小路幸也のレビュー一覧

  • すべての神様の十月

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    「東京ラブワゴン」などで知られる作家さんだけど、これが初読み。優しい作品を書く作家さんという評判通り、今作も神様にまつわる連作短編集。
    死神、疫病神、道祖神、福の神…日本には八百万の神がいるとされているが、その神様達が人間界で活躍する様子を描く。
    決して日常的ではないが、登場人物がみんないい人で、とってもほっこりする。
    神様が身近に感じられる作品。

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    2018年02月24日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    とある一族の小さな息子が、ある日、突然に周囲の人間の顔が「のっぺらぼう」になった、と。相貌失認の一種か。
    父には、心当たりがあった。忽然と姿を消し、20年以上一度も会わなかった実兄が、その昔、周りに顔の見えなくなった人間がいたら知らせろ、と。
    兄の過去の回想で、物語は進んで行く。
    一人死に二人死に、突然死、自殺、事故死、自然死...
    ミステリー要素だが、回想を駆け回るのは小学生たちの夏休みなので、どこか一種冒険譚的な要素もある。
    幼少期の不思議な、また非科学的な体験を思い出す。
    小路幸也氏のデビュー作。
    日本の昔話などに通じるところが窺える。
    突然の通り魔や狂乱する人間。それは魔がさすのだ

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    2018年01月27日
  • 2030年の旅

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    「2030年」をテーマにしたアンソロジー。オススメは瀬名秀明と坂口恭平。

    恩田陸/小路幸也/支倉凍砂/ 山内マリコ/宗田理/喜多喜久。

    宗田氏は2018年で80歳。

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    2018年01月05日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    「花咲小路の聖人」、「花咲小路二丁目の刑事」に続く「花咲小路」シリーズの3作目。

    いじめで高校を中退した「めいちゃん」は、いとこの花乃子さんが花咲小路商店街で営む花屋で働くことに決めた。

    めいちゃん目線で進行するストーリーで、

    始めから終わりまで、ホワホワッとしたムード。

    悪意もなく、登場人物が全員、善人ではある。

    心を削られることもなく、安心して読み進められる。

    ワタシとしては、2作目が好きだ。

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    2017年12月13日
  • 2030年の旅

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    【収録作品】「逍遙」恩田陸/「144C」瀬名秀明/「里帰りはUFOで」小路幸也/「AI情表現」支倉凍砂/「五十歳」山内マリコ/「神さまがやってきた」宗田理/「革命のメソッド-2030年のMr.キュリー」喜多喜久/「自殺者ゼロの国」(エッセイ)坂口恭平
     喜多喜久の作品以外は、「小説BOC2」2016年7月(中央公論新社刊)初出とのこと。

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    2017年11月21日
  • COW HOUSE カウハウス

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    一緒にいたいと思えるようなやわらかーい人たちの話。
    小路さんの作品はそんな人たちがたくさん出てくる。

    周りからそんな風に思われる、物腰柔らかい人になりたい。
    って、いつも思ってはいるんだけどね。

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    2017年11月13日
  • そこへ届くのは僕たちの声

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    起承と転結が別々にはおもしろいけど、組み合わせを間違った感。
    あるいは、承と転の間が短すぎて、不燃焼感。
    三部作くらいの長編にすれば、もっと楽しめたと思う。

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    2017年10月12日
  • 東京カウガール

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    きみは知らない/きみを知りたい
    僕は動けなかった。恐怖心からではなく、男たちを叩きのめすその女性に見惚(みと)れてしまったんだ――。
    その夜、カメラマン志望の大学生・木下英志は夜景を撮っていた。人気(ひとけ)のない公園で鈍い音を聞きつけカメラを向けると、そこには一人の女性がいた。彼女は屈強な男たちを叩きのめすと、車椅子の老人を伴い車へと消えた……。後日、改めて画像を見た英志は気づく。「似ている。横顔が、あの子に」
    〈カウガール〉と名付けた彼女の画像を頼りに、その正体に近づいていく英志だったが、やがて彼女自身にも心を寄せていく。そして辿り着いた真相と、彼女の家族が背負った哀しい過去とは?

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    2017年09月10日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    誰しも、秘密や隠し事の一つや二つは持っているもの。
    幼少期のそれは可愛らしいものであるが、齢を重ねるごとに、墓場まで持っていかなければならない程に重大になったり。

    べらんめぇ調NYの探偵シリーズ第二弾。

    北海道の温泉街で繰り広げられる一事件。

    ほっこりでした。

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    2017年09月07日
  • ナモナキラクエン

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    湘南のとある家族の物語。

    四人の子を持つ父親。だが、兄弟は皆母親が違う。一つ屋根の下。ある日、父は「楽園の話を聞いてくれないか」と、言い残し、旅立つ。

    産むつもりではなかったのに産まれてしまった子、経済的理由で捨てられた子、虐待から逃れた子、望まれて産まれてこなかった子...
    も、世の中にはいるわけです。

    しかし、出生はなんであれ、育て上げられた環境がどんなに重要か。

    赤ちゃんポストの意義と意味を反芻する。
    賛否を問うのはそこなのか、と。

    母になったあなたはどんな気持ちで、これを読み終えるのかな。

    一冊を通して、実に爽やかで前向きな作品でした。家族ものを書かせたら、やはり小路幸

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    2017年09月04日
  • 話虫干

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    純文学を題材に、現代劇を描くタイムトラベル感がとても楽しかった。
    昔の人のライフスタイルも楽しめたし、何より主人公とそのまわりの登場人物がキュートだった。終わり方が惜しい気もする。

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    2017年09月03日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    安定のマンネリ感。そこが良いんだな、きっと。
    いろんなものが目まぐるしく変わってくからさ、こういう変わらないものへの愛おしさっていうか。
    うん。きっと大事。
    だから祐円さんの事態にはどきどきしたよぅ。

    この巻では
    すっかり大きくなった花陽ちゃんの、こっそり受け継がれる勘一DNA具合がすてきでした。

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    2017年09月01日
  • フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン

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    これはたまらん!
    東京バンドワゴンのファンには
    垂涎ものの短編集です♪
    登場人物たちの小説には出てこなかった裏話が
    惜しげもなく披露されているのですから。
    登場人物も増えすぎて、
    『これ誰だっけ?』ということも時々起こってしまうのだけれど
    いつか絶対全巻を一気に読み返してみたいな。

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    2017年08月31日
  • 東京カウガール

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    題名からは想像出来ないストーリー。あっさり一気に読めた。 2017.8.15

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    2017年08月15日
  • 東京カウガール

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    「ものすごく強い若いオンナノコ」
    というのが書きたかったのだろうかあ。
    まあお話的にはいつも通り。笑。

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    2017年08月14日
  • カレンダーボーイ

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ある朝目が覚めたら、小学五年生に逆戻り!?社会人としてそれなりの地位を築いてきた二人の男が、眠りについて目が覚めるごとに現在と過去を行き来するようになってしまう。二人は過去を変えることで、ある人を救うことができると気づく。あたたかな切なさに満ちた物語。

    【感想】

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    2017年08月11日
  • 東京カウガール

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    いくら恨みがあるからといって暴力でなんとかしようとするのは相手と同程度という気がして納得できない。別の方法があるのではないか?
    暴力でなんとかしよう、するということに気づいているのなら、周囲の人間が止めるべき。
    力で訴えるなんてありえない。

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    2017年08月09日
  • スターダストパレード

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    軽いタッチで読みやすい。主人公も魅力的。続編は出るだろうか。期待してしまう。
    あらすじ(背表紙より)
    1年の刑期を終えたその日、オレを迎えに来たのは刑事の鷹原さんだった。不審な死で母を亡くし、言葉を失った5歳の少女・ニノンを匿えと切り出す。なぜオレに?かつて鷹原さんを裏切ったこのオレに?ニノンとオレとの切ない逃避行が始まった―。それぞれの想いを乗せた、ハートフル・ミステリー!

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    2017年07月30日
  • ロング・ロング・ホリディ

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    ―1981年、札幌。喫茶店“D”でアルバイトをしている大学生・幸平のもとに、東京で働いているはずの姉が「しばらく泊めて」と突然、現れた。幸平は理由を聞き出せないまま、姉との暮らしを始める。一方、“D”では、オーナーと店長が「金と女」のことで衝突。そんな二人を見て、幸平たちは“ある行動”に出た。それは一人の女性を守るためだったが、姉の心にも影響を…。

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    2017年07月29日
  • 東京カウガール

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    ネタバレ

    酸いも甘いもかみ分けた「保護者」たちが見守る中、好もしい若者たちは彼らなりに決心し、行動し、最後は「保護者」たちがうまく解決してくれる。安易だなと思わないでもないけれど、これはあれだな、池波正太郎の、剣豪が悪党をやっつける描写で「どこをどうされたものやら」云々や、水戸黄門が正体を明かしたあとの、後は丸投げで大団円みたいな、定型なんだなと思えばいいわけだ。ということで、安心して読める。

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    2017年07月28日