あらすじ
「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。成功者のちょっとした失敗をネット上で糾弾し、喜びに浸る。実はこの行動の根幹には、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことがわかってきた。なぜ人間は一見、非生産的に思える「妬み」という感情を他人に覚え、その不幸を喜ぶのか。現代社会が抱える病理の象徴「シャーデンフロイデ」の正体を解き明かす。
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妬み いやらしい感情だけれども
人間誰しもあるものなのね、多数派なのね、と
安心したりして。
そしてまた、実は、愛情深いんだ、なんて。
多数派、集団、社会的
キーワードがつながる
そして、このシャーデンフロイデは、人間が生きていくために必要だ、と。
オキシトシンってこんなに人間をかえてしまうものなのか…
などなど
人間って、脳って、フクザツ
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「あなたのためを思って・あなたのためだから」とか
ある種の愛や思いやりの押し付けで、人を蹴落としたりする人間の愚かさ。
今のSNSを眺めていて正直8割くらい不快に思うのは
自分とは全く関係のないゴシップや騒動で
赤の他人に意見を言ったり、罵詈雑言やを蹴落としている文字列を
普段から眺めてしまっているからでは?とちょっと怖くなる。
人と戦うこと、勝つこと、負けない事とかって人間の本能でもあるだろうし
他人を引きずり下ろすことを快感とするのは
これはもう遥か昔からのDNAの一部だと思って生きるしかないのかもしれない。
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シャーデンフロイデというキャッチーなテーマに惹かれて読んだがいろいろな実験の例とオキシトシンやセロトニンなど脳内分泌物についての話が面白く、戦争に突き動かされる人間についての洞察に着地する流れが見事
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とても興味深く読めた。愛が深いからこそ、誰かを阻害しようという意識が生まれるというのは、実感としてわかる。得体の知れないもの、気を引きたい人がいるために、誰かを排除して内向きの結束力を高めるというのはすごくわかる。
現代の世界的右傾化、自国ファーストな考え方もまさに、愛国心によるオキシトシンの分泌から生まれてきているのではないだろうか?
この本の内容は、かなり幅広い場面で応用できる。この視点を忘れずに生きていきたい。
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シャーデンフロイデは、「対話」と逆位置にあるものだと思い込んでいたが間違いだった。どちらもオキシトシンを媒介に起きる一直線上の事象というのは興味深い。
愛や正義は塩梅が難しい…だからこそうまく行かないことも多いのだろう。愛=神、正義、英雄といったものがいかに生存戦略上有意であったか、これらが個の生存にも種の繁栄にも多大な影響を及ぼしてきたのだということは、とても重要な知見であるように思う。
戦争と平和は対極ではなく、同一軸線上の出来事として捉えなければ、真の平和は見えてこない。
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シャーデンフロイデとは、他人を引きずり下ろした時に感じる快感のこと。
特にこれには、オキシトシンというホルモンが関係している。
オキシトシンとは愛のホルモンと呼ばれ、
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愛と憎しみは紙一重
信じる気持ちが強いほど背くものに耐えられない
好かれすぎて大変なことになった経験を思い出した…
自分の世界を壊されそうになると人は攻撃的になるのかな
大好きだからこそ自分の世界の中で大きなパーツになってて
そこが崩れることを何としても避けようとする…
宗教とかの強さもなんか納得
何かに自分の責任を擦り付けられたら楽なのは当然…
人は戦うことが元々好きらしい
生き残るためには仕方ないのは分かるし、自分も負けず嫌いな方なのでなるほどなぁと複雑な気持ち
出る杭が打たれる雰囲気の中で、名前を隠さずに自分を表現出来る人の強さを改めて尊敬する
信念を持って少数派にいる人たちには色んな人がいるけど
自分の枠から出ているから攻撃するようにはなりたくないと思った
そうは言っても自分も年取ったり酔っ払ったりしたら本能のままに他人を攻撃してしまうのかなぁ……
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タイトル買いしたけど、中身はそれ以上に価値があると感じた。コロナ禍で他人の行動や言動に敏感になっている今だからこそ、色んな人に読んでほしい。
他人を引きずり下ろすことに快感を得る仕組みを解説したあとに、その恐ろしさというかいろんな側面を解説してるのかな。後半なればなるほどゾットする。
興味深い事実や実験を言及してて好感を持てるけど、できれば出典を書いてほしかったな。
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「愛」や「正義」は排除の根源っていう本。
オキシトシンの光と闇。
リチャード・H・スミスの『シャーデンフロイデ人の不幸を喜ぶ私たちの闇』より読み易く、理解しやすかった。
マスコミやネット等の「炎上」に熱狂する人や、自分の中の妬みや嫉みを少し冷静に見れるようになる。
第2章加速する「不謹慎」の【個体の生命より、社会が優先?】で、言葉の丁寧さを失わずボロクソに書いてる部分が面白かった。
Posted by ブクログ
相手に触れることでオキシトシンが分泌されて愛着が生まれるのは、経験的に納得!
子宮頸部への刺激でオキシトシンが出て女性は相手への愛が増大するというので気をつけよう。
正義を振りかざして、目立った人(不倫した政治家、自分らとは異なる宗教の人、反対の思想を持つ人など)を攻撃する行為は、集団を維持するという目的には適っているという。あらゆる感情に社会的な意味があると言うのは面白い。
戦争は自分たちを守りたいという愛から発展する人間的な行為である!
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コロナ禍前の本、それがどうと言うことはないが、もしこの本がコロナ禍以降に書かれていたら間違いなくコロナ禍のことも綴られていただろうと思ったまで。
オキシトシン、最後通牒ゲーム、これらは興味深い。
読みやすい。
Posted by ブクログ
〇〇警察とか公共の場で怒っている人とか幼稚で自分勝手な人だと思っていたけど、この本では協調性の高い人がそうなりがちで怒っている時にドーパミンが出ているとのこと。全ては愛情ホルモンのオキシトシンがなせる術。
愛情深いってなんなんだ⁇ホルモンに振り回されるのって嫌だ、冷静で居たいなと思った本でした。
Posted by ブクログ
岡田斗司夫ゼミで紹介されていた本です。
シャーデンフロイデとは他人を引きずり下ろした時に生まれる快感のこと。
現代のネット社会で、見つけた悪を徹底的に糾弾する正義警察の行動は、このシャーデンフロイデに根ざす部分がある。
シャーデンフロイデを理解するカギとして、オキシトシンという幸せホルモンが大きく関わっている。
オキシトシンはスキンシップや授乳などの身体接触や相手のことを考えることで分泌されるもので、人に安らぎ、癒やし、愛情、絆などをもたらす。
しかし、このオキシトシンは共同体や身内を守ろう守ろうという意識につながり、仲間内の秩序を乱すような逸脱行為を厳しく糾弾するようになる。
愛情と憎しみはコインの表裏なのだ。
ちなみにシャーデンフロイデについては主に1〜2章で扱っており、残りは有名なスタンフォード監獄実験やあさま山荘事件といったインテリ•倫理的•正義感があると自身で考えていた人々が、いかに非道徳的な行為に走ってしまうのかなどを解説している。
面白く読めました。
Posted by ブクログ
異なる切り口で同じテーマの書籍を量産しているイメージがある。本書も類似の内容を読んだ記憶があるのだが、「シャーデンフロイデ」という角度からの知識が欲しくて読んでみた。
著者のクオリティーは安定していて、一冊読むと初心者がそれなりの情報を得られるようになっている。
「対象人物と同じように苦しむことが正しいと信じている」や「庇護欲がオキシトシンの分泌を促す」、という見解にはハッとさせられた。
また、「周囲から承認を得る、ということは、社会的な文脈で考えれば、自らの順位が上昇するということ」だと考えれば、そのような共同体に属するかは人生において重要な決定だ。間違った価値観の共同体に属すれば、間違うほど順位が上がるということなのだから。
<アンダーライン>
★★★★★
「自分が我が子と同じように苦しんでいる」ことこそが、母親として正しいあり方だと信じている
★★★
不安型の愛着を持つ母親たちは、人と親密な関りを持ちたい、いつも感謝されていたいという欲求でいっぱいです。
★★★★
向社会性が高まると、合理的な判断はしにくくなる。「人間性」を重視すると、それをないがしろにしたり、切り捨てたりするような、反社会的に見える選択をとりづらくなっていく
★★★
ベッキーさんは「正しい一夫一婦制グループ」の一員だと信じていたのに、「内輪から足をすくわれた」感が、多くの人たちの向社会性を刺激した
★★★★★
男性はテストステロンの分泌量が多いために、前頭葉が担っているブレーキの機能が脆弱になっていると、心ゆくまで他者を攻撃し、ボロボロに傷つけて快感を覚える、ということをやめられなくなります
★★★★★
(他人を攻撃することで)想定できる利得は、制裁を加える本人の脳内に分泌されるドーパミンだけなのです
★★★★★
集団において「不謹慎な人」を攻撃するのは、「不謹慎な誰か」を排除しなければ、集団全体が「不謹慎」つまり「ルールを逸脱した状態」に変容し、集団そのものが崩壊してしまう恐れが出てくる
★★★★★
標的を「発見」するのは妬み感情
★★★★★
周囲から承認を得る、ということは、社会的な文脈で考えれば、自らの順位が上昇するということ
Posted by ブクログ
面白かった。ネットでの匿名での誹謗中傷等がメインの本かと思っていたが、もっと幅広い、人としての話で奥が深かった。
最近本を読んでよく思うのは、人とは、日本人とは、今までの遺伝子というか、そういうレベルで刻み込まれている部分が多いのだなということ。
Posted by ブクログ
面白かった。SNSでよく見かける光景の裏側にある人間の感情の動きが、オキシトシンを中心に作られてきた人間社会の維持という仕組みから、どう強化され今に至るのかという流れが面白く、興味深かった。愛情深く社会的な人ほど、同調圧力に流されやすかったり他罰的になるというのが、とても皮肉が聞いている。
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人はいじめをやめられないと被る部分があり復習のようだった。不倫の本に書かれてる不倫バッシングについても被る部分がある。
自分は協調性のある人間だと思うから本に書かれてるような実験されたらきっと同じことをするんだろう。
オキシトシンは嫉妬を生み出す。争いに勝ち続けて生き残った遺伝子をもつ私たちは戦いが好き。
今の世の中の平和を保つために異質を排除する。
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オキシトシンは愛情のホルモン。愛があるから自分がもつ正義のために、時には残酷なこともできる。日本人は資源が少なくて育てるのが難しい米をそだててきたから、災害が多い国に生まれたから、協力しないと生き残れない。同調力が高い(=自分で決定できない。責任を持ちたくない。脳はもともと選択したくない楽な方を選ぶので、楽に生きたい。)ので、その集団の中の正義から逸脱した出る杭を打つ。正義のために行動してるから、疑問もない。
オーストラリアで過ごしていて、日本人の性分が嫌だった意味がわかったけど、わたしもつくづく日本人だなと感じる。
自分で選択して、責任のある人になりたい。他人の決定したことを外の安全なところから、あーだこーだ言う人にはなりたくないなと感じた本でした。
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人間的である、愛が深いからこそ憎しみが生まれ、戦争が起こる……他に排他的になる気持ちを遺伝子や脳内物質や行動原理から読み解いてく一本。
自身や他人に当て嵌めてみて、よい気付き、悪い気付きが多分に得られる本じゃないでしょうか。
後半に描かれる、脳はなるべくサボるのが好き、思考停止している時の気持ちよさに言及していますが、自分も割とその気があるので、自分の意思、意見をなるたけ育てていくようにしたい…
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「シャーデンフロイデ」とは人の不幸は蜜の味的な快感の事であり、この快感には脳内物質オキシトシンが密接に関係しているらしい。
愛、正義、神、宗教などといった名の下にネットが荒れる、イジメ、左右の分断、戦争などが引き起こされる仕組みを脳科学的に論じたのが本書。
結構、勉強になりました。
著者の中野信子さんはテレビのコメンテーターとして拝見する事があります。
創価中学、創価高校の出身ですね。
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「人間性」や「サンクション」など、基本的に人間は性善説で自らを良い人だと思っている。
だから、客観性を欠くのではないか。
オキトキシンの影響である、シャーデンフロイデにより、いじめや排除が起こる。
ホルモンの分泌は介入できないので、その前提となる正義感や視野の広さに介入したい。
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シャーデンフロイデという言葉をよく知らなかった私だが、本書の内容には共感する部分が多い。中々言い出す事を憚るような、人間性の悪い側面であってもズバズバと躊躇なく言葉で表舞台に引き摺り出していく筆者の説明には爽快感さえ覚える。そうだ、人間は元々長い歴史を生き抜いてきた種族であり、それは綺麗事ばかりではない汚い側面や本能的な行動、思考を持つことは不思議ではないと感じる。勿論身近な人間同士、相手を思いやり手を取り合って生きる事も、そうした人間社会で無闇矢鱈に他者を排除せずに無駄な犠牲を払わずに済んだ、という事もあるだろう。だが、長い地球上の生命の営みに於いては、時には食うために他者をやっつけ、より強いものが生き延び、そして強者のDNAが受け継がれていく事が、今の人類の発展をもたらした事も間違いない。一度人類よりも強者が何処かから現れれば、弱い人間だけの世界はあっという間に消えてしまうだろう。人間は自己の命を繋ぐために、時に凶暴に時にエゴイスティックに生きてきた生物であると考える方が自然だ。
そしてそれを可能である理由は、あらゆる生物の中でも優れた脳を持ち、それに従う生き方を実践してきたからだと言える。脳は様々な物質を出して、人の行動をコントロールしている。それはアドレナリンであったり、ドーパミンであったり、本書に登場するオキシトシンもその一つである。オキシトシンといえば幸せホルモンとして一時期有名になったが、人が幸せや快楽を感じる瞬間はオキシトシンの分泌量に関係し、それに大いに支配されている。よく知られたところでは母親の子供に対する愛情であったり、恋人への愛がそれにあたる。そして人間が生きるために形成してきた同族意識であり、日本人に特徴的な同調圧力も、そうした仲間に対する強い意識が影響する。
本書は他人の不幸すらも快楽を覚える、人間のあまり見たくない側面から話をスタートさせるが、最終的には人間の仲間意識や他人に合わせた方が楽だと感じる、脳のコスト計算にまで話が及ぶ。またそうした中から行き過ぎたサイコパスの話も登場し、読み手を飽きさせない点ではいつもの中野節炸裂といった内容だ。様々な心理学的な実験事例もその内容の補完材料として役に立つし(多くの心理学の書籍に登場するようなメジャーな実験であるものの)、改めてそれら実験の結果と照らし合わせてみても、確かに人間とは利己的で集団に惑わされやすい生き物であると感じる。そして本質的には、他人の不幸すらも幸福に感じてしまう側面は、私だけでない人ならば誰もが持つ感情かもしれない。
本書では集団が目標達成するために役立つ考え方や、どのようにしたら組織が結束できるのかといったアイデアも抜き出す事に繋がるような内容も含まれる。ビジネスでリーダー的な役割を演じながら行き詰まりを感じる方にも参考になるかもしれない。
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シャーデンフロイデには愛を深める脳内物質オキシトシンが深くかかわっている。
人間は社会的生物であるため、社会的ルールを破る相手を攻撃することで自分の所属する社会への愛を感じ、同じようにオキシトシンを分泌してしまう。オキシトシンは性行為にも匹敵する快感をもたらすのだ。これにより社会的である人ほど正しくない行為を行う人を攻撃したくなる。ネット上でのサンクション、不寛容が増えている原因もこれである。また日本人は特に社会のルールから逸脱した人に対する不寛容な遺伝を持っている。とのこと。
さて、内容的には非常に面白かったのだが、文字数がかなりスカスカ(まぁこれは良いだろう)。また、先天的な遺伝が原因であれば、万人が意識しない限り手の施しようがないではないか。
脳科学者に対してはまだまだ個人的には懐疑的なところもある。
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シャーデンフロイデとの題名ではあるが、それ自体の話は少なく、オキシトシンを中心とした心理学に関する話題を扱った本。心理学の基礎講座みたいな感じである。
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嫉妬や妬みを感じる人の失敗に快感を覚えるような状態がオキシトシンと関連しているという内容の本です.
本に出てくる科学的な内容の解釈に極端な部分があります.例えばDRP-2の多型が保守的かそうでないかという人の性格を決定するような記述がありますが,DRP-2の多型一つでそう言ったことが決まるわけではないと想像します.これがアメリカの二大政党制と絡めて書かれているので,こういったところは賛同しかねる部分です.
しかし,日本社会の生きづらさの原因の考察であったり,日本が国際社会で存在感を示すための方向性であったり,そういった内容には納得されられるところがありました.
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"安らぎと癒しの幸せホルモン"と呼ばれるオキシトシン。人と人のつながりを強め、愛着を形成する働きがある。オキシトシンは触れ合うことで分泌が増えるため、男女の性行為によってもお互いの愛着が深まる。男性の場合は射精の瞬間に、女性の場合は子宮頸部を刺激されることで、オキシトシンが分泌される。そのため、女性は性行為を持った相手に対して愛情を深めやすい。
一般的に女性はセックスをした相手に執着を持つ傾向があるが、そういうことか、と膝を打った。ホストの枕営業は脳科学的に正しい行いだったんだな。
タイトルの「シャーデンフロイデ」だが、まず自分よりも上位の何かを持っている人に対して、その差異を解消したいというネガティブ感情「妬み」がある。この「妬み」はさらに「憧れ」と「良性妬み」と「悪性妬み」とにカテゴライズされ、「シャーデンフロイデ」は「悪性妬み」を指す。
「憧れ」は、尊敬と相まってもはや相手に対するネガティブ感情ではないものに変化したものであり、「良性妬み」は、自分を鼓舞し成長する原動力となるプラス感情であるのに対し、「悪性妬み」は、相手を引きずり下ろして自分と同じか、自分以下の状態にしたいというネガティブ感情である。この「悪性妬み」は、攻撃者の匿名性が保たれる場合は特に有効となり、近年問題視されるネットリンチがこれに当たる。
妬まれてしまったと感じたときには、こうした妬みのサブカテゴリを念頭に置いて、自分の振る舞いをうまく演出すると攻撃を回避できる可能性が高くなる。
シャーデンフロイデには、既存の集団や社会を守る働きがある。既存の社会を壊そう・変えようとする人の台頭を許さないというのは、生物種としてのヒトに仕組まれた特性なのだ。自然災害の多い国で暮らす日本人は特に遺伝子的にこの傾向が強い。
興味深かったのが、決めごとの多い夫婦ほど離婚しやすい傾向にあるということ。二人で決めた「こうあるべき」からひとたび相手が逸脱すると、そうした相手を許してはならないという利他的懲罰の感情から逃れられなくなるという。
自分の意志だと思って取った行動の大部分が、実はただ脳内物質によって突き動かされた結果なのかもしれない。これは頭の片隅に置いておこう。
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人の不幸は蜜の味。その感情は何処から発生するのか、簡単に分かりやすく解説してくれた本。
集団への愛着が殆どない私はオキシトシンが足りないのかもしれない
Posted by ブクログ
意思決定したいタイプの人間と、そうではない人間が存在する。それは上位でも下位でもないのか?
自分を理解して欲しい、、→自分を決めて欲しい、自分で決めたくない、何か決まっていて欲しい、導いてほしい
脳は楽をしたがる。
人にゃ人の地獄あるんな
人間の本性的に足の引っ張り合いをしてしまいそうな、我々のセクショナリズムをを防止しているのは、社長という各部署共通の仮想敵が存在しているからである。
社会的報酬、承認欲求