中野信子のレビュー一覧
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本書は、脳科学者から見た「キレる」。
「誰も傷つけないキレ方は大きな武器」
「キレる人」「キレる自分」に振り回されずに、上手に「キレる」を運用していく方法を探っていく。具体的な対処法も示してくれている。
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第一章 損するキレ方、得するキレ方
第二章 キレる人の脳で起こっていること
第三章 キレる人との付き合い方
第四章 キレる自分との付き合い方
第五章 戦略的にキレる「言葉の運用術」
自分が特に参考になったのは第五章。
「日本語の運用力」
従来の学校教育の国語では、会話術、不快な思いをしたときの言い返し方、などは、ほとんど学習の機会はなかった -
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騙されないために
一部ご紹介します。
・人間の脳は、他の臓器と違って未完成のままである。なぜなら、生きていくための戦略変更を柔軟に行う必要があるからだ。
それ故「ココロのスキマ」は常に心の中に存在する。逆を言えば、「ココロのスキマ」が存在することそのものが「心」の条件だ。
・人間は誰でも、完璧ではなく、常に何かが欠けている。ココロもスキマだらけにできている。そして、喪黒福造は、そういったターゲットに近づき、欠落を即座に埋める魔法のアイテムを授けると同時に、絶対に守ることのできない約束を課して、最後には地獄に突き落とす。これが『笑ゥせえるすまん』という作品の基本構造。
・能力の不足は努力によって、一定の効 -
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誰でも 誰かを 「嫌う」
誰でも 誰かから 「嫌われる」
「嫌い」という感情と 付き合う、対処する方法が、脳化学の立場から述べられた書。
本書の最終ページ(p190)に、作者の一番伝えたかったであろう文章があるので、以下に引用します。
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生きていれば、誰でも「嫌い」と出合わざるを得ません。
それこそ必ず毎日ちょっとずつ出合うものであり、それらが勝手にすべて解消されるということもないので、少しずつ溜まっていくこともあるでしょう。
その溜まった「嫌い」を、自分に生かし、メリットに変えるのも、ストレスとしてデメリットにしてしまうのも、自分次第です。「嫌い」を分析して、転換するこ -
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がむしゃらに苦労する努力は無駄。ゴールと戦略に基づく努力は有効。生物学、脳科学的知見から成功について考察する。
成功するにも、アイデアとか発想の転換を用いるやり方がある。今の不景気な日本を悲観的に捉えてないで、だからこそできることを考えることが重要だなぁと思った。案外格差って日本では大きくないんだよって話もあった。あらゆる可能性を自分から見ないフリしてはいけないと思った。
生きているということについて、自分が生きているということは自分の遺伝子が長い生物の歴史の中で勝ち残ってきたからだと解釈できる。すなわち、自分は生きるにふさわしい能力を備えていると考えられる。これはそっくりそのままじゃない -
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「あなたの脳のしつけ方」
中野信子著 青春出版
脳はさまざまな異常を検知すべく、1つのことに集中しにくいシステムになっている。
“異常の検知“とは、脳が周囲の状態を常に監視し続け、それまでとは違ったおかしなことを発見するシステムです。(略)これを行なっているのが、大脳の内側面にある「帯状回(たいじょうかい)」という部分です。
(略)人間は注意散漫な方がむしろ“正しい状態“なのです。
(略)“警報装置“を作動させる要因をできるだけ排除する。
暑いと感情の動きが暴力的な方向に向かいやすい。集中したい時は、少し温度を低めに設定
一説によると、集中力を高めるには柑橘系の香りがよいとされています。
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<感想>
脳科学から見た「祈り」という利他的行為の効果を解説している本。祈りという言葉から、スピリチュアルな印象を持つが、内容は科学的見地から人間が他者のために行動するメリットを語っている。
<アンダーライン>
★★誰かに対して怒り・妬み・恐れ・不安といったネガティブな感情を持つと、それが社会的には「あまりよくないこと」であるとされているのを自分の脳はわかっていて、「ストレス物質」であるコルチゾールという物質が分泌されます。
★コルチゾールは脳内で過剰に分泌されると、「記憶」の回路で中心的な役割を果たす、「海馬」という部位が委縮してしまう
★前向きな心でいるとき、笑顔のとき、感謝の気持ちを持 -
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「聞きわけのいい脳」をつくるコツが書かれています。
Lesson7 強運力のしつけ方では、「ゲームを変えることとは自分が今いる環境をより自分に向いていそうで勝ち運が上がりそうなものに変えること」とされていて、「みんなに必要とされていることの方に目を向けてみることがゲームを変える際のカギになる」とされています。
転職などに応用できると思うのですが、「自分に適切な環境を見つけて幸運に生きていたいなら、探すべきは何がしたいかではなく、自分がどんなサービスを提供できるか」ではないでしょうか、と書かれています。
すごく参考になり、心に刺さった言葉です。 -
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運についてのとらえ方が変わった
生き方、心構えを説いた本。
運の良い人は基本的に考え方がプラス思考なのだとわかりました。
文章も読みやすかったです。 -
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合成の誤謬
一部ご紹介します。
・かつて、出産は命がけだった。産後のある時期、分娩時の傷からの細菌感染により、二日以上母親の熱が続く。場合によっては死ぬ。
産褥熱である。これは医師の手洗いによって、防ぐことができる。
19世紀の産婦人科医センメルヴェイスは「消毒」の重要性を明らかにした。が彼は、当時の名だたる医師から集中砲火を浴び、排斥された。
最後は、頭がおかしいと病院に閉じ込められて、そこで暴行を受けて死んだ。
人間は、理性で言い訳をしながら、感情が暴走するままに異質な主張をする者を排斥し、追い詰めるものなのだということがよくわかる。
学者や医師という科学の徒でさえそうなのだ。
・お湯に -
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笑うセールスマンの喪黒福造を題材として、脳科学で分析した人間の本質のひとつに迫った一冊。
読んでこの地獄をセールスする喪黒の恐ろしさは、相手に強制をするわけでなくもちろん脅しでもなく、無償で快楽を提供することで目的を達成すること。いわゆる騙しの要素もない。あくまでターゲットになった「被害者」が選択している。しかしこれは心理学では約束を交わしたら最後、守れないのは必然の約束であることが脳科学・心理学的解説で示される。
シンプルなだけにゲーテ「ファウスト」のメフィストフェレス以上に悪魔的で、恐ろしい。
いわゆる「脳科学者」というブランドをツールにタレント活動する人もいるが、中野氏はいつも脳科学的根