中野信子のレビュー一覧

  • ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)

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    いじめのメカニズムを体内化学物質や研究結果等の科学的根拠を交えて解説している。

    精神論でなく科学的根拠があるのは分かりやすい。合間合間で"でしょうか"といった曖昧な表現や著者の個人的な推論が混じってはいるが、それは不確かなことを断定的に書かない著者の誠実さと受け取った。

    いじめは脳に組み込まれた機能であり、人間の生理的な現象であるというメタ認識をもっておくことは確かに重要だと思った。

    もとよりいじめは集団の害となる者を排除する有益な機能である。男性の社会的報酬を求める性質はその上で有益に働いてきたのだろう。
    獲得可能性と類似性が嫉妬の原因になるのは自分自身よく分かる。

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    2025年06月01日
  • 新版 人は、なぜ他人を許せないのか?

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    人間て面白いなと思いました。

    多様性とはよく聞くけれど、一個人の中にも多様なそして矛盾する価値観が存在しているということは、目から鱗でした。

    それならば、この世界は多様性、矛盾に溢れているのは当然ですよね。

    著者の、「包み込む」という言い方がとても優しくて感覚的にわかりやすかったです。

    とにかく前頭前野を衰えさせないよう、
    いろんな出来事やいろんな考え方、いろんな人たちをカテゴライズすることなく、そうかそうかと包み込める余裕を持っていきたいものだと思いました。

    そして、いつでもメタ認知できる自分でありたいです。

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    2025年05月31日
  • ニッポンの闇(新潮新書)

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    デーブ・スペクターと中野信子の対談本。

    デーブがニッポン通なので、文字通りニッポンについて外国人の立場から分析しており、比較文化論として勉強になった。

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    2025年05月31日
  • エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術

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    京都も中野先生も大好きです。
    しかし、エレガントに毒を吐くというのは非京都人にとっては、難しいですね…。

    負けて勝つ、49対51というところがすごく腑に落ちました。
    あの番組でよく目にするにこやかな先生が数々の修羅場をくぐってこられた方の言葉だなと、しみじみと感じました。

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    2025年05月28日
  • メタル脳 天才は残酷な音楽を好む

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    「ヘヴィーメタル(メタル)好きに悪人はいない」という考えは何年も前から自分の中では謂わば「常識」となっています。
    しかしながらメタルは、「血、死、暴力、呪い、嫉妬、裏切り、破壊、怪物、悪魔 といった言葉が頻出する、どう贔屓目に見ても危ない音楽」で、メタル好きはクラスの中で「あいつ、近いうちになんかやるかもよ……」と思われた浮いた存在だったりしました。
    この文脈で「メタルは『反社会的』ではなく『非社会的』」で「非社会的であることが強い『個』を育む」という見解が中野博士から出されてます。さらに非社会的なつながりがある「メタルファンは『裏切り』に敏感な人たち」で、結果、「メタルは『正義』の感覚を醸成

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    2025年05月25日
  • 人は、なぜさみしさに苦しむのか?

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    1人じゃないから1人でいられる私だけど、いつか本当に1人になった時は寂しいだろうな…という漠然とした不安がずっとあって手に取った本

    寂しさを感じるのは弱いからじゃないらしい!
    人間はもともと集団で暮らす社会的生物。
    寂しさを感じるのは生存するための防衛反応で本能!
    頑張ってどうこうなる話じゃない!
    これが分かっただけでかなり心が軽くなった〜読んでよかったよ〜

    他にも脳の成長過程、1歳半までにソロ好き人格が決まる、 2040年には日本がソロ国家になる、冬季うつは本当、などなど面白い話も多かったです!

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    2025年05月16日
  • 世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた

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    世界中の人々の考えが知れた。日本人と考えが異なることで納得できるものも受け入れられないものもあった。

    自分が取り入れたいことは【やらないことリストの作成】である。目標達成に向けた必要なことのみに取り組むことが大切だと感じた。

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    2025年05月11日
  • まんがでわかる正義中毒 人は、なぜ他人を許せないのか?

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    相手に対して共感的に振る舞い、尊重し、認めていくという高度な機能は、相応の刺激(教育)のもと成熟するまでに25〜30年くらいかかる一方で、加齢、アルコール摂取、寝不足等で簡単に機能が低下(前頭前野が萎縮)してしまう。

    加齢による前頭前野の萎縮を遅らせるには、小さくていいので常に新しい体験をすること、心身の余裕を持つことなどが効果的。

    自分や他人に「一貫性」を求め(すぎ)ない、自分とは違う考えをすぐに拒絶するのではなくいったん受け止める。

    「正義中毒」に陥らないようにするためには、
    人を許せない自分や他者を、人間なのだから仕方がないと認める一方で、自分の言動を客観的に見る習慣を身につけるこ

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    2025年05月04日
  • 新版 科学がつきとめた「運のいい人」

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    運が良い人の理由を科学的な根拠を持って説明した本。大変勉強になった。

    (キーワード)
    ランダムウォークモデル
    心理学の割れ窓理論
    自己一致の状態、
    新奇探索性(高い人は自分を大事にできる)
    オキシトシン記憶と学習能力を向上、
    人はちょっとリスクのあるギャンブル性の高いものを好む。(例つれない異性の方が気になってしまう)
    ゲーム理論、しっぺ返し戦略(社会性のある品の良い戦い方)
    社会的報酬(相手を褒める事は、社会的報酬を与えること)
    相手からのお礼は快く受け取る(借りを抱えた不安な状態でいることになる。)
    自分の幸せなもの指しを持つ。

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    2025年05月03日
  • 新版 科学がつきとめた「運のいい人」

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    運の良い人には、秘密があった。そもそも、考え方のベースや行動様式に違いがある。そして、運を運だと気づいて掴むことができている、のだそうだ。
    今日から、自分は運が良いと口にすることにしようと思う。

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    2025年04月24日
  • 新版 科学がつきとめた「運のいい人」

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    とても読み易く、たくさんの納得が得られた本でした。
    運のいい人は日々の行動や考え方で、自ら「運」を引き寄せているのですね。

    「運」の良い人は、自らを中心にすえ、主体的に考え、行動していること。
    自らが中心ではあるが、その行動は他を思いやるもので、利己的な行動はしない。そして、自らの大きな目標と他の人のために日々祈っている。

    仕事をしていると、細かなことがストレスになり、思い悩み、落ち込むことがあります。
    細かな事より、大きな目標を胸に、周りの人のことを思い、主体的に行動し、「運」を引き寄せて行こうと思いました。

    良い本でした。
    ありがとうございました

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    2025年04月24日
  • ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)

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    脳科学者「中野信子」的、ヒトのいじめ体質を言及した一冊。
    ・いじめのメカニズム
    ・いじめの集団心理
    ・近年の話題に上がったいじめを交えた解釈
    など、いじめに対しての脳科学を交えた内容となっている。

    この本を読んで思ったことは、中学時代に学校で言われたことで、
    1人よりも集団の時にいじめが発生しやすいってことが書かれていて、
    それについても解釈されていて、納得というかそうなんだという感覚になった。
    集団心理的なことなのだろうか、仲間に入れない人はいじめられ、仲間でいるため
    に、いじめをしてしまうということ、その反面でいじめのリーダーが
    いじめの対象になることも言及していて、自分が中学の時代は、

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    2025年04月20日
  • 女らしさは誰のため?(小学館新書)

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    要は、男女問わずみんなに好かれる「いい子」になろうとすると、自己決定権を手放しがちになるんだよ。自分の意思より親や社会の期待を優先して、職場では同僚から嫌われないように、上司の機嫌を損ねないように振る舞う。割を食っても、頑張る。女性の場合は女らしさの社会規範に従い続けていくと、誰かにとってのベストサポーターにはなれるかもしれないけど、自分は何がしたいか、どう生きたいかを自由に考えて決めるのが難しくなることがあるよね。自分のことなのに裁量できなくなっちゃう。

    「若さ」や「美人」のように、一般的に「得」と世間にみなされているものは、ほとんど長期的には使えない価値なん

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    2025年04月08日
  • 感情に振り回されないレッスン

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    面白かった。
    きっと著者はかなり生きづらかったのだろう。

    表現はマイルドだが、本書からは思考停止できて生きている羊のような人間に対する軽蔑や怨恨、諦観を感じる。

    優しくて品のある理路整然とした明瞭な文体の裏に猛毒が仕込まれているようで、小気味が良い。
    恐らく著者はわかる人にはわかるような書き方をしている。
    ものすごく頭の良い人なんだろう。

    そんな非常に知能の高い人物が猿並みの人間たちに囲まれて異常者扱いされることは筆舌に尽くしがたい屈辱だったことだろう。
    「おかしいのはお前らだろうが」と

    男女論のところはちょっとバイアスがかかりすぎなんじゃないかとも感じたが、著者の年齢を考慮すると、そ

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    2025年04月03日
  • 新版 科学がつきとめた「運のいい人」

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    運のいい人ってどんな人だろう。
    運がいい、運が悪いなんてよく言ってるけど、
    運•不運というのは、誰の身にも公平に起きている。
    運をキャッチしてどう活かせるか。
    そこが違うのか。
    結局は考え方一つで良い方向に向かっていくんだろう。
    自分を生かす。
    自分を大切に扱う。
    自分は運がいいと思い込む。
    普段自分のことは後回しになっていたが、これを機に自分の事を考えようと思う。
    意外だったのが、
    まじめで、疑うことを知らず、人の話を素直に聞けて、責任感が強い人。
    このような人は、運の悪い要素を兼ね備えているそう。

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    2025年04月03日
  • 人は、なぜ他人を許せないのか?

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    「人は、なぜ他人を許せないのか?」
    SNS社会の誹謗中傷。中野先生が脳科学の視点で切り込む!

    ✅正義の制裁はドーパミンがバンバン出る
    ✅人間の脳は対立するように出来ている
    ✅韓国人は皆同じに見える(外集団同質性バイアス)
    ✅バイアスは脳の手抜き(考えなくて済む)

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    2025年03月29日
  • ペルソナ 脳に潜む闇

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    ずっと書店に平積みにされているのを気になっていた本。
    最初は自分語りの本かな〜と思い読み進めると、最後にはなんだか中野信子さんの抱擁を感じるようで…
    孤独だけど生きれると思える本だった。

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    2025年03月26日
  • 咒(まじない)の脳科学

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    確かに指摘されているように、人は意識的または無意識的に 多くの見方、考え方に縛られているのだろうと思う。だからこそ それがあるのを意識しながら より良い方向に修正?修整?していこうとするのが、知性というものだろうか。

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    2025年03月16日
  • 不倫

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    結婚、恋愛、性愛は別というのがしっくりきた。自分が不倫するなら相手がするのも許せないとおかしい。ヨーロッパの価値観がもっと広がる方が社会にとってはいいだろう。日本では難しいと思うが、、。

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    2025年03月15日
  • 世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた

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    よくある系だが面白い表現はしばしばあって面白かった。以下について明日から実践してみます!

    ·ニコニコしながら主張は通す
    ·楽観主義がいい。ただし、なんとかなるではなく、やればできるという考え方
    ·常に流れ星に祈れるように常に自分の夢について考えておく
    ·暗記は感情とセット

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    2025年03月03日