中野信子のレビュー一覧

  • 努力不要論

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    非常に正論パンチで殴りかかってくる本です。
    耳に優しい言葉で溢れ、生存バイアスばかりの自己啓発本を読んでいる現代人に向けた内容です。

    オタクにわかりやすい言い方をすれば、
    「メモリの無駄遣い」をするなという話。
    みんなにおすすめしたい名著です。

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    2022年10月25日
  • 努力不要論

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    「真の努力は、努力をしない努力」

    ↑著者のこの考えにストンときました。

    重要でもないことに一生懸命になって時間をムダにするのは、未熟な20代の頃まで。ガムシャラに努力すること自体に美徳を見出すのは、前時代的で理にかなっていない。生産性もない。

    大切なのはムダな努力をせず、努力の方向性を間違えないこと。まず目的を明確にし、計画と戦略を立て、なるべくエフォートレスな行動をしていきます。

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    2022年10月17日
  • ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる

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    消費行動における脳科学をハックする。

    民主主義がアルゴリズムにならなくても、もっと短絡的なものとして政治家さえも脳科学的に消費されるという、至近のデータ利活用論へのアンチテーゼのようだ。統計学で解析しなくても、脳科学的な原理から行動を見抜く。表題で損をしているが、面白い本だ。

    都民ファーストの会の躍進と、希望の党の失速は、政策や党運営の観点からも分析はできるが、脳科学的には小池ブランドに対する消費行動と捉えられる。脳科学の知見を政治に生かす試みは、ニューロポリティクスと呼ばれ、比較的新しい研究領域。同様に、ニューロマーケティングとは脳内の変化を調べることで無意識下にある意思決定や行動のプロ

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    2022年10月06日
  • なんで家族を続けるの?

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    ふたりともなんとなく好きだから読んでみた
    これは脳科学の本だな
    ふたりとも頭がいいから
    そんな家族でも メンタルに異常をきたさずに
    生き延びられたのだろうなぁ
    うちの親たちも毒親に入ると思うから
    ふたりの語り口に 少し救われた

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    2022年09月18日
  • 女に生まれてモヤってる!

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    私は男性だが、よくよく煮詰めていくと、女性はこういう不満を持っているということがよく意識化された対談であり、とても勉強になった。今までこういった本はなかなか上梓されていなかったのではないか、と思われる。女性の中でも比較的力のある「名誉男性」と思われる二人の対談(失礼か?)により、女性であることの損得勘定がなされていく。男性が思う程、女性はトクしていないんだ!割を食っているんだ!ということがこの本の要旨ではないか。この本を飲んでから中野氏の本を読んでいくと、より中野氏の本の深読みが出来る様に感じられる。画期的な一冊である。

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    2022年09月15日
  • 脳科学からみた「祈り」

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    脳科学的にも
    『利他』が
    正しいと再認識

    科学は良いな。

    脳科学は良いな。

    感情や行為を
    数式化できる

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    2022年08月11日
  • ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)

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    いじめ(サンクション)は、人間の本能であり、また青年期の子どもたちは自分自身で制御出来ないことが分かった。

    「裏切り者モジュール」と「サンクション」という2つの本能が取り上げられているが、これはつまり、裏切り者をpick upして排除する機能である。

    この本能構造以外に、妬み感情が発生しいじめに発展する構造もある。妬みを強める要素は「類似性」と「獲得可能性」の2つがあり、学校では獲得可能性が重要になる。
    いじめの対象となりやすいのは、少し手を伸ばせば届く人達、つまり獲得可能性が高い人。

    政府は、いじめを減らそう!としているが、そうすると現場ではいじめ認知しないでおこうとする。つまり

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    2022年08月09日
  • キレる!(小学館新書)

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    DV、パワハラ、あおり運転など、理不尽に相手にキレられたり恐怖を感じたりする時、キレた相手の脳の状態やメカニズムを知ることで、被害を最小限に食い止めることができるという。逃げること、距離をとること、自分も上手にキレてみせて「カモにはならない」と示すことなど、状況別の対処法が書かれている。誰もがキレにくくなるような安心安全で落ち着いた世の中になるよう願いつつ、まずは自分の周りの関係性を整えていきたいと思う。

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    2022年08月06日
  • フェイク ~ウソ、ニセに惑わされる人たちへ~(小学館新書)

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    ■高学歴であったり有名な企業に勤めていたり役職についていると聞くと、よく知らない人でも信用してしまうということがある。これは「ハロー効果」と言われるもの。人は物事を判断するときに、見た目や肩書など、一つ目立ったよい特徴を持っていると、その人全体の評価に大きな影響を与えてしまうという心理。「ハロー(Halo)」とは、聖母マリア像やキリスト像などの後ろに描かれたりしている光の輪のこと。日本語では光背効果とも呼ばれる。
    ■自分に都合のよい方向に事実を歪めて認知することを「認知バイアス」という。ユーモア度を測るテストで成績が下位だった4分の1の人達に「自分の成績はどのレベルだったと思うか」と質問したと

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    2022年08月04日
  • ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)

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    一気に読めた。
    いじめは本能であり、無くなることはないのではないかと、ずっと漠然と思っていたことが脳科学的に解説してあり、なおかつ読みやすかった。
    小学生も高学年になれば、「いじめは良くない」「みんな仲良く」「クラスは仲間」などというフレーズに首をかしげたくなる意識が芽生える。
    道徳や人権週間で、いくら「人の気持ちを考える」などと学んでも、いじめは同時進行で起こっている。矛盾を感じ、苛立たしくなるだろう。
    ここで、この著書に書いてあったように、「人は不完全。妬みも攻撃性も消せない」「大事なのはそんな自分をコントロールすること」と学校で教えてもらえたら、どれだけ救われるだろう。
    家庭でも教えるこ

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    2022年07月13日
  • 頭のよさとは何か

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    和田さんも中野さんも、他の著書で知っていたので、この2人の対談には、興味があった。
    Audibleで聴き放題になったので、さっそく聴いてみた。
    思ったよりも学びのある本だった。何回も聴いてみたい、と思わせられた。
    「愚かな知識人より飢えた知恵者を目指せ」(和田)
    全くもってその通り!
    今年度上半期に読んだ本の中で、ベスト5に入る良書だ、と思わせられた。
    ところで、何で、こんなに皆の評価低いの??(笑)

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    2022年06月28日
  • 不倫と正義(新潮新書)

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    面白かった。脳科学と国際政治学のお二方のコラボは視点、ご意見ともにユニークだし、なんというか、共感する部分もあった。

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    2022年05月29日
  • 生贄探し 暴走する脳

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    日本人が他人と比べて劣等感や妬みを持つ理由を、古代ローマと比較して解き明かしていきます。日本と古代ローマ、国民性が似ているという点が以外で面白く読んだ。日本人の真面目さや親切さは、実は他と差を生まないための仮面で、本当は差ができたときの村八分や魔女狩りを恐れているという洞察はなるほどと思った。コロナ禍の中で生まれた自粛警察も、その一例。差を生まなくさせる行き過ぎた正義だという。行き過ぎた正義については、ソ連のヤロビ農法まで例に出されており、幅広い知識に脱帽です。多様性と言われる時代にも提言。ただ多様があっても関心を持たないと意味がない、他は違うのだと認識したうえで、それを受け入れたり、さらには

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    2022年05月15日
  • 生贄探し 暴走する脳

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    糸井重里さんがかつて書かれた
    >しかし、思えば「あら探し」だらけの世の中で、あらを探される側になっているということは、ものすごいことだよ、と言えるよ。がんばれ、「あら探されてる」やつら。

    ということばが、こころのすみっこで「お守り」になってくれてます。
    本書を手にとったのは、それに似た救いを求めていたのかもしれません。

    同調圧力が強いコロナ禍、出る杭は打たれる日本社会、
    なかなか生きるのがしんどく感じることがあります。

    「ヒトは放っておけば生贄を探してしまう生き物なのです。」ということがわかったのが、収穫でした。

    最近の論壇でよく見るお2人の対談も含めた、世相分析です。

    【本文より】

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    2022年05月08日
  • 毒親 毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ

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    ハリーハーロー赤毛猿の赤ちゃんの実験結果は衝撃的。大きなストレス、躾としての体罰、夫婦喧嘩で子どもの脳は傷付くことがわかっている。自分を育て直すことが、希望。

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    2022年05月05日
  • 女に生まれてモヤってる!

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    ネタバレ

    結婚も出産もその人の人生なはずなのに、バリバリ働いていると「出産は早めにした方が良いよ」などと言われる。「女にしてはやるやん」みたいなこともある。ジェーン・スーさんと中野信子さんとの対談は引っかかっていた違和感の正体を突き出して晒してくれる内容がたくさんあった。自分らしい生き方とはなんだろうを考えるキッカケになる。

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    2022年04月30日
  • キレる!(小学館新書)

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    樺沢紫苑氏のスリーハピネスが表の脳内ホルモンについて書かれた本であるならば、本著は裏の脳内ホルモンについて書かれた良書だった。
    脳内ホルモンの負の側面を知らないと、人間は簡単に情動に流されて行動してしまう。

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    2022年04月08日
  • なんで家族を続けるの?

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    ネタバレ

    同世代のお二人による対談。内田也哉子さんも中野信子さんもどちらも大好きなので、飛びついた。
    ただ読んでみたい理由はそこだけではなく
    "家族"について語っている所にもある。

    内田也哉子さん、最近はビールの大人エレベーターのCMで注目してした。
    お母さんの樹木希林さんの雰囲気もあるけれど、独特の存在感が魅力。本木雅弘さんと19歳のときに結婚されたという報道もインパクト強くて羨ましい限りであった。

    中野信子さん、私の中では『英雄たちの選択』でよくお見かけする脳科学者で、ゆっくりと噛み砕くように話されるその姿が神々しくて見惚れてしまう(話はちゃんと聞いているつもりです)。

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    2022年04月03日
  • ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる

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    「精神科医が見つけた 3つの幸福」を読んだ後に読むと理解が深まる本。人間の幸福を決めている脳内ホルモンを使って詐欺師がどのようにマーケティングするのかなどが書かれていて面白かった。

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    2022年04月06日
  • 女に生まれてモヤってる!

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    自分の頭で考えることをやめない。女で得だと思えるような生き方に変えていく。そういうマインドでないとやっていけないよな、こんな無理ゲーは。

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    2022年03月30日