中野信子のレビュー一覧
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近代化に対する批判的な観点や、聖的なものの重要性が論じられている。共同体から切り離された個は、集団を求めてポピュリズムに向かうとの指摘は、まさに現代社会の問題点をえぐり出していると思った。
宗教やナショナリズムは知性を鈍らせ、死をも厭わない感情を抱かせるが、人間が生き延びるために必要なものでもある。デュルケームは、トーテム原理によって、共同体の社会的、道徳的同質性を維持できると書いた(「宗教生活の原初形態」)。トクヴィルは、人間は信仰をもたなければ隷属を免れず、自由でありたいなら宗教を信じる必要があると書いている(「アメリカの民主政治」)。ニーチェは、統合原理としての神とは、先祖に対する畏敬 -
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頑張っているのに報われないと思っている人におすすめ。
【概要】
●「努力すれば報われる」が本当ではないこと
●真の努力とは、目的設定~戦略~実行のプロセスを踏むこと
●なぜ努力が報われないか(日本の特徴、日本人の特性)
●意志力の強さが利益をもたらすことの証明「マシュマロ実験」
●「できるだけ努力をしないで生きよう」という考え方
真の努力とは、「努力をしない努力」のこと
自分よりも能力のある人を見つけて、その能力を認める力を持つ。
そして、その人を使う。そのためには「ジョハリの窓」モデルを活用
●人間は死の間際になるとたいてい同じ内容の後悔を口にする。
「あんなに一生懸命働かなくても -
購入済み
電車の壁面広告で見たので
電車の扉近くに広告されていたので、興味を惹かれて読んでみることにした。「いじめ」「サイコパス」「キレる心」「だまされる心理」などを題材にして、書かれているが、日常のさまざまな現象の背景には日本人としての「美学」があるようだ。
著者はこの手の本の著述が多く、「人はなぜ他人を許せないのか」など、一貫した見方があるようだ。「うんうん、なるほど」と肯定的に読める部分もあるが、「そうだろうか」と疑問に感じる部分も多い。
論法は我々が考えていることを「否定して」、「違う観点で驚かせる」論法なので、読んでいても疲れない。「そういう見方をするか」、と -
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ネタバレ人間を支配する快楽物質ドーパミンについて、理解が深まった。印象に残ったのは、
①快楽とは、ヒトの脳が用意した「頑張っている自分へのご褒美」
②脳が快楽を感じる物質はドーパミン
③脳は6つの部分に分けられる。運動やバランスを司る小脳。脳の中央部から下部にかけては「脳幹」と呼ばれ、間脳・中脳・橋・延髄の4つの部分からなる。体の状態を保ってくれる自動制御装置。意識や感覚は、脳の中で最大の部分である大脳で生じる。大脳でもっとも高度な働きをしているのが前頭連合野。
④ドーパミンは前頭前野を興奮させ、意欲的にさせる物質⑤重要なことは、依存症は決して心の弱さといったものが原因ではなく、脳内の物質の異常から来 -
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これは良書。
脳の特性について、なるほどと思うことばかり。
物事の捉え方には二面性あり、どちらが良いとか悪いということがないことを再認識。
気になったのは、以下の事柄。
・仕事はキリの悪いところで終わらす。
・人間の脳は集中出来ないように出来ている。
・決断力と思考力は、相反するもの。
・間違った努力をしない。
・努力をしない怠け者だからこそ、効率的な仕事の方法を考える。
・本当の自分を知るために、「自分の感情が動いたことを記憶する」内観日記を書く。
気を紛らわすメールや携帯のチェックは時間を決めて行うようになったら、仕事に集中出来るようになった。
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話題になった本。発売からしばらくの間平積になっていて、話題になった。不倫について、生物学、心理学、分子生物学など科学的側面からダイジェストで述べられている。詳しい参考文献までは挙げられていないものの、いくつかの論文はオープンアクセスなので、学者名などからあたることができた。入門解説書としては、かなり上出来だと感じた。興味をそそられる平易な内容で、一気に読めた。ただ、一部に著者の考え(その場合は、「~ではないか。」とか、「~と考えることもできる」など婉曲的表現)の部分が、あたかも証明されたかのように、ちょっと混乱しそうになるので、気を付けたい。その部分でマイナス一星。
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ネタバレ「天才は残酷な音楽を好む」/著者中野信子は、残酷な音楽であるメヴィーメタルを好む/だから脳科学者中野信子は天才の一人である、、といった自惚れた本ではない(笑)。
前半、自身の性格とか辛かった過去を赤裸々に告白しながら、メタルという音楽によって救われてきた体験を語り、メタルという音楽の影響力を自身の体験を通じて語る。
この時点では、単なる著者のこだわりからくるコジツケなのか、脳科学の分析に基づく客観的発言なのかが不明であった。
ただ、著者が述べるメタルファンの特性のとらえ方は、自分(メタルの一世代前のハードロック世代ではあるものの)に当てはめてみてもかなり共感できる部分があったのは事実だ。