【感想・ネタバレ】旅者の歌 始まりの地のレビュー

あらすじ

ここシィフルの地では、7の年の誕生日は、野獣に換身しうる「試の日」とされる。 主人公・ニィマールとその兄トゥールと姉ティアラ、婚約者のジェイラの四人は、同じ日に試の日を迎えた。 しかしその長い夜が明けると、きょうだいと婚約者はみな野獣の姿に換身してしまった。それもなぜか、人間の心を残したまま――。 野獣に変身したきょうだいと婚約者。 彼らを救うため、ニィマールはその名前を捨て、リョシャと名乗り、旅立つことを決めた。溢れる涙が止まらない、大長編エンターテンメント!

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Posted by ブクログ

小路さんのファンタジー小説。
鳥でないと越えれないような山脈にぐるりと囲まれた地で暮らしていた4人が旅に出るおはなし。続き物。

すごい独特の世界観。伝聞調に話が進み、そういった部分もちょっと好き嫌いが分かれそうな感じしました。
冒険小説好きだったりファンタジーなゲームとか好きな人にはおすすめできます。
移動時間に読んで車内でうっかり感涙して焦った思ひ出。根っこにあったかい繋がりがあるのはやっぱり小路さんだなあと思いました。

おはなしの中の専門用語が結構な頻度で出てきますが、話にのめり込むとわりかしすんなり読めます。たまにちょっとページ戻して「この意味はなんだっけな?」と読み返すのもまた一興。

ただ、第三章で終わってしまうので「おれたちのたたかいはこれからだ!」というテロップが出て、ちょこっと次の展開の次回予告をにおわせて放送終了、というようなお預け感もんわりな終わり方です。
上中下巻なのか、それとももっと続くのか。
ラストがどうなるのか。テーマがおっきい分、どこに落としどころつけるんだろうか。うーむ、そんなことを考えながら次巻を待ちます。

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2015年03月15日

Posted by ブクログ

壮大なファンタジー。
かなり特殊な舞台設定を説明するために殆どのページが使われているので、上巻の終わりが近づいて漸く物語が進み始めた印象です。
基本的にいわゆる神の視点で語られているところまでは良いのですが、「本当はいろいろあるけれど、その説明はまた後で」という台詞が多すぎるのが気になります。
後半に期待かな。

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2020年02月18日

Posted by ブクログ


世界を創生した神話を元にした冒険ファンタジー。
馬、猫、鷹に変わってしまった兄姉と許嫁。
人間に戻る為、世界を巡る。各地を旅し、獅子の仲間を道中で得る。と、まぁここらはファンタジーとして定番だが、その実、社会主義に対するアチテーゼが重い。
北朝鮮と云うよりも、キューバから革命を起こしたゲバラの如し
終わりが随分と急な尻切れ蜻蛉で幕を閉じたが、シリーズものにするつもりなのかな?

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2019年03月27日

Posted by ブクログ

久しぶりのファンタジ小説.他のジャンルに比べファンタジはどうしても先に読者に世界観を理解させる必要があるので,ともすれば解説っぽくなってしまう.本作,よく練られた設定が目を引く.上橋菜穂子さんの獣の奏者に近いイメージ.まだ序章だからか刺激が少なく物足りなさを感じるもののスケールの大きさに期待大.
下あらすじ(巻末より)
この世界の神は人と野獣とを分けて創ったが、稀に人から野獣に換身し二度と戻れない者もいる。ある日、ニィマールの兄と姉、婚約者が、人間の心を残したまま野獣に換身してしまう。だが誰も辿り着いたことのない果ての地に行けば、三人を人間に戻すことができると聞いた少年は、一縷の望みを胸に試練の旅に出た―。一大エンタメ叙事詩、開幕!

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2015年01月24日

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