小路幸也のレビュー一覧

  • 札幌アンダーソング 間奏曲

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    再び山森と対決することになった春たち。
    倒すべき相手である山森は自分には感情などないと言う。
    だから何かを大切に思う気持ちもわからないし、もちろん大切な人もいない。
    春の周囲の人たちを春への脅しの材料としてしか考えられないのもそれが理由だろう。
    愛も憎しみ、楽しみも悲しみも、すべては策をめぐらすための道具にしか考えられないなんて山森は本当に可哀想な人間だ。
    もしかしたら春にこれだけこだわるのは、春の特異な天才ぶりに興味があるだけではないかもしれない。
    自分が持っていないもの…家族だったり絆だったり…そこにある信頼や絆が妬んでいるのでは?とも思ってしまう。
    事件はまたも中途半端なまま次の物語へと

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    2017年04月26日
  • 空へ向かう花

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    ある事故で女の子を死なせてしまった小6の男の子ハル。
    亡くなった女の子の友達だったカホ。
    ハルが屋上から飛び降りようとしている所を見つけてしまい、出会う二人。
    話はそこから始まります。

    お互いに傷を抱えているハルとカホ。
    その2人をそっと支えているおじさんと大学生のキッペイが何とも素敵。

    『大人は子供の前では必死で大人の役を演じなきゃいけない』
    この一文にやられました。

    傷を抱え、いち早く大人になってしまった二人だけれども、自分の事を物凄く真剣に考えてくれる大人たちと出会えて、幸せだったのではないでしょうか。

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    2017年04月24日
  • 蜂蜜秘密

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    ネタバレ

    村の為に自分を犠牲にする姿に心打たれました。
    また、このような自然あふれる村が本当にあればいってみたいとも思いました。

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    2017年04月11日
  • オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン

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    んー。
    なんかシリーズを重ねるごとにつまらなくなっていってる気がするんですけど。。。
    1作目が1番面白かったような。。。

    ★2.5

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    2017年04月05日
  • 壁と孔雀

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    SPの土壁英朗が幼い頃別れた母親の実家は、とある北海道の名家だった。労災休暇を兼ねて死んだ母親の墓参りに初めて行ったその名家には、座敷牢の中に佇む歳の離れた少年、父違いの弟がいた…。開拓時代の北海道の片隅で秘かに隠された秘密、それに纏わる謎と事件を、SPがお門違いの捜査を始めます。途中まで面白く読みましたが、最後の英朗の穿ち過ぎた謎解きは不要だった気がします。後味が悪くなりました。英朗は良識のある主人公だっただけに、人の親切や友情を素直に受け止めて欲しかったです。

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    2017年04月03日
  • コーヒーブルース Coffee blues

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    ネタバレ

    丹下さんのキャラクターが好きだった。
    同時期に起こった2つの不可解な出来事がどう繋がるのか。
    思ったよりシリアスな展開でした。
    大人の事情に何の罪もない子どもを巻き込むのは許しがたい。

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    2017年02月07日
  • そこへ届くのは僕たちの声

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    ネタバレ

    この物語の主要人物が、それぞれ語っていく形で物語は進んでいくのだが、それがチョット読みづらかった。

    全404ページ中、317ページまで大きな盛り上がりがなく、残り87ページで事件&解決という感じだったので、「ここから盛り上がって面白くなる」という部分が、あまりにも短く、あっさりしていて、すべてが中途半端な感じが残ってしまった。

    テロリストの背景。
    「遠話」メンバーの、もっと掘り下げた人物紹介やメンバー同士のつながり。
    テロリストと子供達との戦い。など
    もう少し後半部分に焦点をあててくれていれば、個人的には、もっと面白かったのではないかと思う。

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    2017年01月30日
  • コーヒーブルース Coffee blues

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    ネタバレ

    物語が成り立たなくなっても、恋人が麻薬中毒にされて殺された過去、とゆう設定は受け入れがたい。そんな喪失感と折り合いをつけながら、日々の生活を送っている主人公を信用して物語に入り込めるわけない。

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    2017年01月22日
  • ピースメーカー

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    ネタバレ

    久しぶりの小路さんの本
    軽く読める青春小説。なんか先生の派閥が酷くて生徒が解決する学校ってどうなんだろうって思うけど(笑)
    そこはまぁ物語として楽しみました。
    なんかほのぼのする感じ、やっぱり小路さんの小説好きだわ

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    2017年01月06日
  • ナモナキラクエン

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    全員母親が違うという4人の兄弟の、少し変わったかたちの家族の物語。
    ずっと育ててくれた父親が突然亡くなる。
    そこから家族のかたちはどう変わっていくのか。

    決して家族に依存しているわけじゃない。だけどそこには確かな絆がある。



    ごく普通の平和な家庭でした。自分のことをちゃんと気にかけてくれている。可愛がってくれている。本当に感謝している。
    「それでも、家を早く出たかった」
    何かを目指すのならそれは自分の力で目指さなきゃならない。他人の助けをあてにする時点でそれはダメになっていく。
    「一緒にいたくないんじゃない。だた、そこから一歩でも遠くへ行くことが、生きていくってことだと思ったんだ」

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    2016年12月19日
  • ロング・ロング・ホリディ

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    アルバイトの大学生と仲間&女&社会現象をズルっ書かれ小説。まぁ、有りがちだし、そんな関係身の回りを見渡せばありそうだ。

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    2016年12月18日
  • 東京ピーターパン

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    バラバラだったジグソーパズルが見事にハマるかのように集結した面々。現実世界では、そう上手くは行かないよと思いながらも読み終わると晴れ晴れ、スッキリした気分になりました。

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    2016年10月12日
  • スタンダップダブル! 甲子園ステージ

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    甲子園ステージの話。野球のことはよく分からないので、ちょっと飛ばしながら読んでしまった。
    2016/10/3

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    2016年10月03日
  • スタンダップダブル!

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    小路さんの本だ。とある理由から甲子園を目指す野球チームの、ちょっと不思議な雰囲気もある話。
    2016/10/1

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    2016年10月01日
  • さくらの丘で

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    亡くなったおばあさんから一本の鍵と“さくらの丘”を遺すという遺言書を受け取った主人公の満ちる。
    同じくおばあさんの友人二人の孫も鍵を託されていた。
    鍵を遺された3人が祖母たちの残した想いを紐解くために3人はさくらの丘へ…

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    2016年09月19日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    主人公サイドの人々が事件を起こしているにもかかわらず、「何も知らされないことで守られている女の子(…と呼ぶには微妙な年齢の、女子)」が語り手であるがゆえに、全貌は闇の中。
    トリックも過去も大半が暴かれないので、ちょっともやっとする。そういうものだと思って読めば良いのだろうけれども…。

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    2016年09月07日
  • すべての神様の十月

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    読みやすいわりと既読感あるような短編集。
    八百万の神様らが人間のそばにまたは人間のように生活しているはなし。

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    2016年08月26日
  • ビタースイートワルツ Bittersweet Waltz

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    弓島珈琲店を中心にしたシリーズ3作目。39歳の弓島大が営む珈琲店にやってきた、女性甲斐芙美が知らせてくれた恩人刑事の行方不明事件。さらには、大を想う女子大生あゆみが親友の行方不明を訴えてきた。同時期に起きた二つの事件に奔走する大たちが見出したものとは。次も楽しみです。

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    2016年08月11日
  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    主人公の体質が50時間起きて20時間眠るなのに上手くその設定が生かされてなかった
    20時間寝て起きたら周りの状況が劇的に変わってるとかだったら面白かったのに特にそう言う事もなかった
    結末もインパクトが弱いと思う

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    2016年07月31日
  • ロング・ロング・ホリディ

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    事件というか、出来事の真相については小路作品にしてはちょっとダークな印象。
    でも出てくる大人たちが、仕事やそこに関わる若者について導いてくれる存在であり、真の悪意ある存在というものは出てこないところは、他作品とも共通して、ある意味安心して読める。
    正直、現実で疲れてるときに、本読んでまで精神疲労やモヤッとした読後感持つのは嫌なので、その辺りは信用してます。今後がどういった傾向になるのかは判りませんが…。

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    2016年07月30日