【感想・ネタバレ】頭のよさとは何かのレビュー

あらすじ

【内容紹介】

日本という「バカの再生産システム」を抜け出す知恵と技術。


脳科学者・中野信子氏と精神科医・和田秀樹氏がホンネで徹底討論。「東大に行ってもバカはたくさんいる」と学歴信仰を容赦なく斬って捨て、騙されずに賢く生きるための「本物の頭のよさ」の身につけ方を教示する痛快無比の1冊。

【著者紹介】

[著]中野 信子(なかの・のぶこ)

脳科学者・医学博士・認知科学者。1975年東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳科学や心理学をテーマに、人間社会に生じる事象を科学の視点をとおして明快に解説し、多くの支持を得ている。現在、東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授。著書には『サイコパス』(文春新書)、『空気を読む脳』(講談社+α新書)、『ペルソナ 脳に潜む闇』(講談社現代新書)、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)などがある。


[著]和田 秀樹(わだ・ひでき)

1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院・浴風会病院の精神科医師を経て、現在、国際医療福祉大学赤坂心理学科教授、川崎幸病院顧問、一橋大学・東京医科歯科大学非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書には『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『受験のシンデレラ』(小学館文庫)、『大人のための勉強法』(PHP新書)などがある。

【目次抜粋】

はじめに 「知」は孤独なヒトのただ1つの武器 中野信子

序 章 本物の「頭のよさ」を考える

第1章 「ど根性勉強」は学歴の高いバカしか生まない

第2章 女性・若者が絶望する国・ニッポン

第3章 「知ること」は武器になる、「知らない」と騙される

第4章 知性とは、誰も知らないことを知ろうとする熱意である

第5章 愚かな知識人より、飢えた知恵者を目指せ

おわりに 日本人は前頭葉から「老化」する 和田秀樹

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Posted by ブクログ

ネタバレ

昨今の一つの考えにこだわる人々や一面からしか人を判断しない風潮だとか、違和感を言語化してもらった気がして、なんとなく靄が晴れた。また今までの自分の経歴よりもそれを得た力を振り返ることができたし、それでも尚、結果が大事なことも理解できた。
生きることがワクワクする本だと思う。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

中野さんの本で1番好き。知性ってどう捉えるかっていう抽象的なところを掘り下げた話で、科学的なだけじゃなくてどちらかというと考え方にフォーカスした本。一回読んでみて欲しい、そっか、知性ってこういう面からも捉えられるなって自分の中の構造に影響与えられる感じ。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

脳科学だけにこだわらず広い視点から頭のよさをについて語る対談。読んだだけで頭が少し良くなれたような。

持って生まれた能力も大切だが日頃の態度、考え方や習慣こそ大切なように思える。

非常に専門的な内容も分かりやすく語り合うお二人、実に面白い。

和田氏の受験指南本で育った世代なので、さらに奥行きの増した氏の主張にはとにかく感服。

知的好奇心がくすぐられ、一瞬でも前頭葉が刺激されアタマが良くなれたような一冊でした。

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2023年05月26日

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愚かな知識人より飢えた知恵者を目指せ

この国では10代までの勉強が大切だと教わる。

ネット社会ということもあり、大人になると勉強をやらなくなり、世の中に関心を持たなくなる。

学習しない大人たち。

危機感でしかない。

常にアップデートしていきたい。

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2022年11月14日

Posted by ブクログ

和田さんも中野さんも、他の著書で知っていたので、この2人の対談には、興味があった。
Audibleで聴き放題になったので、さっそく聴いてみた。
思ったよりも学びのある本だった。何回も聴いてみたい、と思わせられた。
「愚かな知識人より飢えた知恵者を目指せ」(和田)
全くもってその通り!
今年度上半期に読んだ本の中で、ベスト5に入る良書だ、と思わせられた。
ところで、何で、こんなに皆の評価低いの??(笑)

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2022年06月28日

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頭が良いというのが生まれつきの能力でなく、スタンスというのには救われるし、ずっとそうでありたいと自戒となる一冊

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2025年01月26日

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自分には資格はあるが教養が足りないと思うので、教養を養っていくと共に頭の悪い人にならないように日々過ごしていこうと思いました。

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2024年01月07日

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知性とは、態度と姿勢だ。
世の中に対して開かれた態度を持ち、知識を得ることに貪欲になる(なり続けている)ことによってしか、知性を維持できない。

知性は筋肉と同じ。使わなければ衰える。一流大学出身の馬鹿が日本に多いのは、18,19歳で勉強をやめてしまう人が多いから。

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2023年12月12日

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情報や知識を得る事は有利だが、本質的な頭の良さとは異なる。それは、情報自体は消費されるものだからで、寧ろ、それを使いこなすプロセスが重要。従い、情報収集と定着率を問う受験に関しては、その情報量が重要なのではなく、収集に望む知的態度こそ、頭のよさのポイントなのだと。

和田秀樹と中野信子。医学的な見地、東大卒の共通点という視座から、頭の良さについてなされる対話は面白い。

歳をとり、記憶障害や知能障害が起こるより前に、前頭葉機能が衰える。そのことが明らかにするのは、意欲や新しいことへの対応能力、クリエイティビティーと言う能力の方が先に老化してしまうと言うことだと。やはり、態度が大事。死体解剖を経験している和田秀樹は、アルツハイマーの変化や癌は老齢に必ずあるが、個体差は態度による機能差、脳の縮み方は同じでも、実用性が異なるのだと。

また、中野信子の話では、右前頭葉が欠損した学生でも東大に合格して通っていたとか。自身が東大合格後に、二次試験の数学を受けてみると、もはや一桁台の点数しか取れなかったとか。

肩書きを得ると、その日からまるで自分自身が変わったように感じ、態度も変化する。能力には間違いなく違いはないはずだから、変わるのは態度であり、それにより機能も変わる。しかし、試験の合格など、その瞬間の過去の話。頭の良さには、瞬時に察知して判断したり創発する力が含まれるが、継続する努力が必要。この本では、和田秀樹の灘校の同級生だという中田考が天才だという話がヤケに印象に残った。

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

前頭葉をうまく使う
ワーキングメモリを広くする
「知っている」か「知らないか」が格差を生む
知ることと意欲

頭のいい人同士のざっくばらんな対話。頭の良さについて共通理解が成立している。そしてその理解に自分も強く共感する。ただし,こういう頭の良さに価値を置かない人もいて,そういう人はストレングス・ファインダーとかの結果がこのふたりとは全然違うんだろうと思う。

知らないことを知ることの愉しさとか,できないことができるようになる歓びとか,要は成長とか進化に価値を置く感覚だと思うのだけれど,それが人間に普遍的なのかどうかはまだよく分からない。現状維持バイアスが強い人も多いので。

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2022年12月09日

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医学や大学、社会に向けて批判的に討論が続く。
内容的には面白かったけど、頭のよさについて議論したというより、頭の悪い仕組みについて、特に日本社会を憂いている、なんかそんな感じがしました。

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2024年07月29日

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脳科学・認知科学者と、高齢者専門のマルチタレントな医者の対談。前例踏襲で前頭葉を使わない日本人、流れるべきところにお金が流れていない。頭がいいのは、知識より加工や応用、新しいことへの意欲を持ち、話が面白い人。

随所に出てくる、日本人ってこうなんだよね、、、が残念です。それ故にアンチテーゼとしてあるべき姿が見えるのかもしれませんが。

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2022年11月06日

Posted by ブクログ

和田先生は本人が語るよりはるかに巷では知れ渡っています。著書はどこの本屋でも棚に並んでいるし(病院の待合室や美容院でもおいてある。健康や長寿、教育など幅が広い為だろう。内容も読み易いし)しかも、広い世代に渡っている。
 この本のタイトルは興味をそそるのですが、内容は対談ということで、終始会話のベクトルはそこに向いているが薄い。
 和田先生の経験と知識を、中野信子さんが少し上の俯瞰レベルから、手を加えて良い仕上がりにしている。ちょっと方向を微調整したり、若者視点を加えたり、女性視点を交えたりなど、和田先生をまな板に乗せてキレイに料理を仕上げている。
言葉の量では1/5程度かなと思うけど、読み物としての価値がグッと引き立っている。
〜〜p139

和田先生『東大を出ているのに本当につまらない奴っている』

中野信子『いいんですよ。その人たちはそれで幸せなんですから』

 「中野信子さんによる、和田先生へのヨイショ本」という匂いも所々に感じる。

所詮雑誌レベルの内容である域は抜けられていない。
この本を手にして、広告効果を感じた人が次にとる本が和田先生の著書なのか、中野信子さんの本なのか。それはどんな人なのか。
それは本屋で観察しなくても想像はできる。 

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2022年08月20日

Posted by ブクログ

とある酒席にて、たまたま隣にいた初対面の某イット企業の専務と言う輩が何故か私に絡んできまして、自分の自慢話から始まり、私とお店のママとの会話全てに参戦し、私があの店は良かったと申すと、俺はもっといい店知っていると常にマウントを取り、仕舞いには自分のイット企業の凄い利益率を、私のような零細印刷会社の貧相な利益率とを比較させ、もうレフリーがいても止められないくらいのマウントから顔面連打を浴びせ続け、私の意識が朦朧とする中、あゝこいつはお金はあるけど馬鹿なんだなあ、水仙とニラを間違って喰って死んでくれんかなあと思っておりまして、まさにこの馬◯鹿専務にはこの本を読んで猛省していただき、大雨で川の水が氾濫しそうな時は必ず先頭に立って確認していただき、その後から私がそっと背中を押しますので、川の流れを身を持って楽しんでいただければなあと思っております。

『頭の良さとは、能力ではなく、態度である。』


私は常にそうありたいです。

因みにその馬鹿専務、初めて来た店だったんですが、1発で出禁になりました。
お疲れ様でした。

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2022年07月24日

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学歴や教育に関する社会問題を把握したい人におすすめ。

【概要】
●本当の知性とは
●学歴、女性・若者に係る問題
●「知ること」「知ろうとすること」の大切さ

【感想】
●前半は、組織の管理者に読んでもらいたい内容である。なぜならば、組織に内在すると思われる問題点が多く書かれているからであり、多くの組織に共通する内容だと思う。
●本書には、著者が思うバカな人、愚かな人の人物像が書かれている。多くは同意するが、すべてに同意はできない。それは他人を見下した表現があるからだ。例えば、キュレーション系の本を読む人は○○○だ、など。
●著者は自分の能力について謙遜しつつも、それ以上に他人を見下す表現が多いため、特に後半は読んでいてあまり気持ちがよくない。

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2022年07月14日

Posted by ブクログ

両者の本はともに好きであるが、本著は対談形式だからか互いの褒め合いと他者の貶し合いになってしまっていて、残念だった。やはり単著のほうがエビデンスもしっかり調べられていて説得力が出てくる。

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2022年07月07日

Posted by ブクログ

日本人の健康の話で一つ。
俺は飲みたいことやって、好きなことやりたいから病気になるのはしょうがないって、いう生き様。あこがれる。
そうなんですよね。この本で改めて気付かされました.。

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2022年05月24日

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