感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年10月16日
・どんなときにドーパミンが出るか、依存症の判断基準
・習慣化してしまえば何だってできる
・マジックマッシュルーム 「色が聞こえる」
・太りやすい人は食べ物を食べる時に出るドーパミンが少ない。だが食べ物を見た時に期待するドーパミンの量は多い。この差異で太る。
・拒食症と過食症は同じ
・脂肪細...続きを読む胞から出るレプチンで脳が体重を操作する
・報酬系……快楽を感じさせて何度もその行為をするようにするメカニズム
・金銭的報酬は単純作業に有効、社会的報酬は複雑な作業に有効な傾向
・セックスするから愛が生まれるか、愛があるからセックスをするか。前者
…… 複合性局所疼痛症候群 モルフェウス マルクス・アウレリウス・アントニウス帝はアヘン常習者 代謝
人間関係への依存(依存性人格障害、利他的従属、世話型依存) YouメッセージとIメッセージ 社会的報酬、金銭的報酬 独裁者ゲーム
快楽を得る手段として何を選ぶか、という問題か。
Posted by ブクログ 2019年12月01日
人間が自分の意思や性格でやっていると思う決断、行動の多くは脳内物質ドーパミン(ご褒美)と密接にかかわっているというもの。
依存が
物質、プロセス、人間関係に分けられるがそれらはこのドーパミンと関係している。
排出する側だけでなく、レセプター側の数にも影響されている。
笑顔の影響や、人はみな生理的欲求...続きを読むからはじまり最後は自己実現に向かっているのではないというのはわかるようなわからないような。
Posted by ブクログ 2018年12月22日
めっちゃおもしろかった。
一般向けにかかれているが、かなりの専門性にも耐えられる。
これだから依存に関わる神経生理学のハナシはやめられないw
そして、そこここに見受けられるこのセンセイの「バッサリ感」がステキです。
P30
ではA10に刺激を送っているのはどの場所でしょう。それこそが私...続きを読むたちの脳のなかで快感をコントロールしているところです。それは2つあります。
1つは前頭連合野、つまり知的活動の中枢です。(略)
もうひとつは側座核というところで、これはまさに快感の中枢です。
(略)ここでいう快感はマッサージを受けたときの気持ちよさやおふろに入ったときの解放感とは違うもので、なにかを達成したり夢中になったりしたときのも野です。それらには感覚神経から直接来るものではないものも含まれます。なにか喜ばしい体験・けいけんがあったとき、それは前頭連合野でうけとられ、その反応がVTA(ふくそくひがいや)に延びる神経を活動させ、VTAを活性化させます。VTAではA10神経をつかって前述の脳の各部にドーパミンを送り届けます。これが快感を生むのです。
(略)特に側座核がどー羽明を受けとることが快感の中心だと考えられています。
(略)さらに、この好ましい経験はどー羽明を受け取って活性化された脳のメモリーー海馬に蓄えられ、次に同じような状況が来たときにより速いドーパミンの放出が起こるようになります。これが期待の快感、です。
ドーパミンが過剰になると
1興奮状態になり、ときには攻撃的になる
2アルコールやタバコ、過食などある種の行動がやめられなくなる
3幻覚を見たり、妄想を抱いたりする
不足すると、
1意欲や興味、好奇心が減退し無気力な状態になる
2パーキンソン病
2章 脳内麻薬と薬物依存
快感を支配する脳内の回路「報酬系」は、私たちのかラだが生存のために用意した「自分へのごほうび」です。
(略)本来の設計とは違う方法で「ごほうび」を得ようとする病気「依存症」です。
P49
依存症には大きく分けて、次の3種類の依存対象があるとされています。
・物質への依存(ニコチン、アルコール、薬物、食べ物など)
・プロセスへの依存(ギャンブル、インターネット、セックス、買い物、仕事など)
・人間関係への依存(恋愛、カルト、DV,虐待)
アルコール依存
実はアルコールは(略)報酬系をじかに活動させるのです。
報酬系が活性化されるとヒトが快感を覚えることはすでにのべた通りですが、前述したようにこの報酬系には、ふだん、GABA神経というブレーキがかかっています。
アルコールにはこのGABA神経を抑制する働きがあるのです。
つまり、アルコールが他の飲み物に比べて特に好まれるのは、味がいいからでなく「ごほうび」のブレーキを弱らせて、ドーパミンをたっぷり分泌させるからなのです。
コカイン
コカインはこの掃除機(トランスポーター)の働きを妨害します。つまり体にコカインをいれると、ドーパミンが分泌されっぱなしになるわけです。その結果、脳は興奮しっぱなしになり、「爽快な気分」などと表現される独特の快感が得られるのです。
覚醒剤の働きはコカインとにていますが、より強力です。(略)強烈な不眠、食欲不振、血圧上昇、幻覚・被害妄想が起こる
ストレスと摂食障害
食事はいきるために重要な行為ですから、食欲のコントロールには様々な神経伝達物質やホルモンが関係しています。慢性的なストレスによってそれらのバランスが乱されると、いわゆる摂食障害になると考えられています。
つまり、摂食障害とは人間関係から来る心理的ストレスを受けたときの耐性の不足、社会適応性の未発達、周囲とのコミュニケーションの不全などが引き起こす依存症の一種なのです。
レプチン
脳は脂肪細胞から分泌されるレプチンの濃度を知り、高すぎれば食事の量を減らして代謝を上げ、低すぎれば食事の量を増やして代謝を下げるという方法で体重をコントロールしているのです。
満腹・空腹の判断にはレプチンの量も影響しており、例えば脂肪が少ないときはレプチンの量が少なくなり、それを関知した脳は判断をより空腹側に片寄らせます。こうしてリバウンドが生じるのです。
脳の中にドーパミンが溢れている状態にするとラットの食欲はなくなり、(略・逆にすると)ラットは餌の量を増やすこともわかりました。(略)
A10神経にはレプチンの受容体もついていて、レプチンが多い状態になるとドーパミン放出の量が減ることもわかってきました。
ここからわかることは、過食・拒食はほかの依存症と同じくA10神経を中心とするほう集計の以上からくるものではないかということです。
実際に太りやすい体質のラットとそうでないラットに同じ量の餌を与えると、太りやすい体質のラットのほうが、脳内に放出されるドーパミンの量が少ないことがわかってきました。つまり過食というのはドーパミンの量が満足できるレベルになるまで食べ続けることからくる症状のようなのです。
P94
空腹のヒトが最初の一口を食べるときに、ドーパミンの量が最大になり、食事が進むにつれて減っていくこともわかりました。
P95
肥満の人はドーパミンの放出量が少なく、しかも需要体も少ないためにドーパミンの刺激がいつも少ない状態=いつも満足できない状態にあるのです。そして、ドーパミンが満足できるようになるまで食べ物を食べると、カロリーのとりすぎになってしまうから太るのだ、ということになります。
しかし、もともとドーパミンの量が少ないのに、どうやってその人は食べることの快感を覚えたのでしょうか。(略)ごほうびが少ないとそもそもやる気がでない。しかし多すぎると少ししか働かないという矛盾です。
人の脳はこの矛盾を巧妙な方式で解決しています。肥満の人の脳の活動を注意深く見ると、ミルクセーキを飲む前や、まさにのもうとするときに報酬系が大きく活動しているのです。
つまりこの人の脳は、眼前に大きな報酬をちらつかされながら、実際に飲むという行動をとったときには少しのごほうびしかもらえないのです。
(極端な食事制限というストレスフルな状況中はもちろん、解除後も食事の量が増えたり、糖や脂肪の多い食事を好むようになる現象)
まず、かんのうししょうかぶがCRH(満腹ホルモン)をだし、脳下垂体がそれをうけとります。そこから副腎皮質刺激ホルモンが放出され、全身に広がりその刺激を受けた副腎からコルチコステロンというホルモンが分泌されます。
この物質が脳に戻ってきて脳のストレス反応を引き起こします。このストレス反応の中には、報酬計に変かを起こすものがあり、それが原因で摂食障害が起こっていくのです。
<セックス依存・恋愛依存>
P102
結果としてセックスとそれに関連した活動からくる時間や人力の浪費は、おそらく人類の、いわゆるまっとうな生産活動をかなり低下させているでしょう。子孫を残す行動に結び付かない、文字通りの非生産的な、快楽を得るためだけのセックス依存症にかかっているのは、実は、人類という種そのものだと言えるかもしれません。
P105
(セックス依存と恋愛依存とのちがいは)言い換えれば、対人関係の希薄さからくるストレスを恋愛とセックスのどちらでまぎらわすかによって、別れるとも言えます。
ただ、セックスには恋愛の確認と、性欲の発現という2つの目的があります。恋愛感情と性欲は、脳のなかではどうやら区別されているようです。
P106
(カップルの片割れに、いままさに恋愛中のパートナーの画像を見せると)まず、脳の中で判断能力を担っている部分と、社会性を司っている部分(前頭連合野)の活動が停止したのです。これはいうならば、恋人の顔を見るときには客観的・社会的な判断は飛んでしまう、ということです。さらに視覚情報を処理する部分、注意・雲藤・体性感覚器のなどを司る部分である大脳皮質については、広範囲に活動が見られました。
これらの結果を考え会わせると、どうも、恋人の顔を見るときには、客観的に判断することはストップして、ただ相手の姿を見ること楽しもうとしているかのようです。
P114
オンラインゲームにハマる理由
ゲームが写真や音楽と違う点は、この”熱中を生むように設計された人工の趣味”である点です。実はゲームは巧妙に報酬計を刺激し、ドーパミンを分泌させるように設計されているのです。
(スーパーマリオ)旗が上がり、小さな称賛が与えられ、あなたは達成感を得ます。小さな努力と小さな達成感。しかしそれは確実にあなたの報酬系を刺激します。
2面、3面と画面が進むにつれて、次第に難しくなり、それをクリアするには努力と時間が必要になります。その分得られる達成感も大きくなります。この難易度の上昇はドーパミン分泌系が刺激に慣れ、分泌量が減るのを防げます。(略)
このような人工の報酬系刺激装置は、いわば薬物を使わない麻薬のようなものです。
(略。ゲームが報酬系を活性化させるかどうか?ある実験をしたところ)やはり報酬系も活性化していたのです。そして、その活性化の度合いは男性のほうが高かったのです。
(略)オンラインゲームとは、ゲーム内のキャラクターからの称賛や友情という、人間関係への依存をふくんだ、プロセスへの依存症なのです。
<ギャンブル>
報酬系はシロップという「利益そのもの」に反応して活性化するだけでなく、緑の光という「利益の予告」にも反応するということです。
動物は確実な報酬より、リスクを伴った報酬に強く反応するのです。
<脳の非合理な解釈>
ポーカーの手札配りと同じく、自分で操作してもスロットの当たりの確率が大きくなるわけではありません。しかsh、それでも自分で操作すると報酬系の活動が高くなるのは、運命を自分で選んでいるような気がするからでしょうか。
これがギャンブルに対する報酬系の反応です。
ギャンブル依存症になる人は、前述の青い光のような刺激を受け続けることで面白さを知り、ニアミスやジンクスに翻弄されながら楽しむうちに、脳に耐性が形成され、より強い刺激を求めて何度でもギャンブルの場に通うようになるのでしょう。
ゲーム依存症やギャンブル依存症は、依存症としては軽い部類に入ります。予後は決して油断できませんが、ともかく自分で依存症を克服し、社会生活に復帰する人が多いからです。
そして株式や投資の場において、このギャンブルに対する耐性を持った人たちが活躍していることも事実です。
<社会的報酬>
<承認・評価>承認や評価をするときに、効果が高いのが「I」メッセージです。「(あなたは)すばらしいね」「(あなたは)頑張ったね」という言い方は主語があなたであるメッセージで、(略)これは冷静な言い方ですが、感情のこもらない、ある意味で上から目線の言い方だとも言えます。
「(私は)あなたのすごさには毎回驚かされる」「(私は)あなたの作品に感動して涙がでそうになった」ならこれは主語がわたしであるIメッセージです。
IメッセージのほうがYouめっせーじよりも「あなたの価値を認めていますよ」という気持ちが十分に伝わり、社会的報酬としての価値も高いというわけです。
「報酬としてお金を得たとき」と「褒められたとき」の脳の状態を比較しました。
その結果、他人に褒められたときに反応する脳の部位と、金銭をもらったときに反応する脳の部位は、まったく同じ部分(線条体)であることがわかりました。
つまり「社会的報酬」とはことばの上の遊びではなく、脳にとってはまさしく「報酬」そのものであることを示しています。それだけでなく、社会的報酬と金銭的・生理的報酬が脳の同じ部分で評価されているという事実は、これらが交換可能であることを示します。非常に単純化してしまうと「お金」で「友情」や「愛情」が買えるということです。逆に、「愛情」を「お金」に換えることもできます。
P146
単純な作業については、金銭的報酬は強力に作用します。
明確な金銭的報酬というのは視野を狭め、心を集中させるためのものです。それは単純な作業では効果を発揮します。それにたいして平均時間を知るために協力してほしいという要請は相手の感謝と評価という社会的報酬を予想させるものです。こういう動機付けは、答えがあるのかわからないような、知的な課題に向いているようです。
P156
利他行動も社会的報酬を得ようとする行動であり、金銭的報酬を求める経済行動と同じ土俵で考えることができるという立場です。
他者からのよい評判という社会的報酬と金銭的報酬は、ともに報酬系の「線条体」を活性化させます。こうして異なる種類の報酬を比較検討し、どういう行動をとるか決定するときに使われるのが、報酬系が与えてくれる快感なのです。
Posted by ブクログ 2018年03月29日
脳科学の視点で人の報酬系、快楽を刺激するシステムについてドーパミンの基本的な知識、薬物などの依存症、食やSEX、ゲームなどの依存症、社会的報酬に章立てされ、明快に解説されている。基本的な知識を得る、整理する、正すにとても良い本。特に薬物は今までも多く語られ報道されることもあり、感想に既に知ってるとし...続きを読むて低評価の方も結構いたようだが、それでも科学的に吟味した知識で整理してくれるのは有用に思う。同じ著者の「サイコパス」と同じく、現在の脳科学の知見から明快に基礎を説く本として成功していると思う。というのも、日本の脳科学者関係の本には自説や自らの文系哲学的考えの開陳の方に重点がおかれて、海外の研究者のような科学的知見で説得的なものが多くないような気がしている。著者の中野氏がこの辺のマニュアル的基礎知識に忠実なのは女性ということもあるかも。
この本を読んで解ったのは無害の脳内麻薬ドーパミンは人類発展や人格破壊、本人の喜びの対象にとって一番好きな事が何か一人一人に違いが有ります。
大きく枠組みで人から褒められると出てくる場合と本人の達成感で出て来る場合があります。
良いことも、悪い事も生まれ育ち環境や心の達成感がお金や恋愛、ゲームや愛する...続きを読む物、優越感が勉強や有名な大学入学などまた博愛的なボランティアや人の為になること逆に暴力で人を服従させる等、天使や悪魔にでも人間性で違いがあります。
Posted by ブクログ 2023年01月02日
読みやすい本だった
動物は報酬系の快楽を得るために行動しているもの。
利己的なメリットを得るときだけではなく、利他的な行動においてもドーパミンを分泌して快楽を得られる。
Posted by ブクログ 2021年09月10日
人間がその目標に向けて努力するときにしっかりサポートするドーパミンも飲酒・喫煙などの依存症にも大きな影響力を行使します。いつもの中野信子先生の著書より専門用語が多くアカデミックな印象ですが、ドーパミンの功罪がよく分かります。特に印象に残ったのがアルコールの作用、アルコールは基本的に神経に対して抑制的...続きを読むに働く、先ずはドーパミン放出のブレーキであるGABA神経、ここでドーパミンが出やすくなってハッピーな気分になる。そして、意識や運動をコントロールしている神経、これでブラックアウトしたり千鳥足ですねw更には生命維持活動をに必要な神経、ここまで来ると急性アルコール中毒で死亡、笑い事ではありません!飲みすぎ注意ですね!できるだけ良い方向にドーパミンを活用したいものです。
Posted by ブクログ 2021年08月23日
面白い、読みやすい。一読あり。
薬物依存やその他の依存症に関してとても分かりやすく解説している。
ドーパミン→ノルアドレナリン、アドレナリンが作られる
神経伝達物質は、興奮性と抑制性に分けられる
興奮とは、心の興奮ではなく、神経細胞が電気的に変化する事で、発火する、活動電位が生じる、とも言われる...続きを読む
興奮性の神経伝達物質とは、その物質を受け取った細胞に興奮を生じさせる性質を持った物質
麻薬は6系統
1. ケシ→アヘン→モルヒネ→ヘロイン
2. コカ→コカイン
3. 大麻→マリファナ
4. マオウ→覚醒剤
5. その他の植物
6. 化学合成麻薬 LSD、MDMAなど
ドーパミンを回収できなくしたり、脳内に大量ドーパミンにしたり、その覚醒、興奮作用で中毒にしてしまう
Posted by ブクログ 2021年07月11日
快楽物質アドナレリンを知ることで、努力するときに応用できないかと思い購入した。脳は一度快楽をを覚えると海馬に記憶され、繰り返し快楽を欲求するようになる。薬や大麻、タバコ、ギャンブルなどに手を出すと脳の仕組みとしてやめられなくなる。
Posted by ブクログ 2020年10月01日
あの行動もこの行動も報酬系を活性化させるためのもので、神経伝達物質に支配されていると思えば気が楽になる。
バソプレシンの話が1番興味深かった。
Posted by ブクログ 2020年07月12日
事実を述べてくれてるかんじの文体。
ドーパミンについてがメインで、あまり麻薬・薬物には突っ込んでない。
幻覚・幻聴がどのような機序で見えるのか分かるともっと面白かったかも(もしかしたらまだ未解明かもしれないが)
ドーパミンは、ドラックだけでなく、ギャンブル・セックス・恋愛・買い物などいろんな場面...続きを読むで放出される。
不確定要素のあるほうがより報酬系大きくなるため、ギャンブルにみんなハマりやすい。
また、ドラックには自然に昔からあった草木からもものと、化学的に合成されたものとパターンが分かれる。
後者はLSD,MDMAなど。研究から生まれた合成物質になる。
精神病患者の投薬時に、副作用相殺のため、薬を複数飲む事あるが、どんどん増えて大変になる。現在は推奨されていない。
オピオイド(苦痛を和らげる快楽物質)の存在は知らなかった。痛みによるストレスにより死んだりしないために、放出される。
また、ドーパミン過剰になると統合失調症になるとの説は知らなかった。幻聴・幻覚が見えるためそう考えられているそう。
ドーパミン過剰に伴い、セロトニン・オキシトシンの濃度も変わる事で統合失調症のような容態になるのかなと思った。
Posted by ブクログ 2020年03月24日
ある程度は知っている内容だったので斜め読みした。
アルコールに溺れる理由は、アルコールでドーパミン放出を抑制している神経を抑制すればドーパミンが出まくるため、らしい。
Posted by ブクログ 2019年12月26日
人間を支配する快楽物質ドーパミンについて、理解が深まった。印象に残ったのは、
①快楽とは、ヒトの脳が用意した「頑張っている自分へのご褒美」
②脳が快楽を感じる物質はドーパミン
③脳は6つの部分に分けられる。運動やバランスを司る小脳。脳の中央部から下部にかけては「脳幹」と呼ばれ、間脳・中脳・橋・延髄の...続きを読む4つの部分からなる。体の状態を保ってくれる自動制御装置。意識や感覚は、脳の中で最大の部分である大脳で生じる。大脳でもっとも高度な働きをしているのが前頭連合野。
④ドーパミンは前頭前野を興奮させ、意欲的にさせる物質⑤重要なことは、依存症は決して心の弱さといったものが原因ではなく、脳内の物質の異常から来る病気
⑤神経の先には分泌した伝達物質を再び回収する「掃除機」のようなしくみ(トランスポーター)がある。コカインはこの掃除機の働きを妨害する。つまりコカインを体に入れると、ドーパミンが分泌されっぱなしになり、脳は興奮しっぱなしになってしまう。
Posted by ブクログ 2018年10月21日
ニコチン、アルコール、薬物、ギャンブル、インターネット、カルト宗教など、中毒や依存症はいろいろあるが、共通しているのは「快楽物質」ドーパミンが関係している点。脳内で分泌される神経伝達物質ドーパミンが分泌されることで、過剰な興奮で行動をやめられなくなる。もともとドーパミンは努力させるためのご褒美なので...続きを読む、多量に放出される誘惑に脳は打ち勝つことができない。
Posted by ブクログ 2018年03月06日
脳の奇妙な動きが 物質レベルで説明できるとは、
スゴイ時代となったものだ。
ドーパミン、オピオイドが 興奮させ、報酬系を喜ばせる。
A10神経を通り過ぎていく 物質たち。
興奮もさせるが 抑制するセロトニン、ギャバもある。
そのバランスが 平静になり、興奮し、不安となる。
物質が解明される事で、依存...続きを読む症がうまれる事になる。
生理的な報酬、金銭的な報酬、社会的な報酬。
報酬「依存症」が、ニンゲンであることらしい。
アルコール、ギャンブル、セックス。
報酬を喜ばすための 報酬的行為。
沢山の物質の言葉がありながら、
ちゃんと 読ませる能力があるのは、えらいもんだ。
深くもなく、浅くもなく、
読んで、脳は 実にバランスをとって生きている。
と感じられただけでも、うれしいね。
Posted by ブクログ 2018年01月16日
著者の『サイコパス』を探していて、まずこの本から。中毒や依存といった症例に踏み込んでおり、この分野でも、最新の研究が進んでいるのがわかります。普通に、脳内のドーパミンが人間の行動に影響を及ぼしているのはわかるのだが、現状のすぐ向こうが闇に見える怖さがあります。最後に、マズローに言及しており、自己実...続きを読む現(至高体験)との関係まで将来解き明かされるのか、期待しています。
Posted by ブクログ 2015年09月13日
何かを成し遂げ、社会的に評価されて喜びを感じるとき、友人や家族や恋人から感謝やお祝いの言葉を聞いて幸福感に包まれるとき、私たちの脳の中では、快楽をもたらす物質「ドーパミン」が大量に分泌されています。
だとしたら、習慣にしたいことを行ったとき、ドーパミンがでるように工夫することによって、幸福感に包ま...続きを読むれたいために、その行動を繰り返すように、自分自身を仕向けることができるのではないか?という、しょうもないことを考えて、この本を手に取った。さて、私は、自分自身の脳を操作して、に報酬を与えることができるのか?
「人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」というサブタイトルや、美しい中野信子博士が、あなたは「気持ち良さ」について何も知らない。と呟いているように見える帯のデザインから、編集者の悪意?を感じないでもなかったが、まんまとその罠?に嵌ってあげました。しかし、内容は、まったくもって真面目で、脳内回路、薬物依存、依存症、社会的報酬という順序で、脳内物質だけではなく、脳に影響を与える薬物が発見され、それが依存症をもたらすことだけではなく、それが国家を脅かした歴史についても言及されている。地味だが良書。
最近、電車やバスに乗っていると、スマフォやタブレットでオンラインゲームの興じる人を見かけることが多くなった。中野先生は「実はゲームは、巧妙に報酬系を刺激し、ドーパミンを分泌させるように設計されているのです。」と書かれている。私も17年ぐらい前、RPGに嵌り、寝る間を惜しんで没頭していたが、ゲームに投入した推定1000時間は、本当にもったいなかったと思う。時間を生産性のあることに費やすことだけが幸せに繋がるとは思わないが、ゲームに嵌っている人が、その時間を経済活動に投じれば、世の中が変わると思う。
私は、自分にとって良い習慣を身につけるために、脳内麻薬のことを知りたいと思ったのだが、前述のように、私たちが、自分の時間を浪費したり、健康を損なうようなことを止められないのも、脳内麻薬の作用によるものなのだ。RPGに嵌っていたときの私は、カナダのマギル大学でジェイムズ・オールズとピーター・ミルナー という2人の研究者が実験で使っていたラットのように、空腹でも食べ物に目もくれず、レバーを押し続けていたのだ。
他人に褒められたときに反応する脳の部位と、金銭をもらったときに反応する部位は、まったく同じ部分(線条体)であることがわかりました。つまり「社会的報酬」とは言葉の上の遊びではなく、脳にとってはまさしく「報酬」そのものであることを示しています。≫ 私は「他人に褒められたい」人でした。今は、いくらか鎮静化しているかもしれませんが、こうしてコメントを投稿しているのも、誰かから「良いところに気がついたね」と褒めてもらいたいからだと思います。まあ、依存症といえるほど重篤ではないので、脳がおもむくままに…
お金をかけて幸福度・満足度を上げようとすると限界がないので、いつまでたっても幸福度・満足度は満たされないかもしれない。時間をかけないってのは、難しいだろうが、ゲームの依存性を模倣して、簡単に達成感を得られることから徐々に難易度を上げて行くような課題に取り組むのが良いかもしれまない。可能ならば、気の合う仲間たちを集めて、お互いに褒め合いながら実行すれば、成果もついてくるので、一石二鳥を得られる可能性がある。
Posted by ブクログ 2022年08月02日
新書らしく、読みにくいところも多々(笑)
やっぱり楽しいことしとけば、
麻薬とかやれば、
頭ウハウハになって楽しいんだなと思った。
でも、上限がある。限界がある。慣れていってしまう。
より強い麻薬求めても仕方ない。
あとの方の、同じコミュニティで成功を認められてそこで快感を覚える、みたいなところはな...続きを読むるほどなと思った。
やっぱりある程度のやりがい大事。
チームワーク大事。
仕事ってそういうもんだよね。
Posted by ブクログ 2022年07月23日
脳を持つ生物はみな薬物中毒!
脳はモルヒネの6.5倍の効力を持つ興奮物質を自ら分泌する!
依存症の原因は脳から分泌される物質!
人の心、人の精神は脳から分泌される物質に支配されている。ということは、脳内麻薬、ホルモンを理解すれば人生をハッピーに過ごすことができるかも。脳内麻薬の基本から脳に作用す...続きを読むる薬物、依存症から幸福感を管理する報酬系まで、生物を虜にする「快楽」の話をわかりやすく解説。
本書での解説はありませんが、宗教やカルトにハマる要因の一つに脳内麻薬の作用があります。だから論理的に説得しようとしても、その快楽に依存している内は、当人は説得に耳を貸す気になりません。すべきは依存症の治療と同じように、その環境から引き離して隔離すること。そうして長期にわたって離脱するのを待つことです。
またそれは、脳内麻薬の作用を利用して相手を自身に依存するようにすれば、相手を自由に操れる、とも言えます。
詰まるところ、人を操ったり人に操られたりしないようにするには、脳内麻薬について学ぶことも手段の一つと言えるでしょう。
Posted by ブクログ 2022年02月20日
テレビで見る方ですが、初めて著書を読んでみた。
わかったこと↓
自分へのご褒美、という言葉を度々自分でも使うことがあるが(報酬)、本来の設計とは違う方法でご褒美を得ようとする病気が「依存症」なのだ、ということ。
依存症には三種類あってそれぞれの解説が書いてあった。
人は社会的報酬を求めている...続きを読む、という章が面白かった。
恥ずかしい話、他者との比較で得られる幸福感、というのは確かにある。
人間は、「自分が生きている意味を確認せずにはいられない特異な生き物」
たしかに!
Posted by ブクログ 2021年12月29日
あらゆる依存症についての紹介があり、そこにはドーパミンという脳内物質(≠麻薬)が大きく関係している。
依存症には大きく3つあり、覚醒剤等に代表されるような物質への依存、セックスやギャンブル等のプロセスに対する依存、そして恋愛依存等の人間関係への依存、すなわち他人からの承認や愛情等の社会的報酬への依存...続きを読むが上げられる。
これまで、同じ依存でもクスリとスマホやSNSでは、依存の危険度は違うだろうと思っていたが、脳内ではほぼ同じメカニズムで起こっていることを考えると、社会的報酬への依存も軽視してはいけないものだと感じた。
こういった基礎知識が頭にあることで、今後何か依存への一歩を踏み出してしまう時があった際のブレーキとなれば幸いである。
Posted by ブクログ 2020年12月01日
ドーパミンをもとに、あらゆる中毒について脳科学的に解説してある。
薬物などの中毒は心の問題ではない、というのはよく言われるけど、じゃあどういう仕組みになっているのか、というのがわかりためになった。
個人的に恋愛中毒というものを初めて知ってかなり身近なものだと思った。
Posted by ブクログ 2020年11月30日
知りたかった脳内物質のメカニズムがわかりやすく書いてあり良かった。
ただ、文章の揺れがあり、ところどころわかりにくく気になった。
ところどころ説明が飛んだり、やたらトゥーマッチに説明してたと思ったら急に端折ってよくわからなかったりしたところに筆者のADHD的な性質が表れているなと思った(自身もそうな...続きを読むので良し悪しではない)。話のトビなどもあったため★3。
細かいところの書きっぷりで気になるところはあったり説明不足を感じるところはあるものの、ライトにラフに短時間でざっと読めるので、脳の活動等についての大枠を抑えたい人にとっては良書。
もちょっと揺れがなければ全体的にわかりやすく★4でも良かったかも。
わかりやすく、網羅的に神経伝達物質についての説明があり良かった。
Posted by ブクログ 2020年11月01日
依存症とは何なのかについて、わかりやすく書いてありました。自分もある種の依存症ではあるかもしれません。
生活に支障をきたすわけではありませんが。
最後にマズローの5段階欲求に触れてありました。結局、この欲求段階のどこかのバランスが崩れているから誰かに、何かに依存しようとするのかなと思いました。
...続きを読む
マズローの欲求段階説とは
①生理的欲求
②安全の欲求
③所属と愛の欲求
④承認(尊重)の欲求
⑤自己実現の欲求
自分にあてはめてみてもよくわかりました。
Posted by ブクログ 2020年01月14日
前半の、脳内の快感のメカニズムと、麻薬などがどのようにして快感を引き起こすか、依存症がどのような脳内の原理によって生じるのかについての物理的な説明が興味深く面白かった。
後半は説明が雑になり、社会的報酬の観点から利他行動を部分的に説明しようとするも、前半のような幹のある説明ではなく、人間には利他的な...続きを読む面もあるといったすっかり知っているような内容の記述がメインの展開になり、しりすぼみの感あり。
Posted by ブクログ 2019年12月18日
へーそうなんだ、と思った点は次の3つ。
・脳が自分の体重を知りコントロールしている
・アルコールが好まれるのはドーパミンが出るから
・他人に褒められるときと、金銭をもらったときに反応する脳の部位は同じ
Posted by ブクログ 2019年10月14日
専門書を部分部分に絞って説明しているような本で、少し頭に入りにくかった。冒頭のドーパミンの説明を理解しないと、薬物や依存症の説明を読み続けるのは少し難しいと感じた。
薬物や依存症、報酬系などそれぞれにドーパミンが関係しているから、どうなのかまでは理解できず。
Posted by ブクログ 2018年12月08日
人はドーパミンに支配されているのかなぁ。脳内では様々な物質が働き人をコントロールしている。人間の行動も脳内麻薬のよって抑制されている。
幸せを感じることが非常に生命には重要である。幸せを感じるように生きていきたい。
そういう意味では読書している時は幸せを感じるなぁ〜
Posted by ブクログ 2018年07月23日
快感を生む脳内物質ドーパミン。その作用や放出される過程や、過不足の時にどうなるか、などなど、まずドーパミンを中心に、それから、そのほかのセロトニンやオピオイドという脳内物質についても説明されていきます。次章では、依存症から入って、アルコールやニコチンの中毒に触れることを契機として、コカインやヘロイン...続きを読むといった麻薬についての説明に移っていきます。これは『脳内麻薬』というタイトルを見て買って読んでみた僕にとっては予想外のトピックの広がりでもあり、昔読んだ中島らもさんの『アマニタ・パンセリナ』を彷彿とさせるというか、よりマジメに端的に、そのものを説明するものになっていました。「脳内」だけでは済まずに、麻薬そのものについても紙幅を割いていたのでした。そして、セックスや恋愛、ギャンブルやゲームなどの依存症についても語られ、最後に、社会的報酬、つまり、社会への利他的行動をとって得られる脳の報酬系の興奮、つまり、その種の満足感や快楽の生成過程や、何故、利他的行動で報酬系が興奮するのかについて大きく見ていっています。アヘン戦争にいたった過程など、いろいろなエピソードを引用しつつ主軸のトピックスを解説していくのですが、知識量がすごいうえに簡便に整理されていて、かつ、新書形式の本ということで、偏った形で深くつっこまずに、おしなべて大勢を見た上でその論を進めていくような、マジョリティーに立脚した、でも、いろいろと行われた実験の結果や考えに矛盾がないかだとか、そもそものところに間違いや勘違いがないかということについて、そういうところには細心の注意がなされている論述になっていました。