中野信子のレビュー一覧
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購入済み
電車の壁面広告で見たので
電車の扉近くに広告されていたので、興味を惹かれて読んでみることにした。「いじめ」「サイコパス」「キレる心」「だまされる心理」などを題材にして、書かれているが、日常のさまざまな現象の背景には日本人としての「美学」があるようだ。
著者はこの手の本の著述が多く、「人はなぜ他人を許せないのか」など、一貫した見方があるようだ。「うんうん、なるほど」と肯定的に読める部分もあるが、「そうだろうか」と疑問に感じる部分も多い。
論法は我々が考えていることを「否定して」、「違う観点で驚かせる」論法なので、読んでいても疲れない。「そういう見方をするか」、と -
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ネタバレ人間を支配する快楽物質ドーパミンについて、理解が深まった。印象に残ったのは、
①快楽とは、ヒトの脳が用意した「頑張っている自分へのご褒美」
②脳が快楽を感じる物質はドーパミン
③脳は6つの部分に分けられる。運動やバランスを司る小脳。脳の中央部から下部にかけては「脳幹」と呼ばれ、間脳・中脳・橋・延髄の4つの部分からなる。体の状態を保ってくれる自動制御装置。意識や感覚は、脳の中で最大の部分である大脳で生じる。大脳でもっとも高度な働きをしているのが前頭連合野。
④ドーパミンは前頭前野を興奮させ、意欲的にさせる物質⑤重要なことは、依存症は決して心の弱さといったものが原因ではなく、脳内の物質の異常から来 -
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これは良書。
脳の特性について、なるほどと思うことばかり。
物事の捉え方には二面性あり、どちらが良いとか悪いということがないことを再認識。
気になったのは、以下の事柄。
・仕事はキリの悪いところで終わらす。
・人間の脳は集中出来ないように出来ている。
・決断力と思考力は、相反するもの。
・間違った努力をしない。
・努力をしない怠け者だからこそ、効率的な仕事の方法を考える。
・本当の自分を知るために、「自分の感情が動いたことを記憶する」内観日記を書く。
気を紛らわすメールや携帯のチェックは時間を決めて行うようになったら、仕事に集中出来るようになった。
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Posted by ブクログ
話題になった本。発売からしばらくの間平積になっていて、話題になった。不倫について、生物学、心理学、分子生物学など科学的側面からダイジェストで述べられている。詳しい参考文献までは挙げられていないものの、いくつかの論文はオープンアクセスなので、学者名などからあたることができた。入門解説書としては、かなり上出来だと感じた。興味をそそられる平易な内容で、一気に読めた。ただ、一部に著者の考え(その場合は、「~ではないか。」とか、「~と考えることもできる」など婉曲的表現)の部分が、あたかも証明されたかのように、ちょっと混乱しそうになるので、気を付けたい。その部分でマイナス一星。
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ネタバレ「天才は残酷な音楽を好む」/著者中野信子は、残酷な音楽であるメヴィーメタルを好む/だから脳科学者中野信子は天才の一人である、、といった自惚れた本ではない(笑)。
前半、自身の性格とか辛かった過去を赤裸々に告白しながら、メタルという音楽によって救われてきた体験を語り、メタルという音楽の影響力を自身の体験を通じて語る。
この時点では、単なる著者のこだわりからくるコジツケなのか、脳科学の分析に基づく客観的発言なのかが不明であった。
ただ、著者が述べるメタルファンの特性のとらえ方は、自分(メタルの一世代前のハードロック世代ではあるものの)に当てはめてみてもかなり共感できる部分があったのは事実だ。 -
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元メタラー(今コンスタントに聴いているのはアイアン・メイデンとメタリカくらい)なので、タイトルに興味を持って読んでみた。
本書は音楽本というよりも、脳科学と心理学(特にパーソナリティ理論)の解説本。したがって、メタルという音楽とアーティストを脳科学の観点から掘り下げる本だと期待して読むと、期待外れと思う可能性が高い。
つまり本書に対して何を求めるかによって、評価が全く変わるということである。メタルという音楽についての深い洞察を求めるのであれば、伊藤政則氏の本を読んだ方がはるかに満足できるだろう。
読んで思ったのは、脳科学と心理学には非常に密接な関係があること。おおよそメタルとは関係ないこ -
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Posted by ブクログ
社会的によくないとわかっていながらそれでもなくならない、やめられない不倫。そして過剰なほどにバッシングする人たち。本書は、そんな不倫をしたり不倫バッシングをしたりするのはなぜなのか、脳科学の観点から解き明かしている。
人が不倫にはしってしまう理由を脳科学の観点から考えると主に3つ。
・先天的な特定の遺伝子の働き
・後天的に形作られた愛着スタイル
・周期的、反応的な男女の性ホルモンの働き
遺伝子レベルで組み込まれてたら、あらがえないじゃん!って思わず笑ってしまいましたが、科学的知見があるらしいから驚き!なんとなく不倫ってその人の意志の問題だと思ってるところがあったから、やめられないのには本