あらすじ
仕事、恋愛、人間関係…うまくいかない原因はズバリ「脳」にあります。「脳」は意外と単純にできています。こう刺激すれば、こう反応するというお決まりのパターンがあります。まるで筋肉を動かすかのように、脳をうまくしつけて思いどおりに働かせれば、仕事はバリバリ、異性にモテモテ、人生はキラキラ…となること間違いなし。本書は、「脳」にうまく働いてもらうことで、仕事・プライベートをうまく展開する術を、大人気脳科学者が大公開する一冊!
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Posted by ブクログ
「あなたの脳のしつけ方」
中野信子著 青春出版
脳はさまざまな異常を検知すべく、1つのことに集中しにくいシステムになっている。
“異常の検知“とは、脳が周囲の状態を常に監視し続け、それまでとは違ったおかしなことを発見するシステムです。(略)これを行なっているのが、大脳の内側面にある「帯状回(たいじょうかい)」という部分です。
(略)人間は注意散漫な方がむしろ“正しい状態“なのです。
(略)“警報装置“を作動させる要因をできるだけ排除する。
暑いと感情の動きが暴力的な方向に向かいやすい。集中したい時は、少し温度を低めに設定
一説によると、集中力を高めるには柑橘系の香りがよいとされています。
“キリが悪い“ところでやめる ー ツァイガルニク効果の応用
やり切ったことよりも達成できてないことの方が、より強い印象として残るという現象を、「ツァイガルニク効果」と呼びます。
脳の構造上、「やる気は、やり始めてから出る」ようになっている
「とにかく手を動かし始める」には、「○○をしたときは、✖️✖️をしないと気持ちが悪い」というようにクセ付けするのも効果的。
セロトニンには精神のバランスを定着させる働きがあり、これが不足すると、“うつ“っぽくなる。
セロトニンを合成するには、トリプトファンをきちんと食事で摂ることが必要になってきます。
カツオ、レバー、チーズ、落花生、ごま、ほうれん草、豆もやし・・・
セロトニンを手取り早く脳内に分泌させるのに有効なのが“湯船に浸かること“
セロトニンの合成量を増やすには、リズミカルな運動をするのもよい。ぴったりなのが「ウォーキング」
“甘いもの”にもセロトニンを増やす効果が期待できる。
記憶には「陳述記憶」と「非陳述記憶」というものがあります。ざっくり言えば、陳述記憶は言葉にできる記憶のこと。非陳述記憶は言葉にできない記憶のことです。
さらに陳述記憶は、「意味記憶」と「エピソード記憶」に分けられます。
意味記憶とは、言葉の意味を表す知識や記憶のこと。
エピソード記憶というものは、経験したことについての記憶。意味記憶よりもずっと忘れにくく、長く記憶として残りやすい。
「何かエピソードに変換して覚える」という方法は、日々やっていくうちに上手になるもの。(略)
人にはエピソードに変換するときのイメージのストック(パターン)というものがあって、何かの名前を覚えるために日常的にイメージを使うことでストックを意識的に増やそうとするからです。
口に出すだけで、ただの文字が経験になる
感情が伴うと、脳が「これは生きるために必要な情報だ」と判断して記憶に定着しやすくなるのです。
(略)「感想を口に出していうこと」
せっかく覚えた記憶を、すぐに忘れてしまう“短期記憶“にせず、いつまでも覚えていられる“長期記憶”にするには、「復習」することが大切です。(略)
一度学習しただけの場合と、学習した後に3回学習した場合では、記憶の定着率が3〜4倍も違う
脳のゴミのウォッシュアウトは寝ている時に行われる
睡眠不足は判断力を鈍らせるだけではなく、脳の細胞が死にやすくなってしまうこと!
「努力できること」は、生まれつきの才能である!
「報酬予測」を働きかけることで、脳内で多くの快楽を得ている
努力できない人は、そういった報酬予測の機能があまり働かない代わりに、ものごとの損得勘定を計算する島皮質の働きにより、「そんな努力を続けても損じゃない?」「ムダだからやめようよ」といったブレーキがかかっている
どんな人でも工夫次第で、努力の“努力感“を薄め、かわりに“楽しみ”の度合いを強くすることは可能なのです。
「メタ認知=自分を客観的に見つめること」
運のいい人=勝ち癖がついている人
運の悪い人=負け癖がついている人
「非言語性知能」を高めるためには、脳の「ワーキングメモリ」を広げることが1つの方法。(略)日ごろから「ものごとを短期的に記憶すること」を意識的に行うのがいい
じつは人間は他者への愛情を深めると、脳に様々ないい影響がもたらされる序とが科学的にわかっています。そして自分以外の人の幸せを心から願ったり、自分以外の人のためになる行動をとることが、ひいては「自分の幸せ」にもつながることが、さまざまな研究で明らかになりつるあるのです。
「利他行動」
人間はおこの利他行動をとることでも、大きな幸福感を得られる
利他行動をとる際のベースとなるのが、他者の気持ちを共感する力、いわゆる「共感力」です
この共感力をもたらす主な要因となるのが、脳の「ミラーニューロン」という神経細胞です。
人を愛し、思うことで、かえって自分の脳が聡明になり、体も健康になる。また、誰かのために尽くすことで大きな快感を得られし、相手が感じた喜びまでもが自分の喜びのように感じられる。さらにはより多くの人を思うことで、そういった恩恵もいっそう大きくなる。
人を愛し、誰かのために行動することで、人は確実に“幸福度“を上げることができます。
Posted by ブクログ
「心の師とはなるとも心を師とせざれ」
800年前の日本の宗教家が信徒宛の手紙にこう残している。
「自分自身を上手にしつけなさい。そうすればより素晴らしい未来が開けるよ」と言っているのだろうと著者は語る。
脳科学者の視点から、その研究成果を8つのパートで分かりやすくまとめられている。
①集中力のしつけ方
・そもそも集中しにくいように脳はできている。
・それでも集中したいなら、まずインターネットを切る。
・キリの悪いところであえて作業をやめる。
・お風呂、ウォーキング、甘いものも効果的。
②記憶力のしつけ方
・大人になっても記憶力の向上は可能!
・エピソードに引っ掛けて覚えていく。
・感想を口にして言う。「検索する」イメージ。
・復習する。本には付箋を貼って読み返す。
③判断力のしつけ方
・決断力と判断力は、アクセルとブレーキ。
・睡眠が脳のごみを洗い流す。
・素敵な先延ばしが正しい決断を生む。
④モテ力のしつけ方
・モテたいなら相手の話を聞くこと。
・男性相手の聞き上手は「褒め上手」。
・女性相手の聞き上手は「スルー上手」。
・ジョハリの窓も参考に。
⑤アイデア力のしつけ方
・新しいアイデアなどない。
・歴史に学び応用しよう。
・過去のコピー、プレゼンをまねて身につけよう。
・アイデアはまず口にしてみる。
・そのために聞いてもらえる環境作りを。
⑥努力のしつけ方
・必要な努力のみしよう。
・まずはコミュニケーション能力を伸ばそう。
・無駄な努力をしないのも才能。
・努力はゲーム化記録化して、自分にご褒美を。
⑦強運力のしつけ方
・勝ちグセをつけよう。
・環境を変えるのも一つの手段。
・最初に入った会社では、3年は頑張ろう。
・自分に適した戦い方を身につけよう。
⑧愛情力のしつけ方
・人に親切にすることで幸福感が得られる。
・さらに学習力記憶力も向上し、免疫力も高まり健康になる。
釈迦やキリストはこれらを高次元で実践しぬいたからこそ、辛苦に耐えるだけでなく想像を絶する幸福感に満ちていたのではないか、との意見に大きく賛同。
できることから、はじめよう。
できていないことにも、挑戦してみよう。
人生100年の時代。
お楽しみはこれからだ。
Posted by ブクログ
ドラゴン桜2で紹介されていた受験合格へのアプローチのコラムで紹介されていた1冊で、もっといい使い方が書いてあるならと読んでみました。結論として記憶力を保つために何度か繰り返して目にする仕組みをつくったり、かなりの部分は実践できている印象で、自分のこれまでの情報収集とコツコツ続けてきたことは間違ったアプローチではなかったなと確認できたのがよかったところでした。こういうTips的な本は好きなので、これからも読んでいきたいですね。
Posted by ブクログ
うまく自分の脳をしつけることができたなら、やれることは無限大だな、と思いました。
そうか、あれもこれもこなしたいと思ったら、それらを直接努力するのではなく、脳をごまかせば良いのか?
「続けるとやる気が出てくるので、とにかく手を動かし始めること」
これはそう。実感します。
重い腰をようやく上げて着手すると、面倒だと思っていた仕事でもスイスイ進みます。
なんとか自分をごまかして、着手することに専念すれば、あとはスムーズです。まずはやること。やれ、自分。
それから習慣化。どこでも言われていることだけれど、習慣化すること。
読んで理解できても、なかなか身につかないので、……今度こそ!
Posted by ブクログ
脳は元々注意力散漫。
ツァイガルニク効果。あえてキリが悪いところでやめる。そうすると集中しやすくなるし、スリープ状態でバックグラウンドで脳が働いてくれる。
動くことでその後、脳がついてくる。つまり、やる気はやり始めてから出る。
脳科学が恋愛にも結び付いているのは当然なのだがやはり面白い。
アイデアは過去を知ることがスタート。
努力できることは生まれつきの才能。
努力が実りやすいものは、楽器、語学、運動技能、受験勉強、絵を描く技術の習得など。
逆は身体的能力、数学、性的指向など。
エジソンの言葉。
天才とは1%のひらめきと99%の努力である。は99%努力しても1%のひらめきがなければ無駄になる。ということがエジソンの真意だったらしい。
努力を数値化して記録する。仲間内で競い合う。というのは努力を続ける有効な方法。
自分を客観視すること。つまり、メタ認知が大切。
脳のことを比較的平易な文章で書かれており、分かりやすかった。
Posted by ブクログ
①集中力のしつけ方
集中する環境を整える。例えば、脱スマホ。
②記憶力のしつけ方
エピソード記憶で覚える。
③判断力のしつけ方
長期的な利益を考えて行動する。
④モテ力のしつけ方
誠実、正義感をもって行動する。
⑤アイデア力のしつけ方
過去のデータから、組み合わせる。
⑥努力のしつけ方
努力して報われるものを行う。例えば、楽器、語学、コミュニケーション。
⑦強運力のしつけ方
人に必要とされる、得意なことをやる。
⑧愛情力のしつけ方
勢いに任せてみる。
Posted by ブクログ
これは良書。
脳の特性について、なるほどと思うことばかり。
物事の捉え方には二面性あり、どちらが良いとか悪いということがないことを再認識。
気になったのは、以下の事柄。
・仕事はキリの悪いところで終わらす。
・人間の脳は集中出来ないように出来ている。
・決断力と思考力は、相反するもの。
・間違った努力をしない。
・努力をしない怠け者だからこそ、効率的な仕事の方法を考える。
・本当の自分を知るために、「自分の感情が動いたことを記憶する」内観日記を書く。
気を紛らわすメールや携帯のチェックは時間を決めて行うようになったら、仕事に集中出来るようになった。
Posted by ブクログ
脳科学から始まる話の数々にへぇーと感心し、あの時の自分の思考や行動に裏付けが出来る活用本!プチ知識から、実証までしてくれる読んでて脳が喜ぶ、そんな一冊でした
Posted by ブクログ
読みやすいし実践しやすい内容。努力できるかできないかは脳の構造の違いだという箇所は救われる人もいるのではないだろうか。決して努力自体を否定している訳ではないので、努力が必要な場合のやり方も載っている(特別珍しい方法ではないので、すでに実践している人も多いだろう)
専門的な脳の話を読みたい人には物足りないと思うけれど、ちょっとした悩みを解決したい人には役立つかもしれない。
Posted by ブクログ
「一流音楽家とそうでない音楽家の違いは練習量」というのはつい最近どこかでも読んだような気が。ある部分のことは精神的なことではなく、脳や遺伝子がそうなっていることが原因。エジソンの有名は言葉は、ちょうど先日「タイムボカン24」でやっていて、シンクロ。運のいい人と悪い人の話はなるほどと納得。
Posted by ブクログ
人目に付く場所の方が集中力が上がる。
AKBの大島優子は、ファンの人の話題などを覚えていて、次の握手会で話をしている。エピソード記憶として覚えているのでは?
新しいアイデアは、すでにこの世の中にあるが、知らないだけ。遠い世界のアイデアを仕入れて、新しいアイデアとして発信すれば、そのエリアでは新しいアイデアである。あとは実行できるかどうか。
アイデアをすぐに引き出すには、仕入れた話を人に話すことで、アイデアを引っ張り出しやすくなる。
エジソンの名言は誤解して伝わっている。「天才は99%の努力と1%のひらめきである」ではなく、「99%の努力をしても、1%のひらめきがなければムダである」ということを言いたかったらしい。意味のある努力をしましょう。
努力は、ゲーム化することで、努力と感じないで楽しんで継続することができる。受験も、全国の高校生で競い合うゲーム。どのスキルが高いのか低いのか(科目ごとの成績)も出るし、攻略本(参考書)もある。
教養があれば、ゲームに勝つことができる。早押しクイズの押しボタンが、押した時に反応するのか、手を離した時に反応するのかがわかれば、押し方で反応が変わる。
Posted by ブクログ
著者の専門である脳科学の見地から、集中力、記憶力、判断力、モテ力、アイデア力、他の鍛え方や考え方を解説した本。「努力」についての章で、「人が努力できるかどうかの多くは『生まれつきの才能』で決まってしまうことがわかっています。」のところは衝撃だった。ただ、必ずしもそれが悪いことではない旨の説明もされており、ちょっと安心。文章が口語体でわかりやすく、読みやすい本でした。ただ、脳の部位についての説明がちょくちょく入ってくるので、それがどの部位なのかの説明イラストがあるともっとよい。
Posted by ブクログ
とても読みやすくてすっと入ってきた一冊。
特に面白かったのは判断力、アイデア力。
判断力で今の自分が改善できるとしたら
《 目先の利益を隠し、イヤなことに目を向ける 》
イヤなことはなるべく目を背けたくなる性格なので、これからはイヤなことこそしっかり向き合っていきたいと思いました。
アイデア力の改善点は
《自分で思いついたアイデアを信じ行動する》
実行力が足りてないことにも気付くことができました。
Posted by ブクログ
インパクトのある分析は特にないものの、なるほどと感じるようなリマインド的な発見を研究データを
元にわかりやす解説してくれている点で良書と思う。何かにつまずいているのならゲームを変えてみるというのが気になった。
Posted by ブクログ
自分の人生を楽しく過ごすためのコツが、脳科学的根拠に基づいて書かれている本。
冒頭の、
人は集中しているときの方がキケン
など、一瞬?となる文章があったが、読み進めると、
なるほどと思う箇所が沢山あって参考になった。
自分の事はわかっているようで、意外とわからないもの。
だからこそ、時々客観的に自分を見つめなおして、脳をしつける事で、自分の力をより引き出す事ができる。
改めて、メタ認知(自分を客観視する事こと)の大切さを感じた。
Posted by ブクログ
年を重ねるにつれ、自分が変われなくなるのを感じるようになり、今更ながら、自分の脳をしつけられないかとの想いで、読んだ。脳のメカニズムが分かりやすく解説されていて、興味深かった。ただ、理解出来たことは、自分を変えることは難しい。環境を変えるという発想。無駄に努力をしないためにも、自分改造に勤しむよりも、どうしたら自分を活かせるかという発想の転換をしたほうが良さそうなことを教示してくれた。
Posted by ブクログ
キリの悪いところで作業を止める、ツァイガルニク効果が面白い。アイデアは寝かした方がよくなるという感覚は今までの経験で持っていたが、知識として知れたので今後は意図的に行いたいと思う。
あとは努力ができないのは脳のせいだと知れたことも良かった。
Posted by ブクログ
読みやすく、わかりやすく、とてもよかった。努力、強運力、アイデア力のしつけ方がとても参考になった。
集中力のしつけ方
・キリが悪いところでやめる。
・スリープ状態をつくる。
・とにかくやりはじめると抹消からスイッチが入る。
・集中できないのはセロトニン不足。カツオ、レバー、パスタ、チーズ、落花生、ホウレンソウ、豆もやしなど。
湯船につかる、ウォーキング、適度な甘いもの。
記憶力のしつけ方
・意味記憶、エピソード記憶。陳述記憶、非陳述記憶。
エピソード記憶に変換して覚える、イメージでも、こじつけでもいい。
・口に出して覚える。五感で覚える。コーヒーショップの香りなど。
・一度学習しただけど、学習した後に3回復讐するのとでは記憶の定着率が違う。
判断力のしつけ方
・Xシステム アクセル、 Cシステム ブレーキ
・睡眠不足はCシステムを鈍らせる。食欲、性欲など。
・Cシステムを働かせて余計な情動を抑えられる人は、生涯を通じて勝者となりやすい。
アイデアのしつけ方
・右脳派、左脳派には科学的根拠はない。
・ものごと全体を把握するのに右脳を使い、細部をじっくり見るのには主に左脳を使う。
努力のしつけ方
・努力すればそれなりにリターンが期待できるもの、努力がムダになるものがある。脳の構造がそうなっている。
・努力が実りやすいもの、楽器、語学の習得、運動技能、受験勉強、絵を描くなど。
努力しても実を結びにくいもの、背の高さや顔の造形、足の速さ、跳躍力、肩の強さなどの身体的特徴。
数学力も。
・努力の苦手の人が努力を続けるには、努力することで得られるご褒美を具体化し、頭の中で映像化する、商いでやり続けられるような工夫。
・「記録する」というのは、ゲーム性を高めて楽しく努力するのにとても有効な手段。
・努力中毒を避けるには、「メタ認知=自分を客観的に見つめること」が大切。
強運力のしつけ方
・一度勝負に勝った人は、その勝ちというリソース(=資源)を使って次の勝負にのぞむことができるので、次も勝ちやすい。運のいい人=勝ち癖のついている人、運の悪い人=負け癖のついている人。
・勝率を上げるには、「知能」「言語性知能」本を読んだり、誰かから教わったりして積みあがった知識や、経験のこと。いわゆる教養。これを身につける。
「非言語性知能」は生まれつき能力が決まっているので、なかなか鍛えるのは難しい。「柔らかい頭」
「地頭」と呼ばれているもの。鍛えるとすれば、脳のワーキングメモリを広げること。日ごろから「物事を短期的に記憶すること」を意識的に行う。
・運をよくするためにゲーム自体を変えてしまう。「勝負する環境を変える」こと。
・勝てるゲームを探すためにまずやるべきことは、自分探しの旅でも起業でもなく、自分がどの分野で必要とされているのかを分析すること。
・メタ認知を鍛える、内観日記。その日に自分の感情が動いたことなど。
Posted by ブクログ
これまで聞いたことのある話をコンパクトに纏めてあります。 自分にとって再認識したことは、「メタ認知=自分を客観視することが大事。」という点。 ポイントが濃い字になっており、読みやすかったです。
Posted by ブクログ
ゆる~く、脳のちょっとした小話を知れる本です。
知っておくと日々の生活に生かせそう、と思ったことは下にメモ書き。
ただ、残念なのが、本のタイトルと内容がイマイチ合っていないこと。
脳のしつけ方と謳ってるくらいだから、
脳のメカニズムなどの理論の部分もしっかり知った上で
どういう行動、思考をしていけばいい、といった本かと思ったのですが、
著者のエピソード多めで、ほんとにゆる~く豆知識をさらっと拾う感じの内容。
脳の難しい話より、
「こう考えたらいいよ」「こう行動したらいいよ」といった結論をサクッと
いってもらえる本が好きな方にはお勧めですが、
私のように次々と疑問が湧いて深堀したくなるような人間だと
少し物足りないかもしれませんね。
なんか全体的に中途半端な印象でした。
この本を選んだ理由*
考え方の癖や記憶力など、脳科学の観点からいい方向にもっていく術を知りたい
自分の課題*
なぜかいつも努力が空回り
集中力が続かない
覚えなければいけないことがたくさんあるのに、なかなか定着しない
この本の良いと思った内容抜出*
記憶力について
・意味記憶ではなく、エピソード記憶の方が定着率が良い説
・記憶力の良しあしに遺伝は関係するが、工夫次第で向上可能
・記憶力を定着させるには、短期記憶にせず長期記憶にする。
そのためには、学習したあとに3回は復習して、記憶の定着をはかる。
発想力について
・既存の枠にとらわれない柔軟な発送を生み出すのが非言語性知能
→出会ったことのない問題に当たったときに解決する力、自頭力など
遺伝子的要素が強く、20歳くらいまでの発達で決まる
・過去の歴史やデータを蓄積し、それを目の前の問題に応用するのが言語性知能
→脳の側頭葉にたまる記憶(記憶のデータベース)を比較、応用して
判断をしていく。
・非言語性知能は伸ばしにくいので、言語性知能を伸ばす。
そのためにはアイデアの源をたくさん増やすのが大事。
・アイデアの源は、楽しみながら増やすのがベスト。
解決策を学びたいときは、歴史小説から得る、など。
(エピソードと交えて知ることが出来るので覚えやすい)、
また、仕事ができるひとや面白いと思ったものをコピーすることで
新しいものを身に着ける、といった王道の方法も良い。
・但し、アイデアはためるだけでなく、ためたアイデアを
外に繰り返してだすことも大事。
脳は繰り返し呼び起こされることで記憶力の定着につながる。
人に話す、聞き入れてもらえるような環境(根回し)をつくる、
ダメ元でもいいから行動することが大事。
メタ認知力の向上がカギ
・自分を客観視するメタ認知を鍛えることが大事。
計画性、合理性、論理性をつかさどるDLPFCという部分が担っており、
この部分を鍛えることで、成功やいいアイデアを生む力につながる。
(感情的な判断や、論理的でない話、アイデアなどを減らせるかも)
・自分はどういうときにどういう感情で、どういう行動をするのか?という
行動パターンや癖などを研究することで、自分の勝ちパターンを見つける。
自分を内省すること、周りから客観的な意見をいってもらうことも、
より成功や勝ちにつながる行動、思考パターンを見つけやすくなる。
すぐ取り組める脳にいい行動、避けるべき行動*
・睡眠時間の不足とアルコールは合理的な判断を鈍らせる。
・合理的な判断力を磨くために、目の前の利益をいったん隠して、
嫌なことにまずは目を向ける。
・なかなか進まない作業は、とりあえずやってみる。体を動かす。
Posted by ブクログ
脳というのは自分の中にあるもう一つの人格のような気がしてしまう。
なんとかなだめたり、しつけるためにちょっと錯覚を起こさせてみたり。
扱い方によって自分の生活向上にも上手く働いてくれる気がする。
ちょっと鬱っぽくなったり集中できなくなったりした時はセロトニン不足である。
ウォーキングや入浴がセロトニンの分泌に役立つそうだ。
甘いものを摂取するのも効果があるらしい。
マシュマロ実験の話はよく耳にすることが多いがやはり忍耐は人生の良し悪しに大きく関わってくる。
忍耐も才能の一つなのかも。