【感想・ネタバレ】同調圧力のトリセツ(小学館新書)のレビュー

あらすじ

群れずに、つながるコミュニケーション術!

不安がちで群れたがり、
集団からはみ出す人を攻撃しがちなのは、
日本人の特性だからしかたない…
と諦めてはいませんか?

たしかに、我々は、中途半端に壊れた「世間」に残る強い同調圧力や、
枠組みを疑わせない教育、親から受け取る価値観の呪いに縛られ、
コミュニケーションに悩み、息苦しさからなかなか逃れられずにいます。

しかし、同調圧力の正体や扱い方を知り、コミュニケーションのトレーニングをすれば、
孤立するでもなく、群れるでもなく
自分が一番心地良い距離で、社会と関わることもできるのです。

脳科学界の中野信子氏と演劇界の鴻上尚史氏が、心地良く生きるためのコミュニケーションについて語りつくす痛快対談です。


息苦しさから抜け出すいくつかのヒント

●気持ちいい情報は大体間違いと思え
●完全な自立はない
●他人の知恵を使うトレーニングをする
●コミュニケーションが得意とは、仲良くすることではない
●親からの受け取った価値観の鎧は脱げる
●枠組みを疑わせない教育から抜け出す
●不都合なことを脳のせいにしない
●エンタメで人生の避難訓練をする

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

私にとっては学びが多すぎる。
言われてみれば、同調圧力というタイトルで本が一冊かけるんだってこと自体にビックリ。

時々遭遇してしまう事がある
考え方の根幹を揺るがしてくるタイプの本。

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

わかりやすい言葉で丁寧に書かれていて面白かった。誰かを見下すような感じもないし、鴻上さんの世間と社会に関する考え方も興味深く、自分が心の片隅に思っていたことを言葉にしてくれる感じです。

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2025年06月07日

Posted by ブクログ

自分とは異なる価値観や考え方を持つ他人の立場に立って相手が何を考えどう感じているのかを想像する力であるエンパシー。エンパシーを高めて行くことでコミュニケーション能力が高まり人との信頼関係に結び付いて行く。優れたアート作品を観ることによって世界の多様な見方を知ることが出来る。アートが自分の見方の世界を広げてくれる。美の追求は見極める目を育ててくれる。

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2024年09月19日

Posted by ブクログ

劇作家・演出家である鴻上尚史さんと、脳科学者である中野信子さんの対談本。タイトルにある「同調圧力」について語っている場面もあるものの、コミュニケーション全般について、鴻上さんが演出などの経験から培われた視点を、脳科学の観点からはどうなのか中野さんに質問する形が多い。
鴻上さんは「世間」を家族や近しい人など自分の知っている人で構成されている世界、「社会」をその反意語と定義されており、「世間」を大切にしている日本人は「社会」との繋がり方が分かっていないのではと提起されていたのが面白かった。
また、中野さんのお話で印象に残ったのは、97%もの日本人はセロトニントランスポーターが少なく、不安に陥りやすい民族であるということ。曰く、地震や台風などの災害が多く、不安を感じやすい人の遺伝子が残っていったのではないかと。
そのほか、鴻上さんが紹介されていたものとして、アメリカの道徳の授業には「Tattling or Telling(告げ口か情報か)」と呼ばれるものがあり、いろいろな課題をどちらかに分けることで生命や身体に危険性があることは先生に言おうと生徒に教えているというのが興味深かった。
タイトルから期待していた内容とは少し違ってはいたものの、お二人の知見、経験則に触れられて良かった。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

列挙されている同調圧力の具体例には頷けた。他人に同情する気持ちのシンパシー、相手の立場を想像できるエンパシー、共に苦しむコンパッション。この三つを念頭に人間関係を育んでいきたい。

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2023年04月03日

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