中野信子のレビュー一覧
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購入済み
ふつーに面白かった
ちょい絵が古くてパースが狂ってるけど、話は面白かった。
脳科学の話だから仕方ないのかもだけど、ちょっと思い込み強め笑
次巻も楽しみにしてます! -
Posted by ブクログ
岡田斗司夫ゼミで紹介されていた本です。
シャーデンフロイデとは他人を引きずり下ろした時に生まれる快感のこと。
現代のネット社会で、見つけた悪を徹底的に糾弾する正義警察の行動は、このシャーデンフロイデに根ざす部分がある。
シャーデンフロイデを理解するカギとして、オキシトシンという幸せホルモンが大きく関わっている。
オキシトシンはスキンシップや授乳などの身体接触や相手のことを考えることで分泌されるもので、人に安らぎ、癒やし、愛情、絆などをもたらす。
しかし、このオキシトシンは共同体や身内を守ろう守ろうという意識につながり、仲間内の秩序を乱すような逸脱行為を厳しく糾弾するようになる。
愛 -
Posted by ブクログ
ネタバレヒトは進化する段階で、社会性を身につけると同時に排外感情も高くなってきたことがわかった。日本人は特に仲間意識(向社会性)が高く、高くなりすぎると、いじめを引き起こすことにつながる。
また、日本人はセロトニントランスポーターが、少ない民族のため、不安傾向が強く、色んなリスクを想定して慎重になる人が多い。これは、フリーライダーではない人までも排除しやすい傾向につながることがわかった。
ヒトは本能的にいじめをやめられない、いじめることで快感を得やすい生き物であることを認識して、人間関係ら60%程度のほどほどの付き合いを心得るようにしていきたい。
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Posted by ブクログ
女らしさが「誰のためか」というタイトルからして、女らしさが提供されるためのものであるような謙虚さやイジらしさを感じさせられる。通常、「〜らしさ」という言葉は、学生らしさや日本人らしさなどの模範性を示す。この模範は確かに文化的な期待の表れであり、社会的に期待される役割をも示すから、確かに「誰かのため」に存在するものでもある。また、女である事は片方の性と区別するための定義だから、提供する相手は男だと考えてしまいそうだが、そうとは限らない所にこの問いの面白さがある。
そもそも女であることは自然発生的なものだ。誰かのために作られた職業ではない。自然発生したものに、その性機能や身体性を前提にして時代の -
Posted by ブクログ
大学に入って、サークルのみんなでご飯行った時に、「あなたはまだ奢ってなかったね」と先輩に奢られて、なんかモヤモヤした。新入部員には一回は奢りたい人だったらしい。これ経の森若さんじゃないけど、私も出来ればイーブンでいたい人なんだよね。男女とか先輩後輩とか関係なく。
みたいな事を思い出した。
地質年代の視点から見ると、地球規模の大きな変化によって次の時代がもう始まっているって話は面白かった。当時の地球における酸素が大量に発生した事で地球表面の主役が変わった様に、今は地球に毒だと思われてるプラごみやら二酸化炭素やらで主役が交代するんだろうか。
魚の性別交代の小ネタなども興味深く読みました。
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Posted by ブクログ
日本人は陰湿!?
直接本人には言わずに、周りを固めて陰口を言ったり、匿名性を利用してネットで誹謗中傷したりと、これは日本人に特に見られる特徴なのだと言う。
正義を振りかざし、標的、それこそ生贄にして人を陥れて自分を守る。
世間体を気にし、同調圧力が強い。
分かる分かる、こうゆうところ、本当に苦手。
人とは違う考えを持った人や個性のある人を排除したがるのは生物としての本能らしいけど、人って何も進歩も学びもしないし、変わらないくだらない生物だと本当に思う。
危険クラスで言えばどの生物よりも危険だと私も同感する。
周りの意見になんとなく流されないためには、考える事を辞めない。想像力を働かせる事。自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ不倫に対してさまざまな角度から議論する良書
友達から読んで欲しいと渡されたのだが、パートナーがいる人もそうでない人も気づきのある本だと思う。
中野さんは科学者特有のリアリズムな視点で、一方三浦さんはより哲学的で理想主義的な感覚がした。
その2人の意見が交差しながらも、女性目線というところで同意している部分もあり見応えがあった。
特に不倫の「倫」について深掘りしていくところは個人的に興味深かった。
三浦さんのあとがきでもあったが、不倫はだめならば愛するということは無意味なのかという問いに対して、
倫理を侵してでも心を傾ける行為のみで価値があるという主張に深く共感した。
我々も生きている -
Posted by ブクログ
本書には脳科学をベースに、なぜ「嫌い」の感情があるのか。なぜ「嫌い」はいけないことなのか。「嫌い」の感情はどの様にして生じるのか。「嫌いな人」との付き合い方、「嫌いなこと」との向き合い方。家族への嫌悪感、自己嫌悪への対処の仕方が書かれていた。
「嫌い」は根源的な性質で自己防衛の為の脳の判断が行動に影響を与えるものであり、必要以上に「嫌い」を嫌わなくても良いという主張が展開されており、そう思えることでラクになることもあると思う。
逆に他者からの好き・嫌いを、自分自身を対象として見た場合に、個人的見解ではどんなイケてる人でもパレートの法則があてはまり、様々な理由で誰かには嫌われると感じる(2割