不倫

不倫

896円 (税込)

4pt

不倫は危険です。ひとたびバレれば、容赦なくマスコミやネットでバッシングされます。有名人でなくても、社会的信用や家庭を失い、慰謝料など経済的なリスクも多大です。しかし、失うものが大きいとわかっているはずなのに、なぜ多くの不倫カップルがいるのでしょう?

近年の脳科学の劇的な進歩によって、「人類の脳の仕組みは一夫一婦制に向いているわけではない」ということがわかってきました。人類の祖先を含む哺乳類の多くは一夫多妻や乱婚でした。一夫一婦制が人類社会に根づき、「不倫=悪」という倫理観が出来たのは、長い進化の歴史から見るとごく最近のことです。今でも私たち人類の約5割は、「不倫型」の遺伝子を持っているのです。

また、私たちの生活には直接関係ないのに、有名人の不倫が発覚するやいなや「バッシング祭り」が始まるのはいったいなぜなのでしょう?

そこには、共同体の「フリーライダー」を検出して社会的制裁を加えたいという人間の本質的な欲望があります。「ズルをしておいしい思いをしている人」に敏感に反応し、そうした人を叩きのめすことが「正義」と信じて、バッシングを繰り広げるのです。バッシングには快楽がともなうという仕組みも、脳に備わっているのです。

本書は脳科学における最新の学術論文と科学的エビデンスをもとに、不倫をめぐる謎を解き明かします。興味深い動物実験、今では禁じられた危険な実験、歴史に残る不倫物語なども豊富に盛り込まれ、サイエンスに疎い読者も飽きさせません。

美人すぎる脳科学者による刺激的すぎる一冊!

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不倫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    脳科学者が最新科学を使って説明してくれると説得力がありすぎる。
    不倫は叩かれて当たり前って思っていたり
    本当は倫理的にちゃんとしたいって自分を責めてしまいがちな人にもおすすめしたい本。
    結婚の矛盾とか
    不倫はなくならないし不倫バッシングもなくならないっていう矛盾といかに付き合っていくか
    その矛盾を矛

    0
    2023年04月28日

    Posted by ブクログ

    脳科学者である著者による「なぜ人は不倫をしてしまうのか」をテーマにした本。
    脳科学だけではなく、認知心理学、社会学、生物進化学といった広範な理論からこれを明らかにしようとする。想像していたよりも深遠なテーマだった。

    簡単に要約する。
    人類をはじめとする哺乳類のスタンダードは、一夫多妻若しくは乱婚で

    0
    2022年11月01日

    Posted by ブクログ

    タイトルは「不倫」だけど、人類の生き方やあり方を述べた書で考えさせられる一冊だった。
    日本は生殖に対して非常にネガティヴで、その方法を変えない。
    ヨーロッパのように結婚や生殖のあり方を見直す時に来ているように思える。
    このままでは、日本には外国人が増え日本のあるべき姿が消えてしまうのでは無いだろうか

    0
    2018年11月18日

    Posted by ブクログ

    結婚、恋愛、性愛は別というのがしっくりきた。自分が不倫するなら相手がするのも許せないとおかしい。ヨーロッパの価値観がもっと広がる方が社会にとってはいいだろう。日本では難しいと思うが、、。

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    一人の人とずっと生き続けなければならない、他の人と関係を持つのはダメだ、という縛りのある結婚制度にずっと疑問がある。
    村田沙耶香の「清潔な結婚」のように、家には性生活は持ち込まず、性は家の外でする(不倫のように)、という世界があってもいいのでは?と感じている。

    不倫をされた方は「裏切られた」という

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    不倫をするのは「不倫遺伝子」があるためらしいです。一夫一婦制というのは、人間の性質上あってないそうです。
    やっぱり人間って動物なんですねー。
    個人的には、不倫についても、色々な意見があっていいかなーと思います!
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

    0
    2022年08月04日

    Posted by ブクログ

    「不倫は悪」と道徳とか倫理面だけで過剰に言われることに疑問を持っていたからとても読みたい本だった。実にわかりやすい。
    科学的に言われるとすっきりする!最高!!

    0
    2021年06月03日

    Posted by ブクログ

    一夫一婦型に向いてる遺伝子は全体の半分
    当然、種の保存が優先される状況なら不倫型の方が正となる

    結局自分が脳科学とか中野さんの著書に惹かれてしまうのは
    社会常識なんて世の流れや最新の研究によってコロコロ変わるもんだ、ってのが主張されるからなのかもしれない。

    そんくらい

    0
    2021年03月12日

    Posted by ブクログ

    なぜ不倫はなくならないのか・・・不倫遺伝子、人類の歴史的観点での説明。
    不倫バッシングはフリーライダーへの制裁。

    まぁ、そんなもんだろうなの感。

    それよりも、少し論点がずれたような気がした「日本社会は急激な用紙高齢化が加速化しています。少子化対策を考えるのであれば、はたして不倫バッシングに明け暮

    0
    2021年02月20日

    Posted by ブクログ

    中野信子さんの著書は2冊目だが、とても興味深く読んだ。
    不倫を脳科学の知見でとらえたもの。
    生まれつきそういう遺伝子を持った人がいる。
    人間の愛着スタイルには「安定型」「回避型」「不安型」の3つがある。恋愛や性行動もこの愛着スタイルによって異なる。
    不倫も、不倫バッシングもなくなることは無い。
    この

    0
    2021年02月14日

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