小路幸也のレビュー一覧

  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    さらっと読めて、幸せな気分にさせてくれる一冊。
    その昔、青春小説とか、少女小説とか(吉屋信子まで遡らず!)
    そんな風に言われるジャンルがあった。
    まさに、あれを読んだ時の気分。

    母を早くに亡くした三姉妹のもとへ、
    ある日、伯父と名乗る人物が訪ねてきて……
    次第次第に両親の秘密が明らかになるのだが……

    あ~、みんな、幸せで良かったね、お姉さんが欲しくなっちゃうね、
    家族っていいね、そんな風に思える本。

    ただし、エピローグはいかがなもの?
    読者サービスの一環か?
    私は蛇足のような気がするけれど……

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    2011年12月22日
  • ホームタウン

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    ネタバレ

    柾人がつらい
    けど、良い人に囲まれてるよ



    「僕が探さないでどうするんですか。僕は木実さんの婚約者です」 

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    2011年12月22日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    ネタバレ

    ニューヨークに暮らす
    探偵ザンティピーは
    6カ国を操る元警察官

    クライアントから依頼を受け
    ボディーガードとして
    北海道へ向かい事件に巻き込まれる

    ハードボイルド…なのに
    ザンティピーが話す言葉は
    寅さんそのもの

    事件を解決する爽快感と
    情に厚いアメリカ人的な
    ギャップか魅力

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    2011年12月11日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    NYに住むザンティピーは数カ国語を操る名探偵。ある日、ボストンにあるスパの社長・エドから依頼が入る。娘のパットが、北海道の定山渓で日本の温泉経営を学ぶ間、ボディガードを頼みたいという。ザンティピーは依頼を受けるが、定山渓に向かう途中、何者かに襲われ気を失ってしまう…。謎と爽快感が疾走する痛快ミステリ。書き下ろし第二弾(「BOOK」データベースより)

    『探偵ザンティピーの休暇』に続く第2弾。
    一作目に比べるとやや軽め。
    でも相変わらず妹想いで温泉好きで人情に厚くていい男だザンティピー。
    四角四面で解決するんじゃなくて、多少清濁併せのむことになってもみんなが幸せになれる解決法を見つけてく

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    2011年12月06日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    マンハッタンに住むザンティピーは数カ国語を操る名探偵。彼のもとに、日本人と結婚した妹・サンディから「会いに来て欲しい」と電話があった。嫁ぎ先の北海道の旅館で若女将になった妹の言葉を不審に思いながら、日本に向かった彼が目にしたのは、10年ぶりに目にする妹の姿と人骨だった―!謎と爽快感が疾走する痛快ミステリ。書き下ろし(「BOOK」データベースより)

    割とさらっと読める、口休め的ミステリ。
    あえて「男はつらいよ」の寅さん口調でやり取りするザンティピー。
    いなせで妹想いなところも寅さんに通じる、かな?
    『HEART BEAT』とのちょこっとリンクもあり。
    いつかどこかでワットマン以外の人

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    2011年12月06日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    行ったことも見たこともない光景なんだけど、懐かしい気持ちになった。うまいなあ~…場所の名前とか、行事とか、人の営みがいきいきと立ちのぼってくる。民俗学的風味も凄く効いている。
    ただ、文章に「はず」が多くてちょっと目に付いた。それと、もうちょっと謎解きの部分にも詳細さ、それまでの状況を説明するような饒舌さが欲しいな~と思った。
    例えはわかりやすかったんだけど、それまでが丁寧だっただけにもったいないような気がした。
    でもなんだかんだいって大変面白かったです。

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    2011年11月25日
  • 空へ向かう花

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    重い話ではあるけどドロドロではない。裏に書いてある通り、「苦しみながらも前を向く人々を描いた感動作」だった。

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    2011年11月25日
  • 21 twenty one

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    21人の仲間についてのお話。
    熱い友情物語か?と思いきや・・・
    丸っきりのはずれではないけど、それだけではなかったな

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    2011年11月14日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    ハードボイルドにしては軽く、ミステリにしては本格的とは言えない。小路先生の色は濃く出ているので探偵小説を期待しないで読むのが正解。

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    2011年11月04日
  • 空へ向かう花

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    この物語に登場する大人のようでありたいと、私も大人の一人として思った。

    子どもは親が守ってくれて何の心配もなく遊んでいられるから、子どもでいられる

    そういうことなんですね。

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    2011年10月30日
  • ホームタウン

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    ネタバレ

    親同士が殺しあったら、ふだんの生活には戻れなくなるよな。
    2つの失踪が最後に少しリンクしていて、ハッピーエンド。

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    2011年10月27日
  • 空へ向かう花

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    ネタバレ

    ≪内容≫
    暗い過去を持つ少年ハルは、自殺をする寸前にカホという少女と出会う。心に傷を持つ少年少女と、彼らを取り巻く大人たちの物語。

    ≪感想≫
    大人が子供を守るということ、家族のあり方、人に対する優しさなど、どこまでも道徳的で規範的な、そんな正しさがストレートに書かれている小説だと思う。重いテーマを取り扱っているにもかかわらず、ハルの事件の真相など、暗い記述などは意識的に排除されていて、ただ事件によって生まれた苦しみや悲しみと、その先に見える少しの希望がそっと描かれる。

    登場人物はみんな善良で心優しく、どこかひねくれていてもその心を覗けば不器用な優しさで溢れている。どんなに辛い過去を持ってい

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    2011年10月23日
  • 空へ向かう花

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    ブロードアレイミュージアムより、こっちがよかったかも。でもなあ、やっぱり東京バンドワゴンほどではないかも。でも、よかったといえばよかったかな。
    ちなみに、誰かが亡くなる悲劇は、あまり悲劇として描かれないほうが好きなのは、単なる私の好みの問題か(笑)

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    2011年10月23日
  • 空へ向かう花

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    ネタバレ

    想像通り、少しドキドキしながらも、スルスルと読みやすく
    最後まで、穏やかな気持ちで読み終えることが出来たのだけど
    本当は内容が、幼児虐待や社会問題にも踏み込んでいるにも係らず
    辛いことはさらっと都合良く解決しているように思える
    ちゃんと書かれてしまったら、重くて読めなかったのだろうし
    希望を持つこと、前を向くこと、明るく生きることの大切さを感じるけど
    どうしても心のどこかに「きれいごと」の文字が浮かんできてしまう

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    2011年10月16日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    ネタバレ

     マンハッタンに住む探偵・ザンティピーは、日本人と結婚した妹・サンディからの電話で、彼女の嫁ぎ先である北海道の旅館を訪ねることになる。両親とは絶縁状態にある彼だが、妹のサンディとは仲が良く、この誘いの裏にある彼女の不安に気づいたのだった。サンディが婚家にも町にもなじみ、受け入れられている様子に一安心するものの、立ち入り禁止の場所になっている御浜(オンハマ)で彼女が見つけた白骨死体の話を聞き、穏当に解決すべく行動することにする。
    *妹の幸せと平穏な人々の暮らしを守るための解決に安心してしまうのは甘いのだけど、徒に何でも暴けばいいというものではないのだ。

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    2011年10月15日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    「みんなの顔がのっぺらぼうに見える」と言いはじめた息子。兄さんに会わなきゃ。姿を消す前、兄さんはもしそんな人が現れたら呼ぶようにと言っていた。そして兄が語るのっぺらぼうの謎とは。

    個人的には「高く遠く空へ歌ううた」のほうが好きです。小路作品に共通するどこか懐かしい感じはここでも健在。ふわんとした雰囲気の物語です。

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    2011年09月11日
  • COW HOUSE カウハウス

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    ネタバレ

    小路さんらしい、心の根のきれいな、やさしい、
    人の気持ちを思いやれ、賢い人たちばがりが出てくる小説
    文章も読みやすいし、安心して読める・・・んだよね

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    2011年09月11日
  • 高く遠く空へ歌ううた

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    ギーガン、ルーピー、ベイサンとあだ名だけで、毎日がドキドキのあの頃を思い出す。
    最後にあのシリーズだったのかと気付かされるぐらい、一物語として完成度は高い。
    「暗い日曜日」のエピソードを絡めるところが、小路氏の巧さと思う。

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    2011年09月10日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    ネタバレ

    会話も多く、さらっと一気に読めました。寅さん口調で話すザンティピー。。。笑えました。妹の嫁ぎ先の優しい方々との会話が面白くて引き込まれました。

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    2011年09月07日
  • COW HOUSE カウハウス

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    何やら訳ありの過去を持つ人々が偶然に集まり、新たなことを始める物語。とってもハートフルで気持ち良い話です。
    主人公は阪神の震災で孤児となった青年。孤児院で育ち、何かの理由でそこを飛び出してきた青年の恋人。冷徹だけどどこか優しさを持つ部長。ボケを装う老人と異常なピアノの才能を持つ少女。そうした人々が次々に集まる序盤は楽しく、大きな期待を抱かせます。
    だけど、最終的に訳ありの過去もぼんやりとしか描かれないし、ハッピーすぎて浮ついた印象もぬぐえません。やや、最初の勢いが最後にしぼんだ感じもあります。
    それにしても小路さん、ちょっと多作すぎませんかね。

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    2016年07月30日