中野信子のレビュー一覧
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ネタバレ「受け身を学べば、失敗は怖くない」
この本から1番大切だと思った一節です。バイアスの含まれた言葉は、パンチ力があり、自分への攻撃力が高く、そして信憑性に欠け、時には人権侵害に近しいことを含む可能性がある。自分ができるバイアスの対処法はワンクッション挟むことではないだろうか。攻撃力が高いのならば、メガネを変え、言葉への見方を変える。信憑性に欠けるなら正確なのか調べ潰す。人権侵害に近いしことならば、反面教師にして、次世代に正しいことを伝える。
自分の脳みそは自分が思っているよりも性能が良くない。便利な現代だ。使えることは使い、自分にとってまっすぐ誠実に生きたい。 -
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よくTVで拝見する有名人。たまたま会社で講演を聞かせていただきました。
参加前に読みたかったのですが、とてもわかりやすく、脳科学への興味が深まる一冊でした。入門書のような感じかな。
・「よい祈り」をつづけると、よい方向に変わる
・祈りは惰性になりやすい
・利他行動は、脳にとって「快感」でもある
・困難を乗り越える達成感を、脳は喜ぶ
・何歳になっても、人は変われる
目次の抜粋ですが、面白そうでしょ。面白いんですよ。
『人は一人で生きているのではなく、他のすべての人と関わりをもち、支え合って生きている ー そのような考え方を突きつめていくならば、自己と他者との間に決まった境界などないことにな -
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昨今のSNSに溢れかえっている「正義中毒者」のメカニズムについて詳しく書かれていていた。
正義の盾を背に暴れ回る匿名の人間達。
根本の原因はドーパミン。気持ちよくてしょうがないのだ。
俺こそ、私こそ正義の使者。世界を正していると言わんばかりにプライベートで1ミリも関係のない第3者を叩き続ける。
より深掘りすると日本人の性質に由来してくる。
日本人はとにかく迎合する。異端者は排除する。
それは日本の地形的に自然災害が多いことが大きく関わる。災害時は協力しあう必要があるからだ。異端者は消さなくてはいけない。
そしてもう一つは、自信が属するグループ外は全て敵で排除する姿勢を持っているからだ。
違 -
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ネタバレ生き延びること自体がひとつの達成
貢がせる女の常套句は「みんながプレゼントくれたのよ」バンドワゴン効果 みんながやってるなら自分もやらないとまずい
楽観主義とは「やればできる」と自分の力を信じること
「幸せになるためになにかをする。」状態が人として健康な状態ではないか。
「迷える」ということはそれだけ自分の可能性が残されているともとらえられる。
「できるかもしれない。」と脳を騙す。できると思ったらできる。
ただ悲観的になるのではなく「でもこれを乗り越えたら、またひとつ貴重な学びが得られる」自分でわざわざ不安を強めるのではなく不安を感じているのを認めながらも、それを受け止める思考の習慣 -
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タイトルは少し大袈裟に感じたが、中身はいわゆる自己啓発書。薄い本なので1日で読み終わる。既知の内容もあったが、新鮮な学びも多く、重要な要素が端的にまとめられていて分かりやすい一冊だった。
以下、特に心に残った内容を挙げる。
・相手の話をよく聞くことから始めよう。最初はとにかく相手に喋らせること。人は誰でも、自分の話をちゃんと聞いてくれると嬉しくなるもの。
・嫌がらせをしてくる人にはアドバイスを求めよう。その人に直接その嫌がらせの内容についてアドバイスを求めてみる。人間は、常に自分が正しい立場でいたいと言う欲求を持っている。あなたに対して一度アドバイスをしてしまうと、「自分が授けた知恵を正解 -
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ジェーン・スー/中野信子 両氏の対談形式で綴られる「女性」テーマの本です。
2019年刊行の『女に生まれてモヤってる!』に加筆・修正したものだそうです。
実体験をもとに現実味が濃く語られるスー氏の考えと、「人間という生き物」の在り方を俯瞰で考えて語られる中野氏の考え。
両者ともに、「あるある」と頷きながらも、ユーモアや「なるほど」と思う目から鱗の考えもあり、楽しんで読み終えました。
特に印象に残ったのは、今、様々なことで悩んでいる「個人的」問題が、実はゲームのルール(=社会構造)の問題である可能性が高い、ということ。
生物学的に見た人類の在り方が変わることによって、ヒトが生殖の考えを転換さ