中野信子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今メディアへの出演をよく見かける脳科学者の中野信子さんの連載をまとめた書籍。
とにかく次から次へと脳の作用が明かされる。
研究結果からくるもので「確かに」と思うことが多い。同時にこんなにも多様な考え方があると、もはや自分を信じられなくなり本をぶん投げたくなる(絶対にしないけれど)気持ちにもなる。
言語化できない気持ち、日々起こる出来事をどう捉えるかを考えるうえで、メタ認知がとても大切なのだと学んだ。
悩み足掻くことは生きているということで、安易に解決すればいいわけではない。そして何より多くの人が悩みの重荷と感じているのは「解決できない問題」ではなく「解決できない感情」なのだという指摘は腹落ち -
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ネタバレ「女らしく」と言われることに抵抗がある女子校出身者のわたし。
やはり「らしさ」とは、社会が与えた役割と権力の差。
さらに最近感じていた、「女同士で悩みを共有する方が難しい」ということについて。
既婚未婚、仕事のあるなし、子の有無、妊活…ライフステージの分かれ道にいると、女だからこそ共感し合えないのだ。
そもそも性別が同じ=生活がほぼ同じ、という時代ではないし、そうなる必要はない。
■引用
・私が女に生まれてよかったなと思えることの筆頭は、皮肉なことに社会からあまり期待されないで生きてこられたことなんです。
・男女問わずみんなに好かれる「いい子」になろうとすると、自己決定権を手放しがちになる -
Posted by ブクログ
私には内容が難しかった.脳の機能については平易な言葉で書かれているが内容が盛りだくさんでそれ以外が話題の切り替わりが早くそこを読み取ることが難しいこと、言葉自体も難しいこともあり何度か読み直してみたが自分なりに噛み砕くことができない.
自分なりに感じたことを書いていこうと思う.
1承認欲求について
ひとならば誰にでもある承認欲求.成長すれば感情ともうまく付き合わなければならなくなる.感情をコントロールしようとすれば自分の理想と本質が乖離してしまい焦りやコンプレックスとなる.コントロールしなければ自身の愚かさを感じることがあるが生きやすい.欲求が満たされない時は不安と戦わないという方法がある. -
Posted by ブクログ
・メタ認知→自分を客観視する能力的。その手法の一つにマインドフルネスがある。
・前頭葉が衰える→新しい価値観を受け入れられなくなる→許せない対象が増えていく。前頭葉を活性化するには新しいことへのチャレンジから刺激を得る。
★異なる価値観を楽しむ。そうすれば前頭葉にも良い刺激となるし、許せないことも少なくなるだろう。
★怒りを覚えた時は正義中毒にかかっていないか?と自問する。自分や大切な存在に直接の被害がないのであれば、それは正義中毒に過ぎない。
★まずは受け入れる。直ぐに判断してしまうクセを直す。老害の棺桶に片足を突っ込んでいるような気がする。 -
Posted by ブクログ
人格に問題のある者の見極め方と、それへの対処法が解説されている一冊。
ナルシストやソシオパス・サイコパスに類する人物には、人の上に立って然るべきと周りに信じさせる魅力や話術を持つ者がいます。
しかしながら大衆を陶酔させるには似た手法があり、それを扱う人間へ警戒するよう促しているのが本書になります。
出し惜しみせず早々に結論と対処法が紹介され、その後は政治家をサンプルに実際を炙り出しています。
特に印象に残ったものは架空の三段論法についてで、“架空の危機”“架空の悪者”“架空のヒーロー”を作り上げて伝え続けることによる刷り込みをそのように呼びます。
本当に危機なのか、本当にあの人が悪者なのか、本 -
Posted by ブクログ
ガチガチの脳の話というよりも、身近な例を用いて読みやすく、心理学の視点としても紹介されています。
脳は勘違いしやすいよということが多く紹介されています。
話題としては、
ゲシュタルト知覚(無意識に1つの塊として捉えてしまう)
知識の錯覚(分かった気になる)
速いシステムと遅いシステムの意思決定回路
同調圧力
相関関係と因果関係
クラスター錯覚(関係ない出来事を意味があるように誤認する)
認知バイアス
バンドワゴン効果(周りの評判を信じて自己決定してしまうこと。「10万部突破」という宣伝文句につられて買ってしまうなど。)
サンクコストの錯覚(コンコルド -
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