小路幸也のレビュー一覧

  • コーヒーブルース Coffee blues

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    面白かった。最後の展開はいただけないですが。

    真紀がオンタイムには描かれないで三栖の説明でしか出てこないなんて、やっぱ変。急ぎ過ぎなのか早く結末まで書かなくてはならない事情があったのか。

    せっかくの人間ドラマが、真相のありえない設定で台無しにされた気分。もっと広がるだろうし、ダイの成長を軸に上下巻でも良かったのになあ。

    魅力的な人物設定だっただけに、いろいろと残念。楽しめましたが、入り込めませんでした。

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    2015年02月05日
  • エール!(1)

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    ぼちぼちですかね。
    読みやすくてあっさりよめたけど、
    まードラマ仕立ての展開で、あまりひねるところもなく。
    あまり作者ごとの個性が感じられなかったですね。

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    2015年02月04日
  • 少年探偵 みんなの少年探偵団

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    小林少年誕生のアナザー・ストーリー。
    なるほど、明智先生、小林少年、怪人二十面相誕生の設定をこうしたか。

    このシリーズは深読みせず純粋に楽しむことにしよう。

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    2015年01月31日
  • 話虫干

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    人が死んでしまう話は苦しくなるけれど、この結末は果たしてアリなんだろうか。知ったふたりは別世界で生き続け、会わぬふたりは『こゝろ』に居り苦しみ続け...接してないふたりは死んでも仕方ないってことか...
    話虫干どころか、退治すべき人が話曲げてるような...穿った見方をしてしまう...

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    2015年01月29日
  • 旅者の歌 始まりの地

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    久しぶりのファンタジ小説.他のジャンルに比べファンタジはどうしても先に読者に世界観を理解させる必要があるので,ともすれば解説っぽくなってしまう.本作,よく練られた設定が目を引く.上橋菜穂子さんの獣の奏者に近いイメージ.まだ序章だからか刺激が少なく物足りなさを感じるもののスケールの大きさに期待大.
    以下あらすじ(巻末より)
    この世界の神は人と野獣とを分けて創ったが、稀に人から野獣に換身し二度と戻れない者もいる。ある日、ニィマールの兄と姉、婚約者が、人間の心を残したまま野獣に換身してしまう。だが誰も辿り着いたことのない果ての地に行けば、三人を人間に戻すことができると聞いた少年は、一縷の望みを胸に試

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    2015年01月24日
  • エール!(1)

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    仕事に悩んだ人達に対するエールですね。

    各物語の主人公が全て女性です。言ってしまうと、なんですが、まぁ、女性っぽい話だなと思わないこともありません。

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    2015年01月21日
  • モーニング Mourning

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    濃密な時間を過ごした学生時代の思い出を思い出しながら、長い長い帰宅をする4人。一人は死亡してしまい、欠けてしまったことはとても哀しいけれど、学生時代の出来事を回想するところは、とても仲が良くバカ話ばかりしていたいい意味での悪友でもあったんだろうなと思う。もちろんいいことばかりではなく、心に深い傷を負うような出来事もあって、この仲間がいたからこそ、乗り越えていたのだろうと思わされる。
    自殺するという一言を口に出した淳平。彼の真意を聞いたとき、ますますその思いは強くなった。
    シリーズ化されているようなので、続編も楽しみです。

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    2015年01月12日
  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    この表紙も話しの雰囲気にぴったり。種苗屋を俳優が演じるとしたら、誰がいいかなぁ~♪厚めだけど、すっすと読めた。楽しかった。

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    2014年12月03日
  • エール!(1)

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    ネタバレ

    6篇のお仕事小説アンソロジー。2回に分けて読んだ。どれもうまくいきすぎだろ、とも思うけど。どれも読みやすくて普段本を読まない人にはいいだろう。まぁ、働くのは大変だけど、こういういいこともたまにはあるよなとは思う。早く働かなくてもよくなりたいものだ。目指せ億り人。

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    2014年11月04日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    最近お気に入りの中田永一さん、宮下奈都さん、宮木あや子さん等の作品が含まれた短篇集だったため、迷わず手に取りました。

    やはり中田永一さんはおもしろかった!
    朱野帰子さんの作品は初めてでしたが、他の作品も読んでみたいと感じました。

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    2014年10月13日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    メフィスト賞受賞作。
    「いつかおまえの周りで、誰かが「のっぺらぼう」を見るようになったら呼んでほしい」と言い残して姿を消した兄。20年後、息子が「みんなの顔がのっぺらぼうに見える」と言い出して、僕は兄と再会する。兄はむかし自分の周りで起こった事件について話し始めた…
    ほとんどが兄の回想で占められるこの話は、昭和30〜40年代の閉鎖的な町で起こった怪事件の真相なのだが、けっこうホラーな出来事なのに回想であるからか郷愁ただようほんわかしたムードに溢れている。
    メフィスト賞だからミステリかと思いきや、それよりはファンタジーというか青春小説的な感じ。着地点は少々唐突だと思うが、当時少年だった兄の目から

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    2014年10月10日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    タイトル通り、本にまつわる短編のアンソロジー。
    中田永一の作品が読みたかったのと、他の作家が著作を読んだことのない名前ばかりだったので、新規開拓のため読みました。
    表紙のイラストを見るに若い読者がターゲットかと思いましたが、話のキーとなる本は二次創作の同人誌から戦争に関わるものや官能小説まであり、全体として不思議な一冊。
    お目当ての中田永一「メアリー・スーを殺して」に関しては、メアリースーという言葉は知っていましたので、オタク趣味で中高生の時分そういった部活に所属こそしなかったものの周囲に部員の友人がたくさんいた自分としては、なんかもう胃が痛かったです。創作活動は簡単なことじゃないぞという内容

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    2014年10月04日
  • 荻窪 シェアハウス小助川

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    小助川医院を改装してできたシェアハウスに暮らし始める佳人とちょっと訳ありな住人たちの話。タカ先生の教訓的な言葉が良かった。
    佳人の仏留学とかシェアハウスの食堂とかうまい具合に行き過ぎな気もしたので、最後は少し冷めてしまった。

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    2014年09月29日
  • カレンダーボーイ

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    寝起きするたびに過去と現代へというちょっと変わったタイムトラベルを楽しんだ。
    タイムトラベルをするからには、と目的を見出して動こうとする二人に未来は微妙に変わっていく。
    タイムトラベルという神様からのプレゼントを受け取った代わりに失うものもあった。
    お互いが満足した結果だったのだろうかと、ちょっと最後は切なくなった。

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    2014年09月26日
  • 話虫干

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    物語を変えてしまう話虫を物語の中に入って退治する。地味な話に話に見えるが、荒唐無稽で面白い。最後をどう締め括るのか大いに興味を持って読んだが、小路幸也らしく気持ちが和む終わり方にホッとした。漱石の『こころ』を読んでいなくても十分楽しめる。

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    2014年09月26日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    本をテーマとしたアンソロジー。

    それぞれ「本」「読書」に対するアプローチが様々なので、飽きずに楽しんで読みました。

    中田永一「メアリー・スーを殺して」は、オタク趣味の少女が二次創作小説を書くようになるが、いわゆる『メアリー・スー』(ファンが二次創作の中に登場させた自己投影したキャラクターのこと)に悩まされ・・・という話。
    小説を書くことで現実と向き合った結果、小説から離れてしまった少女が、世界を広げていったその先でまた小説と出会うという、本好きにはたまらない素敵なお話でした。

    小路幸也「ラバーズ・ブック」はノスタルジックな雰囲気が印象的。
    この世界観でもっと続きを読んでみたい。

    宮下奈

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    2014年09月29日
  • 東京ピーターパン

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    ネタバレ

    色んな事情で色んなところにくすぶってたミュージシャンたちが、とあるきっかけでとある場所でセッションする話。

    こんなもん「おとぎ話」やと思えるぐらいに、出来すぎた話である。その出来すぎを楽しめるかどうかでこの本の評価は変わるのだろう。俺の場合は生じ作品だからという条件付で楽しめた。

    勿論現実にこんな甘い話があるわきゃーないのだが、例えば、山の話をしているときに「おっ、こいつと山登ってみたらオモロそう」と思ったヤツと実際に山登ってみたら、相性があってスゲー楽しかった。
    みたいな経験(音楽や山でなくてもなんでもいい)があれば、このおとぎ話に乗っかることができると思うのだ。

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    2014年09月17日
  • 荻窪 シェアハウス小助川

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    荻窪を舞台にしたシェアハウスホームドラマ。
    東京バンドワゴンの大家族ものとはまた違う他人同士の共同生活で様々な事件が起こるが、登場人物の連携プレーで解決して心がほっこりする作品。

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    2014年09月10日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    二作目の「栞は夢を見る」はSFっぽいけれど、この作品は現実的でどの話もあり得そうで面白かった(^^)ほとんど読んだことのある作家さんだったので読みやすかった!一番好きなのは宮下奈都さんの「旅立ちの日に」かな♪「校閲ガール」も読みたい本の一冊です(^^)

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    2014年09月01日
  • レディ・マドンナ 東京バンドワゴン

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    ミステリーストーリーから、ほのぼの大家族ストーリーに変化しつつあるけど、これはこれで好きだな。
    安心して読めるしほっこり感満載なので◎

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    2014年08月22日