中野信子のレビュー一覧

  • 科学がつきとめた「運のいい人」
    運というものは、天や神が一方的に各自に与えるもの、その人が元々持っているもの、と考えがちだが、その人の考え方やと行動パターンによって変わるものであることを、脳科学者の視点で説明した一冊。
    ①他人や一般的な考え方ではなく、自分なりの目標と目的をもって、大事と思うことを継続すること、②運がいいと思い込む...続きを読む
  • ペルソナ 脳に潜む闇
    現在から過去に遡っていく語り方に夢中になった。

    人間には掘り下げて行くことで否が応でも浮き彫りになってしまう領域がある。
    素直に遡っていったら、きっと見えてきてしまう…

    本当はそこの領域をもっと読んでみたかった。
    でもそんなことしたらその先は狂気の世界かな。
  • 女に生まれてモヤってる!
    珍しくタイトルに惹かれて衝動買いした本。
    ジェーン・スーさんの本はいつか読みたいと思っていた。

    自分自身、幼少期は男に生まれたかったという強い思いがあったけど、最近は女性であることに楽しさも感じつつある。それでもやっぱり不当に扱われたり理不尽なことが多い毎日で(何も、すべての原因が「女だから」とい...続きを読む
  • パンデミックの文明論
    新型コロナウイルスの世界的大感染を基に鑑みる現人類の在り方、思想、または中世ヨーロッパにおける生活様式に至るまで、日本に住んでいるだけでは知り得ない知識がふんだんに盛り込まれていました。ポルトガルのリスボンの鍼灸院にボブ・ディランが飛び入りできたというエピソードは衝撃でした。腰は大切にしないとですね...続きを読む
  • シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感
    オキシトシンは愛情のホルモン。愛があるから自分がもつ正義のために、時には残酷なこともできる。日本人は資源が少なくて育てるのが難しい米をそだててきたから、災害が多い国に生まれたから、協力しないと生き残れない。同調力が高い(=自分で決定できない。責任を持ちたくない。脳はもともと選択したくない楽な方を選ぶ...続きを読む
  • 「超」勉強力
    中野信子先生の“現生人類は美しいと感じる感覚をもっていた”という仮説が興味深かった。一概には説明不可であろうが、その美的感覚をもたなかったためにネアンデルタール人は滅んだのだろうか。
    現生人類が生き残ったということに、見えない何かに価値を感じ信じる人間本来の強さや恐ろしさを改めて感じた。
  • ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)
    いじめの進化的な機能を考察した上で、対症療法的にいじめを抑止し、どうたち振る舞うといじめを受けにくいかが非常に簡潔に紹介されている。ただ、共感によっていじめは起きるのだ、という説明は納得できる一方、サイコパスは脳が冷淡だからいじめに関わらないというのは直観に反するように思った。どうせなら例証的データ...続きを読む
  • 生贄探し 暴走する脳
    題名にギョッとなりましたが.日本人ね…納得…。ってなる本です。中野信子さんを初めて読む方におすすめ。
  • ペルソナ 脳に潜む闇
    笑っていることが希望を持つことが前向きでいることが大切とか、当たり前とか、自分らしいと思っていたけれど、どこかで窮屈な思いをしていて辛かった。この本を読んで辛い気持ちも受け入れようと思った。
  • 脳はどこまでコントロールできるか?
    妄想することは有効、と言うようなことを脳内物質やこれまでの研究内容からわかりやすく解説。男女差、人種差なども脳の構造の遺伝的な違いが影響するが、環境やトレーニングにより変わる。仕事でドーパミンが出るようになると良いなぁ。
  • まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない
    ベースが漫画で読みやすく、すぐに読み終えられた。するすると内容が入ってきて、いじめが起きるメカニズムだけでなく、具体的な回避策まで分かりやすく書かれていてとても参考になったし、興味深い内容だった。
  • 「一人で生きる」が当たり前になる社会
    独身者が今後増え続け、やがて多数派になる。その時は結婚する行為自体が稀有な行動となり、強い意見も出なくなる。人口も減り続けると当然経済も小さくなってしまう訳で、人類はどこへ向かっているのだろう?と心配になってしまう。内容はとても面白かったのでもう一度読んでみたいと思った。
  • 不倫
    難しい用語(ホルモンの名前など)が多く頭の中がはてなマーク状態でしたが、どうにか読み切りました。不倫はホルモンや遺伝子が影響していること、また美味しいとこどりの人達を許さない風潮が不倫バッシングを生んでいるんですね。婚外子が認められて社会が受け入れられている国があると聞き、驚いています。日本ではまだ...続きを読む
  • ペルソナ 脳に潜む闇
    中野さんの脳内を少し見れたように感じる本。彼女が感じてきた生きづらさ、孤独感を淡々と、そして少し毒を持って記してくれている。
    女性に向けられるステレオタイプや学びは人生を豊かにするという部分に共感。他は、興味深く読むことができた。
  • 空気を読む脳
    「なぜこんなことをしてしまうのか」を脳科学の視点から言及するトリビア集。

    ・よかった編
    「おわりに」
    愛・情・絆・感動・・・周りが高揚し酔いしれる法則が理解できなかった著者の、人生生存ゲームについてが語られる。いきなり個人的な話が始まったが、こんな風にゲームとクリア条件について自己定義したことって...続きを読む
  • サイコパス
    何故私がこの本を手に取ったのか。常日頃、よくそんな酷いことを平気で出来るね!良心の呵責ってものが無いのだろうか?!と怒り心頭していたところ、この本に出会った。サイコパスって良心の呵責、反省無く、自分に都合の良い理由を後付け(要するに体の良い言い訳)をして自らを正当化する人達、その言い訳も最早他人を納...続きを読む
  • 空気を読む脳
    とても丁寧な言葉遣いで人生の選択における様々な心理や葛藤や選択を表現されているので、内容は過激だが落ち着いた凪いだ気持ちで読めます。

    サバクトビバッタが孤独相から群生相になるのはセロトニン分泌が増加することが原因。後脚を刺激することでセロトニンが増加。そして変容するらしい。2009年の研究。

    ...続きを読む
  • シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感
    人間的である、愛が深いからこそ憎しみが生まれ、戦争が起こる……他に排他的になる気持ちを遺伝子や脳内物質や行動原理から読み解いてく一本。

    自身や他人に当て嵌めてみて、よい気付き、悪い気付きが多分に得られる本じゃないでしょうか。

    後半に描かれる、脳はなるべくサボるのが好き、思考停止している時の気持ち...続きを読む
  • 科学がつきとめた「運のいい人」
    運がいい人は、マイナスの出来事が続いても簡単にゲームから降りない。負けが続いているときには最小限の損失になるよう努力し、次のチャンスに備える。
  • 空気を読む脳
    日本人はセロトニン(安心になる物質)トランスポーターが少ないため、遺伝子レベルで不安感がつよく、まじめで自己犠牲をいとわない。、、まさに自分!嫌だ〜。南欧に生まれたかった。

    ある意味、遺伝子で脳が決まってくるわけだから、人生、努力より遺伝子で決まってくるんですね?という話なのだが、一方で、人を育て...続きを読む