小路幸也のレビュー一覧
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★私は、復讐をしているの(p.277)
登場人物たちが知恵とスキルを駆使してコトを解決するという小路幸也さんでよくあるパターンではありますが今回はかなり危険な雰囲気。英志くんは奈子さんをどうやって救う? そして、この著者らしくあっさりと物語は終わる。
▼簡単なメモ
【一行目】職質されたら、まず、微笑む。
【アンジェラ】喫茶あんぼれの常連。歌舞伎町でゲイバーのママをやってる。
【石垣奈子/いしがき・なこ】ヒロイン。相手を破壊する技を修得している女性に似ている。岡島の孫。
【石垣肇/いしがき・はじめ】奈子の父方の祖父。父が亡くなった後も母娘ともに一緒に暮らしている。
【英志/えいじ】→木下英志
【大谷】岡島製作所で働いている。無口だがいつもにこにこしている。
【岡島比佐志/おかじま・ひさし】岡島製作所の社長。バネを作る職人だがそんなに大きくないものならなんでも作れると言う。
【重い荷物】《確かに知られてもいいなって思った人に知られると、そして受け入れてもらえると心は軽くなる。》p.271
【カウガール・ブルース】映画。出演者のユマ・サーマンが奈子さんにちょっと似ているかもしれないとか。
【喫茶あんぼれ】繁の店。
【木下英志/きのした・えいじ】主人公。M大三年生。写真や映像を撮ることに人生を費やしている。西田や東田はキノピオと呼ぶ。岡島はキノちゃんと呼ぶが特に銃の腕がいいわけではない。
【木下写真館】英志の祖父と父が四十五年間営んできたが閉店。
【繁】木下繁。英志の叔父。ゲイ。量が多くて安い食事もできる。置いてるものは年代物。「喫茶あんぼれ」のマスター。
【奈子】→石垣奈子
【西田杏/にしだ・あん】町工場の映像記録で同じチームになった。大学は異なる。映画監督志望。
【東田絵里子/ひがしだ・えりこ】町工場の映像記録で同じチームになった。大学は異なる。文章を書く仕事をしたい。
【被写体】《普通に可愛い女の子は好きだけど、『あの子いいな』と思った瞬間にその女性は僕にとって魅力的な被写体になってしまうって感じだ。》p.114。長いこと写真やってたのでその感覚はわかります。あるとき自分の目で見てないなと気づいて基本的にはカメラ持ち歩かないことにしました。
【平塚/ひらつか】喫茶あんぼれの常連。タクシー運転手。ゲイだがカミングアウトはしてない。
【フクさん】喫茶あんぼれの常連。公務員。ゲイだがカミングアウトはしてない。
【真理子/まりこ】英志の母。故人。 -
Posted by ブクログ
★スゲェ! って笑ってます(p.276)。らーらりるらら すっとこどっこい(p.111)
『マイ・ディア・ポリスマン』と近い形式で登場人物たちそれぞれの視点から描かれる。そしてやはり、みんないい人。かつどこかすぐれている人たち。かなり有名だったミュージシャンである父は失踪中だがとくに問題もなく明るく育っている花歌(はなか)にも音楽の才能があるようで歌をつくりはじめ、そしてすべてが動きはじめる。いずれバンドワゴンとのコラボがあったりして?
▼簡単なメモ
【一行目】高校生? 十七歳? そうかぁ、もうそんなになるんだねぇ。
【茜】美紀の娘。小学二年生。
【市川】ジャズ喫茶犬狼都市(キュノポリス)のマスター。
【今藤享一/いまふじ・きょういち】グラフィックデザイナー。リョーチの兄。ナンバーワンアーティストとしてハルオをあげる。
【うたお祖母ちゃん】岩崎うた。六十七歳。花歌の祖母。理想のお祖母ちゃん。
【えっちゃん】花歌、むっちゃんと仲がいい。
【楽器】《たぶん、楽器を演奏することを人生の一部に選んだ人って、感情を表に出すことが普通の人より上手なんじゃないかな。そんな気がする。》p.37。《楽器を持ってその場に入っていくと、それだけで子供たちの瞳が輝かないかい。キラキラとさ》p.47
【廉清/かどせい】小料理屋、主人の清政は男気がある。
【喫茶サンスーン】古い店。
【恭一】→今藤恭一
【犬狼都市/きゅのぽりす】博多のジャズ喫茶。澁澤龍彦の小説と関係あるかどうかは不明。マスターがハルオを見かけたらしい。ハルオはウィリー・ネルソンをリクエストしたらしい。ぼくもDVDは持ってます。
【恋】《恋だよ恋! LOVEだねぇだよ!》p.121。どっかで聞いたセリフやなあ。《世の中の歌は、全部ラブソングだって言い切った人がいるけど。》p.123
【幸一】佐々岡幸一。むっちゃんの父。四十五歳。獣医。ジャズが好きで防音ルームを持っている。ハルオとは小学校、中学校で同級生だった。
【紺野マイカ】スタジオミュージシャン。ハルオのアルバムにいつも参加していた。
【Cちゃん】志津。一年のとき花歌と同級生だった。特別仲のいい友人がいることがわからないと言ったらしい。成績は常に学年トップで孤高の人。
【皺】《男の皺は刻まれていくけど、女の皺は面取りをしていく。大根の角を丸くするみたいに、皺の面取りをしていく。そうやって、全体に甘くなっていく。》p.136
【進】むっちゃんの祖父。うたお祖母ちゃんの昔馴染み。
【トラちゃん】十四歳のおばあちゃん三毛猫。あまりかまってくれないけど名前を呼ぶと必ず返事をしてくれる。
【似合う】《似合ってるってことは、適性があるってことだ。》p.215
【花歌/はなか】主人公。十七歳。ギターは上手い。集中したらなんでもできるくらい能力は高いが集中力は高くない。無意識のうちにヘンな歌を歌ってる。おそらく音楽の才能は高い。
【花子】宮谷花子。花歌の母、ハルオの妻、うたお祖母ちゃんの娘。四十二歳。すごく真面目な人で公務員だがハルオ関係ではときどき突拍子もないことをしでかす。
【ハルオ】宮谷春男。花歌の父。ミュージシャン。失踪中。《生きる力を、あの子は自分で持っていたのさ》p.51
【藤代】興信所所長。美江の元カレ。
【マーチンD-35】ハルオが残していったギター。いまは花歌が弾いている。
【増岡】喫茶サンスーンのマスター。
【美紀】ハルオが居候している家の主。
【美江】水野の母。世話好き。
【水野雅行】恭一の友人。博多在住。
【宮谷春男/みやたに・はるお】→ハルオ
【みゆちゃん】いつも花歌にぎゅーって抱きしめられている。
【むっちゃん】佐々岡睦美。十七歳。花歌ととても仲がいい。愛嬌があってかわいい。中学からずっと吹奏楽部でアルトサックスを五年吹いている。演奏者としてよりもアレンジャーないしは指揮者としての才能がある感じ。祖父は獣医、父も獣医、母は獣医の看護師?
【頼子/よりこ】むっちゃんの母。
【ラク】お祖母ちゃんの口ぐせ《どうやったらラクになるかを考えるのはいい。でも、どうやったらラクできるかを考えるのはよくない。》p.12
【リョーチ】今藤凌一(いまふじ・りょういち)。小学校からずっと同じ学校で仲がいい。兄の恭一がグラフィックデザイナーでその影響もありMacを使いこなす。映像の才能がある。
【ロウさん】市川のことかと? 若い頃はミュージシャンで、ハルオのアルバムを出した会社でディレクターをしていた。 -
Posted by ブクログ
2作目の『Coffee blues』を先に読んでしまった流れで、1作目の本書を手に取りました。
親友の葬儀で二十数年ぶりに再会した、大学時代の仲間たち4人。
葬儀を終えた後、仲間の一人・淳平から“自殺する“との発言を聞いた主人公・ダイこと弓島大達3人は、思いとどまらせるため、一緒に福岡から東京までロングドライブをすることに・・・。
時系列的には『Coffee blues』の後の話ですが、彼らの回想場面が大半を占める為、結果ダイ達の青春時代の話になります。
ダイ達は1961年生まれという設定なので、同世代の男性の方には刺さりそうなフレーズやアイテム諸々の懐古描写が綴られるうちに、彼らと関わった一人の女性の存在が浮かび上がってきます。
この女性・茜さんの抱える事情が重くて、文体があっさりしているおかげで読むのがキツくならずにすみましたが、彼女と“婚約者”との関係ってマジで地獄ですよね。まさに“青春の光と影”、というところでしょうか・・。
そして、終盤に明かされる淳平の“自殺理由”には、彼と死んだ仲間との真相も含めて“なんそれ!(byZAZY)”という感じだったのですが、本書を通して友情の尊さや仲間とすごした時間のかけがえのなさを実感して、遠い目になった私。
ところで、驚いたのはダイの結婚相手です。続編の『Coffee blues』を読んでいた私は“へえ!そうなるんだ”と意外に思いました。一方、『Coffee blues』で語られていた、ダイの元恋人の不幸について、この本で詳細が解るかと思っていたのですが、全然触れていなかったのには“あれ?”と拍子抜けでした。 -
Posted by ブクログ
シェアハウスというものに憧れていながらも自身は住むことはないと思いつつ本で経験したいと考え手に取る。
人物構成は微妙だが、男の自分としてはとても羨ましい限り。物語として成立させるにはそこそこ交流がなければならないし、語り手である主人公も含め、女性にギラギラしない男だけで構成しなければうまくいかなそうですね。それでも恋愛要素が控えめでそこは好感です。語り手を変えて、住人それぞれの目線の章立てで読んでみたかったかも。
全編を通して大きなエピソードがマッチ事件と放火だけで変化がなく少し物足りないかな。家主であるタカ先生による人生観が深いが、後半は食傷気味になり少し面倒臭かったです。
終盤はなんだか迷走したけど将来に向けて上手く収めた感じ。
もう少し悪役を登場させてもいいのでは、と感じた。