこに集う大人に見え

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    2012年06月13日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    小路幸也は初読だったのだけど、やはり東京バンドワゴンを先に読めば良かったなと思った。第29回メフィスト賞受賞作。
    妙に難しいし、敢えてそうしているのだとしても説明が少なくストレスだった。不思議感は出ているが若干の気持ち悪さもあり、その気持ち悪さもいい感じではなく中途半端感が否めないかなと思った。デビュー作だから荒削りなんだろう、と思いバンドワゴン読もうと決意表明。最後あたり結構淡々と進められたが、前半中盤の密度に比べ収まりがあっさりしているなと感じた。

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    2015年12月02日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    タイトルだけ見て勝手に小路氏にしては珍しい海外が舞台の探偵モノだと思っていましたが、実際には北海道におけるお得意のハートフルストーリーでした。
    主人公のザンティピーがあまりに日本文化に対する理解が深いため、敢えて外国人にした意味が薄いように感じました。
    でも軽く読めるタイプの面白い内容だったので、次作も読んでみようと思います。

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    2012年05月21日
  • キサトア

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    小路さんのファンタジー。
    風を読む才能を持つ「風のエキスパート」、色が判らない少年芸術家、一日の真逆の時間に寝起きする双子の姉妹。凄く魅力的な設定です。他の登場人物も面白く、期待を抱かせます。
    でも、読み終えるとなんだか「尻すぼみ」という気がします。
    自然との共生を軸にした優しい物語なのです。でも、何だか多くの事がケリが付かないままだったり、ケリが付いたとしても何故そうなったのか判らなかったり。
    ファンタジーなんだから理由なんてどうでも良いでしょうと言ってしまえばそうなんだけど。でもなんか消化不良という気がするのです。

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    2016年07月23日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    悪い人(笑)が出てこないので安心して読める本。
    私も妹がいるので、
    姉妹のやり取りとか共感できるところ多数。

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    2012年05月15日