小路幸也のレビュー一覧

  • ラプソディ・イン・ラブ

    Posted by ブクログ

    人は、俳優でなくても、家族に嘘もつくし、演技もする、素の感情も隠したりもする、それは、きっと特別なことではないと思う。特別なのは、映画を撮るということをきっかけに、家族として一緒に過ごす時間を作れたこと。あえて作った家族だけの時間が、とてもかけがえのない時間になって優しく流れているような感覚だった。

    家族にはいろんなあり方があるように思う。

    0
    2010年11月29日
  • おにいちゃんのハナビ

    Posted by ブクログ

    映画の小説化。難病ものとわかっているのに、やっぱり泣かされてしまう。どこまでも前向きで明るい妹・華に、情けない兄・太郎。そして華や太郎の(元)クラスメイトたち。人の善意を素直に描いた優しい作品。

    0
    2010年11月26日
  • brother sun 早坂家のこと

    Posted by ブクログ

    そーゆー陽だまり的な物語も嫌いではないけど、我が現実の実生活とかけ離れ過ぎていると噛みつきたくもなる。
    なるか?

    0
    2010年11月19日
  • ラプソディ・イン・ラブ

    Posted by ブクログ

    カメラが家族を撮る。
    名優と言われた男と、その家族を。

    演技のようで演技ではない、「十数年ぶりにかつての家で暮らす家族」の絵を撮っていく。それぞれが持っている「爆弾」とその出方が面白かった。
    演じる事を仕事にしているひとたちってすごいんだな…。

    「立ち止まったままの固まった姿勢からふいに力を抜き、今まさに歩いてきた空気を漂わせて、動く。」
    「これは、演技をしているときの感覚だ。真夏に真冬の演技をするときに、汗さえも止めなきゃならない俳優の感覚。」

    0
    2010年11月15日
  • おにいちゃんのハナビ

    Posted by ブクログ

    16歳の華が入院生活を終え自宅に戻ると、19歳の兄・太郎は「引きこもり」になっていた。兄を立ち直らせるため、華は無理矢理に新聞配達のアルバイトを始めさせる。太郎は心を開き始めるが、華の病は再発し帰らぬ人に。華が語った、新潟県小千谷市の花火大会「片貝まつり」への“思い”を胸に、太郎は花火作りを始める。実話を基にした感動作を、「東京バンドワゴン」シリーズで注目を集める著者が完全にノベライズ。

    小さい頃から病弱だった華が療養先から自宅に戻ると、兄・太郎は引きこもりになっていた。「すべては、わたしのせい?」。責任を感じ、兄を立ち直らせようとする華。その前向きな姿に励まされた太郎はついにアルバイトを

    0
    2010年11月11日
  • ホームタウン

    Posted by ブクログ

    妹の失踪のオチは結構読める(2時間ドラマによくある話なので・・・)
    ストーリー自体もちょっと都合が良すぎかなぁ。
    それも小路作品にはありがちなんですが、「んーこれなら許せるかな」って作品と「こ、これはいくらなんでもないだろう!!」って作品がある気がする。
    これはやや後者気味。
    でも主人公が下宿しているおうちの、「キチンと暮らしている雰囲気」や、カクさんや草場さんなどの脇役陣は好みでした。
    今回はそこに救われたかな。

    0
    2010年11月09日
  • うたうひと

    Posted by ブクログ

    ミュージシャンが登場する短編集。
    軽い気持ちで読んでいたし読めるのだが、
    何作か泣いたのがあるので、あなどるなかれ。

    「笑うライオン」が一番すきでした。

    0
    2010年11月03日
  • brother sun 早坂家のこと

    Posted by ブクログ

    早坂家の三姉妹・あんず・かりん・なつめ。
    この三姉妹の前に突然現れた中年男性は、彼女たちのおじだった。
    彼の存在を父から知らされなかった三人は、不思議に思いつつも「もう逢わない方がいい」というおじの存在が気にかかり・・・。

    突然現れたおじさんの存在を軸に、三姉妹&彼女たちを取り巻く人たちの考える家族の在り方、生き方などを描いた一冊。
    いろいろなエピソードがうまくちりばめてあって、「うわーおもしろーい!」と一気読み。
    彼女たちの彼氏たちがこれまたみんなかっこうよくってねぇ。
    イイ男揃いなのがうれしかったです、ふふふ。
    最後の最後で、なぜ三姉妹が中心なのにタイトルが「brother

    0
    2010年11月02日
  • おにいちゃんのハナビ

    Posted by ブクログ

    これは脚本家・西田征史の映画原作を小路さんがノベライズしたもの。2010年9月に公開された映画とは若干違いがあるとのこと。小児ぜんそくにかかった中一の娘・華(ハナ)の転地療養を兼ねて、縁があって家族が引っ越した先は、花火大会で有名な新潟県方小千谷市の方貝町。人口5千人ほどの小さな町だけれど、20万人が集まり2万発の奉納花火が打ち上げられる『方貝まつり』で有名なところだ。中三だった兄の太郎も地元の中学に転校したものの、あまりなじめないまま卒業し、新潟の高校へ進学した。空気が良かったせいで、ハナのぜんそくが治ったと思った矢先、今度は新たな病魔・白血病が彼女を襲う。一方、兄・太郎は高校を卒業した後、

    0
    2011年07月16日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

    Posted by ブクログ

    メフィスト賞受賞作。
    初めて読んだ作家さん。
    ファンタジーですね。ラストがあっけない気がしました。でも他の作品も読んでみたくなった。

    0
    2010年08月01日
  • brother sun 早坂家のこと

    Posted by ブクログ

    ほのぼのだなぁ。
    とにかく意地悪な人がどこにも居ない。
    みんなが心優しい。
    こんな人になりたいといつも思う。

    0
    2010年04月12日
  • brother sun 早坂家のこと

    Posted by ブクログ

    この人の書く人物は、基本的に善良なので、安心してゆるゆると読める。
    裏事情がありながらも、ほのぼのとした家族の話。

    0
    2010年02月12日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

    Posted by ブクログ

    小路さんの初めて読んだ本。
    独特の物語の進め方が面白くて読みました。
    ちょっとSFというかファンタジーっぽい。
    でも昭和のノスタルジーが良いのである。

    0
    2010年02月01日
  • brother sun 早坂家のこと

    Posted by ブクログ

    やっぱり、男性陣にできすぎ感が否めない。ぁ、女性陣も年齢にかかわらず、SEXありきの付き合い方以外は、えらく古風で不自然。東京バンドワゴンシリーズでは古き時代の良き家族の事件と顛末で愛着ももてたけどなぁ。今回、それぞれのキャラも進行も絵に描いたようで、乗れません。最後の書き下ろしの『陽のこと』は読者へのサービスで書いてくださったのかもしれないけど、いらなかったと思う。かえってマイナス。小路さんには、次は家族ものでなくぜひミステリを書いてほしい。

    0
    2011年08月06日
  • brother sun 早坂家のこと

    Posted by ブクログ

    早坂家の三姉妹、それぞれが感じている、家族の姿。ちゃぶ台を囲みながらそれぞれの思いが一つになったとき、本当の家族の姿が見えてくる。考えたり悩んだり、苦しかったりするけれど、それぞれが補いながら暮らしている。「東京バンドワゴン」シリーズを始め、様々な家族を描いてきた著者が三姉妹を通し描く、新しい家族のカタチ。

    0
    2009年11月05日
  • 高く遠く空へ歌ううた

    Posted by ブクログ

    小学生~中学生という、微妙な年齢の子どもたちが主人公となって物語を進めていく。
    彼らは現代にはいないとも思えるくらいに純粋で優しい。
    そして、それを取り囲む大人たちもまた暖かい。
    連続自殺という暗いテーマながらスムーズに読めるのは、この点があるからかもしれない。

    ファンタジーとして読むならまあ楽しめた。
    ・・・・・・なのだけど、裏表紙に書かれてるようにミステリとして読んでしまったために、肩透かし感があったことはいなめない。
    売り方間違えてるなぁこの頃、と思った。

    0
    2010年01月06日
  • ホームタウン

    Posted by ブクログ

    この人の本にしては珍しい感じのする本だった。
    書き方はこの人っぽくてやっぱり読みやすい。
    ストーリーも情に溢れてる。
    だけど、寂しさやら切なさも隠れている。
    そういう話。

    0
    2009年10月04日
  • brother sun 早坂家のこと

    Posted by ブクログ

    三姉妹を軸にしたファミリードラマかな。普通ならドロドロになりそうなのにほのぼのするのがやっぱり小路作品だ(笑)まあ、どの家庭もいろいろあるという事で。

    0
    2011年09月17日
  • 高く遠く空へ歌ううた

    Posted by ブクログ

    前作の「空を見上げる古い歌を口ずさむ」に比べると、とても優しく温かな話しでした。
    ベイサンが来るまで、前作のシリーズニ作目だと気付かなかったですだから繋がった時は少しガッカリしました。。。

    0
    2009年10月04日
  • ホームタウン

    Posted by ブクログ

    人殺しの血が流れている!思わず衝撃な一文に暗闇を感じたが、変わらず日常的をベースにでも、非日常的な設定な物を、普通に「昨日何食べたっけ?見たっけ」とさらっと読みとおせる安心感はさすがであった。

    0
    2009年10月04日