【感想・ネタバレ】脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体のレビュー

あらすじ

セックス、ギャンブル、アルコール、オンラインゲーム--人間はなぜ、これらをやめることができないのか。それは中脳から放出される“脳内麻薬”ドーパミンが「快感」を司る脳の各部位を巧みに刺激しているからである。コカインや覚醒剤はこの脳内回路「報酬系」を誤動作させて過剰な快楽を与え、依存症を招くものだ。だがこのドーパミンは他人に褒められたり、難易度の高い目標を達成するなど、「真っ当な喜び」を感じる時にも大量に放出されている。なぜ人間の脳はこんなしくみになっているのか。話題の美人脳科学者が人体の深遠なる謎に迫る。

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Posted by ブクログ

この本を読み、「楽しい」と「幸せ」は似ているようでまったく違う感情だと気づかされました。

「楽しい」は刺激が強く、人生に濃い味を与えてくれます。友達と笑い合う、挑戦が成功する、評価をもらう、できなかったことができるようになる。

そうした瞬間には躍動感や達成感、承認欲求の満たされる感覚があり、ドーパミンが大量に分泌されます。

一方で、「幸せ・幸福」はもっと静かで薄味です。のんびり、平和、ほっこりとした穏やかさ。強い刺激はないけれど、じんわり心が休まる感覚です。

本書を通じて自分の人生を振り返ると、私はお恥ずかしながら「楽しい=刺激」を優先するタイプでした。

お金、恋愛、セックス、美味しい食事やお酒、旅行、勉強など、多くの行動が
楽しさによるドーパミンを求めるもので、その裏で快楽と苦痛がセットで増えていたことに気づきました。

刺激は魅力的ですが、依存が強まるほど心の平穏は失われていきます。

だからこそ、自分は「刺激に満ちた人生」を望むのか、「穏やかな幸福」を大切にしたいのか、改めて向き合う必要があると感じました。

外部刺激を完全になくすことはできませんが、距離を置き、うまく付き合うことはできるはずです。

実際に私はこの本を読んだことで、お酒は月1-2回に絞って、タバコは完全に断つ事ができました。最初はつまらなく感じましたが、目先の快楽に流されない生活を続けるうちに、時間とエネルギーにゆとりが生まれ、本当に必要なことに集中できるようになりました。今では以前より人生が有意義だと実感しています。

この本に出会えたことに心から感謝しています。
「ドーパミン中毒」という本と一緒に読むのをおすすめします。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

・どんなときにドーパミンが出るか、依存症の判断基準

・習慣化してしまえば何だってできる

・マジックマッシュルーム 「色が聞こえる」

・太りやすい人は食べ物を食べる時に出るドーパミンが少ない。だが食べ物を見た時に期待するドーパミンの量は多い。この差異で太る。

・拒食症と過食症は同じ

・脂肪細胞から出るレプチンで脳が体重を操作する

・報酬系……快楽を感じさせて何度もその行為をするようにするメカニズム

・金銭的報酬は単純作業に有効、社会的報酬は複雑な作業に有効な傾向

・セックスするから愛が生まれるか、愛があるからセックスをするか。前者

…… 複合性局所疼痛症候群 モルフェウス マルクス・アウレリウス・アントニウス帝はアヘン常習者 代謝 
人間関係への依存(依存性人格障害、利他的従属、世話型依存) YouメッセージとIメッセージ 社会的報酬、金銭的報酬 独裁者ゲーム 

快楽を得る手段として何を選ぶか、という問題か。

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2023年10月16日

Posted by ブクログ

人間が自分の意思や性格でやっていると思う決断、行動の多くは脳内物質ドーパミン(ご褒美)と密接にかかわっているというもの。
依存が
物質、プロセス、人間関係に分けられるがそれらはこのドーパミンと関係している。
排出する側だけでなく、レセプター側の数にも影響されている。
笑顔の影響や、人はみな生理的欲求からはじまり最後は自己実現に向かっているのではないというのはわかるようなわからないような。

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2019年12月01日

購入済み

喜びの脳内麻薬ドーパミン物質

この本を読んで解ったのは無害の脳内麻薬ドーパミンは人類発展や人格破壊、本人の喜びの対象にとって一番好きな事が何か一人一人に違いが有ります。
大きく枠組みで人から褒められると出てくる場合と本人の達成感で出て来る場合があります。
良いことも、悪い事も生まれ育ち環境や心の達成感がお金や恋愛、ゲームや愛する物、優越感が勉強や有名な大学入学などまた博愛的なボランティアや人の為になること逆に暴力で人を服従させる等、天使や悪魔にでも人間性で違いがあります。

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2015年03月03日

Posted by ブクログ

読みやすい本だった
動物は報酬系の快楽を得るために行動しているもの。
利己的なメリットを得るときだけではなく、利他的な行動においてもドーパミンを分泌して快楽を得られる。

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

人間がその目標に向けて努力するときにしっかりサポートするドーパミンも飲酒・喫煙などの依存症にも大きな影響力を行使します。いつもの中野信子先生の著書より専門用語が多くアカデミックな印象ですが、ドーパミンの功罪がよく分かります。特に印象に残ったのがアルコールの作用、アルコールは基本的に神経に対して抑制的に働く、先ずはドーパミン放出のブレーキであるGABA神経、ここでドーパミンが出やすくなってハッピーな気分になる。そして、意識や運動をコントロールしている神経、これでブラックアウトしたり千鳥足ですねw更には生命維持活動をに必要な神経、ここまで来ると急性アルコール中毒で死亡、笑い事ではありません!飲みすぎ注意ですね!できるだけ良い方向にドーパミンを活用したいものです。

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2021年09月10日

Posted by ブクログ

面白い、読みやすい。一読あり。
薬物依存やその他の依存症に関してとても分かりやすく解説している。


ドーパミン→ノルアドレナリン、アドレナリンが作られる
神経伝達物質は、興奮性と抑制性に分けられる
興奮とは、心の興奮ではなく、神経細胞が電気的に変化する事で、発火する、活動電位が生じる、とも言われる
興奮性の神経伝達物質とは、その物質を受け取った細胞に興奮を生じさせる性質を持った物質

麻薬は6系統
1. ケシ→アヘン→モルヒネ→ヘロイン
2. コカ→コカイン
3. 大麻→マリファナ
4. マオウ→覚醒剤
5. その他の植物
6. 化学合成麻薬 LSD、MDMAなど

ドーパミンを回収できなくしたり、脳内に大量ドーパミンにしたり、その覚醒、興奮作用で中毒にしてしまう

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2021年08月23日

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快楽物質アドナレリンを知ることで、努力するときに応用できないかと思い購入した。脳は一度快楽をを覚えると海馬に記憶され、繰り返し快楽を欲求するようになる。薬や大麻、タバコ、ギャンブルなどに手を出すと脳の仕組みとしてやめられなくなる。

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2021年07月11日

Posted by ブクログ

あの行動もこの行動も報酬系を活性化させるためのもので、神経伝達物質に支配されていると思えば気が楽になる。
バソプレシンの話が1番興味深かった。

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2020年10月01日

Posted by ブクログ

事実を述べてくれてるかんじの文体。

ドーパミンについてがメインで、あまり麻薬・薬物には突っ込んでない。
幻覚・幻聴がどのような機序で見えるのか分かるともっと面白かったかも(もしかしたらまだ未解明かもしれないが)

ドーパミンは、ドラックだけでなく、ギャンブル・セックス・恋愛・買い物などいろんな場面で放出される。
不確定要素のあるほうがより報酬系大きくなるため、ギャンブルにみんなハマりやすい。

また、ドラックには自然に昔からあった草木からもものと、化学的に合成されたものとパターンが分かれる。
後者はLSD,MDMAなど。研究から生まれた合成物質になる。

精神病患者の投薬時に、副作用相殺のため、薬を複数飲む事あるが、どんどん増えて大変になる。現在は推奨されていない。

オピオイド(苦痛を和らげる快楽物質)の存在は知らなかった。痛みによるストレスにより死んだりしないために、放出される。

また、ドーパミン過剰になると統合失調症になるとの説は知らなかった。幻聴・幻覚が見えるためそう考えられているそう。
ドーパミン過剰に伴い、セロトニン・オキシトシンの濃度も変わる事で統合失調症のような容態になるのかなと思った。

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2020年07月12日

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ある程度は知っている内容だったので斜め読みした。

アルコールに溺れる理由は、アルコールでドーパミン放出を抑制している神経を抑制すればドーパミンが出まくるため、らしい。

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2020年03月24日

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ネタバレ

人間を支配する快楽物質ドーパミンについて、理解が深まった。印象に残ったのは、
①快楽とは、ヒトの脳が用意した「頑張っている自分へのご褒美」
②脳が快楽を感じる物質はドーパミン
③脳は6つの部分に分けられる。運動やバランスを司る小脳。脳の中央部から下部にかけては「脳幹」と呼ばれ、間脳・中脳・橋・延髄の4つの部分からなる。体の状態を保ってくれる自動制御装置。意識や感覚は、脳の中で最大の部分である大脳で生じる。大脳でもっとも高度な働きをしているのが前頭連合野。
④ドーパミンは前頭前野を興奮させ、意欲的にさせる物質⑤重要なことは、依存症は決して心の弱さといったものが原因ではなく、脳内の物質の異常から来る病気
⑤神経の先には分泌した伝達物質を再び回収する「掃除機」のようなしくみ(トランスポーター)がある。コカインはこの掃除機の働きを妨害する。つまりコカインを体に入れると、ドーパミンが分泌されっぱなしになり、脳は興奮しっぱなしになってしまう。

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2019年12月26日

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ネタバレ

何かを成し遂げ、社会的に評価されて喜びを感じるとき、友人や家族や恋人から感謝やお祝いの言葉を聞いて幸福感に包まれるとき、私たちの脳の中では、快楽をもたらす物質「ドーパミン」が大量に分泌されています。
 だとしたら、習慣にしたいことを行ったとき、ドーパミンがでるように工夫することによって、幸福感に包まれたいために、その行動を繰り返すように、自分自身を仕向けることができるのではないか?という、しょうもないことを考えて、この本を手に取った。さて、私は、自分自身の脳を操作して、に報酬を与えることができるのか?

 「人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」というサブタイトルや、美しい中野信子博士が、あなたは「気持ち良さ」について何も知らない。と呟いているように見える帯のデザインから、編集者の悪意?を感じないでもなかったが、まんまとその罠?に嵌ってあげました。しかし、内容は、まったくもって真面目で、脳内回路、薬物依存、依存症、社会的報酬という順序で、脳内物質だけではなく、脳に影響を与える薬物が発見され、それが依存症をもたらすことだけではなく、それが国家を脅かした歴史についても言及されている。地味だが良書。

 最近、電車やバスに乗っていると、スマフォやタブレットでオンラインゲームの興じる人を見かけることが多くなった。中野先生は「実はゲームは、巧妙に報酬系を刺激し、ドーパミンを分泌させるように設計されているのです。」と書かれている。私も17年ぐらい前、RPGに嵌り、寝る間を惜しんで没頭していたが、ゲームに投入した推定1000時間は、本当にもったいなかったと思う。時間を生産性のあることに費やすことだけが幸せに繋がるとは思わないが、ゲームに嵌っている人が、その時間を経済活動に投じれば、世の中が変わると思う。
 
 私は、自分にとって良い習慣を身につけるために、脳内麻薬のことを知りたいと思ったのだが、前述のように、私たちが、自分の時間を浪費したり、健康を損なうようなことを止められないのも、脳内麻薬の作用によるものなのだ。RPGに嵌っていたときの私は、カナダのマギル大学でジェイムズ・オールズとピーター・ミルナー という2人の研究者が実験で使っていたラットのように、空腹でも食べ物に目もくれず、レバーを押し続けていたのだ。

 他人に褒められたときに反応する脳の部位と、金銭をもらったときに反応する部位は、まったく同じ部分(線条体)であることがわかりました。つまり「社会的報酬」とは言葉の上の遊びではなく、脳にとってはまさしく「報酬」そのものであることを示しています。≫ 私は「他人に褒められたい」人でした。今は、いくらか鎮静化しているかもしれませんが、こうしてコメントを投稿しているのも、誰かから「良いところに気がついたね」と褒めてもらいたいからだと思います。まあ、依存症といえるほど重篤ではないので、脳がおもむくままに…

 お金をかけて幸福度・満足度を上げようとすると限界がないので、いつまでたっても幸福度・満足度は満たされないかもしれない。時間をかけないってのは、難しいだろうが、ゲームの依存性を模倣して、簡単に達成感を得られることから徐々に難易度を上げて行くような課題に取り組むのが良いかもしれまない。可能ならば、気の合う仲間たちを集めて、お互いに褒め合いながら実行すれば、成果もついてくるので、一石二鳥を得られる可能性がある。

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2015年09月13日

Posted by ブクログ

ずっと興味があってやっと読めた。
脳科学分野でいう「報酬系」のお話。

最近新書本が好き。
まだまだ気になる本や積読本もあるから、少しずつ消化していこう。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

正直、既知の情報が多く、その羅列感もあり、話題になったほどの内容は無かったように思います。各種麻薬の材料の違いくらいでしょうか。実験の解説も少し冗長かなぁ。10年前の著作なので、割り引かないといけませんが。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

ドーパミンが快楽に関係している。ギャンブルのような不確実性が快楽に関係していることがわかった。ランナーズハイはベータエンドルフィン。ホントにあるのか?味わいたくはない。性的快楽と恋愛の快楽はちがう。体から恋愛に発展することもある。

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

向精神薬の副作用とは、意図しなかった場所での神経伝達物質の増減ですから、その症状は何らかの精神病と類似していることが多いのです。

統合失調症の治療のためにドーパミンの効果を抑える薬を投与すると、ドーパミンの不足によって起こるパーキンソン病の症状が現れるのもその例です。

               p.86より

以前、向精神薬を服用する中でパーキンソン病の症状が出現した経験があった。
こういう理由だったのかと理解できた。

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2025年02月11日

Posted by ブクログ

脳内に報酬(幸福感?)をもたらす各種物質について列記。
実際の各種麻薬の効果と依存性。
アルコール、ニコチン等の効果と依存性。
セックス、テレビゲームの依存の仕組みなど。
少々ブツブツと内容が切れてように感じ、全体を通して何を伝えたかったのが良くわからなかった・・・。

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2025年01月21日

Posted by ブクログ

脳内モルヒネ、ドーパミンの放出の仕組みが面白かった。昔の漫画で見た、人参を追っかける馬の絵が目に浮かんだ。

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2022年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新書らしく、読みにくいところも多々(笑)
やっぱり楽しいことしとけば、
麻薬とかやれば、
頭ウハウハになって楽しいんだなと思った。
でも、上限がある。限界がある。慣れていってしまう。
より強い麻薬求めても仕方ない。
あとの方の、同じコミュニティで成功を認められてそこで快感を覚える、みたいなところはなるほどなと思った。
やっぱりある程度のやりがい大事。
チームワーク大事。
仕事ってそういうもんだよね。

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2022年08月02日

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脳を持つ生物はみな薬物中毒!
脳はモルヒネの6.5倍の効力を持つ興奮物質を自ら分泌する!
依存症の原因は脳から分泌される物質!

 人の心、人の精神は脳から分泌される物質に支配されている。ということは、脳内麻薬、ホルモンを理解すれば人生をハッピーに過ごすことができるかも。脳内麻薬の基本から脳に作用する薬物、依存症から幸福感を管理する報酬系まで、生物を虜にする「快楽」の話をわかりやすく解説。
 本書での解説はありませんが、宗教やカルトにハマる要因の一つに脳内麻薬の作用があります。だから論理的に説得しようとしても、その快楽に依存している内は、当人は説得に耳を貸す気になりません。すべきは依存症の治療と同じように、その環境から引き離して隔離すること。そうして長期にわたって離脱するのを待つことです。
 またそれは、脳内麻薬の作用を利用して相手を自身に依存するようにすれば、相手を自由に操れる、とも言えます。
 詰まるところ、人を操ったり人に操られたりしないようにするには、脳内麻薬について学ぶことも手段の一つと言えるでしょう。

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2022年07月23日

Posted by ブクログ

テレビで見る方ですが、初めて著書を読んでみた。

わかったこと↓
自分へのご褒美、という言葉を度々自分でも使うことがあるが(報酬)、本来の設計とは違う方法でご褒美を得ようとする病気が「依存症」なのだ、ということ。

依存症には三種類あってそれぞれの解説が書いてあった。


人は社会的報酬を求めている、という章が面白かった。
恥ずかしい話、他者との比較で得られる幸福感、というのは確かにある。

人間は、「自分が生きている意味を確認せずにはいられない特異な生き物」
たしかに!

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2022年02月20日

Posted by ブクログ

あらゆる依存症についての紹介があり、そこにはドーパミンという脳内物質(≠麻薬)が大きく関係している。
依存症には大きく3つあり、覚醒剤等に代表されるような物質への依存、セックスやギャンブル等のプロセスに対する依存、そして恋愛依存等の人間関係への依存、すなわち他人からの承認や愛情等の社会的報酬への依存が上げられる。
これまで、同じ依存でもクスリとスマホやSNSでは、依存の危険度は違うだろうと思っていたが、脳内ではほぼ同じメカニズムで起こっていることを考えると、社会的報酬への依存も軽視してはいけないものだと感じた。
こういった基礎知識が頭にあることで、今後何か依存への一歩を踏み出してしまう時があった際のブレーキとなれば幸いである。

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2021年12月29日

Posted by ブクログ

ドーパミンをもとに、あらゆる中毒について脳科学的に解説してある。

薬物などの中毒は心の問題ではない、というのはよく言われるけど、じゃあどういう仕組みになっているのか、というのがわかりためになった。

個人的に恋愛中毒というものを初めて知ってかなり身近なものだと思った。

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2020年12月01日

Posted by ブクログ

知りたかった脳内物質のメカニズムがわかりやすく書いてあり良かった。
ただ、文章の揺れがあり、ところどころわかりにくく気になった。
ところどころ説明が飛んだり、やたらトゥーマッチに説明してたと思ったら急に端折ってよくわからなかったりしたところに筆者のADHD的な性質が表れているなと思った(自身もそうなので良し悪しではない)。話のトビなどもあったため★3。


細かいところの書きっぷりで気になるところはあったり説明不足を感じるところはあるものの、ライトにラフに短時間でざっと読めるので、脳の活動等についての大枠を抑えたい人にとっては良書。
もちょっと揺れがなければ全体的にわかりやすく★4でも良かったかも。

わかりやすく、網羅的に神経伝達物質についての説明があり良かった。

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2020年11月30日

Posted by ブクログ

依存症とは何なのかについて、わかりやすく書いてありました。自分もある種の依存症ではあるかもしれません。

生活に支障をきたすわけではありませんが。

最後にマズローの5段階欲求に触れてありました。結局、この欲求段階のどこかのバランスが崩れているから誰かに、何かに依存しようとするのかなと思いました。

マズローの欲求段階説とは
①生理的欲求
②安全の欲求
③所属と愛の欲求
④承認(尊重)の欲求
⑤自己実現の欲求

自分にあてはめてみてもよくわかりました。

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2020年11月01日

Posted by ブクログ

前半の、脳内の快感のメカニズムと、麻薬などがどのようにして快感を引き起こすか、依存症がどのような脳内の原理によって生じるのかについての物理的な説明が興味深く面白かった。
後半は説明が雑になり、社会的報酬の観点から利他行動を部分的に説明しようとするも、前半のような幹のある説明ではなく、人間には利他的な面もあるといったすっかり知っているような内容の記述がメインの展開になり、しりすぼみの感あり。

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2020年01月14日

Posted by ブクログ

へーそうなんだ、と思った点は次の3つ。
・脳が自分の体重を知りコントロールしている
・アルコールが好まれるのはドーパミンが出るから
・他人に褒められるときと、金銭をもらったときに反応する脳の部位は同じ

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2019年12月18日

Posted by ブクログ

専門書を部分部分に絞って説明しているような本で、少し頭に入りにくかった。冒頭のドーパミンの説明を理解しないと、薬物や依存症の説明を読み続けるのは少し難しいと感じた。

薬物や依存症、報酬系などそれぞれにドーパミンが関係しているから、どうなのかまでは理解できず。

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2019年10月14日

Posted by ブクログ

脳内物質について、ドーパミンについて細かく脳のどの部分から分泌されているかなど細かく記載されていて、かつ読みやすくまとめられていた

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2019年04月20日

Posted by ブクログ

快感を生む脳内物質ドーパミン。
その作用や放出される過程や、
過不足の時にどうなるか、などなど、
まずドーパミンを中心に、
それから、そのほかのセロトニンやオピオイドという脳内物質についても
説明されていきます。

次章では、
依存症から入って、
アルコールやニコチンの中毒に触れることを契機として、
コカインやヘロインといった麻薬についての説明に移っていきます。
これは『脳内麻薬』というタイトルを見て買って読んでみた僕にとっては
予想外のトピックの広がりでもあり、
昔読んだ中島らもさんの『アマニタ・パンセリナ』を彷彿とさせるというか、
よりマジメに端的に、そのものを説明するものになっていました。
「脳内」だけでは済まずに、麻薬そのものについても紙幅を割いていたのでした。

そして、セックスや恋愛、ギャンブルやゲームなどの依存症についても語られ、
最後に、社会的報酬、つまり、社会への利他的行動をとって得られる脳の報酬系の興奮、
つまり、その種の満足感や快楽の生成過程や、
何故、利他的行動で報酬系が興奮するのかについて大きく見ていっています。

アヘン戦争にいたった過程など、
いろいろなエピソードを引用しつつ
主軸のトピックスを解説していくのですが、
知識量がすごいうえに簡便に整理されていて、
かつ、新書形式の本ということで、偏った形で深くつっこまずに、
おしなべて大勢を見た上でその論を進めていくような、
マジョリティーに立脚した、でも、
いろいろと行われた実験の結果や考えに矛盾がないかだとか、
そもそものところに間違いや勘違いがないかということについて、
そういうところには細心の注意がなされている
論述になっていました。

著者はIQが高いことで有名ですが、
記憶力・記憶量の良さ・強さに、
情報整理力・情報処理力の優秀さが僕なんかにも感じられる構成と内容の本でした。
もちろん、面白いです。
欲を言うならば、新書という形態にガチッと優等生的にハマりすぎている感はありましたが、
でもそういった、ある意味ではスマートな形態で読める本なので、
時間の無くても読書はしたい人にはピタッとはまるのかなあと思いました。

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2018年07月23日

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