小路幸也のレビュー一覧

  • カレンダーボーイ

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    久方ぶりの小路さんの作品。

    2人の主人公ってのは面白いのだけど、タイムトラベルしながらだから、途中まで頭の中がごっちゃになっていました。更に言えば、他の方がレビューに書いているように、後半の追い込み方が雑な印象を受けてしまいました。

    ただ、「東京バンドワゴン」シリーズでも思ったのは、小路さんは“日常の幸せ感”というようなものを描くのが非常に上手い。だからこそ温かい。読んでいて心地良い。

    ひとつ内容に触れて思ったのは、三都さんはもしかして無限ループの中にいらっしゃる?ってこと。まあいいか。

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    2012年02月21日
  • 高く遠く空へ歌ううた

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     もうちょっとホラー・サスペンスに振って掘り下げていくとか押しが欲しかったかも。全体を通して今一つ物足りなさを感じました。でも、このほっこり感は好みの分野なので★3つです。

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    2012年02月21日
  • 空へ向かう花

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    重いものを背負ってしまった子供と過去に色々あった大人が出会い支えて行く。
    本当にこんな奇跡の出会いがあれば救われる人は多いだろう。
    そういう場があるといい。

    物語的には引き込まれるし、読みやすかった。会話文も多く進み易い。ショッキングな展開もいくつかある。

    「まだ弱き者に、この世で力を持たないものに、優しくしたいと思う気持ちを偽善と呼ぶのなら、私は喜んで偽善者になる。」
    心に残った

    でも、結局事故の詳細やイザさんに何があってひっそりと暮らすようになったかは終始グレーなまま。
    どれだけの理由でそうなったか。「仕方のない事故」「嵌められたんじゃないか?」だけでは弱くて今ひとつ納得がいかなか

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    2012年02月09日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    おいしいコーヒーの入れ方 みたいで、
    最後は東京バンドワゴン みたいだった。

    言葉のチョイスが雑に感じる。

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    2012年02月07日
  • うたうひと

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    ミュージシャンが主人公の短編集。

    一つはドリフターズがモデルだった。

    どの話も山田詠美が書けばめちゃめちゃ粋なものになりそうなんだけど。
    面白いけど今ひとつでした。
    好みの問題でしょうか。

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    2012年02月05日
  • brother sun 早坂家のこと

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    早くに母を亡くした三姉妹の父が

    若い女性と再婚し、弟ができた。

    そこへ伯父が現れるのだが

    その存在を知らされていない姉妹。

    というのも、父と伯父の間には確執が・・・

    普通だとドロドロの展開なんだけど

    小路さんが書くとほのぼのとしているのは

    登場人物のキャラ設定なのかもしれません。




    賛否両論あるみたいですが

    私はエピローグは無くてもいいなぁと思いました。

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    2012年01月16日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    ネタバレ

    ん〜。さくっと読めました。

    なぜ日本語で話すと寅さんになるのかが不思議。

    ハードボイルドを気取っているけれど、どちらかと言えば人情派。

    でもまぁ、今回普通に犯罪ですよね。拉致監禁されてます(汗)

    もうちょっと深めるといいのではと思いつつ枚数足らないが。

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    2011年12月24日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    さらっと読めて、幸せな気分にさせてくれる一冊。
    その昔、青春小説とか、少女小説とか(吉屋信子まで遡らず!)
    そんな風に言われるジャンルがあった。
    まさに、あれを読んだ時の気分。

    母を早くに亡くした三姉妹のもとへ、
    ある日、伯父と名乗る人物が訪ねてきて……
    次第次第に両親の秘密が明らかになるのだが……

    あ~、みんな、幸せで良かったね、お姉さんが欲しくなっちゃうね、
    家族っていいね、そんな風に思える本。

    ただし、エピローグはいかがなもの?
    読者サービスの一環か?
    私は蛇足のような気がするけれど……

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    2011年12月22日
  • ホームタウン

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    ネタバレ

    柾人がつらい
    けど、良い人に囲まれてるよ



    「僕が探さないでどうするんですか。僕は木実さんの婚約者です」 

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    2011年12月22日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    ネタバレ

    ニューヨークに暮らす
    探偵ザンティピーは
    6カ国を操る元警察官

    クライアントから依頼を受け
    ボディーガードとして
    北海道へ向かい事件に巻き込まれる

    ハードボイルド…なのに
    ザンティピーが話す言葉は
    寅さんそのもの

    事件を解決する爽快感と
    情に厚いアメリカ人的な
    ギャップか魅力

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    2011年12月11日
  • 探偵ザンティピーの仏心

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    NYに住むザンティピーは数カ国語を操る名探偵。ある日、ボストンにあるスパの社長・エドから依頼が入る。娘のパットが、北海道の定山渓で日本の温泉経営を学ぶ間、ボディガードを頼みたいという。ザンティピーは依頼を受けるが、定山渓に向かう途中、何者かに襲われ気を失ってしまう…。謎と爽快感が疾走する痛快ミステリ。書き下ろし第二弾(「BOOK」データベースより)

    『探偵ザンティピーの休暇』に続く第2弾。
    一作目に比べるとやや軽め。
    でも相変わらず妹想いで温泉好きで人情に厚くていい男だザンティピー。
    四角四面で解決するんじゃなくて、多少清濁併せのむことになってもみんなが幸せになれる解決法を見つけてく

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    2011年12月06日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    マンハッタンに住むザンティピーは数カ国語を操る名探偵。彼のもとに、日本人と結婚した妹・サンディから「会いに来て欲しい」と電話があった。嫁ぎ先の北海道の旅館で若女将になった妹の言葉を不審に思いながら、日本に向かった彼が目にしたのは、10年ぶりに目にする妹の姿と人骨だった―!謎と爽快感が疾走する痛快ミステリ。書き下ろし(「BOOK」データベースより)

    割とさらっと読める、口休め的ミステリ。
    あえて「男はつらいよ」の寅さん口調でやり取りするザンティピー。
    いなせで妹想いなところも寅さんに通じる、かな?
    『HEART BEAT』とのちょこっとリンクもあり。
    いつかどこかでワットマン以外の人

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    2011年12月06日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    行ったことも見たこともない光景なんだけど、懐かしい気持ちになった。うまいなあ~…場所の名前とか、行事とか、人の営みがいきいきと立ちのぼってくる。民俗学的風味も凄く効いている。
    ただ、文章に「はず」が多くてちょっと目に付いた。それと、もうちょっと謎解きの部分にも詳細さ、それまでの状況を説明するような饒舌さが欲しいな~と思った。
    例えはわかりやすかったんだけど、それまでが丁寧だっただけにもったいないような気がした。
    でもなんだかんだいって大変面白かったです。

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    2011年11月25日
  • 空へ向かう花

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    重い話ではあるけどドロドロではない。裏に書いてある通り、「苦しみながらも前を向く人々を描いた感動作」だった。

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    2011年11月25日
  • 21 twenty one

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    21人の仲間についてのお話。
    熱い友情物語か?と思いきや・・・
    丸っきりのはずれではないけど、それだけではなかったな

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    2011年11月14日
  • 探偵ザンティピーの休暇

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    ハードボイルドにしては軽く、ミステリにしては本格的とは言えない。小路先生の色は濃く出ているので探偵小説を期待しないで読むのが正解。

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    2011年11月04日
  • 空へ向かう花

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    この物語に登場する大人のようでありたいと、私も大人の一人として思った。

    子どもは親が守ってくれて何の心配もなく遊んでいられるから、子どもでいられる

    そういうことなんですね。

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    2011年10月30日
  • ホームタウン

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    ネタバレ

    親同士が殺しあったら、ふだんの生活には戻れなくなるよな。
    2つの失踪が最後に少しリンクしていて、ハッピーエンド。

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    2011年10月27日
  • 空へ向かう花

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    ネタバレ

    ≪内容≫
    暗い過去を持つ少年ハルは、自殺をする寸前にカホという少女と出会う。心に傷を持つ少年少女と、彼らを取り巻く大人たちの物語。

    ≪感想≫
    大人が子供を守るということ、家族のあり方、人に対する優しさなど、どこまでも道徳的で規範的な、そんな正しさがストレートに書かれている小説だと思う。重いテーマを取り扱っているにもかかわらず、ハルの事件の真相など、暗い記述などは意識的に排除されていて、ただ事件によって生まれた苦しみや悲しみと、その先に見える少しの希望がそっと描かれる。

    登場人物はみんな善良で心優しく、どこかひねくれていてもその心を覗けば不器用な優しさで溢れている。どんなに辛い過去を持ってい

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    2011年10月23日
  • 空へ向かう花

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    ブロードアレイミュージアムより、こっちがよかったかも。でもなあ、やっぱり東京バンドワゴンほどではないかも。でも、よかったといえばよかったかな。
    ちなみに、誰かが亡くなる悲劇は、あまり悲劇として描かれないほうが好きなのは、単なる私の好みの問題か(笑)

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    2011年10月23日