中野信子のレビュー一覧

  • パンデミックの文明論
    中野信子さんとヤマザキマリさんの対談。普段は対談形式の本はあまり読まないのだけど、この二人の対談は面白かった。ヤマザキさんはコロナの現状をイタリア人である夫とその家族の習慣などからお話をしていて、国が違うと考え方がすごく違うものだと考えさせられたし、中野さんの的確な分析などが読んでいて、心にストンと...続きを読む
  • 「嫌いっ!」の運用(小学館新書)
    嫌いという感情は幼少期から嫌いを克服するような教育によって持つことに罪悪感を持つことも多いが持っても良いんだと思えた。嫌いだと思った上で自分としての嫌いなものとの付き合い方、向き合い方が重要で排除するばかりが対策ではないと感じられるし、嫌いと思っている人は実は自分に似たパーソナリティを持っている人な...続きを読む
  • メタル脳 天才は残酷な音楽を好む

    欺瞞に満ちた社会に対して

    ・悲しい時には悲しい音楽を聴くとよい。「悲しいのは自分だけではない」と無意識のうちに感じるため、
    少しづつ悲しみが癒されていき、やがて立ち直る事が出来る。
    泣くという行為には浄化作用がある。本当に辛い時は言語化も出来ず、意識も出来ない。
    ひどい時には蕁麻疹や円形脱毛症などの症状として現れる。
    ...続きを読む
  • ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)
    いじめからは逃げるしかない

    気付き
    ・日本人はいじめが起こりやすい
    集団意識が強い、同調圧力、ホルモン(オキシトシン)の分泌が海外の人に比べて特殊
    ・いじめの原因
    フリーライダー、集団に不利益になりそうな人、羨ましがられる人、集団か外れた人等
    ・いじめは快感
    いじめることはフリーライダー、集団に不...続きを読む
  • 女に生まれてモヤってる!
    考え方・価値観のシフトが起こる、刺激的な良い本だった。

    <特に響いたところをメモしておきたい>
    男性が女性を「モノ」としてみることもある
    そんなこともあり、美人だから得なわけではない
    若さと見た目には限界がある
    30後半で女から人間になった
    男の助手席ポジションが優位なのは景気がいい時だけ
    家族と...続きを読む
  • 人は、なぜ他人を許せないのか?
    兄の奥さんから借りた本。
    人を許すにはメタ認知を鍛え、自分や人を客観的に見ることが必要ということが書かれた本。メタ認知を鍛えるためには新しいことをすると合ったんですが、ちょうどこの本と出会ったことも、人から本をおすすめしてもらったことが契機となっていたんだなと、好奇心大勢な性格が知らないところでメタ...続きを読む
  • サイコパス
    脳科学者である著者による「サイコパスとは何か」について書かれた本。
    サイコパスの特徴を列記し、その原因を脳の構造から明らかにしていくという構成になっている。

    高度な専門用語などは使われず、非常に読みやすい。その中でも筆者の確かな専門知識と他のサイコパスに関する代表的な研究が多く引用することにより納...続きを読む
  • ペルソナ 脳に潜む闇

    言葉の使い方

    ・過去に起きた事実は変えられないが、事実の解釈を変えることはできる。
    ・コミュニケーションのひな形は、幼いころに形作られるとはいえ、
    経験を重ねる中で意識すれば変えていけるものである。
    ・自分の満足度の方に重きを置こうと決めれば、かなりのことが楽に捌けるようになる。
    ・社会人として生きていく...続きを読む
  • 人は、なぜ他人を許せないのか?
    日本人の背景的に正義中毒になることは仕方ないみたいだが、自分がそうならないように客観視するように注意したい。
  • 女に生まれてモヤってる!
    P46プリンストン大学心理学者スーザン・フィスク ビキニ姿の女性を見たときの男性の脳では、思いやりや共感、良心などを司る脳の領域がまったく働かなかった。これは、ビキニを着ている女性を男性の脳は人と判断していなかったということなんだよね。
    P49女性がイケメンを見ているときは脳の働き的にモノとみなして...続きを読む
  • 頭のよさとは何か
    愚かな知識人より飢えた知恵者を目指せ

    この国では10代までの勉強が大切だと教わる。

    ネット社会ということもあり、大人になると勉強をやらなくなり、世の中に関心を持たなくなる。

    学習しない大人たち。

    危機感でしかない。

    常にアップデートしていきたい。
  • あなたの脳のしつけ方
    中野信子さんの本は、とにかく興味をそそられこの本もとても面白い。恋愛や性など一般的に興味深い内容が科学的に説明されているところがウケるのかもしれない。
  • 不倫
    脳科学者である著者による「なぜ人は不倫をしてしまうのか」をテーマにした本。
    脳科学だけではなく、認知心理学、社会学、生物進化学といった広範な理論からこれを明らかにしようとする。想像していたよりも深遠なテーマだった。

    簡単に要約する。
    人類をはじめとする哺乳類のスタンダードは、一夫多妻若しくは乱婚で...続きを読む
  • 人は、なぜ他人を許せないのか?
    おもしろかった!
    読みやすいです。

    ただ自分を変えようとするのではなく、まずは自分を知ることが大事ですね。
    脳科学で人間の性質、国民性などを知ることで
    そういう性質だからね、と感情に振り回されることなく、自分にも周りにも穏やかになれる気がしています。
    中野先生の著書を読むと、人間ほぼ遺伝子で決まっ...続きを読む
  • 努力不要論
    非常に正論パンチで殴りかかってくる本です。
    耳に優しい言葉で溢れ、生存バイアスばかりの自己啓発本を読んでいる現代人に向けた内容です。

    オタクにわかりやすい言い方をすれば、
    「メモリの無駄遣い」をするなという話。
    みんなにおすすめしたい名著です。
  • 努力不要論
    「真の努力は、努力をしない努力」

    ↑著者のこの考えにストンときました。

    重要でもないことに一生懸命になって時間をムダにするのは、未熟な20代の頃まで。ガムシャラに努力すること自体に美徳を見出すのは、前時代的で理にかなっていない。生産性もない。

    大切なのはムダな努力をせず、努力の方向性を間違えな...続きを読む
  • ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる
    消費行動における脳科学をハックする。

    民主主義がアルゴリズムにならなくても、もっと短絡的なものとして政治家さえも脳科学的に消費されるという、至近のデータ利活用論へのアンチテーゼのようだ。統計学で解析しなくても、脳科学的な原理から行動を見抜く。表題で損をしているが、面白い本だ。

    都民ファーストの会...続きを読む
  • なんで家族を続けるの?
    ふたりともなんとなく好きだから読んでみた
    これは脳科学の本だな
    ふたりとも頭がいいから
    そんな家族でも メンタルに異常をきたさずに
    生き延びられたのだろうなぁ
    うちの親たちも毒親に入ると思うから
    ふたりの語り口に 少し救われた
  • 女に生まれてモヤってる!
    私は男性だが、よくよく煮詰めていくと、女性はこういう不満を持っているということがよく意識化された対談であり、とても勉強になった。今までこういった本はなかなか上梓されていなかったのではないか、と思われる。女性の中でも比較的力のある「名誉男性」と思われる二人の対談(失礼か?)により、女性であることの損得...続きを読む
  • 脳科学からみた「祈り」
    脳科学的にも
    『利他』が
    正しいと再認識

    科学は良いな。

    脳科学は良いな。

    感情や行為を
    数式化できる