中野信子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読み、「楽しい」と「幸せ」は似ているようでまったく違う感情だと気づかされました。
「楽しい」は刺激が強く、人生に濃い味を与えてくれます。友達と笑い合う、挑戦が成功する、評価をもらう、できなかったことができるようになる。
そうした瞬間には躍動感や達成感、承認欲求の満たされる感覚があり、ドーパミンが大量に分泌されます。
一方で、「幸せ・幸福」はもっと静かで薄味です。のんびり、平和、ほっこりとした穏やかさ。強い刺激はないけれど、じんわり心が休まる感覚です。
本書を通じて自分の人生を振り返ると、私はお恥ずかしながら「楽しい=刺激」を優先するタイプでした。
お金、恋愛、セックス、美味し -
Posted by ブクログ
オーディオブックで
3倍速で聴き流してしまったのので、実際に本を手に取って再度読みたい。
上手にキレなくちゃ!
以下、オーディオブックの概要から
↓↓↓
「"キレる人・キレる自分"に振り回されない
本書では、"キレる"という感情について、「なくすべきもの」とネガティブに捉えず、脳科学的に分析しながら具体的な対処法・活用法を考察していきます。
ここ最近、高速道路での悪質なあおり運転(ロードレイジ)、児童虐待、モンスターペアレント等、怒りを抑えきれずに社会的な事件につながるケースが数多く起こっています。
そこで、「"キレる”という感情は、人間に -
Posted by ブクログ
これは面白い!
ゾンビというエンタメフィクションを軸に脳科学と社会学それぞれの見地から、現代社会の息苦しさを紐解きながら、幸福とは何かということを考えさせてくれる。
対談形式であるがそれがとても楽しそうで、著者と年代が近いこともあり、一緒にテーブルについて、話に参加したくなるような本でした。
脳は案外サボり癖があり一方で刺激を求めることは、色んな本で読んだことがあるけど、それをsns選挙活動や、炎上と絡めて考えたことは、恥ずかしながらあまりなかった。点と点が結ばれる感覚があり、本書でも取り上げられたクリスティの「春にして君と離れ」の描写と図らずもリンクしていたことが嬉しかった。
学術書では全然 -
Posted by ブクログ
文庫版あとがきにて
『「答えがない」からこそ「考えること」を止めない』
新書を最近読み始めた自分には、この言葉に中野さんの言いたいことが集約されているように感じられた。
正義中毒になってしまうことは、人間なら大なり小なりあるもの。
何も知らないと、盲目的に自分の正義を信じるのみで、まさに終わりのない戦争状態に陥ってしまう。
明確な対処法がなくとも、「正義中毒という状態があるのだ」と知っているだけで、ふとしたときに一歩引いて俯瞰することができる。
それは、小さいようでとても大きな一歩ではないかと思うし、これこそが新書を読む醍醐味だと思った。 -
Posted by ブクログ
ネガティブに捉えがちな
さみしさ、という感情
「人類すべてに備わった性質、新奇探索性、
リスクを冒してもなにかにチャレンジしようとし
現状に満足せず、あえて厳しい環境へ
刺激を求めるかのように飛び込んでいく。
年齢に関係なく、もやもやしたさみしさを力に
転換して新しいことにチャレンジするということが
人生の局面で起こることがある」
さみしさが、バネになり、力になり
物事にチャレンジしたり
物事をすすめる推進力になったりするのかも。
周りをみると、なぜこの時期にこのチャレンジ?
という人もいたりする。
○○がやりたい!世のため、自分の使命のため!
などということもあるが
さみしさも潜んでいる可 -