小路幸也のレビュー一覧

  • わたしとトムおじさん

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    明治たてもの村に住むハーフの小学生、帆奈とトムおじさんをはじめとする、優しい周りの大人たち。
    小路ワールド全開で、設定もキャラも出来過ぎくらいだけど、それでもよい話だなーって素直に思える展開だった。
    思ったより長い時が流れて、大人になった帆奈に会えてよかった。

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    2020年02月04日
  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    非二十四時間睡眠覚醒症候群の主人公。
    五十時間起きて二十時間眠る。
    そんな、ゲーム制作会社に勤める男の子。とは言え、三十路ちょい。
    ある時、そんな特異な体質から探偵まがいの素人に毛の生えた尾行を任される。
    物語は進み、家庭環境の複雑さ、虐待ありきの父失踪、母蒸発。
    小路幸也氏の王道、成長小説はぶれないね。
    ミステリ的なトラックの上下はさて置き。
    PTSDもありがちではあるが、高度経済成長期に下町ロケット宜しく、自分の倅に工場を継がせたい、その一心であったが無精子症。そこで、取り憑かれた親父は、戦友に、自らの八千代を残すために、我が妻を抱いて子を宿してくれと依頼する...
    展開については言葉

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    2020年02月03日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    アンソロジー、まとまった時間が取れない時や、気分が浮き沈みしている時に手に取る事が多いな。新しい出会いもあったりして嬉しくなる。

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    2019年11月24日
  • キサトア

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    ネタバレ

    自然と共存しながら、ハンデを持った人も分け隔てなくみんなが自分らしく生きている。自分にできることを精一杯やり、できないことはみんなで補い合える、理想的な社会だった。
    ほんの少しの想像力と優しさと閃きが幸せを呼ぶ。
    他者とどう付き合っていくか、基本に立ち戻らせてくれた。

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    2019年11月20日
  • エール!(1)

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    働く女性たちを描くアンソロジーの第1弾。
    第3弾から読んでしまったせいか、第3弾ほどのワクワク感はなかった。
    どちらかと言うと、今作に収められた6編は挫折からの立ち直りがメインであり、「そんなに世の中、上手くいかないよ」と言うのが、一番最初に出て来た感想。
    通信教育の添削の仕事は、今まで全く想像もしたこともなかったので、それだけは少し面白く読んだが、ラストがちょっと悲しかった。
    近藤史恵の得意分野である旅を描いたツアー・コンダクターの話を一番楽しみにしてたけど、落ちがイマイチだったのが残念…

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    2019年10月21日
  • キサトア

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    世界的アーティストだが、病気で色彩がわからない主人公の男の子。その双子の妹も不思議な病いを持つ。朝と夜それぞれ真逆の時間に寝起きする。
    ノン・24アワー・スリープウェイク・シンドローム。
    そんな子供達と、不思議な力を持った父親と小さな村の住人のお話。小路幸也氏のこういう、人情ものというか、ふんわりと柔らかい物語の紡ぎ方は癒されるな。
    とは言え、2012年に出版された年を考えると東日本大震災の影響は受けているな。科学技術が進歩しても、太古から現代まで人間の歴史は自然との戦いを繰り返し、共存してゆくと。
    久しぶりにバタフライエフェクトを思い出した。
    物事の距離の取り方。均衡、バランス、大切です

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    2019年10月18日
  • スターダストパレード

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    いろんな方がレビューに書いている通り、最後の締め方が物足りない。
    途中まで面白く読んでいたのに、後半になるにつれ物語の進捗と残りの頁数のバランスがおかしいことに違和感を感じ、最後のあっけなさでやっぱりかと残念に思った。
    西田秘書のアクションを楽しみにしてたのにな。
    今のところ続編はないみたいですが、シリーズ化してマモル共々活躍してくれることを期待します。

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    2019年10月06日
  • すべての神様の十月

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    さらーっと。
    いろんな神様が人と共存してるっていう、ほんわかした話。
    まぁ、幸運やら悪運やら、人の力及ばぬ何かで人生動いていると感じることも多々あり、こんな神様たちに操作されてるのならそれもありかと。

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    2019年09月08日
  • キシャツー

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    安定の小路幸也
    サクサク読めて分かりやすい。
    気楽に何か物語が読みたいなって時にはこの人の本がいい。

    北海道の田舎町、一両編成の電車に乗って通学する高校生たちの夏休みのお話。
    生き別れたお姉さんを探すために東京からやってきた男子高校生との出会いが、みんなを少しだけ大人にする。
    2時間ドラマにでもすれば丁度良さそうな内容。

    登場人物がやたらハイスペックでそれありき(そいつに語らせることで)ストーリーが出来上がってる感じはあんまりすきじゃないなー。

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    2019年08月22日
  • 札幌アンダーソング 間奏曲

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    小路作品にしては珍しく根っからの悪人らしき人が登場する物語。
    間奏曲と名付けるだけあって事件も結末も中途半端でしたが、なぜこれが必要だったのかが自作で明らかになることを期待します。

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    2019年07月24日
  • スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン

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    基本的に登場人物が多いシリーズ。

    前作から今作を読むのに間が空いた事もあり、登場人物が思い出せない。
    メインキャラは良いけどサブキャラが。
    「これだれだっけ?」
    って思って説明あるかと思いきやなかったりするとそこを思い出すのにやきもきする。
    続けて読む、もしくは何回か読むスタイルでないとこれ以上は厳しいかも。

    話は面白いけど今作は結構無理があったかな。

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    2019年07月19日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    小路幸也の探偵ザンティピーの休暇を読みました。

    ニューヨークで探偵をしているザンティピーのもとに北海道の旅館の経営者と結婚して女将になった妹のサンディから連絡が入ります。
    地元の人が近寄らない海岸の洞窟で人骨を見つけてしまったので調べて欲しいとのことでした。

    ザンティピーは休暇を取って妹に会いに行き、海岸の洞窟の秘密をさぐるのでした。

    謎もストーリーもいまいち面白く感じませんでした。残念。

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    2019年07月17日
  • ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン

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    東京ワゴンシリーズ過去編。
    我南人と秋実ちゃんの話。
    あっという間に走り抜けるような…一発勝負!って感じでした。
    最初は我南人の若い頃なんて…って思ってたけど、全然いつも通りで安心。(笑)
    秋実ちゃんママをもっと見たかったな。

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    2019年06月07日
  • 札幌アンダーソング ラスト・ソング

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    「僕」を陥れる仕組み。大々的な割に大したことがない。札幌、また日本の政財界にも網の目があるといいながら、することが大したことがない小銭稼ぎ。日本の政治を実はこう動かしていたとか、クラーク博士も実は・・とか、「鐡」の子孫が志村家で、木村五兵衛の作った組織が山森まで来ているとかが、はっきり回収されていない。札幌の近代史において、志村一族と秘密組織のたびたびの抗争があって・・という壮大な歴史を期待しただけに、ちょっと肩透かしで、あっけなく山森が死んで、組織を春が引き継げて・・なんかしっくりしない。

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    2019年06月01日
  • 札幌アンダーソング 間奏曲

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    ネタバレ

    明治初年からの暗部(アンダーソング)の歴史。それにしては犯罪がこまい。もっと大々的な動きを期待したい。

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    2019年06月01日
  • ストレンジャー・イン・パラダイス

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    地方再生と人間再生。
    ほのぼのしていながら、何か起こりそうな予感をさせる。
    面白い。
    面白いんだけれど…、なんだろうこのモヤモヤ感。

    すべてを明らかにして解決することが正しいと思っているわけでは無いんだけれど、「えっ? あれはどうなったの???」ってことがいっぱいありすぎて。

    これは新しいシリーズの始まりなのかなと思ったら、付録のお話の感じだとそうでも無いっぽい。

    いつか続きを読めますように。

    帯の「ほっこり小説」はまさにその通り。
    色も書体もすごくこの本らしい。
    でも、吹き出しの中の言葉は全然違うかなぁ。

    解説は無し。

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    2019年05月28日
  • 壁と孔雀

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    小路氏には珍しいハードボイルド路線の作品。
    事件部分の背景やら犯人の行動やら、質的にいろいろ不満がありますが、人間を描いた部分は小路節が随所に出ており、プロットは△、人物造形は○という感じです。

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    2019年05月11日
  • ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン

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    毎年、春の恒例シリーズ。
    毎巻思うが、前のシリーズを忘れており、登場人物と相関がわからなくなる。
    今巻は、番外編。我名人とその妻秋美の出会いの物語。いぜんの番外編で描かれた、我名人の両親の出会いと同様、かなり劇的な出会い。普段の連作短編とは違い、やや突飛な設定のストーリー。

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    2019年05月02日
  • 旅者の歌 始まりの地

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    世界を創生した神話を元にした冒険ファンタジー。
    馬、猫、鷹に変わってしまった兄姉と許嫁。
    人間に戻る為、世界を巡る。各地を旅し、獅子の仲間を道中で得る。と、まぁここらはファンタジーとして定番だが、その実、社会主義に対するアチテーゼが重い。
    北朝鮮と云うよりも、キューバから革命を起こしたゲバラの如し。
    終わりが随分と急な尻切れ蜻蛉で幕を閉じたが、シリーズものにするつもりなのかな?

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    2019年03月27日
  • HEARTBLUE

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    こちらもそうですね。このシリーズ、要するに幽霊ものだったんだ。 登場人物、女の人多過ぎかも。まぁ、恋愛小説ではないんだから、どうでも良いのだろうけど。 サミュエルは、魅力的ね。

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    2019年03月16日